jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

JAZZ

ウイントンマルサリス。言葉は凶器。5


Wynton marsalis"standard time Voi1"1987
ウィントン・マルサリス(tp)
マーカス・ロバーツ(p)
ロバート・レスリー・ハースト(b)
ジェフ・ティン・ワッツ(ds)
1986年NY録音
ウィントン・マルサリス、25歳
マーカス・ロバーツ、23歳
ロバート・レスリー・ハースト、22歳
ジェフ・ティン・ワッツ、26歳

ウイントンマルサリス。
アメリカ発。
1980年デビュー。この作品は7作目。
現在57歳。今も活躍中。

ところで彼のこの頃の日本での評価は2分していた。
褒める側では
「天才」「クリフォードブラウンの再来」などともてはやされる。
実際彼のプレイはうますぎるし穴が無い。

しかし一方で、評論家からはこんなヤジも飛んでいた。
「上手すぎて味がない」
「鑑賞しても面白くない」
「生意気」
「気に入らない」
「絶対認めない」

これは一体どういうことか。
私は彼がデビューしたとき
まだ学生であった。ハンコックと来日して
モードを吹いていな記憶があるが、お子様だった私には当選理解できなかった。
もちろん悪口も聞いていたからこのアルバムは聞きたかったけど
しばらく手を出さなかった。
というより
40年以上経ってやっと聞いたというわけであります。

当時の寺島靖国さんが著書「辛口ジャズノート」のコメント。
「ここにはリラックスはない。穏やかで気の利いたフレーズや、
思わずほほが緩むような楽しさもない。
聞こえてくるのはあくまでも挑戦的サウンドであり、
自分たちの音こそ正しいと言わんばかりの威圧的とも言える演奏、
意志がむき出しになった緊張感が張り詰める濃密なサウンドである」

これはもう自分たちが聴いてきたジャズジャイアント
リーモーガンやクリフォードブラウンの音楽の領域をあっさりと超えて
20歳そこそこの若者が何を言ってるんだ。・・・・という恨みすら感じる
冷静で評価されたコメントではないことは一目瞭然である。

ということは私は自分で確かめてみたいと思うようになったということなのである。

若きサイド面に囲まれてスタンダードを演じるこの作品は
バップではない。
作品とメロディーはスタンダードであるが、アドリブやコードはモード以外の何者でもない。
だから所詮彼の発想もマイルスやハンコックらの作り上げたモードジャズの領域内に収まっているというわけだ。
しかしうまい。
録音も良いし言うことなしだ。
寺島先生は感情が入っているから悪口になっているがその裏返しといっても良い出来栄えである。
リラックスできる。
テクニック音量が制御されて完璧なので当然リラックスできる。
気の利いたフレーズだらけで感動しかない。
自分たちこそ正しいと言わんばかりの演奏は自信に満ちていて
美しい。
そして飽きない。
上手すぎて味わいだらけのこのアルバムはこれからの私のマストアイテムになるであろう。
奇をてらわない彼の真面目な姿勢は私の生き方にもシンクロして・・・・
毎日真面目にコツコツ積み上げてこの作品を完成させたのだよ。
どうだ。
お前たちには真似できないだろう。
瞬間瞬間に閃いて度胸で勝負してたまたまヒットしてものではない。
そうだよ。
大事なのは積み重ねだよ。

日本の吹奏楽は毎日ロングトーンをやる。
野球部やサッカー部の部員はこのロングトーンを毎日毎朝聞いて育っている。

そんな積み重ねが目に映ってむしろ微笑ましく感じるのは私だけだろうか。
しかしウイントンくん。
風呂敷はもう少し小さく。
言葉は凶器ですよ。






アルバートアイラー。いいライブアルバムに出会った。5


Albert Ayler"our prayer"1967

Albert Ayler (ts,as)
Donald Ayler (tp)
Alan Silva (b)
Bill Folwell (b)
Joel Friedman (cello)
Michel Sampson (vln)
Beaver Harris (ds)

アルバートアイラー。US発。
JAZZテナーサックス奏者。フリーJAZZ。
1962。デビュー。
この作品は彼の20作目。
66年、67年に、それぞれヴィレッジ・シアター、ヴィレッジ・ヴァンガードで行われたライヴを収録したアルバム。フリー・ジャズの名盤のひとつ。

さて、このアルバムは初めて聞いた。
凄まじいエネルギーに満ちたこのアルバムは
彼のライブにして名盤たらしめた作品となった。
弟のTPの迫力もさる事ながら
兄のエネルギーに満ちたテナーの音質と音量は筆舌に尽くせないところであろう。
聞くしかない。
JAZZというカテゴリーからはみ出しそうなアンサンブルは民族的であり
自由にしてまとまりを見せる。
チェロとバイオリンのアンサンブルと印象的なプレイは
アイラーを誘いアイラーが答えて強烈なグルーブとなり
息吹がついには嵐となりすべてを破壊して平穏に戻る。
その美しさと自由なパワーは音楽という表現を用いた芸術というよりは
生き物そのもののように飛び回りこねくり回す。
止めようのない怒りと興奮を彼らの表現方法で充分に表している。
日本で言うところの神楽や能の世界観のような
神秘であり荘厳な佇まいは聞くものを選び素人には難しい世界感を持っている。
30分そこそこの演奏はあっという間に終わり
寂しくなりまた初めから聞こうという気にさせる。
そしてまたアルバートの美しいプラリードの響きから始まる。
怪しげであり温かみがあり突き放されそして守られ攻撃され
そして介抱され自由を手に入れる。
最後はやや疑問符を投げかけて演奏は終了する。
そしてまた初めから聞くしかなくなる。

