ハリー・マンフレディーニ

ザ・デプス

1f4685df.jpg

・製作国/アメリカ


・1989年度作品







《ストーリー》


深海にある海底基地『ディープスター6』。


その基地で海底にミサイル発射台を設置する為、数名のクルーが働いていた。







ある日ーー


爆破作業中の事。


調査の結果ミサイル発射台用地の下に、巨大な空洞を発見する。

images-43


作業員二名が空洞内部探索に赴くが、空洞内部で行方不明となってしまう。


実は・・・


その空洞には、恐るべき巨大生物が潜んでいたのだ……。

images-29








《スタッフ・キャスト》


製作・監督は『13日の金曜日』の、ショーン・S・カニンガム。


音楽は『13日の金曜日』シリーズの、ハリー・マンフレディーニ。







主人公のタフガイ・フィリップ役には、『トラック野郎!B・J』シリーズのグレッグ・エヴィガン。

images-32








男勝りの活躍を見せるヒロイン・ジョイス役には、『パニッシャー』のナンシー・エヴァーハード。

images-44








サイコな切れ具合が凄まじいシュナイダー役には、『ナイトフライヤー』のミゲル・フェラー。

images-11








当時アイドルでCDデビューも果たした『ノース・ショア』のニア・ピープルズは、スカーペリ役。

images-37








他にはーー


『ケイヴ・フィアー』のマット・マッコイ。

images-41








『エボルバー』のシンディ・ピケット。

images-27


『カリブ海の秘宝』のマリウス・ウェイヤーズ。


と、新旧入り交じった個性派俳優の面々が、なんとも渋いキャスティングです。







《解説・感想》


『ジョーズ/JAWS』のようなモンスター映画から、『ゴーストシップ』のような幽霊船モノまで……


幅広くジャンルがある海洋ホラー。


そんな海洋ホラーで、80年代後半に起こった海洋ホラー・ブーム(製作ラッシュ)はご存知でしょうか?


本作品はそんな同時期に製作された、


『リバイアサン』、


『アビス』、


と共に深海ホラー三部作と紹介されています。


もっともこれら三作品に、ストーリー等の繋がりは一切ありません。


が、同時期に製作された深海ホラーという事で括られているようです。

images-35








で、本作。


他二作と比べるとパワー不足は否めません。


が、それでもお手軽に鑑賞出来る娯楽性に溢れているのが印象的。


ショーン・S・カニンガム監督の新機軸に挑戦した演出も新鮮で、新たな一面を見れた感じが儲けモノ。


度々見せるスピーディーでテンポ良い展開も醍醐味。


後半に見せる巨大モンスターの造型も素晴らしく、圧倒されます。

images-22








しかし・・・


モンスターが本格的に現れるまで、約50分。


登場人物のほとんどはモンスターではなく、人為的なミスの連続で死ぬのが、ちょっとお粗末。

images-21


それはそれで良いのですが、モンスター・パニック映画を想像していると肩透かしを喰らいます。


宇宙とはまた違った未知なる恐怖・閉鎖された空間を、もっと上手く表現出来れば良かったのですが。


それでも窮地に陥った人間の狂気が顕になる(あらわになる)醜い人間ドラマや、


何十トンもの水に襲われるなど、深海パニック・ホラーとして見応えは十分。


海底基地の造型もカッコよいですよ!!

images-36








この映画の《オススメ度》は・・・63%。

images-46








ドラマに意外性が皆無なのは残念ですが、モンスターの迫力は満点。


これだけでも、一見の価値アリ。


シュナイダーのハジケっぷりも、恐っ!!

