2013年09月

Dr. ギグルス

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Dr.ギグルス


・製作国/アメリカ


・1993年度作品







<ストーリー>


タラウッド精神病棟。


そこから強度の精神分裂症患者が一人、脱走する。


彼は知能指数が高く、精神病棟では通称「ドクター」とアダ名されていた・・・。

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時を同じくして、あるアメリカの田舎町。


いよいよ夏休みが始まり、高校生のジェニファー(ホリー・マリー・コムズ)は楽しみで心が湧く一方、心穏やかでない心境だった。

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心臓病で母親が他界し、父のトム(クリフ・デ・ヤング)はタマラ(ミシェル・ジョンソン)と再婚。


ジェニファーは継母のタマラとは、上手くいっているとは言い難かった。


恋人のマックス(グレン・クイン)は、何かあれば直ぐにヤリたがるし。

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↑左がマックス(グレン・クイン)、右がジェニファー(ホリー・マリー・コムズ)。







それ以上にジェニファーを不安にさせたのが、母親と同じ「心臓弁膜症」という心臓病に冒されてしまった事。


毎週病院に通うが病いは進行する一方で、手術も視野に入れなくてはいけない深刻な状況だった。


そんなジェニファーに、ある恐怖の影が迫っていた・・・。

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<解説・感想・ネタバレ含む>


監督・脚本は「デスロック/戦略ガス兵器を追え!」の、マニー・コト。


音楽は「マッドマックス」シリーズも手掛けた、ブライアン・メイです。







ストーリーの舞台となる、アメリカの田舎町。


ここがホラー映画よろしく、35年前にマジキチな事件があった曰く付きの呪われた町。


以前ここで開業していたレンデル医師の妻が、心臓の病いに冒されます。


元々からなのか、はたまた奥さんが不治の病に冒されたショックからか。


レンデル医師は、頭の思考回路がプッツン。


患者を次々と殺害してはその心臓を取り出し、妻に移植しようと試みます。


そんなレンデル医師もキ○チガイの極みですが、町の住民達もそれ以上のキ○チガイぶりを発揮。


なんと、


事件を知った住民達は、レンデル医師を町の広場に連れ出してリンチの末、殴り殺したのでした。


凄いな・・・(汗)。







レンデル医師にはエヴァンという幼い一人息子がいましたが、その事件以降、行方不明に。


・・・そう。


映画序盤で精神病棟を脱走したのが、彼だったのです。


エヴァン(ラリー・ドレイク)が35年も経て、なぜ今になって精神病棟を脱走したのかは不明ですが、目的地はもちろん、自分の故郷。


目的ももちろん、自分の父親を殺害した住民達への復讐。


逆恨みの上、35年も経っては今さらな感は否めませんが、エヴァン医師の逆襲が始まった訳です。

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そんな映画の内容は開業医が患者を殺しまくるホラーと思いきや、


映画「13日の金曜日」の殺人鬼ジェイソンが医者になっただけの、そんな安直な脚本でややガッカリ。


キ○チガイ・エヴァン医師が町の住民達を殺害していくだけのストーリーはダレてしまいます。

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が、


そこに心臓病を患っているジェニファー、


35年前に事件を垣間見た警官、


ヤリたがりなジェニファーの恋人マックス、


ジェニファーの継母、


心臓病のジェニファーと自身の母親の境遇を重ね、ジェニファーに恋?をするエヴァン。


彼らの様々な人間模様を絡め、単調にさせまいとする努力の跡が見えて頑張ってはくれます。

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ジェニファーは心臓病を患い、興奮や緊張は自重しなくてはいけないのに、回りで次々に起こる殺人事件。


で、後半。


病院の待ち合い室に並べられる死体の山。

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それを心臓が悪いジェニファーに見せまいとして、マックスがジェニファーに目を閉じるように呼び掛けます。


