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・製作国/アメリカ


・2002年度作品







株式会社トランスフォーマーより、


『実録シリアルキラー・サスペンス 3ヶ月連続リリース・キャンペーン』


として、レンタル・発売された内の第二弾。


第一弾はチャールズ・マンソン。


第三弾はジョン・ゲイシーでした。







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《ストーリー》


チョコレート工場に勤める、ジェフリー・ダーマー(ジェレミー・レナー)。


彼は仕事が終わると、男をあさりに街へと繰り出す。


誘った男を睡眠薬で眠らせると、殺害し、死姦するのだった。


時には寂しさを紛らわす為、試行錯誤して相手にロボトミー手術を実行。


自分の言いなりになる、恋人が欲しかった為である。


だが、そんな高度な手術が素人で成功させる事が出来る訳がなく、手術は全て失敗。


相手は皆、死亡するのだった。

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ある夜ーー


ジェフリーはロドニー(アーテル・カヤルー)という、黒人の青年と知り合う。


意気投合した二人は、ジェフリーの家で飲み明かす事にするが・・・。

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《解説・感想》


監督・脚本は『ラスト・キリング 狼たちの銃弾』の、デヴィッド・ジェイコブソンです。







ミルウォーキーの食人鬼の異名を持つ連続殺人鬼、ジェフリー・ダーマーの実話の物語(一部フィクション)です。


本作品はインディペンデント・スピリット賞 主演男優賞(ジェレミー・レナー)ノミネート。


同 新人俳優賞(アーテル・カヤルー)にノミネートされた作品です。

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ジェフリー・ダーマーは極度のアルコール中毒でした。

(これは劇中でも語られ、ジェフリーはいつもアルコールを口にしていました)


そしてヘビー・スモーカーで、マリファナも常用。


自分本位な性格で、カッとなりやすい激情型。


ゲイで一匹狼。


極めつけは、連続殺人鬼。


これで、どこに彼を弁護・同情する余地があるでしょうか。


加害者目線で演出された作品で、被害者は完全にモノ扱い。


被害者の遺族がこの映画を観たら、泣きますよ。


私ももちろん、こんな殺人鬼に感情移入する気は毛頭ありません。


この映画は、興味本位で観ました。

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しかし、です。


ジェレミー・レナーの演技が実に素晴らしいのです。


こんな事を書くと誤解されてしまいますが、映画後半はジェフリー・ダーマーが不憫に思えて仕方がありませんでした。

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家に誘った男性とジェフリーが牛乳を飲むシーンは、本当に微笑ましかったです。


小学生の時に、やりませんでしたか?


牛乳を飲んでいる友達を、笑わせるってヤツです。


牛乳を吹いた方が『負け』、みたいなゲームです。


そんなゲームに興じるジェフリーと男性が、おかしく、楽しくて、幸せそうで。

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心を開くのが苦手なジェフリーが無邪気に嬉しそうに笑っている姿を見て、なんだか涙がこぼれそうになりました。


このままずっと、この時が続けばイイのに・・・。

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でも、男性は家に帰ると言い出します。


それを無理矢理、押し留めようとするジェフリー。


最後にはケンカとなり、男性を撲殺。


ある意味、本当に男性を自分の『モノ』にしてしまいます・・・。


それで、寂しさを紛らわせようとするジェフリー。


何かに飢え、何かを欲っし、何かにすがろうとするジェフリー。


しかし、ジェフリーが満たされる事は無かったのです。


被害者の魂はもちろん、彼・ジェフリーの魂も、救われる事は無かったのです。


永遠に・・・。

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この映画に過度なスプラッターはありません。


派手な演出もありません。


が、色々と考えさせられました。


好奇心からこの映画を観た自分に、罪悪感さえ覚えてしまいました。


なんとも虚しく、しんみりとしてしまう重たい映画です。

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この映画の《オススメ度》は・・・63%。







1992年2月ーー


ジェフリー・ダーマーは15件の殺人罪で937年の刑を受け、終身刑に処せられます。


映画ラスト、こちらを一瞥すると静かに森に消えていくジェフリー・ダーマー。


その後の彼については、映画でお確かめ下さい。


全てに救いが無く、これ以上書く気になれません・・・。

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