エンドレス。

彼らの世界観には出口はない。

バイオリンのマイケルサムソン。
いい働きをしている。
すごくいい。

いいライブアルバムに出会った。







コルトレーンタイム。鷲掴み。5


John coltrane"coltrane time"1958
john Coltrane(ts)
Kenny Dorham(tp)
Cecil Taylor(p)
Chuck Israels(b)
Louis Hayes(d).

コルトレーン・タイムは、もともとセシル・テイラー名義の
アルバムだったものを
そのままの音源の曲順を並び替え、
コルトレーン名義のアルバムにしたらしい。

そんなことには私はあまり興味がない。
それよりこのアルバムがあまり世間的に紹介されていなく、
いつものCDショップで見つけた時に
「なにこれ」
とおもって、年代、メンバーをチェックする。
58年はいわゆるコルトレーンの黄金カルテット(マッコイ、ギャリソン、エルビン)
以前の模索期。
まだ固定メンバーが定まっていない。
いわゆる私が苦手としている時期である。

ブルートレイン、ソウルトレイン、そしてジャイアントステップス。
世の中的には名盤とされるが私にはなぜか魅力にかけた時期に思える。
何故だろうか。
いわゆる彼が開眼したシーツサウンドやモードの手法ではないということだ。
悪くはないがどうしても少し飽きる。
飽きるという言葉が出ると私は急に効かなくなる。
要するに新しい何かの発見がもうないということだ。
私はなぜ音楽を聴くのか。
それは安住を求める時もあるかも知れない。
しかし大きな目的は
刺激であり、発見であり、興奮である。

飽きた食べ物に誰が興奮する。

そしてこの度のアルバム。
「コルトレーンタイム」

メンバーが良い。
セシルテイラー。
実は彼のリーダー作はあまり聞いていない。
このアルバムで彼の役割は「モンク」的な存在であろう。
コルトレーンやドーハムが真面目にモダンなアドリブを繰り返す。
しかしその合間合間にいわゆる「不協和音」が。
これがたまらない。
ドーハムはいらないことを一切せず黙々とモダンアートに徹している。
これが良い。
TPはちょっと油断すると吹きすぎたり調子に乗ったりする。
それを極力抑えたプレイは思わずニヤリとする。
コルトレーンもしかりである。
まだシーツサウンドは出てこない。
よって真面目に曲調に沿ってプレイをしている。
セシルが「なんだ」とばかりにモンク和音を入れてくる。
挑発的だ。
2曲目のジャストフレンズなんかは軽快で清々しい曲調と
メロディーであるが、崩しまくりである。
この曲に至ってはコルトレーンやドーハムもメロディーを崩している。
ロイヘインズとチャックイスラエルは黙々と下プレイに徹している。

それで良い。

このアルバムはやはりセシルテーラーのアルバムだったのかも。
それが正解だったのか。
売れなくてもいいじゃないですか。
とはいえ私もセシルのアルバムだったら、手にもとっていないかもしれない。
コルトレーンの名前で売った。
正解かもね。
売るだけならね。
でもやっぱりこのアルバムに流れている血は間違いなくセシルの血なんだよね。
だからいい。
このアルバムはだからいい。

セシルが言ったのかも。
吹きすぎるなよ。

アルバム全体おおおう雰囲気は私の心と興味を鷲掴みにして離さない。
いいアルバムだ。
セシルのアルバムも研究しよう。






Bill evans & Jim hall。遅まきながら大推薦。4


Bill evans & jim hall "Undercurrent"1962
Bill evans    P
Jim hall       G
この名盤を今まで聞くことなく過ごしてきたことを反省する。
何故だろうか。
どのガイド本にもこのアルバムは掲載され、素晴らしいと絶賛されている。
何故か。
おそらくDUOであることに関する懸念であろう。
ビルエバンスはポートレイト、デビイ、ゴメスとのライブなどを聞いて、ややポップだな
という印象。
一方ジムホールは、アランフェス、Jazzguitorなどを聞いて私としては、あまりパッとした印象がなかった。
ギターで言うとウエス、ピアノで言うとキースの方に傾倒したというのが事実であろう。
そして、2人の掛け合いになんの興奮があるのか。
というくらいに敬遠していた。

先日このアルバムが目に付いた。

まあ試しに聴いてみるか。
と思い購入。
しかし。
しかししかししかし。
これは。

初めてジャズを聴いたとき。
そう。
ジャズ師匠に初めてジャズを勧められて、
オスカーピーターソンのプリーズリクエスト。
オスカーのピアノに感動したあの時の感情に近い。
なんだか若き日に戻った感覚。
あの時に近い衝撃を受けることとなる。

