jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

ROCK

デレク。やっと巡り会えた。5


The Derek truks band "rast man chant”2003
デレクトラックス。
言わずと知れたオールマンファミリーの一員。
ブッチの甥っ子である。
スライドギターの腕前はデュアンをも凌ぐ。
しかし。
・・・・

しかしである。
彼との出会いは最近であり(しばらく気づかずにいたというのが腹立たしいが)
まだ付き合いは浅いので何とも言えない。

偶然CDショップでかかっていた音楽。
それが、 Live at Georgia Theatre (2004)
もちろん店員さんに聞いて即購入
即ファンになった
そして
DVD購入。Songlines Live (DVD) (2006) 
そのDVDは私的には気に入らない点が何点かあった。
ボーカリストの問題。
ダサイ。
これは好みの問題だから仕方がない。
彼の悩みは常にボーカリストにあると思う。
ボーカル専門を雇えば、やはりセンターになる。
しかしそのセンターの方は彼の血筋ではない。
血筋。
そう・・・オールマンファミリーではない。
さらに曲調。
ボーカリストを雇うy為には彼のための曲が必要となる。
このDVDのソウルフルな曲調はやはり彼マイクのためには必要となる。

やや複雑な気持ちで彼のスタジオ盤を聞いてみる。
そして行き着いたのがこの4枚目の作品。
「ソウル・セレナーデ」
最高である。
専属ボーカルなし。
これでいいと思う。
ボーカル入りは1曲のみ。(グレッグが!)
それでいい。
民族的な曲調。
デレクのやりたい放題。
新加入のKofi Burbridge(fl/clavinet/key/etc)
フルートはジャズフィーリングもあり、いい味を出している。
かれはバンドメンバーをアルバムごとに変える。
曲調も変わる。
これは頂けない。
私はメンバーは極力変えず、やりたいことも徹底しているアーチストを好む。
従って私としてはこのアルバムの路線で突き進んでほしかった。

置いといて・・・

彼の動向はこれからも気になることだろう
新3大ギタリストと呼ばれているようだが
デュアンを超えることが彼のこれからのテーマとなるならば
アシッドとフラワーを思い出すことだと思われる。
もっと危険な香りがミュージシャンには必要だと思われる。


避けてきた 。THE WHO。が。4

  
THE WHO"My generation"1965
My Generation (mono)
My Generation (mono) [CD]


「THE WHO」
1965年 UK発
この作品はデビュー作。
Roger Daltrey  Vo
Pete Townshend G
John Entwistle B
Keith Moon Ds
もちろん私が子供の頃から知ってるし、
絶対夢中になれないと思っていたバンド。
それは
最初ロック仲間がLIVE AT LEEDS1970をカセットに録音してクラスの仲間に
ばら撒いたからだった。
その頃私はどちらかというとテクニカルなバンド
ディープ・パープル、YES、ピンクフロイドなんかにうつつを抜かしテクニック至上主義になっていたから、
このTHE WHOなる録音劣悪のライブは全く受け入れなかった。
そのロック仲間は自分の解説書をカセットに入れて
返す時には感想を書かなければならない。
私はどう書けばいいものか迷った。
というのはそいつは影響力を持っていて
これがわからない奴はダサい・・・みたいなことで仲間を罵倒するからだ。
私は適当に当たり障りのないように書いたと思う。
そしてそいつに、どうだった?と聞かれて、良かったよ。と返答したと思う。
その後私が馬鹿にしていたポップオタクが「トミー」を購入。評論家気取りが
フーズネクストを購入した。
私はどうしようか迷っていたが、トミーもフーズネクストも聞いたが、いまいちピンと来なかった。
しばらくはWHOを避けていた。
仲間からはあいつはロックがわからないやつだと言われていたが、
構わずに自分の好きな世界に入り込んだ。
それが当時流行ったパンクだった。
セックスピストルズ、ストラングラーズ、JAM、・・・など。
アイツパンク聞くのにWHOは認めないの。
おかしくねえか。
と言われる。
しかし
WHOはパンクでもないし、ハードロックでもないしプログレ度もない
いったい
掴みどころがない
アルバム毎に変わるコンセプト

いったい

というわけで結局購入したのは後に出た
キッズアオールライト。サウンドトラックでベスト盤でもない編集盤。
それで知ったかぶりをしていたというわけです。

そして今。
やっとこのデビュー盤を聞いたというわけ。
こいつらの良さは今はわかる。
やたらかっこいいロジャー。
俳優みたいだ。
そして歌が上手い。
デビューアルバムからこの声量でこの容姿。
そりゃ大衆がほっとかないだろう。
そしてこのマイジェネレーション。
この歌詞。

「My Generation」

 

大人になんかなりたかねぇ (これが My generation)
俺たち はみ出し者 (これが My generation)
世間はぞっとするほど冷てぇ (これが My generation)
大人になんかなりたかねぇ (これが My generation)


これが My generation, これが My generation, baby

 

何しても最低 (これが My generation)
あんたにゃ死んでもわからねぇ (これが My generation)
ただ馬鹿騒ぎしたいだけなのさ (これが My generation)
今さえよけりゃいい Generation (これが My generation)


My generation, これが My generation, baby

 

何しても最低 (これが My generation)
あんたにゃ死んでもわからねぇ (これが My generation)
ただ馬鹿騒ぎしたいだけなのさ (これが My generation)
今さえよけりゃいい Generation (これが My generation)

 

My my, ge-generatin my my, my my, My my my, generation

 

あれもダメ、これもダメ (これが My generation)
俺たち はみ出し者 (これが My generation)
世間はぞっとするほど冷てぇ (これが My generation)
大人になんかなりたかねぇ (これが My generation)

 

My my my my my my generatin, generation



わたしは後の彼らの名盤をまだよく聞いていない。
まだ。
よくね。
通りいっぺんには聞いているけどね。

でも彼らに対する認識は
この時期が一番彼ららしいのではないかと思う。

これはかっこいいですよ。

あれもダメ、これもダメ

大人になんかなりたかねぇ

俺たち はみ出し者 (これが My generation)
世間はぞっとするほど冷てぇ (これが My generation)
大人になんかなりたかねぇ

これはいいでしょ。
やっぱり当時のWHOは最高だった。
でも何がやりたいのか
その後
頭のいいピート
インテリツッパリと
男優のロジャーが
なんだか狂わせたと思う
キースのドラム最高だ
ハイハット
全く叩かない
トップとサイドシンバルの鳴らしまくり
これはマイジェネレーション。
ギターを壊す
これがマイジェネレーション