目を閉じ、その場を通り過ぎようとする二人。


と・・・


ゆっくりと起き上がる、一つの死体。


二人が目を閉じて通り過ぎると分かっていて、エヴァンが死体の山の中に隠れ潜んでいたのです。


心臓病に侵されたジェニファーを守るという心理を逆手に取った、恐怖の描写。


中々です。

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更に怖いのが、35年前の事件を語る警官の過去。


レンデル医師がリンチの末殺害されますが、住民達が何処を探しても、レンデル医師の息子のエヴァンを見つける事は出来ませんでした。


で、


その警官が真夜中にたった一人、死体安置所で死体を見張ってるんです。


と、何処からかクスクスと笑い声が・・・。


それは死体安置所の中から聞こえてきます。


死体安置所には、二つの死体があります。


一つは、住民達に殺害されたレンデル医師。


もう一つは、住民達が見つけた時にはすでに心臓病で死んでいた、レンデル医師の奥さんの死体です。


警官は恐る恐る、死体安置所を覗き込みます。


と・・・


動き出すレンデル医師の奥さん。


な、なんと。


レンデル医師は殺害される直前、息子のエヴァンを妻のお腹の中に隠していたのです!!


ここはかなりのマジキチ・シーン。


母親の胎内から、二度目の「生」を体験する事となるエヴァン。

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母親の身体を突き破り、真っ赤な血に染まって再度の産声を上げるその場面は、必見の絶叫シーン。


妻の胎内に息子を隠すレンデル医師もマジキチなら、クスクス笑いながら母親の胎内を突き破るエヴァンもそれ以上のキ○チガイ。


身震いが止まりません・・・。

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警官に撃たれたエヴァンが自分自身を麻酔無しで手術し、弾丸を取り除くシーン。


エヴァンが逃げる被害者に
「退院は許さん!!」


エヴァンを追う警官に
「予約は取ったのかね!!」


エヴァンが被害者殺害時には
「診療時間は終わりだ!!」


「さあ、お薬の時間だ!!」


など、ブラック・ジョークを交えウィットに溢れた医療ギャグ?も見所。


グロ度加減もいい具合で、そんな素敵なDrホラー。


もったり気味の演出などマイナス要素も多々あるけれど、ラリー・ドレイクの怪演で乗り切った、正に怪作です。

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↑手は空いているかね?







この映画の<オススメ度>は・・・59%。







さてさて。


雰囲気をガラりと変えて、映画史に残るキス・シーンについてのお話しに。


え、?変えすぎ?


すみません。


キスなんて未知な体験の自分は、映画の濡れ場シーンに過剰に反応してしまうので(汗)。







で、


皆さんそれぞれ、この映画のキス・シーンが良かったとか、思い出の濡れ場があるはずです。


(濡れ場、濡れ場ってやかましいわ!!って怒られそうなので、この表現は自粛します)







私が映画のキス・シーンでマジ泣きしたのは、後にも先にも「ニュー・シネマ・パライダイス」のみ。


ただ、あれって登場人物のキス・シーンじゃないから、厳密にはキス・シーンと言えないのかなぁ。


って事で、キス・シーンで感動したのは、後は「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」。

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カーボン凍結の刑にされる直前、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)に自分の素直な気持ちをやっと告白するレイア姫(キャリー・フィッシャー)。