清々しい。

2人の掛け合い。

ジムホール、いいじゃないか。、

しかしこのアルバムは若い時に聴くよりは今聞くからいいのかもしれない。

今。ソロピアノ、ピアノレス、ベースレス
昔だったら敬遠していたものに興味が出てきている。
よりダイレクトに。よりいい音で、よりわかりやすく聞ける。
その人のタッチや息遣いまでが。

若い時はそんなものより、迫力、興奮、エネルギー、インパクトを求めがちだ。
今はそんな元気はないことはないが・・・
わびさび。枯山水。無常観。静寂。ミニマル。サイケ。などを好むようになった。
音楽を癒しの道具として捉えるならば
このアルバムは最高級の音楽として大推薦したい。
遅まきながら・・・・。







ジョーヘン。それでいいのだ。5


joe henderson"an evening"1987.7 live italy
Joe Henderson   TS
Charlie Haden     BASS
Al Foster            DS
1987年 イタリアジェノバでの原音live録音
音は作り物なしの一発ライブ。
ビビリ音も多くある。
その分雰囲気がそのまま伝わる。

さてこのアルバムはジョーヘンのワンホーンにしてトリオ。
サイドメンはマイルスバンドでお馴染みあるフォスターと
ベースはおなじみヘイデン先生であるので言うことなしだ。

トリオ演奏はJAZZmanとしての才覚とテクニックを問われるスチュエーションであるが、それぞれメンバーは
なんの気負いもなく奇もてらわず淡々と進んでいきます。
曲は4曲。
演奏時間は10分前後。
ほとんどミデアムUPテンポの曲であり中だるみ一切なしの
私にとってはリラックスできる最高の時間が過ごせるアルバムである。

ジョーヘンが紡ぎ出すフレーズは1985年になってここに極めりという風格だ。
もちろんモードバリバリのブレッカー先生を思わせる早いパッセージもある。
ジャケットもあの愛想のなさそうなジョーヘン顔。
ジョーヘン先生は媚なし。
客に媚びない。
人に媚びない。
愛想が下手なのかめんどくさいのか。
そんな必要はないという
芸術家タイプ。

そんなところが私とかぶる。

だからジャケットを見たら私などは

「そうか・・・このスタイルだ・・・これで良いのだ」

と思うぐらいのオーラを感じる。


 

 


フレディーハバード。最高の演奏。19695


Freddie Hubbard "without a song"1969
Freddie Hubbard(tp),
Ron Carter(b),
Louis Hayes(ds),
Roland Hanna(p)
1・WITHOUT A SONG
2・THE THINGS WE DID LAST SUMMER
3・A NIGHT IN TUNISIA
4・BLUES BY FIVE
5・BODY AND SOUL
6・SPACE TRACK
7・HUB-TONES
2008年フレディーが70歳で亡くなる直前に許可を得て
CD化された。
この作品は2009年に発表された彼の絶頂期の貴重な未発表ライブである。

フレディーハバード。
アメリカ発。
JAZZトランペッター。1960年デビュー。
多くの作品を残しているが私は何故か敬遠していた。
この69年ころが彼の絶頂期と言われている。
最初に聞いたアルバムが悪かったのかも。
「REDCREY」。
彼のモード作品であり名盤とされる。
しかし若き私には受け入れられず、それから敬遠の対象に。
その後ハブトーンを聞いたが何故か受け入れられてはいない。
だいたい私はトランペットが苦手なのである。
飽きる。
細やかさというよりはきらびやか優先の楽器であり、
どちらかこいうと、
俺が俺が。
最後は私が。
いいところは僕が。
僕のための。
的な。
いやいや君がいると結局ねぇ。
となるわけである。

マイルスは別格として。

しかしJAZZという音楽そのものがどちらかというと
俺が俺が、の音楽であり
抑えられていた抑圧を発散する音楽であるならば
それも致し方なかろう。

フレディーの素晴らしい演奏をこの歳でやっと聞いた気がする。
このライブはフレディーの独壇場だ。
この作品を選んだとき
今回のこのライブで退屈な演奏を聴かせたら
二度とフレディーは聞かないぞと決めていたが
なんのことはない
もっと早く聞けば良かった。
である。

素晴らしい。

吹きまくりだ。

鳴らす鳴らす。

早いパッセージも
ハイトーンも
リップレガートも
雄叫びも
ハブトーンも
最高に鳴っている。
やるジャーないか君。早くこんな姿を見たかったよ。
フレディー 録音当時31歳。油の乗り切った彼の
最高の瞬間がここにありました。



ジャッキーマクリーン。完璧に近いグダグダ派。5


Jackie mclean"christel's time"1965
Jackie McLean(as)、
Larry Willis(p)、
Bob Cranshaw(b)、
Clifford Jarvis(ds)
ジャッキーマクリーン
US発 JAZZサキソホーン奏者
1955年デビュー。ビバップスタイル。
2006年没。つい最近だ。