この路線でよかったのでは。

と思う。

RY COODER。ベスト3に入る作品。5


Ry Cooder"Don't mess up a good time"1979
ライクーダー。
US発。ギタリスト。シンガソングライター。
1970年「ライクーダー」でデビュー。今のところこのアルバムか
2作目の「紫の渓谷がすき。
この作品は7作目に当たる。
チャカカーン  Vo
デビットリンドレー G
ジムケルトナー  Ds
パトリックヘンダーソン OR
ギターの音色がデビュー当時に比べておしゃれと言うと聞こえが良いが
現代風のフランジャーっぽい音になっている。
調べてみるとアコースティックギターに以前まではマーチンだったが
高峰のエレアコを使用しているとのこと。

チャカカーンの声はすぐにわかる。
チャカの声はバックボーカルであるが、ライの声が細いので
もっと声を出せ、的な掛け合いでアルバムにピリっとした辛子のような役割であろう、
ゴスペル風になって心地よい。
デビットリンドレーは彼と同じ西海岸のスライドの名手。
掛け合いは抜群で私としてはスライドが好きなのでもう少し前に出てもいいと思う。
ライのアルバムが聴きたくなるのは8割がたライのスライドが聴きたくなったとこだからね。
ドライブするビートにカッティングとブレイク音がリズムをつける。
ベースが走り出してドラムがおかずを入れまくる。
チャカが唸ってそしてそしてライがスライドを出せばもう、卒倒ですよ。

もしかしたらライクーダーベスト3に入る作品に出会った気がする。



ファンカデリック。完全に見逃していた。4


Funkadelic "Magot Brain"1971
ファンカデリック
US発
ファンクバンド。
ジョージクリントン(Pファンクの創始者)がパーラメントを立ち上げたのが1955年。
契約上の問題で別名義のファンカデリックを立ち上げたのが1970年。
このアルバムは彼らの3枚目のアルバム。
さて私はこのアルバムを初めて聞く。
このバンドは知ってはいたが避けてきた。
何故か。
ファンクバンドだからである。
同じ理屈でWARやスライも避けてきた。
何故だろうか。
私はファンクよりもROCKファンだったということである。
そしてファンクならばアースウインドやクール&でいや程聞いてきた。
アースは結構全部のアルバムを聞いてきた。
そしてこれに叶うバンドはいないとファンクを極めたような顔をしていた。

しかし、最近少し変わってきた。
それはWARの世界はゲットーを聞いてからだった。
このアルバムも長いこと避けてきた。
それは、私のテクニック至上主義に起因する。
アースを極めた私はWARを聞いてがっかりしていたからだ。
それはもう30年も前のこと。
学生のあまちゃんだった私は生意気にもこれらのファンクバンドを
一括りにして悪評価を自分で出していたというわけだ。
しかしWARは最近ふとしたことで聴き直してこれは当時のアシッドに起因した
テクニックとは別次元のバンドだと理解した。
シスコキッドをテクニックで評価してどうする。(大馬鹿)
あの繰り返しのアシッドはクセになる。
音楽は表現の芸術。
何を表現しているのかは多岐にわたるというわけだ。

そしてこのファンカデリックに行き着いた。
エディーヘーゼルのジミヘン張りのギター。
サイケそのもののファズ。
ベースやドラムは16ビートで押しまくる。それは間違いなくファンクビートである。
しかしギターキーボードがサイケしている。
実験的で彼らが当時目指していたのは間違いなく新しい音楽だったということが分かる。
そういう意味ではややプログレかも知れない。
しかしそんなことよりも1970年にこんなアグレッシブなギターサウンドを前面に押し出した
アシッドバンドを私が見逃していた罪は大きい。




サンディーデニー。霊言。4


Sandy Denny"Late november"1971
サンディーデニー。UK発。
ボーカリスト。
1968年。フェアポートコンベンション在籍。
翌年脱退。
このアルバムは彼女のファーストソロアルバムである。
Sandy Denny vo, p,

Jerry Donahue e-g

Trevor Lucas a-g, vo

Richard Thompson e-g,accordion, 12 string-g, b, vo

Buddy Emmons pedal steel-g

Pat Donaldson, Tony Reeves b

Gerry Conway, Roger Powell ds

Ian Whiteman p, flute organ

邦題「海と私のねじれたキャンドル」
彼女のソロ最高傑作と呼ばれる。
なんとも意味深な邦題。

私は英国フォークに最近足を踏み入れたものなので、まだまだ聞き込んでいない。
このアルバムも初めてである。
最近サンディーデニーやジュディーシルあたりの女性ボーカルに目覚めて
あさりをはじめたというわけです。
特にサンディーの場合、フェアポートに在籍していたとあって一筋縄ではいかない
才能と魅力に惹かれる。
フェアポートの作品もそうであるが
英国の民謡や教会音楽にはなんだか教訓とか教えみたいなのがあって
日本で言えば仏教に代表される冷厳なお寺のお経に当たるものであろう。

霊言。意味深。反骨。などの言葉が浮かぶ。
歌詞がわからないので残念であるが、フォークシンガーはこの時期
多かれ少なかれ世の中の矛盾や怒りを歌にしたものが多い。
グレースリックのホワイトラビットなんかは怖いほどだ。
その退廃的な部分とアシッドなところ、さらに最後には和み。
聞いてものめり込まざるえない。
これからもおそらく聴きこんでいく作品となろう。

Late November
ワインは空になり、船は沈んでしまった
弾丸が命中し、悲しみは消えてしまった
鳥は雲になり、花嫁と経帷子
我々が南に進むほど霧は深まって行った

緑の峡谷から小川に向かい
蛇が動いても 言葉を発する者はいなかった
川の深さや私たちを動揺させる橋が
忌まわしい日を思い出させた

寺院は奇妙な生き物で溢れていた
あるものは海辺で成り行きに任せていた
あるものは見つけられたが他の多くは沈んでしまった
涙が流されたが私にはもたらされなかった

狂気の方法論、哀れみと悲しみ
狂人と賢人に神のご加護あれ
黒と白 夜の闇
目に入るのは煙突が吐き出す煙だけ

空を越えてやって来たパイロットが私を起こした
彼は水銀の海を単独飛行したのだ
背の高い褐色の人々が夢に現れた
リンの砂の上で神聖な若者が集まっている

WAR。お子チャマには理解できない世界感。5


WAR "The world is a ghetto"1972

War。1962年デビュ-。アメリカ発ソウル、ファンクバンド。
Harold Brown (Drs Vo)
Howard E. Scott (G)
Charles Miller (Sax)、
B. B. Dickerson (B)、
Lonnie Jordan (Lead Vo)、
Lee Oskar (Hermonica)、
Papa Dee Allen (Per)