images-52


↑本作一番の見せ場となる、人間ポップコーンのシーンは驚愕。







モンスターの造型も単純でありがちですが、だからこそ本当に実在しそうで、恐怖が湧き上がります。

images-49








deepstar-six-movie-poster-1989-1010516128











ウェス・クレイヴンズ ウィッシュマスター



90f5cc6c.jpg

・製作国/アメリカ


・1997年度作品








《ストーリー》


悪しき精霊・ジン。


ジンを蘇らせた者は、三つの願いを叶える事が出来るという。


だが……


ジンが人間の三つの願いを叶えた時、地獄の扉が開いてしまうのだ。


それを恐れた太古の魔術士が、ジンを宝石のオパールへと封印。


そのオパールを神像へと収めるのだった。

images-7









ーーアメリカ 現在


ジンが封印された神像が発掘され、アメリカの港へと運ばれた。


港で荷卸しの作業中、作業員の不手際で神像が落下。


神像は砕け散る。


ジンが封印されたオパールは作業員の一人が盗み取り、骨董品店へと売りさばかれてしまう。


更にそのオパールはオークションを運営する会社へと運ばれる。


社員のアレックス(タミー・ローレン)がオパールを鑑定中、精霊ジンが復活してしまい・・・。

images-16









《解説・感想》


製作総指揮は『エルム街の悪夢』『スクリーム』の、ウェス・クレイヴン。


監督は『デモリショニスト』の、ロバート・カーツマン。


音楽は『13日の金曜日』シリーズの、ハリー・マンフレディーニです。

images-22









映画序盤から怒涛のSFX(特殊メイク)祭り。


肉が削ぎ落とされ、骨がむきだしに。


砕ける顎。


針金が巻き付き、引き裂かれる顔面。


と、必見のゴア・シーンです。


ストーリー展開もベタなものの、飽きさせない演出力があります。

images-8









無限の魔法が使えるが、人間の願いを叶えるという制約の中でしか魔法が使えない……


という、精霊ジンのキャラクター設定も秀逸。


ジンは人間達の願いを叶えてくれるものの、曲解して解釈。


次々と人間達を地獄へと落とします。


怪我をして苦痛から解放されたいと願った男性には、即、死を。


残酷なモノを見たくないと願った男性は、失明。


永遠の美を願った女性は、マネキンに。

images-12


人間が何を望んでも、ジンは素直に願いを叶える事はありません。

images-21









ジンを復活させてしまったアレックス。


彼女は、そんなジンに願いを叶えてもらわなければいけない窮地に陥ります。


しかしアレックスが何を望んでも、


何を願っても、


何を欲っしても、


ジンの魔力はアレックスの望まぬ最悪の方向へ。


アレックスの親友も妹も、ジンのいい加減に叶えた魔法の為に死んでしまいます。

tumblr_mnq75fDCTr1spsqs5o1_1280









アレックスは考えます。


不死身のジンを滅ぼす為には、何を望めば良いのか。


何を望めば、無敵のジンを滅ぼす事が出来るのか。


どうすれば、死んでいった全員を救えるのか。


最後の最後に、アレックスが望んだものは・・・。

Wishmaster-horror-movies-14646784-900-506









やや単純なオチではあるものの、納得の出来。


その手があったか!!