さて、マクリーンはほとんど聴いていない。
ほかのアーチストとの共演は知っているが
私としてはあまり印象に残るものはない。
リーダー作はこの作品が初めてである。
というのは、なんだかうまいというよりは特徴のない音楽の雰囲気。
そういったイメージがあったからである。

この作品を買うのも少し抵抗があった。
しかしこのアルバムを買うのには理由があった。
というかこれはおそらくいいと思うというポイントをいくつかクリアしていた。

ワンホーンであること。
私はTPやTbは嫌いではないがやや避ける傾向にある。
TpやTbは確かにカラフルである。
しかし反面ロックで言うところのキーボードと一緒で出過ぎると邪魔。
ロックで言うところのブラスセクションと一緒で使いすぎると邪魔。
邪魔という言葉は語弊があるが、カラフルさは飽きるという諸刃の剣である。
だから私はJAZZやロックもそうだがシンプルな編成を好むようになった。

曲数が少ないこと。
このアルバムは4曲。
ひとつの曲の時間は長いほどいい。
1曲だけというのはいかがかと思うが、
2曲でもいい。
要するにワンホーンで割と10分以上の演奏となると考えたものとなる。
考えたものでなければアドリブが長くなる。アドリブは長いということは飽きさせないためには
起承転結を自分の中で持っていなければならない。
だからワンホーンでアドリブが長いと奏者の腕がこれほど問われるものはない。

従ってこのアルバムはハズレはないなと初めから分かって購入しました。

サイド面はよく知らないのですが思ったとおりの作品です。
作風はビバップを基調にしたモード系。
飽きない。  と思う。
マクリーンの腕は確かに特徴がない。
可もなく不可もなく。
というかどちらかというと少しもたつく。
早いパッセージを吹ききれず、指がもたつく。
あと息がもたない時がある。
だから少し足りなくて未完成のアドリブフレーズがある。

そんなところが魅力なのかもしれないが、完璧ではない危うさがいいということかもしれない。

アルバムは全4曲で2曲目以外はすべてアップテンポのバリバリ吹きまくりJAZZ
で気持ちが良いスイングが堪能できる。
彼の特徴はやはり飽きさせないフレーズなのかもしれない。
モンク派、という派閥はないが、ある程度腕が良すぎると
完全すぎて面白くなくなるということ。
モンク派はロックで言うとガルシア。
完璧派はトムシュルツ。ボストンの。
対極にある音楽イメージであるが、私はどちらかが良いということではなく
そのときどきで音楽を選べばよいと思う。

しかしこのアルバムは完璧に近い作品のグダグダ派のようで、飽きることなく体が要求しそうな
予感がある。もちろん手元に置いておくべきだろう。

ウエインショーター。体が欲する。5


Wayne Shorter"footprints"2002
Wayne Shorter(ts.ss)
Brian Blade(dr)
John Patitucci(b)
Danilo Perez(p)
2001年イタリア、スペインフランスのJAZZフェスから録音。

ウエインショーター。
アメリカ発。
ジャズサックスプレーヤー。
1964年。マイルスデイビスクインテットに参加。
1970年ウエザーリポート結成。
ソロデビューは1959年、イントロヂューシング。
このライブ作品は彼の22枚目。

Dsのブライアンは1980年代、ケニーギャレットらのサイドマンでデビュー。
その後ジョニ・ミッチェルやボブ・ディランらと共演。
1997年には自らのバンドフェロウシップを結成。
2000年ウエインショーターのバンドに参加。


P ダニーロペレス。
1985年 ジョンヘンドリクスやウイントンマルサリスらと共演。
2000年にショーターのバンドに参加。

Bのジョンパティツッチは御存知1985年チックのエレクトリックバンドに参加。
超絶プレイで知られる。

さてこのアルバムは強力なサイド面に支えられ、また若手のメンバーに
ショーターがベテランの味を見せつけている非常に興味深いライブとなっている。
曲はショーターのオリジナル作品ばかりである。過去の。
スリリングな派手な展開は一切ないのにこの緊張感はなんだろうか。
モードを牽引してきたショーター先生が、君たちそんなに手数を増やさなくても
いいのだよ。的な教えを若手に諭しているのか。
曲もへんてこりんなウエザー時代からソロ時代の彼の作風が
そのまま展開する。
私はこのアルバムを散歩中によく選択する。
体がショーターのへんてこりんなメロディーを欲する。
体が緩いテンポの緊張感のある展開を欲する。
体がショーター先生のぎろっとした目を欲する。
私は夜の街うぃこんな音楽を聴きながら30分以上ものたのたと歩く。

飽きない。
この作品は絶対に飽きない。
スリリングな展開が飽きを生じさせる。
仕掛けが多いほど飽きが生まれる。
仕掛けを練習すればするほどその時には美しいが
ずーっとそれを欲するかといえばそうではない。
たまには良いが毎日となるとねー。

食事で言えばご飯のような存在か。

今日もへんてこりんなメロディーを体が欲しているよ。




Woody Shaw。スリリングでモード全開。4


Woody shaw"blackstone legacy"1970
ウディーショウ。アメリカ発。トランペッター。
1962年、エリックドルフィーと共演。
リーダー作は1965年デビュー。
この作品は彼の2枚目。

