jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

tower of power

タワーオブパワー。時代を超えた「情熱」と「温もり」。5

バック・トゥ・オークランドバック・トゥ・オークランド
アーティスト:タワー・オブ・パワー
Warner Music Japan =music=(2008-06-04)
販売元:Amazon.co.jp
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Tower of Power"Time will tell"1974
エミリオカスティーヨ      TS
ドクタークプカ         BS
ロッコプレスティア      BASS
デビットガリバルディー   DS
チェスタートンプソン     KEY
レニーピケット        TS
グレッグアダムス      TP
ミックギレット         TP
ブルースコンテ        G
レニーウイリアムス     VO
 「タワーオブパワー」。名前を聞いただけで胸が躍る。名前を聞いただけでリズムがよみがえる。
 タワーオブパワーは1970年、オークランドでデビュー。この作品は彼らの4枚目のアルバムになる。世間的には「最高傑作」と評判が高い。わたしは彼らの作品のどの曲にも甲乙つけがたいリスナーであるので、あえて最高傑作とは言いがたい。
 タワーの魅力はなんといってもガリバルディーとトンプソンが奏でるトリッキーなリズムとシンコペーションにある。そしてメリハリの利いたホーンセクションとクプカのBSであろう。このアルバムでも最初から出しまくりである。そしてもうひとつの側面として、ソウルフルなボーカル曲がある。「シカゴ」のようにメロウな甘いサウンドとソウルフルな歌声。それはリズミカルな曲にサンドイッチしてある。なんて魅力的なバンドなんでしょうか。

 「タワーオブパワー」それは憧れ。
 「タワーオブパワー」それは特別な存在。
 「タワーオブパワー」それは永遠のフェバリットサウンド。
・・・・。

 実は飽きるほど聞いているので、最近聞くことが少ない。しかし時期をあけても、聞けばすぐに沸き起こるものがある。それは時代を超えた「情熱」と「温もり」であろう。

タワーオブパワー。大興奮。4

Live and in Living ColorLive and in Living Color
アーティスト:Tower of Power
販売元:Warner Bros.
発売日:1989-01-10
おすすめ度:4.5
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Tower of power "You're Still a Young Man" 1976
1970の「East bay grease」1972「Bump City」1973「Tower of power」1974「Back to oakland」1975「Urban renewal」
あたりまでしかわたしは彼らの作品を認めていない。その先はディスコサウンドに傾倒して全く面白みのないバンドになってしまった。・・・・。まぁ、それは仕方がないとして、このアルバムはそんな彼らの一番いい時期のアルバムであり、いい曲だらけの大興奮アルバムである。
エミリオカスティロ   TS
ブルースコンテ     G
デビッドガリバルディ  DS
ロッコプレスティア   BASS
スティーブクプカ    BSAX
ミックギレット      TP
グレッグアダムス    TP
チェスタートンプソン   Key
ヒューバートタブス    VO

1、ドントトゥーザナイトクラブ
2、ユーアースティルアヤングマン
3、ファットイズヒップ
4、スパークリングインザサンド
5、ノックヨアセルフアウト
 完璧なメンバーによる完璧な演奏。これ以上はないといわんばかりの演奏は思わずため息が出る。すべての演奏はその完璧なリズムセクションとホーンアレンジでもってスリリングに展開される。このバンドはボーカルは見せ場ではないが、そのコーラスも完璧に決まっており、言う事がない。やはり注目すべきはロッコのBASSにデビッドのDSが絡み合い、チェスターのkeyがそこの複雑に16のグリッサンドを刻んでくる。結局この16の完璧さがこのBANDの命であり、要であったと思う。
 この曲「スティルアヤングマン」はホーンの魅力と彼らのボーカルと、コーラスがたっぷりと聞ける名曲である。TPのソロに続いて重厚なホーンアレンジが聞こえてくると、始まって20秒くらいでもう完全にノックアウトである。ハチロクからシブサンに変化するリズムワークはさすが。そしてさびでは迫力あるボーカルが聞ける。R&Bバンド的でありながら最後には重厚なブラスでしめる。・・・。美しい。いい曲ですね。