レイア姫「愛してるわ」


そのレイア姫の告白に、


「知ってたさ」


と、ニヒルに返すハン・ソロ。


このシーンは英誌選出「映画史に残るキス・シーン50」の第2位に選ばれたほどの麗しい珠玉のシーン。


何度観ても、ギンギン・濡れ濡れになる名シーンですね。


↑自分の解説で名シーンが汚れた感が生じていますが、ご了承下さい。







んで、本作品なんですが、


ジェニファーの彼氏マックスは、考えるのは四六時中アノ事ばかり。


夏休みが始まり浮かれ気分のマックスは、


「マックスの口づけテストを受けてみる?」


と、雰囲気も台無しの直球勝負のセリフでジェニファーに接吻。


キスじゃなくて、接吻。


端から見ていた友人が、


「耳で息でもしてんの?」


ってドン引いたほどのキスですから。


これでは色気も何もありませんね。

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中盤。


女友達に、サックスの演奏を教える事となるマックス。


サックスですからね。


サックス。


マックスが、サックスを教えるの。


なんか際どい単語の総本山みたいになってるけど、


セックス


と見間違えちゃ、ダメですよー。


で、


彼女は中々サックスの演奏が上達しません。


マックス「アンブシュアがダメなんだよ」


「アンブシュア?」


「それ何?」


マックス「唇の当て方さ」


「ふーん・・・。
私、ヘタかしら?」


「唇の当て方、どこが悪いか教えてくれる?」


あれあれあれ。


セリフも上級なら(と、自分は思う(笑))、一挙に唇の当て方の上級レッスンを始めてしまう二人。


自分は好きなシーンなんだけど・・・


惜しい。


これって、浮気のシーンなんですよね。


案の定、マックスの浮気現場を目撃してしまったジェニファーは号泣。


恋人を泣かせては、名シーンにはなりえません。


失格。







でも、ラスト。


命を賭して、エヴァンからジェニファーを守り抜いたマックス。


病室で静かに見つめ合う事になる二人。


もう臭いセリフも、歯の浮くセリフも必要ありません。


ジェニファーに、そっと寄り添うマックス。


ここで、カメラが横へとパンします。


二人から視点が外れる訳です。


画面に撮されるのは、ジェニファーの心電計のみ。


映画やドラマで良く見られる、「ピッピッピッ」と心臓の波形をモニターに映す機械です。


その波形が速くなり・・・


ってところで、エンディングとなります。


今まで直接的に描いていた濡れ場を間接的にロマンチックに描き、最後の最後まで「心臓」・・・


人の「心」の本質に焦点を充てて挑んだ本作。


深読みし過ぎかもしれないけれど、あれ?意外と真面目に考えられた作品じゃん。


本当に分かりあえたなら、言葉が無くても人って幸せを実感出来るのね。


って、そんな感動的な名シーン。


もちろん英誌の選出した映画史に残るキス・シーンには全くカスってもいないシーンですが、私の中では「素敵だな」って余韻が残った珍しいホラーです。

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ショッカー

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ショッカー


・製作国/アメリカ

・1989年度作品






今回ご紹介する映画は、1989年に製作されたウェス・クレイヴン監督作品のモノになります。


同名の作品が多々あったり、某悪の犯罪組織と同名ではありますが、それらの作品・某団体とは一切関係ございませんので、お間違いのないようにご注意下さい。






<ストーリー>

あるアメリカの田舎町。


そこでは、9ヶ月の間に七家族30人以上が一家丸ごと惨殺される凶悪な連続殺人事件が発生。


犯人の手掛かりは一切無く、警察の捜査は難航。


小さなその町は、恐怖と不穏な空気に包まれていた。






ある日ーー


その町に住む、高校の花形フットボール選手のジョナサン・パーカー(ピーター・バーグ)が、フットボールの練習中に頭を強打。


気を失ったジョナサンは夢の中で、巷(ちまた)を騒がせている連続殺人事件を目撃してしまう。


その被害者は無惨にも、ジョナサンの母親や妹、弟達だった。


父親がその事件捜査の責任者である警部補であった為、ジョナサンは夢で見た一部始終を父親に説明する。


始めはジョナサンの言葉を信じなかった父親も、警察しか知り得ない殺害内容を語る息子を目の当たりにし、ジョナサンが夢で見た殺人鬼の逮捕に踏み切る。


殺人鬼の名前は、テレビ修理人のホレス・ピンカー(ミッチ・ピレッジ)。


ジョナサンは、次に殺害される事件も夢で察知。


ジョナサンの活躍で、殺人鬼ピンカーは逮捕される。






ピンカーは死刑を執行される事となる。


が・・・


黒魔術でテレビの悪魔に魂を売ったピンカーは、テレビの電波内を自由に行き来出来る悪霊となり、自身を死刑に追いやったジョナサンに復讐を誓い、襲いかかる!!