Woody Shaw (trumpet)

Gary Bartz (alto saxophone, soprano saxophone)

Bennie Maupin (flute, tener saxophone, bass clarinet)

George Cables (piano, electric piano)

Ron Carter (bass)

Clint Houston (bass)

Lenny White (drums)

一曲目からショウの激しいプレイに圧倒される。
マイルスの当時のエレクトリックに影響は受けているが
私の好きなモードチックなスタイルを崩さない伝統を重んじる姿勢に
好感を覚える。ジョージのハンコック張りのエレピや
バーツの独特なフレーズはやはり当時の
スピリチュアルJAZZの影響を感じる。
なんといってもショウのバリバリのハイトーンやモードに圧倒されっぱなしだ。
レニーホワイトは当時フュージョンテクニックと4ビートもたたける
器用なプレーヤーで引っ張りだこだった。彼の16ビートはやはり
このアルバムにファンキーさとエレクトリック的なピアノに
ロック的な要素を与えていて気持ちが良い。
フレディーのレッドクレイに似ているがそれよりもはるかに
ファンキーでスピード感がある素晴らしいアルバムだと思う。

随分前から購入していたが最近このアルバムの良さに気がついた
大馬鹿者である。



レスターボウイ。素敵な出会い。4


Lester Bowie"Rios Negros"1981
Lester bowie     Tr       

ジョンコルトレーンカルテット。渋い。5


John coltrane "Central park west"1960
John Coltrane (ts,ss)
McCoy Tyner (pf)
Steve Davis (ba)
Elvin Jones (ds)

ジョンコルトレーン。
アメリカ発。JAZZサックスプレーヤー。
1967年 40歳で死亡。
若い。

NHKのラジオをつけていつも会社では仕事をしている。
それもAMである。
トラック乗りをしていた頃からラジオはNHKのAMを旨としている。
FMにはない落ち着きがあるからだ。

そんなおかたいAMラジオでもたまに私の琴線に触れる音楽がかかる時がある。
大体朝は9時半ころか夕方は4時半ころか。
朝はサザンロックとかROCKのビンテージがかかり、
「おやおや」と大きな声を出す。
みんなはなぜ私がおやおやなどといっているのかわからないので、
何も言わず仕事をしている。
そして「ほー」となり「やるねー」となる。
NHKの選曲のセンスに脱帽する。
先日夕方コルトレーンの「セントラールパークウエスト」がかかった。
私は思わず口走った。
「あっ」
「ジョンコルトレーンカルテット!」
言い方は渋め。
コルトレーンだけでなくカルテットをつけると
なんだかかっこよくというか、知ってるのだよ。的な空気感を持つ。
と、勝手に想像している。
渋い。
コルトレーン以外にもいいプレーヤーはいるよとばかりに
いろいろ浮気して、若いヨーロッピアんのプレーヤーに入れ込んでみるが
最後はコルトレーンに戻るのではないかなと思わせるほど
私は家に帰ってこのアルバムを聴いた。

渋い。

シーツサウンドは最初はいかがかなどと思っていたが
やはり渋い。
なんでだろうと紐解いてみるが
原因はやはりエルビンのリズムと絡みまくるコルトレーンの
うねうねフレーズが心地よいのだ。
そこにファンキーなタッチのマッコイが絡むとこれはもう
王様なわけですよ。
だからラジオでかかると自然と耳が反応する。
マイルスデイビスの時には
「マイルスデイビスクインテット!」
とわざと渋い声で囁く。
さいきんそのささやきにはんのうしてくれるJAZZファンが約一名出てきて嬉しくしている。
しかし奴にはこのアルバムはまだ早い。
 
ラジオのたった何秒かのフレーズでこんな幸せな気分になれるのだから
音楽というのはやめられない。

チャーリークリスチャン。JAZZギターの開祖。3


Charlie christian"Seven come eleven"1940
チャーリークリスチャン。
テキサス生まれ。JAZZギタリスト。
1939年、23歳の時にベニー・グッドマン楽団に入団。
それまでギターはコードしか演奏しなかったが彼はソロを始めた
ギターでのビバップの開祖とされる。

私はウエスや後のベンソン、スコフィールド、サトリアーニにまで影響を及ぼした
彼の演奏はこの度初めて聞く。
だいたい1940年代という音楽自体古臭い。
スイング時代の在り来たりなパターン化された音楽というイメージ
を持っていた。
聞いてみると全くその通りでそれ以上でもなくそれ以下でもない。
彼は25歳の時になくなっているので活動期間が短く録音も少ない。
このアルバムは本作は、エレクトリック・ギターの道を開拓すると同時に、
現代ジャズの礎も築いた天才、チャーリー・クリスチャンのエッセンスを
収めたCD。「セヴン・カム・イレヴン」「ソロ・フライト」等、ジャズ・シーンを揺るがし、ギター・フリークを狂喜させた名演の数々を高音質で蘇らせた一枚。