70年、元アニマルズのEric Burdonが加入。
グル-プ名を「War」に改名し「Eric Burdon & War」とする。

このアルバムはWarに改名してからの3枚目。
全米1位に輝いた名盤である。

にもかかわらず私はこのバンドを何故か低く評価していた。
若かった。(学生)
前評判の高さで期待して聞いたのに
各自の腕前は大したことがない。
そりゃーJAZZマンに比べるとね。
アドリブも大したことはないですよ。
壮絶なブラスアンサンブルもない。
そりゃーアースウインドに比べるとね。
アレンジもポップではないですよ。

私はこのバンドを聴く理由がなくなっていた。

しかし。

いま。

私はこのバンドが大好きになった。
アースウインドみたいな子供向けのバンドではない。
当時流行ったフュージョンみたいに楽器アドリブ勝負ではない。
彼らの持つソウルフルな魂とメッセージと当時のサイケそのものではないか。
今更ながら彼らの持つフラワーライクな魅力に今頃とりつかれている。
アドリブはいらない。
小細工はいらない。
そう。
彼らはソウル、ファンクバンドなのである。
大切なのはメッセージであるということだ。

一曲目、シスコキッド。最高だ。
2曲目のリーオスカーのハーモニカもいい。
リーオスカーはうまいというよりは雰囲気だと思う。
この雰囲気がWARの一番要なのである。
だから4曲目とか5曲目のボーカルアンサンブルは彼らのソウルバンドとしての誇り。
それにオスカーのハモニカが絡む。
あーいいではないか。

学生のお子チャマには理解できない世界感だよ。


Free。なんでそんなに渋くしたのか。5


Free"Songs of yesterday"1969
 
Free"Songs of yesterday"1970 live
フリー
UK発。
1969年デビュ-。このアルバムは彼らの2ndにあたる。
ポールロジャース vo
ポールコゾフ    G
アンディーフレイザー B
サイモンカーク   Ds
ここまでは何も見なくても書ける。

平均年齢20歳の4人が69年というロック爆発期になんてシンプルで
地味でツウ好みの音でデビューしたのか。
もちろんあまり売れていない。
このアルバムもあまり注目されていない。
唯一次作のファイヤーアンドウオーターが名盤とされその中のオールライトナウが注目された程度。
それにしてもあまり大衆ウケしない。

私はそこが好きなのであるが。

このアルバム。1曲目のど頭から暗い曲想で渋いシャッフルのリズムに乗って
ポールの唸りで始まる。
4人の楽器と個性が上手く曲をつないでいきます。
こんな渋くていいのか。
もっと若いのにやりたいことはないのか。

例えば庭園づくりに勤しんでいる4人の若者がいたら
励ましつつも嬉しいという複雑な状況なのである。
しかもその庭園は至極最高の出来栄えという。

ポールの歌声は後のバドカンでもそうだが、シンプルな楽器編成で
爽快なリズムに乗って歌い上げるスタイルが多い。
そしてビデオを見てもわかるが、
当時流行ったパープルやツエッペリン、フーなどが目指した方向性とは明らかに違う。
飛んだり跳ねたり壊したり火をつけたり・・・はない。
当たり前だよ。
僕たちは音楽しているんだよ。
なんで壊すのさ。
と逆に注意されそうなくらいシンプルに淡々と歌い上げる。
まるでTHE BANDのような個性派軍団のように。
まるでビートルズのようなインテリ小僧のように。

だからアメリカにいたグランドファンクみたいな野生やろうとは明らかに違うのである。

ビデオのライブはどこかのスタジオかもしれないが、
彼らの個性が最大限発揮されたものだと思う。
ポールコゾフの渋いレスポール。絶対フェンダーなんかは使わない。
アンディーのベース。ギブソンのSG。これも渋い。
絶対プレシジョンベースなんかは使わない。
そしてサイモンのドラム。
ワンタム。シンバルもトップとサイドのみ。
叩き方も基本に忠実に。
スティックをくるくる回したりバスドラを蹴り回したり、そんなことに何の意味がある。

しかし彼らは売れなかったのである。

私はそれでいいと思う。

自分たちの音楽を追求してそれを自分たちのやりたいスタイルで演奏する。
彼らを支持する大人は30年以上経って彼らの作品を購入しているよ。

いいジャーないか。
8ビートから突然6/8に変化するスタイル。
分かる人はわかっているよ。
それも至極自然にね。
8ビートもフレイザーとカークの阿吽のやり取りで
16ビートっぽい。
そのほうが大人の歌い手ロジャース様に合う。

20歳そこそこでそれを表現するバンドはあまりいないよ。




Randy Newman。素晴らしい音楽。4


Randy Newman”sailaway"1972
ランディーニューマン。
アメリカ発 シンガーソングライター。
1968年デビュー。
この作品は彼の4枚目。最高傑作と呼ばれている。

彼との出会いは大学時代にレンタルレコードで借りた
1977年アルバム”Little Criminals ”を聴いてからだ。
その中のヒット作品”ショートピープル”が背の低い人を差別した歌だと
話題になっていた時期だ。
非常に癖のある声と、メロディーは私の心を掴んだ。
そしてこのセイルアウェイをいつか聞いてみたいと思っていたが、
なかなか見つからずについに、あれから35年も経ってしまって今に至った。

いい作品だと思う。

語りかけるような歌い方。
独特なしゃがれ声。
決して綺麗な音楽とは言えない。
ピアノはうまいのか下手なのかわからないが、
前に出ることもなくそれなりである。
やはり彼の音楽はその歌詞と内容がききたくなる。

「セイルアウェイ」

「さあ、船に乗ってアメリカに行こう

アメリカでは、食べ物が手に入るんだよ。
ジャングルを駈け回ることもしないでいいし、
足が擦り傷だらけになることもない。
神に祈りを捧げ、一日中ワインを飲んでいられる。
アメリカ人になるって事は、素晴らしいことさ。

ライオンもトラもいないし、マンバ蛇もいない。
甘い瓜とパンケーキがあるよ。
みんなこの上なく幸せなんだ。
さあ船に乗り込み、俺と一緒に旅立とう。

船出だ。
大海を渡り、チャールストン湾に向かおう。
船に乗って行こう。
大海を渡り、チャールストン湾に向かおう。

アメリカでは、誰もが自由さ。
自分の家と家族を守り、
木の上の猿みたいに幸せになれるんだ。
君たちみんな、アメリカ人になれるんだよ。

船出だ。
大海を渡り、チャールストン湾に向かおう。
船に乗って行こう。
大海を渡り、チャールストン湾に向かおう。」


結局アメリカ大陸に連れてこられるアフリカ黒人奴隷のことを歌っている。

歌詞を訳してもらわないとわからない我々の方が
彼の音楽をずーっと聞いていられるのではないか。
彼の歌詞は聴くものを選び
批判的で 独善的で ・・・
自分たちの恥部を歌う。
日本で言えば朝鮮人を連れてきたことを歌えるだろうか。