<解説・感想・ネタバレ含む>

製作総指揮・監督・脚本はご存知、「エルム街の悪夢」「スクリーム」のウェス・クレイヴン。


音楽は「チャック・ノリスの地獄の復讐」の、ウィリアム・ゴールドスタインです。






注意!!
本レビューでは、映画の核心に迫る重大な事実を記載しています。


未見の方でこれから本作品を観る予定の方は、映画を観てからこのレビューを読んで頂くと幸いです。






この映画。
序盤はとにかく、「悲惨」の一言です。


ジョナサンは早々に母親や妹、弟を連続殺人鬼に殺害されます。


んで、夢の中でそれを目の当たりにしてしまうんですから、最悪ですよね。


更には付き合い始めたばかりの最愛の彼女アリソン(カミ・クーパー)も惨殺され、ジョナサンが帰宅したら浴槽は彼女の真っ赤な血でまみれた凄惨な光景。


これ以上にない、トラウマものです。


自分が同じ目に合ったなら、一年は余裕で寝込む超ド級のショック・シーンの連続です。






しかし・・・


ホラー映画史上でも類をみない、漢気(おとごぎ)溢れるジョナサン。


近作の映画やアニメの主人公なら、こっから立ち直るのに丸々数十話は費やすところですが、彼は持ち前のバイタリティを発揮。


早々に復帰を果たし、自身の特殊能力を駆使して連続殺人鬼ピンカー逮捕に助力します。


ピンカー逮捕時には得意の猛烈タックルをピンカーにカマすなど、熱血漢なところも見せてくれます。


悩みに悩み抜く主人公ってのも等身大で親近感が湧き良いのですが、やっぱり映画の主人公は、これぐらいの屈強な精神力で困難に打ち勝って欲しいですね。


ジョナサンに、ちょっと惚れてしまいましたからね(笑)。





そんなジョナサンの活躍で、遂に御用・お縄となった殺人鬼ピンカー。


死刑が言い渡されます。


最後の願いにと、何故かテレビを一台所望するピンカー。


実はピンカーは、黒魔術の崇拝者。


ピンカーはテレビを通じ、テレビの悪魔に魂を売り飛ばすのです。


テレビの悪魔ってのが居るのかは、はなはだ疑問ですが設定は面白いですよね。


黒魔術中に牢屋内で感電し、一時的に心臓停止状態になるピンカーと看守のやり取りも笑えます。


死刑執行前にピンカーに死なれては、それはそれで看守さん達は始末書モノ。


心臓停止状態のピンカーを囲んで、看守達が誰がピンカーに人工呼吸をするかでモメます。


素人の自分は、心臓マッサージでも良くないの?
と思うのですが、マウスTOマウスの口づけ人工呼吸でないとダメなようです(汗)。


もう皆さんダチョウ倶楽部よろしく、
「ささ、ドウゾ、ドウゾ」
状態。


間違っても、
「じゃあ、私が!!」
なんて事は口が裂けても言えない空気に。


自分がこの場に立ち会ったなら、


「昨日、ニラレバ炒め食べたし・・・」


「歯槽膿漏と歯肉炎で口臭ヤバいから無理です」


「後生ですから、せめて接吻ぐらいは初恋の人と・・・」


と、涙目になるのは必至。


ってか、言い訳に必死は確実ですな。






ところが・・・


勇気?ある看守が一人、ピンカーに進んで人工呼吸を率先します。


もうね、


このヒーローな看守さんの、末路は可哀想(泣)。


目を覚ましたピンカーに、唇を噛み切られるんだから。


勇気を思いとどまる勇気も必要なのね。


せっかく人生一世一代の見せ場だったのに、看守さん憐れ過ぎや・・・。






で、いよいよピンカーの死刑執行。


死刑になった殺人鬼が悪霊となって蘇る、本作品とも似た映画の「デビルジャンク」でもそうだったけど、


死刑執行中なのに、ピンカーが喋る、しゃべる。


ベラベラベラベラ…と。


家族や彼女の仇討ちとばかりにピンカー死刑執行に立ち合い中のジョナサンとピンカーが、ホントに良くしゃべるの。


ここは喫茶店かっ!!てな勢い。


今に
「死刑囚とのティー・タイム始めました(シェフの気まぐれ手作りケーキ付き)」
とか言い出すんじゃないかと、戦々恐々。


映画の演出で仕方ないんだろうけど、


どうにかならないんでしょうかね?