それぞれの録音は寄せ集めの編集盤で音質は驚くほどよい。
当時のとってちってたてちってつ。のリズムに乗ってクラやペットが
気持ちよくスイングする。
全くのスイングアルバムであるが、ギターがクリスチャンであることが肝であり
彼のコードに沿った流暢なアドリブはビバップの開祖といっても良い。
バード、ガレスピーと並び称されるほどの歴史的人物であることは間違いない。
私はじつはギター弾きである。
それはロックでありJAZZではない。
だからJAZZをギターでやるのがいかに難しいのかを知っている。
この度その開祖に触れることができて、しかもいとも簡単にリラックして引いているのが
なんとも心地よくもあり驚きでありそして悔しい。(自分はできなかったから)
その後彼をベースとして多くのプレーヤーが生まれている。
この音楽は私をリラックスさせるとともに
なにげに吹いているその裏の絶え間ない努力を知っているが上に
音楽やその他どんな仕事も積み上げがあって成り立っていrという
なんだか感慨深い気持ちになる。

アーチーシェップ。またやられたよ。4


Archie sheep"Hipnosis"1975
Achie sheep(ss, ts, p, vo)
Charles Greenlee(tb)
Dave Burrell(p)
Cameron Brown(b)
Beaver Harris(ds, Tambourine, vo)

アーチーシエップ。
アメリカ発。
JAZZサックス奏者。コルトレーンに影響を受けた。
フリージャズ。
1962年デビュー。
この作品は彼の作品はJAZZではないと
批判された1965年~1972年ころの作品から比べると
ややマイルドになった頃の作品と言われる。
私は彼の作品に出会ったのがその最たる頃の
名盤「マジックオブJUJU」1967年であったが、私はその作品からファンになったと思う。
なぜか。
徹底して吹きまくる。
曲は異常に長い。
アドリブというよりはガチョウの鳴き声に近い叫びのように聞こえる。
最初聞いたときはなんじゃーこりゃー。
となるわけです。
しかしこれがクセになる。
後のミニマルにつながるほどの高揚感と征服感は半端ない。
同じコードの繰り返し。
バックも後半になるほど盛り上げるが、序盤は徹底して同じコード同じフレーズを繰り返す。
この同じ繰り返しは麻薬の作用のような高揚感と征服感を味わえる。
クセになる。
依存性になる。
また聴きたくなる。
ほかのJAZZ、ビバップとは違う世界観を持っている。
やはりシップの魅力はここに有ると改めて思わされた名盤となった一枚だ。
またやられてしまったよ。






ジョーヘンダーソン。間違いない。4


Joe henderson"Power to the people"1969
Joe Henderson — ts
Mike Lawrence — tp
Herbie Hancock — key
Ron Carter — bass
Jack DeJohnette — dr
1969.5.23、29
新主流派のジョーヘンダーソンが間違いのないメンバーと間違いのない演奏をした
好盤。
エレキピアノが主体のハンコック。
コリアのリターン時代のような和音と流れであるが
あくまで主体はヘンダーソン先生のアドリブである。
あくまで新主流派の立場を崩さない。
アフロビートで超絶的ニックを見せるジャック先生の
ちょっと油断するとファンクビートになりそうなところを
ヘンダーソン先生がJAZZアドリブを見せて
これはそんなアルバムではないのだよ・・・てきな指示を出す。

そんなクロスオーバーしそうな時代のファンキーな白熱アルバムである。
このメンツで白熱しないわけがない。
間違いない。

このアルバムはよく酷評されている。
しっくりいっていない。
バラバラ。
未完。
・・・・

私はそこまでではない。
確かに全体的なまとまりはかけている。
みんながやりたいことを持っていて、やるとヘンダーソン先生に注意される。
この時期はそんなJAZZ~エレクトリックマイルス~フュージョンへの
過渡期なので斬新でもなくバラバラだという批判は私に言わせれば
「結果論」と言わざるえない。
それぞれのメンツが実は最大限の個性を発揮してちょっとまとまりにはかけたが
私に言わせればこんなスリリングなスタジオ盤は逆に大歓迎である。
この時代の分かれ道がよくわかるようで面白い。

ヘンダーソン先生はこのあとやや道を間違える。
そのほうが私はやや疑問符を投げかけたい。

LTC。下手な冒険ジャズよりはよっぽど興奮。5


LTC"Easy does it"2008
Pietro Lussu  p
Lorrenzo Tucci  ds
Pietro Ciancaglini  b
ニコラコンテの「Other Directions」でバックを務めたイタリア発の良質JAZZ。
メンバーのことはあまり知らない。
だが、ニコラコンテは何枚か持ち合わせている。
ニコラコンテのアルバムは、大人のクラブジャズで、女性ボーカル中心の
いわゆるクラブジャズという印象であった。
私はいわゆるそのクラブジャズというすっきりしたサウンドを好まない。
なぜか。
本当に、正面切って聴く音楽ではないからだ。
適当に鳴っていてくれ。邪魔するなよ。
的な。
だからあまり印象にない。
ニコラコンテはそんなイメージなのだ。
名盤の「Other Directions」も。