彼の歌は聴くものを選ぶ。

歌詞のわからない我々の方が聴きやすいのではないか。

それにしても曲展開や、アレンジ、オーケストラやブラス。
さりげなく完璧なプロフェッショナルである。
まるで映画音楽を聞いているかのような。
なんだか舞台音楽のような。
ストーリーがありそうな。
そして飽きのこない彼の語り口やメロディーは
いつまでも聞いていたくなる。

この音楽はやはりもっと想像を膨らして聞いたほうが良い。
歌詞の裏に潜み皮肉やメッセージは独特であろう。


Gay & Terry Woods。トラッドフォーク。4

 
Gay & Terry Woods”thinking of you"1975
アイルランド出身のフォーク・デュオ夫妻、ゲイ & テリー・ウッズが1975年に
Polydor から発表したファーストアルバムだ。
フォークロック。
最近UKのフォークに足を突っ込みまして興味深く聞いている。
フェアポートしかまだ聴いていないけど、どんどん聞いていきたいと思っている。
UKフォークはイギリス特有のトラディショナルな響きを持っていること。
メロディーがアメリカのフォークと違って民族的な響きを持つ。
ちょっと変わったチューニングである。だからこの響きにやられている。

さてこのデュオはこの作品の前に、スティーライ・スパンの1stアルバムへの参加、その後にトラッド色の濃いThe Woods Band/「Same」がありますが、本格的なデビューは本作がファーストであり
名盤とされる。
その後3枚しか発表されていないが、どれも入手は難しいらしい。
ともあれこの度この音楽に巡り会えたのは非常にラッキーだったと言える。

奥さんの声がサンディーデニーに似ていて好ましい。
メロディアスな作品も多い。
曲はわかりやすいものが多く、ひねていない。
私には少し物足りないかも。
いずれにせよ、アイリッシュやブリティッシュのトラデショナルにはまだまだ多くの
作品がありそうでこれからが楽しみである

Faces。ファースト。大見逃し。5


Faces"Flyng"1970
ロン・ウッド(g)
ロッド・スチュワート(vo)
ロニー・レイン(b)
ケニー・ジョーンズ(ds)
イアン・マクレガン(key)

ファイセス。
UK発。
ロックバンド。
1965年からのスモールフェイセスからSマリオット(その後ハンブルパイ)
が脱退してロンウッドとロッドが加入したスーパーバンド。

私の大好きなバンドだ。

しかしこのバンドのアルバムのこれはファーストに当たるわけだが
私はこの度初めて聞くという。
恥ずかしい話。

そして・・・

これはいいではないか。
という話である。

ジャケットのロゴがスモールフェイセスとなっているのは
アメリカ盤。イギリス盤はフェイセスとなっているのは有名な話だがそんなことは私はあまり興味はない。
興味がない。
それより内容がいい。
いきなりイアンのキーボードが唸る。
それにか絡むロンのスライドギター。
そしてそして・・ロッドのボーカルがいい。
私は学生の頃三大ボーカリストおいっていたのがバンモリソン、シティーブマリオット、
そしてこのロッドだ。
ロッドはその後ルックス効果もあり大ポップスターにのし上がったが、ポップスターには興味がない。
ポップスターには用事もない。
ロッドの声はフェイセスかジェフ・ベックグループか初期のソロに限る。
そしてこのアルバムにはのちのフェイセスをうかがわせるカントリー臭さや
しっとりとしたバラード作品。そしてファイセス節とも言うべき
ロニー、ロッドで歌い上げまたそれにダイナミックに絡む
スライドとオルガンとドラムの大ロックンロール大会が全て詰まっている。
それも緩慢にならず散漫にならず。
統一感がありやろうとしていることがはっきりしている。

ここが重要なのである。

よくバラエティーに富んだ作品という言葉があるが、
あれはブレブレで何をしたいのかが定まっていない証拠である。
バンドにはいくつかの才能と奴がいてそいつが必ずいろんな提案
をしてくる。
それを退けるのかどうするのかがバンドの難しいところである。
そして最悪なのはそれぞれが楽曲を出し合って統一が取れていない場合である。

私はそんな作品はあまり興味がない。

全員がひとつになってそれに邁進している姿が一番美しい。

このアルバムはブレがない。

まさしくロックンロールの美しく激しくロックしている作品だ。

ジャケにはロッドが左隅で小さくなっている。

笑える。

アウアウアウー。

雄叫びも聞こえるよ。A-4

フェアポートコンベンション。後追いでね。5


Fairport convention"Nottamun Town"1969
フェアポートコンベンション。
英国発。
1968年デビュー。
フォークロックバンド。


サイモン・ニコル  - ギター、リードボーカル 
アシュリー・ハッチング - ベース 

イアン・マシューズ - ボーカル

ジュディ・ダイブル  - ボーカル、オートハープ、ピアノ、リコーダー

マーティン・ランブル  - ドラムス

リチャードトンプソン - ギター、ボーカル

サンディーデニー - ボーカル、ピアノ 


このアルバムは彼らの2ndにあたる。

私は彼らの作品は最初に聞いたのは、名盤とされるLiege & Lief (1969年)。
これは最初聞いたときあまり良い印象がなかった。
イギリスのプログレバンドという印象が私を邪魔し枠外へと追いやった。
その後 Full House (1970年)を聞いて多少印象を改めて、少しは理解を示した聞くようになった。
しかし依然激しいロックを求めていた当時はあまり聞くことはなかった。
そして最近。
最近の私はというと、フォーク、トラディショナル、民族音楽にも興味をしめし
守備範囲が増している。
そして彼らの作品をもう一度再評価し始めた。
このアルバムからサンディーデニーが参加。

What We Did on Our Holidays (1969年)

Unhalfbricking (1969年)

Liege & Lief (1969年)
3枚のアルバムに参加している。
彼女の歌声と
アメリカのジェファーソンエアプレーンのグレイススリックの歌声が最近の私の
ツボを刺激している。

官能的、堂々としている、美しい、甘美、そそられる・・・・。

アメリカンな作品やブルース的な展開の曲も何曲かあるが、
私はやはりイギリス古来のトラディショナルは何度聞いても鳥肌が立つほど
甘美で美しい。

Nottamun Town

Nottamum Townには 人っ子一人いない- 空を見ている人も うつむいている人もいない おい 戦争の親玉たち- 大型銃も 突撃用の飛行機も 爆弾をつくるのもあんた方だ・・・・。