遂に死刑が執行され、亡き人となるピンカーなんだけど、ここからがこの映画の最骨頂。


電波人間ピンカーは人間から人間に乗り移る事が出来、警官やジョギング中のお兄さん、はたまた幼い幼女に乗り移る始末。


5歳ぐらいの幼女に乗り移ったピンカーがブルドーザーを運転し、ジョナサンに襲い掛かるシーンは必見の名場面。


その幼女が鬼の形相で
「貴様をブッ殺してやる!!」
と、ジョナサンに掴み掛かるの。


真相を知っているジョナサンは幼女と格闘するハメになるんだけど、そこに幼女の母親登場。


端から見たら、この時点でジョナサンてば幼女に襲い掛かる変質者そのもの(汗)。


幼女を殴り飛ばそうとするジョナサンと、


ジョナサンに噛みつこうとする幼女。


ジョナサンの髪の毛をわしづかみにする幼女の母親と、しっちゃかめっちゃかの大乱闘。


怖いってか、笑えるドタバタ劇。


ホラー映画史に残したいぐらいと、私は支持したいです。






中盤はジョナサンの親友のライノ(リチャード・ブルックス)、


パックマン(セオドア・ライミ)、


達の涙を誘う友情劇を絡め、更に更にの痛快ドタバタ劇。


テレビ電波を電波ジャックしたピンカーが、テレビの中で大暴れ。


戦争映画やニュースの暴動シーンに飛び入り参加したり、


ドラマや映画「フランケンシュタイン」に参加。


ドラマの主人公に
「変な人が居るから窓を閉めなさい」
って叫ばれたり、


ボクシングの試合に乱闘で紛れ込んだり。


クイズ番組の司会者をボコボコにしたり。


と、やりたい放題。


もはやホラーってより、アクション・コメディ要素が強い作品に仕上がってしまいました。


自分は楽しめましたが、ここは好みが分かれるところでしょうか。


際どいかな?






ジョナサンの彼女アリソンが何度もゾンビ?として復活しジョナサンの窮地を救うのは良いんだけど、ビーム発射したりする演出はなんとかならんかったんかいな。


ビームはないでしょう、ビームは。


お前はウル○トラマンか。






ピンカーに「エルム街の悪夢」のフレディ・クルーガーのような可愛げ?が無かったり、作風にスマートさに欠けるのも残念。


それでも、最後まで彼女アリソンを想うジョナサン。


全てを失っても、
「君にもあの星空が見えるのかい?」


と夜空を見上げるジョナサンが、なんとも孤高のヒーローとしてたくましく感じるのが印象的な作品です。


近年の作品じゃないけれど、近年稀にみるヒーロー・ジョナサンがかなり好印象なのでした。






この映画の<オススメ度>は・・・64%。


ジョナサンが、何故ピンカーの殺害現場を見る事が出来たのか・・・。


序盤の何気ないセリフが繋がっているのも、好感が持てますね。






「エルム街の悪夢」の看板女優、ヘザー・ランゲンカンプもカメオ出演しているらしいです。


私には探せませんでしたが・・・(汗)。





デモンズ5

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デモンズ5


・製作国アメリカ

・1989年度作品






今回ご紹介する映画は、「デモンズ5」であります。


「デモンズ」と銘うってありますが、これは真っ赤な偽物。
配給会社が勝手に付けた邦題のようです。


「デモンズ」や「デモンズ2」とは全く関係がなく、「デモンズ」シリーズの続編ではありません。


事前情報でその旨は知っていたので、レンタル店では冷めた眼差しでいつも見つめていました。


で、


今回なんとなく手に取り観賞に至った訳ですが、これがまた・・・


・・・


想像を絶するほど、面白くない。
つまらない・・・(汗)。


皆様が貴重な時間を費やして、観る価値は一切ありません。






そんな訳で、今回は完全ネタバレです。


ただ本作の軸になっているのが、魔女アニバスの生まれ変わりは誰か?
という点です。
(ちなみにトップ画像の笑顔が素敵な方がアニバスさんです)


