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バイオレンス・ウルフ


・製作国/アメリカ


・1987年度作品







※注意!!


本レビューは、完全ネタバレを含んでいます。


本作品を鑑賞予定の方は、本作鑑賞後にこのレビューを読んで頂けると幸いであります。


また、


この作品のラストには、驚愕の結末が待ち受けています。


その真実に耐えられるなら・・・


どうぞ、


この先にお進み下さい。







<ストーリー・解説・感想>


本作品の監督は・・・


な・なんと!!


今回ググって知ったのですが、「サスペリアPART2/紅い深淵」で主人公を演じたデヴィッド・ヘミングスさんです。


全く知らない情報だった為、ビックリ。


監督業もされていたんですね。


2003年に他界されていた事も今回知り、慎んでご冥福をお祈りします・・・。







他、スタッフには


音楽は「マネキン」「コブラ」の、シルヴェスター・リヴェイ。


狼男のデザイン担当は、「狼男アメリカン」のリック・ベイカー。


特殊メイクは「コクーン」の、グレッグ・キャノンです。







主演のエリックを演じているのは、当時アイドルとして人気を博したジョン・J・ヨーク。


彼↓です。


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狼男に傷を負わされ、自身も狼男になってしまう悲劇のヒーロー役です。


彼が狼男に変身する際、シャツからズボン、靴、


全ての衣服がビリビリにチギレ飛びます。


なので彼が人間に戻った際は、素っ裸。


破れた服の破片を股間にあててウロウロするのが当時のファンにウケたようで、サービス・シーンとばかりに何度も何度も何度も狼男に変身し、


何度も何度も何度も、彼が全裸ヌードを披露してくれます。


って、


狼男に変身する度に何度も何度も洋服破いていたら、洋服代だけで破産だわ・・・


と、要らぬ心配をしてしまいました。







・・・


え?


男の裸なんて、興味ない?


ご安心下さい。


そんな貴方の為に本作でヒロインを演じるのは、


「ワックス・ワーク」で吸血鬼に噛まれ、


「Dr.ギグルス」ではキチ○ガイ医者に惨殺される継母役を演じたミシェル・ジョンソンです。


見て下さい!!


↓この、ダイナマイト・バディ!!


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ウホウホ、ビンビンです。


今にもエロ詩吟を吟じてしまいそうなエロさです。


↑古い(汗)。。。


ただ・・・


残念ながら彼女は変身しませんので、脱ぎません。


がっっっ!!


彼女は序盤、


誰も頼んでもいないのに、颯爽と水着姿で登場してくれます。


このシーンに意味はありません。


水着で登場する必要など無いシーンなのです。


でも、水着になります。


エリック共々プールで大はしゃぎして、大事なアソコは濡れ濡れです。


濡れ濡れフェスティバル、開幕!!