ボブ・ディラン、バートヤンシュなど、フォークシンガーが取り上げたイギリスの
トラデショナルにはメロディーを含めまるで聖歌のように我々に訴えかけてくる。
私はもしかしたら聖歌が好きなのかもしれない。

サンディーデニーとサイモンニコルのハーモニーは我々に訴えかけてくる。
独特なギターと音色。
独特なチューニングがイギリス特有の地方の空気を醸し出す。

まるで民族歌のように。
私は民族音楽も好きだ。

しばらくフェアポートコンベンションは追いかけるであろう。
完全に後追いであるが。
音楽は逃げない。
我々が欲すれば常にそこにある。
聞きたいときに聴ける。
誰にも邪魔させずに。

だからやめられない。









シュールリアルスティックピロー。5


Jefferson airplane"White Rabbite"1967
ポール・カントナー VoG
マーティ・バリン   VoG
グレイス・スリック   Vo
ヨーマ・カウコネン  G
ジャック・キャサディー B
スペンサー・ドライデン Dr
ジェファーソンエアプレーン。アメリカ発。1966年デビュー。
サイケデリックバンド。
この作品は彼らの2ndにあたる。
「シュールリアルステックピロー」
なんて印象的な名前でしょうか。
この言葉は何を意味するものなのか。
ネツトで調べても簡単には出てこない。
シュールレアリスムという言葉がある。1920年代にフランスのアンドレブルトンが提唱した
芸術界の超現実主義。
ピカソ、ダリ、エドガー・・・などの作品で知られる画風となるとなんとなくわかる。

「・・・人間は自由である、だが人間たちは自由ではない。
 一個人には限りない自由がある、だが万人の自由というものはない。
 万人などというのは空疎な概念であり、不用意な抽象である。
 人は失われた自立性をついにふたたび見出してほしい。・・・」



さてそんな、ピロー。枕ですね。
これは、当時のドラッグ、ヒッピー、フラワームーブメント、サイケデリック・
カルチャーなど、当時の文化・背景が全て凝縮されているような感覚さえ受けます。

私はサイケが好きだ。
一番はなんといってもグレイトフルデットであるが、そこに固執していては音楽の幅は広がらない。
ヒッピー達が支持する文化にはやはりどこか「自由」が基盤となった思想があったに違いない。
その音楽はどこか夢心地であり、官能的であり狂気的である。
音楽の形態としてはシュールリアリズムかも知れない。

私は社会の一員として資本主義に組み込まれていった一サラリーマンであるがゆえ
そんな超現実主義にあこがれを抱いていると思う。
だからサイケに興味を持った。
だからテクノの常習性の強い音楽に興味を持った。
グレイススリックが歌うホワイトラビット。

"White Rabbit" from the album "Surrealistic Pillow"
 1967年Billboard Hot100 最高位8位

 「あるお薬をのめば、大きくなったり
小さくなったりできるの
お母さんがあなたにくれる薬には
そんなことはできないの
アリスに聞きに行っておいで
その時アリスは10フィートの大きさになっているわ

 もしあなたがうさぎたちを追いかけたなら
穴に落っこちてしまうのよ
うさぎたちに教えて、水タバコを吸っている芋虫が
あなたに声をかけたのよって
アリスを呼んでごらん
その時アリスはもう小さくなっているわ

 チェスボードの上にいる男たちが
立ち上がって、あなたにどこにいけばいいか教えてくれるわ
そしてあなたはある種のキノコを食べて
気持ちがなんだかほわーっとしてくるの
アリスに聞きに行っておいで
彼女なら分かっていると思うわ

 論理と調和が
音を立てて崩れ去る時
白の騎士が後ろから話しかけ
赤の女王が「首をはねてしまえ!」と叫ぶの
ヤマネにどうすればいか尋ねてみなさい
「頭に栄養を、頭を気持ち良くするのよ」

この曲は、このアルバムから加入したグレイス・スリックの
書いた曲で、彼女自身のメインヴォーカルでもある。

興味ある。
すごいと思う。


やっと聞いた。アフターマス。5


The Rollingstones "Out of time"1966
ザローリングストーンズ。
US発。
1962年結成 ほとんどメンバーの入れ替わりがない。
ブライアンジョーンズG
イアンスチュアートP
ミックジャガーVo
キースリチャーズG
ビルワイマンB
チャーリーワッツDs

このアルバムは彼らの4枚目。
私はこのアルバムを今までじっくり聞いたことがなかったという。
例の私の偏見グセ。
ファーストや初期を聞けない。
何故か。

完成されていない
音が悪い
がっかりする
・・・・。

特に音楽性が変わり、
のちの作品で名盤となるものを先に聞くと
もう初期が聞けない。

YES、ツエッペリン、クィーン、ピンクフロイド、ロキシーミュージックなど・・・・。
特にストーンズは避けてきた。
だからまだファーストは未だに聴いていない。
というかスティッキー以後しかまともに聞けていない。
しかし最近YESのファーストを聞いて驚いた。
バンドがやろうとしていることは得てしてファーストに込められていることが多い。
ジョンとスクワイアのコーラス。クラシカルな曲展開。

そしてこの度やっと
ローリングストーンズ
アフターマス。
英国版。

演奏はやはりやや雑。
しかし、ミックジャガーの声質。
これはまったく健在。(というか後追いなのでこれが出発点だが)
後期のファンキーさは全くないが、
コーラスも大切にしている。
ギターにはディストーションがかかっていない。
アコギも多い。
サイケなリフも多い。
これは、ウェストコーストの影響なのでは。
ブルースを基調にした曲よりは、このアルバムは
彼らのオリジナル曲で全て覆われている。

だからこのアルバムは今でも光り輝いている。

ストーンズそのものだ。

と言えると思う。
曲数が多く(14曲)
次から次へとストーンズ節が流れてくる。
イギリスの悪ガキどもは
音楽で勝負してきて
全英1位となるのである。
 
「Lady Jane」

愛しのレディ・ジェーン 今度会うとき
僕は従順な召使い
この頼みを聞いてくれ マイ・ラヴ
ひざまずいて マイ・ラヴ
僕自身をレディ・ジェーンに捧げると誓う
愛しのレディ・アン 出来るだけのことをした
もう別れだ 他の女と婚約したから
もう君との芝居は終わった マイ・ラヴ
もう君との時間は終わった マイ・ラヴ
レディ・ジェーンと契りを交わしたから
愛しのマリー、君が落ち着くのを待つよ
2人の時間はもうない
そろそろ僕は結婚する マイ・ラヴ
レディ・ジェーンは身分が高い マイ・ラヴ
彼女と一緒なら金には困らない