タワーおまえもか。4


TOWER OF POWER "WHAT IS HIP?" 1977
1977はタワーはもう変わり果て、見るも無残な姿になっていった。アースウインドアンドファイヤー然りである。ドラムは16ビートから8ビートに変わり、挙句は打ち込みのリズムBOXまで現れる始末。ダンスブームにのっとられ、ビートは4つ打ちのつまらないユーロビートなるものが現れて、音楽はつまらない方向へと向かっていた。私はこのBANDもかと、嘆くほかなかった。あのブレッカーブラザーズにしてもこの1977年あたりから怪しくなり始めている。ブギーダンスなる4つ打ちのビートに私は嫌気がさし、このBANDも見放した。アースもブレッカーもみんな見放した。
 このビデオはそんな中、非常にいいではないか。まあデビューアルバムの曲ですから。これをつまらなく演奏しては絶対いかんよ。演奏は完璧のペキであるし、当時の16ビートの緊張感が心地よい。何で時代は4つ打ちに変化したんでしょうかねー。そういえばカシオペアもやばい方向にいっちゃったよね。んー。そういうことか。FUSIONが無くなっていった経緯は。簡単な方たちの音楽となにやら難しい方たちの音楽の両極化になっていったんかなー。んで売りたい方たちはミヤスイ方向に流れていったんかなー。
 とにかくこのビデオは貴重な瞬間の遺物である。これだけの演奏力とノリとパワーはほかには思い当たらないほどである。このバンドの鍵はやはりKEYとBASSとDRの複雑なシンコペーション。ホーンはバリサクの重低音が歯切れ良くリズムに絡んでこのタワーサウンドが生まれている。向谷実(カシオペアKEY)がこのBANDのKEYの左手の動きはずいぶん研究したといいます。難をいえばボーカルにカリスマ性がなくいまいちの声量であることか。・・・・おしい。


TOWER OF POWER 負けたんではない。5

Tower of PowerTower of Power
アーティスト:Tower of Power
販売元:Warner Bros.
発売日:1999-02-26
おすすめ度:5.0
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TOWER OF POWER "SO VERY HARD TO GO" 1973
学生時代に広島くんだりからわざわざ神戸に行き、友人と中古レコードめぐりをしたことがあった。友人はBIGBANDJAZZに興味があったため、カウントベイシーやサドメルなどのレコードを購入していた。わたしはROCK少年からFUSION少年になっていたため、ハンブルパイやスプーキートゥースなんかとこのタワーオブパワーの1stを見つけてうれしくしていた。少年たちはすぐにでも聞きたくてしょうがない状態になっていた。友人がとあるJAZZ喫茶を発見して駆け込んだ。客は誰もいなかった。音楽は何か忘れたが、難解なJAZZがかかっていたように思う。コンボの渋めのサウンドだ。悪くない。2人は気分良くコーヒーを飲みながら今買ってきたレコードのレビューをみていた。誰も何も言わない。ただ音楽だけがやたらでかい音で流れている。こんなもんである。JAZZ喫茶は音楽を聴くところだ。そのJAZZで二人は本当に気分よくなっていたのである。
 そこに主人があらわれて、「そのレコードかけようか?」と言ってくれた。わたしはためらわずにタワーオブパワーをわたした。この「ソーベリーハードトゥーゴー」をかけてもらった。わたし感動。何も言うことはない。・・・。
友人。・・・。感動しているのか。いや違う。なんか微笑んでいる。なんや?曲が終わって、主人が一言。「いいじゃないか」。わたしは何かいやな空気を感じた。私たちはだまって店をでた。友人がいった。「負けたな」わたし「・・・。」友人「主人の勝ち誇った顔見たか?」わたし「いやー」
 わたしはなんとなく友人の言ったことが何を意味するかわかっていた。正解もわかっていた。主人の勝ちである。べつにタワーオブパワーが負けたのではない。あの店の、あのときの雰囲気に、このBANDが合わなかっただけである。土俵が違ったのである。完全アウェーでさらしもんになったのである。そのときかかっていたJAZZは今思えば少し難解なフリーJAZZであったように思う。主人はそこに現れたたROCKアルバムを持った少年に洗礼を与えたのだと思う。この世の中にはフリーJAZZの土俵が存在したのである。
 ビデオでタワーオブパワーの前で踊っている連中。正解です。それですよ。この曲最高でしょう。このBANDのリーダーはTSのエミリオカスティーヨとBSのDR.クプカらしい。このBANDの特徴ははBS(バリトンサックス)とDS、KEYとBASSがかもしだすコンビネーションだと思う。かっこいい。よすぎる。このビデオいいじゃないですか。残念ながらフリーJAZZの土俵に裸で放り出され見世物にされましたが・・・。そしてわたしはこの事件以来じゃっかんJAZZにのめりこんでいった。その土俵の存在を確かめるために。別に負けたんじゃーないんですよ。今も確かめているんです。その存在を。別に負けたんじゃーないんですよ。負けたんじゃー。 
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