しかし今回聞いたこの3ピースはちょっと気になる。
まず、音が格別によろしい。
2008年作品ということからも、伺えますが私は50年~60年代の作品の音に慣れ親しんできたせいか
このアルバムの音の良さには驚いた。
ピアノの音はさる事ながら、ベースの指が指板を舐める音。叩く音。
そしてドラムのスネアをこするブラシのグジグジ。
シンバルの輝き。
これは、流して聞くものではない。
正面切って聴くに限る。
それもいいオーディオで。
いいスピーカーで。
それかいいヘッドフォンで。

いい興奮が得られる。

目の前で演奏しているよ。
顔はわからないけど。
びっくりするよ。
たまには新しい年代の作品も聴いてみるものですね。

この作品は徹底したビバップとカリプソ音楽でまとめられていて
裏切ることがない。
だからクラブジャズの範疇に入るのかもしれない。
だけどのジャズファンの私はこれでJAZZの醍醐味を十分感じるし
下手な最近の冒険音楽JAZZよりはよっぽど興奮する。

セロニアスモンク。最高に奇妙で美しい。4


Thelonious Monk"You are too beautiful"1956
Thelonious Monk (p)
Oscar Pettiford (b )
Art Blakey (ds)
1. Liza (All The Clouds'll Roll Away)
2. Memories Of You
3. Honeysuckle Rose
4. Darn That Dream
5. Tea For Two
6. You Are Too Beautiful
7. Just You, Just Me

モンクのアルバムはあまり小難しいものよりシンプルであり
奇妙なものが良い。
「シンプルで奇妙」!
なんて素晴らしい言葉だろう。
奇妙な音楽は得てして作りこまれていて、いろんな楽器が入り組まれ
実験的なプログレというジャンルに多い。
そしてプログレには質素なものは皆無だ。
あるとすればアンビエント作品とかノイズか。
いずれにせよ、音楽的にハーモニー重視で奇妙な作品となるとそういない。
奇妙とは。
リズムがずれたり、不協和音。予測不能な展開。
セロニアスモンクの作品にはそんな言葉がよく似合う。

さてこの作品は1956年作品。
彼のデビューは1943年。
この作品は彼の8作目。
この作品の次作が有名なブリリアントコーナーズ(実はあまり好きではない)。
それよりシンプルな作品の方が今のところ私には合うようだ。
この作品は有名なスタンダードナンバーを実に奇妙に仕上げているところが面白い。
一回聞いただけではもしかしたらスタンダード集だということに気づかないかもしれない。
それほど、飽きのこない作品に仕上がっている。
スタンダードだからメロディーははっきりしている。
しかしほとんどそのメロディーだ出てこない。
奇妙な不協和音と音のやり取りが中心だ。
しかし根幹は揺るぎない。
ベースのコード進行が乱れていないからだ。
だから私にはちょうどいい響きとなって最高の時を味わえる。

この作品は最高に奇妙で美しい作品であるといえよう。

バーニーケッセル。トリオが良い。4


Barney Kessel"The Surrey With The Fringe On Top"1958
Barney Kessel(g)
Ray Brown(b)
Shelly Manne(ds)
バーニーケッセル。
US発。
JAZZギタリスト。
1945~チャーリーパーカーに参加。
1953年デビュー。
この作品は彼の7枚目。

私はケッセルの作品は2枚目である。
だからあまり語ることはできないが、彼の作品を最初に聞いたのは
70年代のケッセルズキット。ブラジリアン作品で大好きだし未だによく聞いている。
ジャズギターは気を付けないと飽きが来る作品が多い。
スタンダードものはありきたりで上手いのは認めるが、また聞こうという気力が出ない作品が多い。
なぜか。
ギターはピアノトリオや管楽器に比べると地味だということだ。
どうしてもインパクトに欠ける。
私は音楽を聴くときにはその作品をどうやって生活の中に取る込むのかを考えてしまう。
ノリノリの時聞く。
寝るときに聞く。
ただボーゼンと聞く。
・・・
など。
いずれも体が欲しないと私は聞かなくなる。
だから、ケニーバレルは飽きが来る。
うまいのですけどね。
その点ケッセルは私の体が欲することが多い。

この作品は初めて聞きました。
ギター作品は飽きが来ないか、インパクトがあるかどちらかですが
この作品はどちらも兼ね備えた作品になりそうだ。

ケッセルのギターは言うに及ばず
レイブラウンのベースがビヨーーーーーンと前に飛び出してくる。
ウッドの迫力が半端ない。
ホーンが入っている作品だとこうはいかない。

スカスカの3人のやりとりが手に取るように感じ取れるのが良い。
スタジオ録音だがすぐそこでやっている感じ。
もちろんシェリーマンのブラシプレイがたっぷり堪能できます。
スインギーなスネアブラシはそれを聴くだけでも聞き入ってしまう。
プラム打ち、3連、4連。