メリージェーン(マリファナ)
マリー アン(ミックの恋人)










サンディーデニー。見失っていたよ。4


Sandy denny"Listen Listen"1972
サンディーデニー。1978年31歳で事故で没。
UK発。
18歳の頃からクラブで歌っていた。
学生時代の美術学校にはジョンレンボーンやジミーペイジ、ピートタウンゼント
らがいたという。
1968年フェアコンポートコンベンションに参加。
一気に有名となる。
ソロデビューは1971年。
この作品は彼女の2ndである。
おおむねアメリカンフォーク的な洗練されて
ストリングスも用いられて聴きやすくなおかつ
彼女の声量と説得力のある声質がきくものを圧倒する。
名盤だ。
間違いない。

Quiet Joys Of Brotherhood”
このアルバムの5曲目にすごい曲がある。
この曲はイギリスのトラッドで彼女の曲ではないが
いろんなアーチストが取り上げているという。
そして今になって認識したが
フェアポートの名盤”Liege & Life”に収録しているという。(ボーナスtr。)
私は慌てて聞き直したという。情けない。
フェアポートの方がサイケである。

「Quiet Joys Of Brotherhood」
ゆるやかな波が海の岸辺に打ち寄せ
砂と一緒に混ざり合ってひとつの色になる
風の音が絡み合い 遠くまで送られる
友愛の平穏な喜び 愛はすべてを見守る主

楢の大木も雑草も同じ大地に生えている
雌馬も種馬も 白馬も青毛の馬も
鳴り響く蹄の音は同じ
七色の虹の光景 色とりどりに調和した花
今なお私の心を虜にする
友愛の平穏な喜び 愛はすべてを見守る主

でも人間は潮流を分けて進んで海を荒らし
楢の大木を地面に切り倒した
私には自然からのうんざりした声が聞こえ
種馬が走り出す
薔薇が血を流し
風の囁きはほとんどない
流れ出す砂が思い起こさせる
愛がすべてを見守る主であったころを


キリスト圏のトラッド音楽らしい歌詞で
同胞の平穏を喜び妬むことなく平穏に暮らす。
今のギスギスした資本主義ではなく
争いもなく
・・・・
いいですね。
私はいま資本主義のガチガチにやられて、擦り切れそうですよ。

やはりこの時期のトラッドは歌詞の意味を知り噛み締めないと。
私のようにサウンド嗜好の人間は魅力を知ることなく
通りすぎてしまう。
もったいない。

しかしいい歌だな。








ジュディーシル。なんて美しい世界。5


Judee sill"The kiss"1973
jジュディーシル。アメリカ発。
シンガソングライター。
1971年デビュー。
このアルバムはセカンド。

なんて美しい。
素晴らしい楽曲の数々。
にもかかわらず私は彼女の名前を初めて聞いたし
初めてこのCDを手にして驚いている。

彼女はその完璧すぎる楽曲にこだわるあまり頻繁に作品を出さなかったという。
そして商業的には振るわなかったことで、徐々に薬物に溺れていく。
35歳で薬物死とされている。
残念。
ニックドレイクとかぶる。
若き才能が薬物によって蝕まれる時代だった。
残念。

しかしこの作品とファーストアルバムは絶対に聴いておきたい。

THE KISS

  愛は 靄の中から立ち上り
  私にひとつだけ約束してくれた
  聖なる吐息が私に触れる
  風は歌のよう
  キスは甘い交わり

  太陽の色が灰色から変わる
  入っておいで その光で私を捕まえて
  ふいに音もなく降りてくると
  教えてくれるの
  どうしたらこの心を捧げられるかを

  一度だけ 澄み切った声の聖歌隊が
  私の眠っている時に現れた
  私の名前を呼んでいたの
  近くに下りてくると
  「死は終った」と告げたわ
  私たちが何処かで
  一体となって呼吸するまで
  新しい歌が流れていた
  (今も あの囁きが聞こえる)

  星が宙で爆発している
  悲しき新星の瀕死の叫びが聞こえる
  瞬く記憶
  飛び方を教えてくれる間
  ここに来て私を抱きしめて

  太陽の色が灰色から変わる
  入っておいで その光で私を捕まえて
  ふいに音もなく降りてくると
  教えてくれるの
  どうしたらこの心を捧げられるかを

  この間 まばゆい天使たちが
  熱光線に乗って降りてきて
  私の夢を満たしにやって来た
  私たちの哀れな肉体が横たわる場所へ
  降りてくる彼らの姿をハッキリと見たの
  彼らは私たちを優しくなだめて言ったわ
  「その涙を残らず拭ってあげよう」
  (今も あの囁きが聞こえる)

美しい歌詞と楽曲。オーケストラとハーモニーは心を癒す。
まるで賛美歌のような響き。
そして宗教的な歌詞は我々を幸せにと誘う。

どうして私はこんな素晴らしいアーチストをを今まで知らなかったのだろう。
やはり我々は音楽マニアと自負していても知っているのはごく一部の
有名になった作品だけで
うもれている作品は山ほど有り
そこに光を当てるのは
難しいと言える。

それにしても彼女のこの作品は
しばらくは聴き続けていくであろう。

エリオットスミス。えーでがんす。5


Elliott smith"needle in the hay"1995
エリオットスミス。
US発。シンガーソングライター。
1994年デビュー。
この作品は彼の2nd。
2003年突然自殺かどうか、ナイフの殺傷傷で死亡。
2000年までに5枚の作品を残した。

私は全く彼については知らなかった大馬鹿者である。
この作品が初めてとなる。
一聴してこれはいいと思った。
歌詞は分からないが、いいか悪いかはフィーリングで判断できる。
売れたい目的ではないことは聞けばわかる。
ジャケがまずアートしているではないか。
人が飛び降りている。
そして本人も謎の自殺。
となればかなりのミステリアスだ。
そんなプレミアもついてか、この作品このところ毎晩聞いている。
聴けば聴く程よさが伝わる。
使用しているコードがオープンコードでチューニングが独特であろう。
飽きのこない深い味わいのある響きである。
声質がロックしていて好感が沸く。

干し草の中の針(needle in the hay)


「お前はあいつの腕をつかんでた 首まで積もった干し草の山がお前を魅惑する                             針を一列にならべて それから友だちに電話する 小切手を金にかえようと
 友だちはとぼけてみせる それはお前も予測済み
 干し草の中の針 干し草の中の針 干し草の中の針

 あいつはお前の服を着ている 返事代わりにふかぶかとおじぎする
   お前はやつが何をやったか知っているという
   でも 馬鹿ガキめ お前にわかろうはずもない
 やつらが目のはしにちらりと留まっても お前はそのまま引き下がる
 干し草の中の針 干し草の中の針 干し草の中の針

