jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

DAVE GRUSIN

デイブグルーシン。負けを認めました。4

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Dave Grusin "Rag Bag" 1979
デイブグルーシン   KEY
ハービーメースン   DS
マーカスミラー     BASS

私がまだ高校生だった頃、兄が友人にこのアルバムを借りてきて聞いていた。隣の部屋でやけに大音量で。この一曲目の「RAG BAG」を。何回も。最高級のテープ、
「DUAD」に録音して。何回も。私は負けずにYESのトーマトなんかをかけた。何回も。負けたくなかったが、なんか負けた気がした。別に音楽で勝ったとか負けたとかはどうでもいいのだが、やけに「いい音」だったのと、各楽器が際立っていて今にも飛び出さんばかりの臨場感に「負けた」と思った。
 ドラムとベースとKEYの一体感。完成されたテクニック。はじめてフュージョンの凄さを知った瞬間であった。わたしはこのアルバムを長い間認めたくなかった。わたしは負けたくなかったので、これよりももっと凄いアルバムをひそかに探していた。どこかに必ずあるはずだと。
 このアルバムのオリジナリティーが唯一無二であることを思い知ったのは最近のことである。私はこのアルバムをなんとあれから30年後に手に入れた。やっと負けを認めたのである。30年ぶりにいい音で聞いた。懐かしさと同時に、このデイブグルーシンという人の音楽性や目指すものが解った気がした。決して難解なものではない。決して無理な音楽ではない。音に徹底的にこだわる。バランスやハーモニー、メリハリやタイミング。それらは音楽の基本であり、クラッシックを基本としたアダルトな表現音楽なわけである。・・・。これはかなわない。

このエイブラハムはかっこいい。”マウンテンダンス”5


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リーリトナー&デイブグルーシン
ライヴ・フロム・レコード・プラント
DVD 1985 in アメリカ

”マウンテンダンス”

デイブグルーシン    P
リーリトナー       G
ラリーウイリアムス   SAX・KEY
エイブラハムラボリエル B
カルロスヴェガ      DS
 このビデオはLDで購入した。この曲だけでもう何十回と観ている。この緊張感はなんでしょう。一音一音に細やかな神経を使うメンバー。それぞれがこの曲を成功させようと最善のテクニックを使って盛り上げていく様子が伝わる。グルーシンのSOLOの影からラボリエルのベースが見える。楽しそうに余裕ありげで実に細やかに演奏を盛り上げている。ラリーのソロ。リトナーとのアイコンタクト。そして決めのフレーズ。演奏時間はあっという間であるがこの短い時間の中でFUSIONの魅力と緊張感。芸術とはなにか、音楽とは何かをはっきりと伝えてくれる。特に特筆したいのがエイブラハムである。こんなにこの曲を愛し場を盛り上げはっきりと「僕は音楽していますー」と体で表現できる人は珍しいのではなかろうか。
何回見ても飽きない。この曲を見るだけでこのDVDを買う価値があるといっても過言ではなかろう。



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