本作でも、中盤で魔女アニバスの生まれ変わりを推理する為の重要なヒントが与えらます。


このレビューでも途中にそのヒントを開示させて頂きますので、ぜひ魔女アニバスの生まれ変わりが誰かを推理してみて下さい。


正解した方には、もれなく素敵なプレゼントをご用意しております。


ご期待下さい。お楽しみに♪





<ストーリー>

スキーをする為、ヘリでアルプスの雪山に降り立ったダビデら男女8人の若者。


彼らは思い思いにスキーを楽しむが、予期せぬ地割れが発生し、全員が巨大なクレパスへと落ちてしまう。


仲間の一人サビーナは足を骨折してしまう怪我を負い、彼らは地上へと這い上がる方法を模索する。






と、サビーナが奇妙な銀色の仮面を発見する。


セルジョが仮面を取ってみると、それは死体に被せたモノであった。


クレパスの下に、銀色の仮面を被った不気味な死体が横たわっていたのだ。






と、地震が発生。


その衝撃でスキーがセルジョの胸に刺さり貫通し、セルジョは即死。


パニックに陥り逃げまどう一同は、クレパスの奥に出口を発見する。






そこは教会で、盲目の司祭が一人で住んでいた。


司祭はある悪魔が復活しないように、そこでたった一人で監視の任をしていたのだった。


ダビデ達はその司祭から、驚愕の事実を聞かされる。


セルジョが取った銀の仮面は、魔女アニバスを封じるモノ。


彼らが仮面を取った為に、魔女アニバスが復活してしまったというのだ。





そしてーー


魔女アニバスは、こう予言していた。


アニバスが復活する時には、必ず「生まれ変わって」復活を遂げると。


司祭は告げる。


ダビデらの中に、魔女アニバスの生まれ変わりが居ると・・・。






<解説・感想>

監督は「デモンズ2」の、ランベルト・バーヴァ。


音楽は「アクエリアス」の、サイモン・ボスウェルです。






映画冒頭は、中々の雰囲気で興味をそそります。


クレパスに落ちた、8人の若者。


脱出を試みますが、それは困難を極めます。


クレパスには銀色の仮面を被った死体も埋まっていて、これも不気味。


「デモンズ」シリーズではありませんが、


・閉じ込められる


・仮面


というキーワードから、確かに「デモンズ」を彷彿。


早々に登場人物の一人が胸にスキーが突き刺さり死亡するゴアシーンも絡められ、期待が高まります。






が・・・


そのわずかな期待は、すぐに裏切られます。


ダビデ達が教会を発見し、そこに住んでいた司祭に助けを求めます。


ここから展開はグダグダに(汗)。


司祭から「ある事実」を聞かされます。


ダビデ達が発見した死体は、アニバスという、悪魔と姦通していた恐るべき魔女の死体。


アニバスは処刑される際に復活を誓った為、復活を防ぐ仮面を被せられていたのです。






アニバス復活により、徐々に精神に異常をきたしていく若者達。


なので・・・


彼らに襲われるのは司祭なんですよね(汗)。


若者達は襲う側。


いきなり出てきた司祭が襲われても、感情移入出来る訳もなく・・・。


なんだか「奇」を狙い過ぎたのか、よく分からない展開に苦笑いは必死。


精神に異常をキたした若者達も、


「手と手を繋いで、強い鎖を作りましょう!!」


と、手を繋いで輪になり、踊り狂う。


この場面だけで、約10分間。


手を繋いだ若者が「ただ踊る」のを10分見せられる。


・・・


はあ?


なに?


なんなの?


「死霊の盆踊り」の後釜でも狙ってんの?