 さあこんどはバスの中だ
 いまにもヤク中保護施設に着いてしまいそうだ
 6丁目とパウエルのところでころげ降りて 歯の根が合わない
 歩く 歩く 歩く
 もう4ブロック それから脳味噌の中でもう1ブロック
 下る 下る あの男の元へ 彼が万事OKにしてくれる

 俺は自分を欺けない 俺は自分を欺けない
 俺は話をしたくない
 俺は治療を受けているんだ だからいつでも
 黙っていられる 望み通りに
 だから放っておいてくれ
 俺がいい成績を納めたら 君も嬉しいはず」

「干し草の中の針」とは、一般に絶望的な探し物を指す例えだが、この場合の針とは注射針。なおhayはマリファナの隠語として使われるときもあるが、この場合は主人公の絶望感の現れと考えたほうがよさそう。3節目の"now on the bus"は妄想の中でバスに乗っている、というだけでなくある種のドラッグ(この場合ヘロイン)か「ドラッグのゆっくりとしたききめ」を暗示しているのかもしれない。なお6丁目とパウエルの交差点には昔ヘロイン治療のクリニックがあったのではないかというポートランダーの証言も。
エリオット・スミスにはyouという二人称をつかいつつI(自分)を歌っている歌が実に多いが、この歌は途中で二人称が一人称に変わることでそれが最も鮮明に現れている。



Deep Purple。叫びまくりの事故寸前。5

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Deep purple Longbeach 1971
リッチー・ブラックモア、G
イアン・ギラン、 Vo
ジョン・ロード、Key
ロジャー・グローヴァー、Bass
イアン・ペイス Dr
1.スピード・キング(11:05)
2.ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン(11:12)
3.チャイルド・イン・タイム(20:25)
4.マンドレイク・ルート(27:18)
カリフォルニア・ロング・ビーチ1971年
FM放送向けに録音されていた音源に最新デジタル・リマスタリングが施されて甦ったもので、公式リリースされることのなかった秘蔵音源.

Deep purple "speedking”1971

さてこれは海賊版というか、コレクター向きのオフィシャル版。
私はパープルフリークではないが、私がパープルに初めて接したのは
高校の時初めてLPを購入したのが”マシンヘッド”である。
そのときはバンドをやっていなかったのでそのアルバムを
高校に持っていった時には周囲の友人から驚かれた。
へーそんなLP持ってんだ。そんなのに興味あるんなら早く行ってくれよ。的な。
 その後パープルのアルバムを買い足すことはなかった。
バンドは次々とメンバーを変えていき、第2期~第9期にまで及んだ。
人気の高さと周囲の期待はわかるが、いつまでそのブランドでやるのかと。
私が認めているのはやはり黄金期のこの第2期である。
 そんなあるときLPならぬLDなるものが登場して、(もう20年前)
海外のライブ作品が紹介された。その中にこんなライブがあった。

Deep Purple - Live at Granada TV 1970
これはトラック運転手時代に深夜東京の皇居前で荷物待中に見て驚いた。
これは、すごい映像だ。
凄すぎる。
リッチーが・・・。あんなにも。激しいとは。
イアンギランは前からこんな具合というのは分かっていたが。
TVスタジオの観客のお客さんがあっけにとられてむしろ無言。
これを私が見ていたら大はしゃぎしていたよ。
そして一番かっこよかったのがイアンペイスだ。
ワンタム。フロアタムも水平で基本スタイル。
でも出てくる音は激しい。
バスドラ、タム、シンバルも平行で大人しいもんだ。
このセットで昔はみんなやっていたんだよ。
ツインバスドラなんて邪道だ。
なんてオジサン的な古い事を言っているけどそんなことを言いたくなるくらい
基本セットで美しい。そしてなんといっても激しい。
この時期のパープルはもうできないなー。
今できないなー。

と思っていた今、ふとこのCDが目にとまった。
「Deeppurple longbeach 1971」
これは。
この時期このメンツ。
この曲順。
これは間違いない。

ということでこのCD。間違いありません。
あのTVショウまでは蘇りませんが、ほぼあの頃の再現でしょう。
ということで車で聴きながら帰ったときは叫びまくりの事故寸前でした。
年寄りは興奮すると危ないので車の運転中は気をつけましょう。




















The Doos。お子様だった私。今もお子様か。5


The Doors"Light my fire"1965
ジムモリソン   Vo
レイマンザレク  Key
ロビークリーガー G
ジョンデンズモア  Ds
ドアーズ アメリカ。ロックバンド。
1965年デビュー。
このパルバムは彼らのデビュー作にして最高傑作と呼ばれる。
1965~1971年まで6枚の作品を出してジムモリソンは1971年
パリのアパートで遺体で発見される。
薬物死。
1965 The Doors サイケ系
1967 Strange Days サイケ系
1968 Waiting for the Sun サイケを残しつつポップ路線
1969 The Soft Parade ホーンなど取り入れたポップ路線
1970 Morrison Hotel ギター色が強いルーツ系
1971 L.A.Woman ルーツ系

やはり彼らの独特の世界は初期の2枚と言えそうだ。

さて、私はlこの作品は私の高校時代のロック師匠の友人の影響で知りました。
「すごいアーチストだ」「必聴だよ」
わたしはカセットに録音してもらって早速聞く。
だいたい彼が持ってきた作品は意外なものが多く私は当時
パンクロックにはまっていたのであまり評価できないものが多かったが、
特にこのドアーズに関してはきたいと全く違う、まったく違う世界観で私は関心が持てなかった。
ハードロックのギターヒーローやパンクの雄叫びに全世界をおいていた私にしてみれば
下手な楽器
やたら主張してくるオルガン
すぐにサビに入る安易な曲展開
昭和初期のブルース
ウェストコーストのポップな響き