ってくらい、主要人物達が脱いでくれます。


濡れ場タイム全開です。







・・・


テンション上がって、いつにも増して濡れ場濡れ場と失礼致しました。


そんな濡れ場シーンに興味が無い方もいるかもしれませんので、早速ストーリーを解説致します。







あるアメリカの田舎町。


そこでは大型の獣によると思われる、連続殺人事件が多発していました。


そこに住むエリック(ジョン・J・ヨーク)。


彼は幼くして両親を亡くし、親友のテッドの父親に、我が子同然に育ててもらいます。


また、テッドの妹ケリー(ミシェル・ジョンソン)とは恋人同士であり、エリックは有意義な学生生活を満喫していました。







ある夜ーー


エリックのアパートに、テッドがやって来ます。


が・・・


いつになく暗く神妙なテッドの態度に、エリックはいいえぬ不安を感じます。


テッドはエリックに銀の弾丸と拳銃を手渡すと、こうつぶやきます。


「これで俺を殺してくれ」


と・・・。







テッドは静かな口調で、彼の身の上に起こった恐怖の体験を語り始めます。


スコルゼニという船長の船で、アルバイトを始めたテッド。


そんな、ある夜。


彼はそのアルバイトで帰りが遅くなり、深夜の造船所を一人でとぼとぼと歩いていました。


船員仲間の話しによると、その造船所はフック船長という片腕の男が所有しており、


夜中に不審者が造船所に侵入すると、フック船長の巨大な飼い犬に喰い殺される・・・


という、噂話しを聞かされていました。


テッドはためらいましたが、造船所を通る事が近道となる為、恐る恐る造船所を横切る事にしたのです。


テッドが静まりかえった造船所を歩いていると、何かに尾けられている気配を感じます。


巨大と言っても、たかが犬だろう・・・


そう自分に言い聞かせるテッドでしたが、彼の歩調は早まります。


その時・・・


巨大な黒い影が彼に襲いかかります。


その黒い影に喉元を喰いちぎられ、真っ赤な鮮血に染まるテッド。


彼は造船所を横切った己の浅はかな行為を呪うも、自身の死を悟ります・・・。


・・・


翌朝。


彼は眩しい朝日に照らされ、目を覚まします。


テッドは「自分の血」で真っ赤に染まっていましたが・・・


不思議な事に、身体には傷一つ無かったのです。







その三日後ーー


テッドの身体に異変が起こります。


手のひらに星形のアザが出来、その星形が鮮明に浮かび上がったのを機に、彼は記憶を無くしてしまいます。


翌朝になると・・・


彼は無事に目を覚ましますが、今度は「自分の血ではない血」にまみれていて、

何かを喰らった記憶に苛(さいな)まれる事になるのでした。



そして・・・


巷(ちまた)を騒然とさせている、巨大な獣による連続殺人事件。


テッドは確信します。


自分がモンスター


狼男になった事を・・・。







話し終え、一息つくテッド。


荒唐無稽なテッドの話しを信じる事が出来ないエリックでしたが・・・


テッドの思い詰めた表情に、エリックは彼に協力する事にします。


テッドによると狼男に変身する周期は早まっており、今は深夜12時になると必ず狼男に変身。


狼男に変身したのを見極め、銀の弾丸で射殺してくれとの事だったのです。


「俺を殺せ」


というテッドの申し出に、戸惑いを隠せないエリック。


そんなエリックを横目に、テッドは言います。


「君は僕を殺すさ」


エリック「君が狼男だからか?」


テッド「僕たちが親友だからさ・・・」







この二人のやり取りは、涙を誘います。


テッドは自殺する事も出来ず、真相の見極めを親友のエリックに依頼するのです。


そして、本当に自分が狼男だった場合は殺して欲しいと。


これはなんとも一方的で勝手な頼みですが、


本当の親友だからこそ、テッドはエリックに自分を殺す事を託す事が出来、


最後のセリフは自分を殺してエリックが悩まないようにとの、最後の彼の心遣いだったのでしょう・・・。







そしてーー


遂に時計の針は、深夜12時を指します。


テッドの身体に異変が起こります。


苦痛と湧き上がる殺戮の感情からテッドの目は血走り、


キバが伸び、


身体中を剛毛が覆い・・・


獰猛な狼男に変貌。


野太い遠吠えと共に、エリックに襲いかかります。


テッドには、もはや自我をコントロール力は残っていないのです。


あまりの恐怖に、拳銃を落としてしまうエリック。


その隙を付かれ、エリックは肩を噛まれてしまいます。

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激闘の末、狼男=テッドを射殺したエリック。


しかしーー


警察が駆け付けた時に見たものは、横たわる「テッド」の死体だったのです・・・。







テッドの殺害容疑者として、裁判に掛けられる事となったエリック。


エリックは保釈金を積んで釈放されますが、そこで恋人のケリーと再会します。