まーそれは置いといて、魔女アニバスに感化されず、まともなのはダビデただ一人です。


司祭は分析します。


「アニバスは生まれ変わり、復活すると予言していた」


「(ダビデの)仲間の誰かがアニバスの生まれ変わりなのだ」と。


司祭がダビデの友人達の名前を聞き出します。


セルジョは序盤で死に、ダビデ以外の6人がアニバスの生まれ変わりの可能性があります。






まず、


気が狂い「アニバス!!アニバス!!」を連呼するアレッサンドリア。



存在感が薄かったのに、アニバスが復活してからはいきなりゲボを吐いたりと猛烈アピールを繰り出すノラ。



割れた玉子の汁(黄身ではない)を舐め回すイルマ。



ベボ。
↑彼は特にエピソード無し・・・。



司祭に捕まり拷問されるハメに合う、アンドレア。



クレパスに落ちた際に足が折れた、ダビデの恋人のサビーナ。






彼らの中の誰かが、アニバスの生まれ変わりなのです。


司祭は続けます。


「鏡に映す事で、アニバスを見破る事が出来る」と。






さて・・・


私は鑑賞中全く分かりませんでしたが、誰がアニバスの生まれ変わりか分かったでしょうか?


ヒントは司祭が気にしていた彼らの名前と、「鏡」です。


ちょっと考えてみましょう。





・・・


・・・


・・・






アニバスが誰か、分かりましたか?


では、ネタバレであります。


ダビデは司祭の告げた「鏡に映す事でアニバスを見破れる」という事で、サビーナを鏡に映して見てみますが、何も起こりませんでした。


サビーナはアニバスではなかったようです。


ダビデは安堵のため息をつきます。


で、後半。


何の気なしにもう一度、ダビデはサビーナを鏡に映してみます。


サビーナはネックレスをしています。


そこには、サビーナの名前入り。


サビーナの名前のスペルはSABINA。


鏡には反対に映るので、SABINAがーー


ANIBAS(アニバス)。


驚愕するダビデ。


愛するサビーナこそが、アニバスの生まれ変わりだったのです。






ここからは怒涛のセックス・タイムへ突入。


ダビデは困惑しますが、相手は愛する女性。


例えアニバスの生まれ変わりとはいえ、サビーナはサビーナなのです。


サビーナ「愛してるわ。アナタが欲しいの」


「アナタのモノになりないの」


「彼女(アニバス)は彼女で、私は私よ」


「お願い・・・」


と、サビーナはダビデにセックスを「今すぐに!!」と、強要します。


葛藤するダビデ。


しかし男のサガか、ダビデは結局サビーナを抱いてしまいます。






が、ダビデはサビーナの中に凶悪なアニバスを垣間見て、サビーナを拒絶します。


サビーナ「アナタを愛してるの」


「今の私はアニバスではなく、サビーナよ」


そうかな・・・と思って、サビーナを抱くダビデ。


でもやっぱりサビーナの中にアニバスを垣間見、サビーナを拒絶するダビデ。


サビーナ「私への愛は偽りだったの?」


「私を守ると約束してくれたじゃない!!」


そうだよな・・・と、サビーナを抱くダビデ。


でもやっぱりサビーナの中にアニバスを垣間見て、サビーナを拒絶するダビデ。


延々これ、おんなじ事を30分ほど繰り返します。


延々と・・・


・・・


映画に殺意が沸いたのは、これが初めての経験です。


序盤が良かっただけに、その後の凄まじい失速感がなんともやるせません…。





この映画の<オススメ度>は・・・38%。


さてさて。


アニバスの生まれ変わりが誰なのか推理出来た方は、いらっしゃいましたでしょうか?


もちろん、理由も明確に言い当ててくれなけばダメですよ。


いらっしゃる?


さすがです。


そんなアナタは、


「デモンズ5」マスターの称号を得ました!!


今日から自己紹介の時などに「自分、「デモンズ5」マスターです」と名乗れるんです。


履歴書の特技欄などに書くのもオーケー。


「アニバス見破りましたけど(ドヤ顔)」と、自慢しちゃいましょう!!


ぜひご活用下さい!!


おめでとうございます!! パチパチ


(*^▽^)/★*☆♪






追記


え、?


「デモンズ5」マスターの称号いらないん?


誰か使ってーーー




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