この作品は定期的に聴きたくなるインパクトがあちらこちらにある。




ポーランドJAZZ。思わずニンマリ。4


Zbigniew namyslowski" winobranie"1973
ズビグニェフ・ナミスウォフスキ.
ポーランドJAZZ。サックス奏者。
Zbigniew Namyslowski (as,p,cello)
Tomasz Szukalski (ts,bcl)
Stanislaw Cieslak (tb,per)
Pawel Jarzembski (b)
Kazimierz Jonkisz (ds)
ポーランドジャズ最高の偉人のひとり
ズビグニェフ・ナミスウォフスキの3rdアルバム。最高の一枚より。
 
ナミウオスキの音楽の特徴は、ポーランドや世界の民謡と
ジャズのミクスチャー。

さて私は最近ヨーロッパのJAZZに興味を持ち始めている。
JAZZというとアメリカが主流でJAZZジャイアントと呼ばれている方たちも
アメリカばかり。ヨーロッパというと、え?
誰かいますかね?
というイメージである。
私が知っているのは
タビーヘイズSAX
ジョンサーマンSAX
エンリコラバTP
・・・後思いつかない。
というイメージ。
しかしそのどれもがテンションが高く、素晴らしい作品を残しているという
イメージである。

ところでこの作品はジャケ買いであるが
かなり有名な名盤らしい。
エネルギーは相当なものであり
雰囲気はソフトマシーン。
時代は1973年
ジャズロックではない。完全なジャズであるが、テンションは
ソフトマシーンの3rdのような作品で完全に当たりであった。
ピアノレスのこの作品は組立もしっかりしており
フリーな吹きまくり作品とは違う。
最近は年取ったせいか、ダダ漏れ作品を好むようになってはいるが
まだまだこんなエネルギーの高い作品に出会うと
嬉しさがこみ上げてきて思わずニンマリ。

ヨーロッパJAZZはしばらく研究の余地がありそうですね。
 

セロニアスモンク。嫌なら帰ってくれ。5

Thelonious monk "himself"1957
セロニアスモンク。
JAZZピアノ。
アメリカ発。
1982年64歳で死亡。
間の取り方や不思議なコードは有名で、「唐突」という言葉で我々は処理していたが
それでは解決できない何かがそこにあると思う。
セロニアス・モンクのピアノプレイには独自の奏法があります。
一音聞いただけでセロニアス・モンクのピアノとわかるような
確信に満ちた圧の強いタッチ。
ジャズの理論を寄せつけないねじれを持った和声。
絡み合うさまざまな不協和音。
不意を突かれる朴訥としたスイング感、リズム感。
・・・挙げてみればきりがありません。
天才、奇才・・・いろんな逸話がそこにありますが
彼の音楽が好きかどうかが大切なことであり
その世界感が人々の依存性となり麻薬となり
今日まで語りそして愛され続けていることが
彼の偉大さを物語る所以であります。

私は・・

最初聞いたときは正直戸惑った。

有名人だからといってこんなソロピアノ作品を・・・世に出しても・・・

とも思ったが。

それほど彼の作品は独特で、スカスカで、とぎれとぎれで、もう本番なんですが・・・
練習はそのくらいにして・・・とか。

しかし彼の作曲能力と狙って出したと言われる不協和音には
我々は依存症になり得るだけの説得力がそこにはある。

先日仕事が疲れて、車で帰る途中どうしても眠くなって
車の中で音楽を聴きながら寝ることにした。少しだけね。
選んだ作品が・・・
この作品。
セロニアスモンク。
「Himself」
暗すぎる。
マニアック過ぎると言われている。
嫌いな人と好きな人の評価が分かれるこの作品は最後まで途切れ途切れの彼の練習に
付き合わされます。
それは練習などではない。
真剣に弾いているのだ。
失礼な事を言うな。
嫌なら聞かなければいい。
帰ってくれ。

だから彼の作品はすべてを聞いてはいないが
ソロ作品が完全に突出して魅力的だと思う。
サイドマンがいてそして演奏の中で彼の不協和音が聞きたいとも思うのだが、
あえてここは言い切りたい。
彼の作品を聞くのならば
「ピアノソロだ」

嫌なら帰ってくれ。




パットマルチーノ。モダンジャズです。3


Pat martino "East"1968
パット・マルティーノ(g)、
エディ・グリーン(p)、
ベン・タッカー(b,tambourine)、
タイロン・ブラウン(b)、
レニー・マクブラウン(ds)

パットマルチーニ。
US発。
ジャズギタリスト。
この作品は彼の4作目。
当時23歳。

さてこの作品はジャケットで選んだと言っても過言ではない。
しかし作品全体を覆うのはブルージーなフレーズや、モダンジャズを基本とした演奏形態である。
流石にタイトル曲はややインドよりの作風であるがそれもまた私は大歓迎である。
サイドメンは私は全く存じ上げないが、非常にスリリングで云う事ナシ。
全体的にはモダンジャズの演奏がマルチーノの流暢なシングルピッキングに乗って聞ける実に
スリリングなアルバムである。
アルバムのラスト曲などはライブなどのラスト曲に使えそうで
大拍手喝采を浴びそうな展開。
このアーチストはこの度初めて聞きました。
まだまだ研究がいりそうですね。


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