なるほど・・・と、感心。


ジンがやや間抜けでは、あるけれども。


ふんだんに盛り込まれたショック・シーンも満足。


B級ホラーとしては、標準以上の完成度です。

images-9









この映画の《オススメ度》は・・・70%。

images-18









キャスティングも豪華。


美術コレクター役に、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー役のロバート・イングランド。


『13日の金曜日』シリーズで多々ジェイソン役を演じたケイン・ホッダーが、ガードマン役。


『キャンディマン』のトニー・トッドも出演。

images-19


↑フレディ、ジェイソン、キャンディマン。


夢の共演。


ジン役のアンドリュー・ディヴォフも、この映画で人気者に。

images-29

images-10


↑新旧モンスター揃い踏み。


アンドリュー・ディヴォフは続編の『WISHMASTER スーペリア』にも、ジン役で出演しています。








images-11

wishmaster


















ガバリン

28b6ba22.jpg

・製作国/アメリカ


・1986年度作品







1986年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭 批評家賞受賞作品です。







《ストーリー》


ロジャー・コッブ(ウィリアム・カット)は、売れっ子の小説家。

house8620


だが次作の小説の案に行き詰まり、苦悩していたのだった。


次作の小説の内容は、自身のベトナム戦争の体験を元にしようと考えていたのだが・・・。







それ以上に彼を悩ませたモノが、三っつあった。


一つは、妻サンディとの離婚。


二つ目は、エリザベス叔母さんの自殺。

House01


そしてもう一つは、一人息子のジミーの失踪だった。


ジミーはエリザベス叔母さん宅のプール内で、忽然と姿を消したのだ。







エリザベス叔母さんの突然の死により、その豪邸を相続したロジャー。


ジミーを捜索してくれている刑事や妻は聞く耳を持たなかったが、ロジャーは確信していた。


ジミーはこの恐ろしい豪邸内の何処かに、幽閉されているのだと。


ロジャーは決死の覚悟で、この広大な豪邸に隠された秘密に挑む事となるが・・・。

images-1








《解説・感想》


製作は『13日の金曜日』の、ショーン・S・カニンガム。


監督は『13日の金曜日PART2』の、スティーヴ・マイナー。


音楽は『13日の金曜日』シリーズの、ハリー・マンフレディーニです。

images-3








この映画は、かなり以前に鑑賞しました。


面白かったのですが、全く怖くなく、ちょっと拍子抜けしたのを覚えています。


絶対怖いんだ!!と、思ったのには理由があります。

images-4








まずこの映画を観るきっかけになったのは、古雑誌でこの映画について読んだからです。


当時の宣伝方法が、画期的に雑誌に書かれていました。


本作品の宣伝はほぼ皆無で、映画の内容も関係者に固く口止する徹底ぶり。


試写会も無し。


雑誌等でも監督の『新感覚パズルホラーです』って、インタビューがある位。


それでもアメリカでソッポを向かれるどころか、大ヒットを記録。


その上、監督・製作総指揮・音楽等が、あの『13日の金曜日』のメンバーが結束して製作しましたってんだから期待は十分。

house2








でもーー


蓋を開けてみればかなりコメディ色が強い作品で、グロなホラーを期待していた私にはちょっと期待ハズレ。


続編も作られていますが、かなり酷評されていました。


主演のウィリアム・カットは適役だったので、ファンの私としては寂しい限りです。

House3








ただ、快挙が一つ。


当時同級生に軍事マニアがいまして、この映画を観せたところ(ビデオを貸してあげました)、翌日この映画について熱く語ってくれました。


この映画は一部ベトナム戦争が舞台になっているのですが、主人公達が持っていた銃がどうとか、ベトコンは『チャーリー』って呼ぶんだとかetc・・・。


自分の全く知らない世界が覗けた一瞬でした。

House_DingDongYoureDead2








※友人の指摘通り改めて鑑賞すると、確かに作中ベトコンを『チャーリー~~』って呼んでるんですよね。


Wikipediaによると


アメリカ兵は「Vietnamese Communist」(ベトナムの共産主義者)の頭文字をとった「V.C.(ヴィー・シー)」、もしくはVとCのNATOフォネティックコードであるヴィクター・チャーリーの後半をとったチャーリーと呼んだが、このチャーリーもジャップのような蔑称の意味も持つ。


と、ありました。


映画って色んな人が、本当に色んな角度から観ているんだと、勉強になったエピソードであります。

house-movie-1986-william-katt








ところで主人公ロジャーのモデルは、スティーヴン・キングだそうです。


それにしては演じる俳優がウィリアム・カットというのは格好良過ぎる気がしますが(笑)、そこは突っ込まない事にしましょう。

House-1986-Movie-6








登場するモンスター(ガバリン)達も、個性的で奇抜です。


モンスター達に付けられた名前も、とってもユーモラスです。


妻サンディに化けたモンスターは、ダイエット・デブリン⬇。

6f25190b.jpg


太った青い身体に、ピンクのドレス。


分厚い唇に真っ赤に塗った口紅と、ロングヘアーが印象的です。


タンスから出没するモンスターは、百面鬼アイトラム⬇。

e6726453.jpg


全身に苦悶の表情のドクロが浮かび上がったデザインが、なんとも異様です。


他にも、


子供ガバリンのキャリー・キッズ、


頭蓋鳥ヘル、


などなど・・・独創的なモンスターがところ狭しと暴れまくります。

House








そんな他の『家』が呪われている系のホラー映画とは、一味も二味も違った様相の本作。


異論はあるでしょうが、楽しくてちょこっとダケ恐いモンスター映画に仕上がっています。

house864








この映画の《オススメ度》は・・・69%。







続編も多数製作されている、今直愛されている作品です。

House2-1








house-poster-1986-steve-miner-fred-dekker

images













プロフィール

jan_mori

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