
アーティスト:Talking Heads
販売元:Rhino / Wea
発売日:2006-01-10
クチコミを見る
Talking Heads "Animals" 1979
1979年。当時私は高校2年。このアルバムが出た年に購入した。きっかけはラジオ「渋谷陽一のサウンドストリート」に他ならない。べたほめであったような記憶がある。当時の私はいわゆる「ど素人」でありまして、このアルバムを満足の行く形では捕らえてはいませんでした。実験的でクリエイティブな彼らの姿勢を、パイオニアというよりは「風変わり」とか「変人」とか言うイメージで捉えてしまった。
それが「サイコキラー」とか「リメインインライト」なんかが出てきて180度変わった。「やっぱりこいつら、変人ジャーなくて本物だったんだ」
このアルバムに対する評価は今もあまり変わらないが、「変人には変わりない。」しかし彼らの音楽スタイルは間違いなく、後のいろんなミュージックシーンに影響を与えている。リズムにかぶせる暴力的なボーカルやパーカッシブなアフロビート。独特なギターカッティングに、電子音。効果音を巧みに使ってひとつのワールドを作る。なんといってもデビットバーンのボーカルはパンクが暴力的であるのに対して、むしろ「狂人」的な、近寄りがたいある種の空気感を持っている。・・・今聞くと、こんなに変わっていたんだなーと感心せざる得ない。