ケリーはテッドの妹でもあります。


エリックは、ケリーに兄のテッドを殺した事を問い詰められると思っていましたが・・・


テッドは自分の身の上に起こった事、


エリックに殺してくれと頼む事などを全てテープに録音していたのでした。


悲しみに暮れながらも、事情を飲み込んでくれたケリーにホッとしたエリックでしたが・・・


エリックは自身の手のひらに星形のアザが浮かび上がっているのを見て驚愕します。


エリック自身も・・・


テッドに噛まれ、その呪いを引き継いでしまったのです。


エリックはテッドから、呪いの元凶=最初にテッドを噛んだ狼男を殺す事で呪いが解ける事も聞いていました。


エリックはケリーと二人、最初に噛んだ狼男を探す旅に出る事となります。







ここまでは普通の狼男モノ=ワンパターンな感は否めません。


しかしーー


やはりテッドが狼男に変身する際のSFXは特筆で、これも予想内の範疇でワンパターンではありますが、


狼男に変身後、テッドが部屋を歩き回るシーンを影やシルエットを多様し、


(多分)低予算の部分を補いながらも、観客に見せようという心意気が伝わってきます。


で、


本作はここから真骨頂へと突入します。







エリックは藁をも掴む思いで、テッドがアルバイトをしていたスコルゼニ船長に会いに行きます。


このスコルゼニ船長を演じているのが、


な、なんと。


名優、チャック・コナーズです。

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・・・


なーんて知ったかぶりしましたが、実は彼の作品を観るのは今回初めて。


チャック・コナーズの名前だけは知っていましたが・・・


凄い!!


何が凄いって、


彼が画面に登場しただけで、若者が苦悩する青春ホラーから、


一気に本格ホラーへと格が上がるぐらいに雰囲気が変わりました。


マジです。


名優ってより、怪優?


もちろん良い意味で。


やや中だるみしかけたドラマを、彼が一瞬で引き締めてくれます。







で、


早々と、自分が狼男である事をエリックに告げるスコルゼニ船長。


それも、嬉々として。


エリックやテッドみたいに、狼男になる事への苦悩など、彼には微塵もありません。


スコルゼニ船長は


「一緒に狩りをしようじゃないか」


「他の奴らは全員、血の海に沈めてやろうぜ」


と、尋常ではないキチ○ガイ発言を連発。


エリックが恐れをなすと、狼のモノマネをして遠吠えで威嚇し、逃げるエリックを高らかと笑い転げて見送る始末。


遂にはケリーを拉致し、エリックと狼男に変身しての大乱闘を披露。


彼が狼男に変身するシーンも一筋縄ではいかず、顔の皮がベロりとめくれるというドギつさ。


「狼の血族」でも似たような変身シーンがあったけど、チャック・コナーズのキチ○ガイ演技と相まって、


インパクトでは断然こちらが上。


怒涛のラストまで、彼の怪演に圧倒される作品なのでした。







全体的な総評としては、狼男モノの王道パターンなストーリー展開。


そこをド派手なSFXを絡めて場を繋ごうとはしますが・・・


全てが予想の範疇で、


全てがどこかで見た風景、


全てがどこかで見た演出。


この展開は、さすがに見飽きた感で残念です。


チャック・コナーズを配置したおかげで、何とか場をしのいだ訳ですが・・・


狼男に変身した彼よりも、


変身前の彼のほうが恐ろしさ百点満点なのは、なんとも皮肉ですね。

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この映画の≪オススメ度≫は・・・53%。







ラスト。


エリックはケリーを救い出すも、スコルゼニ船長は逃亡。


エリックは自身の呪いを断つ為、スコルゼニ船長を追って、旅に出ます。


エリックは言います。


「奴を追って、俺はどこまでもいく」


そして・・・


エンディングへ・・・。


・・・


( ; ゜Д゜) え?


ええっ!?


これで終わり?


な・なに、この中途半端な終わり方は・・・。







で、ググったところ・・・


信じられない事実が発覚します。


この作品、実はテレビ・ドラマ。


全29話からなり、本作はその第1話目になります。


じゃあ、その続きを観る事は出来るのか?


答えは・・・


NO。


無慈悲にも、


NO。


本国アメリカではDVD化されていますが、日本では一切ソフト化されていないそうです。







・・・


( ; ゜Д゜) なんじゃそりぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・


当時の何でもビデオにしちゃれ


って呪いが、今でも脈絡と私を悩ませるのでした・・・(汗)。







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