当時私が一番馬鹿にしていた音楽そのものがそこにはあった。

しかし私は当時ある観点を見ていなかった。
ある重要な観点を。

そう。

「サイケ」

麻薬音楽。

依存性。

それにハマると音楽とは言え
それを欲する。

テクニックとか迫力とか。
関係ない。

長々と続く、だらだらと続き、聞く側に高揚感をもたらす。

私には、当時の私には、お子様だった私には、

それが見抜けなかった。

ラスト曲。

「The end」


.「終わり

 これで終わりだ
 美しき友よ
 これで終わりだ
 僕のただ一人の友よ。終わりだ
 僕達の綿密な計画も。終わりだ
 立ちあがっているものすべてが。終わりだ
 安全もなければ驚きもない。終わりだ
 君の目の中を、僕は決してのぞき込まないよ……二度と
 どんなものか想像できるかい?
 とても自由で、制限などないものを
 熱望している……ある……見知らぬ者の手を借りることを
 ある……絶望の地において
 迷子になった。ローマの……苦しみの荒野で
 そして子供達はみな気が狂っている
 子供達はみな気が狂っている
 夏の雨を待っている。そうだよ
 町の境界には危険があるんだ
 王の道を走るんだ、ベイビー
 金鉱の中の奇妙な光景
 ハイウェイを西へ走れ、ベイビー
 蛇に乗れ。その蛇に乗るんだ
 湖へ。古代の湖へ、ベイビー
 その蛇は長い。7マイルもあるぞ
 その蛇に乗れ……奴は老いぼれだ。そして奴の肌は冷えている
 西が最高の場所だ
 西が最高の場所だ
 そこにたどり着け。そうすればあとは僕達がやる
 青いバスが僕達を呼んでいる
 青いバスが僕達を呼んでいる
運転手さん、あなたは僕達をどこに連れてきたのですか?
殺人者は夜明け前に目覚め、ブーツを履いた
古代の美術館から、彼は仮面を奪った
そして彼は廊下を歩き
部屋の中に入った。そこで彼の妹が暮らしていた。そして……彼は
彼の弟を訪問した。そして彼は
廊下を歩いた。そして
そして彼は、ドアの前までやってきた……そして彼は中をのぞいた
 
父さん。何だ、息子よ。僕はあなたを殺したい
母さん……僕はやりたい……ああああああ
おいで、ベイビー……ダメだ。「一か八か、僕達と一緒にやろう」
おいで、ベイビー。一か八か、僕達と一緒にやろう
おいで、ベイビー。一か八か、僕達と一緒にやろう
そして青いバスの裏で、僕と落ち合おう ブルーロックをやりながら

 青いバスの中で
 ブルーロックをやりながら
 さあ、やろうぜ
 殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ、殺せ
 これで終わりだ
 美しき友よ
 これで終わりだ
 僕のただ一人の友よ。終わりだ
 君を解放するのは辛いよ
 でも君は僕に決して従わないんだ
 笑い声と優しい嘘も終わりだ
 僕達が死のうとした夜も終わりだ

 これで終わりだ





オールマンブラザーズバンド。久々に。5


The Allman brothers Band " Ain't Wastin' Time No More"1972
グレッグオールマン    KEY Vo
デュアンオールマン    G
ディッキーベッツ      G Vo
ベリーオークリー      B
ジェイハドソン        Ds
ブッチトラックス       Ds

ここまで空で言える。
何も見なくても。
そんなバンド。
大好きなオールマンブラザーズバンド。
高校の友人の影響で知った。
最初はアイドルワイルドとブラザーズアンドシスターズから聞いた。
当時カセットで。
90分テープ。
表と裏で。
大学入試の勉強で毎晩聞いた。
勉強しながら。
ラジオもよく聞いたが、ロックはよく聞いた。
特にこのテープはよく聞いた。
そのうち延びるくらい。
そして友人は関西の大学。
私は岡山の大学に分かれた。
岡山駅で友人は私に誕生日プレゼントだと言ってある有名なアルバムをくれた。
それがかのフィルモアイーストだった。そして友人はこのイートアピーチを購入した。
もちろんテープに録音させてもらって何度も聞いていた。
CDはこの度初めての購入となります。

やはり良いですね。

デュアンとデッキーのツインギターは。
昨年亡くなったグレッグの声もいい。
天国で出会えただろうか。
この兄弟はのちのアーチストに多大なる影響を与えた。
JAMバンドとしての彼らのプレイは並び称されるバンドは数多くいますが
彼らを越えることはない。
それほど彼らのジャムバンドとしての完成されたプレイと
構成と腕とテクニックは完璧なものであった。
その後ギタープレイはライトハンドやヘビメタブームが訪れて文化はあらぬ方角へと
変化しましたが、ジャムバンドというジャンルで言えば今だ
彼らの存在は超えられていないと思われます。

なんといってもデュアンの存在は絶対的であります。
絶対温度なのであります。
仏教でいうところのブッダでありますから、これは越えられない。
最近はデレクトラックスが出てきましたが、方向性はやや違うようであります。

このアルバムではそんな彼らのプレイが余すところなく記録された作品であります。
久々に聴いてまたデュアンとグレッグの面影が目を閉じて思い出されます。
35年前友人と広島のライブを見に行ったことが思い出される。
グレッグと握手した。
香水がきつかった。

外人て香水きついのね。


Grateful dead.1971live。ヒッピーブーム。4


Grateful Dead”BERHA"1971
Jerry Garcia - guitar, vocals

Bill Kreutzmann - drums

Phil Lesh - bass, vocals

Pigpen (Ron McKernan) - organ, harmonica, vocals

Bob Weir - guitar, vocals

live at San Francisco; Manhattan New York City; Fillmore East, New York City
1971
グレイトフルデッド。
US発。ロックバンド。
1965年結成。
サイケバンド。
私はデッドについてはあまり収集家ではないので
一概には言えないが
1970年までのlive/deadまでが好きだ。
それ以降の作品。ワーキングマンズデッド1970~アメリカンビューティー1970~
についてはカントリー色が強くサイケバンドとは言えない。
私が彼らにいま要求しているのは
長いインスト
長いアドリブ
ガルシアのスライドギター
であり、サイケチックな演奏にほかならない。
このアルバムはちょうど過渡期にあたります。
LP 1 - side 1

  • Bertha (Garcia / Hunter)
  • Mama Tried (Merle Haggard)
  • Big Railroad Blues (Noah Lewis arr. Grateful Dead)
  • Playing In The Band (Weir / Hunter)

LP 1 - side 2

  • The Other One (Kreutzmann / Weir)

LP 2 - side 1

  • Me and My Uncle (Phillips)
  • Big Boss Man (Smith / Dixon)
  • Me and Bobby McGee (Kristofferson / Foster)
  • Johnny B. Goode (Chuck Berry)

LP 2 - side 2

  • Wharf Rat (Garcia / Hunter)
  • Not Fade Away (Petty / Hardin)
  • Goin' Down The Road Feeling Bad (Traditional arr. Grateful Dead)

長尺のデアザーワン。ノットフェードアウェイ。
カントリーっぽいものやロックンロール。
彼らの過渡期を表している。

のんびりした雰囲気にゆっくり流れる演奏は
のんびりして朝や休日の午後にはピッタリである。
ガルシアのやりたかった音楽はこのあと変化していくが
この時期の演奏には確実に当時の若者のヒッピーブームが反映していることは間違いなさそうだ。



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