蛇乃目伍長の「エアフォースの英国面に来い!」 Mk.2

歴史に埋もれたヘンな物偏愛ブログ。ただし基本 拾い食いなので安全性(信憑性)に関しては注意だ!

KELLY'S HEROES

久しぶりに新宿に出かけました。
そしたら古本市に遭遇。

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…気が付いたらこれを買ってました。
『戦略大作戦』(1970)のパンフ。

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みんな若いな~。
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監督のブライアン・G・ハットン。初めて見ました。

残念ながらこの映画の代名詞ともいえる(完成度の高い)偽ティーガーについてはパンフ内では触れられていません。

そしてこのパンフのひどい所は
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表紙でドナルド・サザーランドが『SF/ボディ・スナッチャー』(1978)のネタバレをしてしまっている所!(笑)

「光の宮殿」の大望遠鏡

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最初、この写真を見つけたときは「どこぞの植民地に作られた地下電気鉄道か?」と、ときめいたのですが違いました。
1900年パリ万博に出品された世界最大の屈折望遠鏡です。→(国会図書館のこの「博覧会 近代技術の展示場 第2部」はなかなかいいコンテンツですね

レンズの直径が125cm、焦点距離が57mもあるため望遠鏡本体はパビリオン「光の宮殿(Palais de l'Optique)」
Palais de l'Optique
に横に寝かせた状態で設置されました。

固定されているので天体の光は「フーコーのシデロスタット(Sidérostat de Foucault)」と呼ばれる可動式の平面鏡で本体に導かれます。
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接眼部は像のピントを調節するために前後に移動できるようになっています。車輪はそのための物でした。
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この接眼部から像をパビリオンの壁に投影する事ができます。
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観客はこの望遠鏡の計画提唱者であったフランソワ・デロンクルFrançois Deloncleが掲げたキャッチコピー「月を1メートルまで連れてくる(Lune à un mètre)」の通りの体験が出来たわけです。
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(ちなみにLune à un mètreはジョルジュ・メリエスの映画「天文学者の夢」の原題でもあります。映画が公開されたのは計画が発表されてから12年後の1898年でデロンクルに対する揶揄が含まれていたようで…おい、この月人を食うぞ!?

接眼部は科学的な観測のために写真乾板を取り付けるタイプの物もあったそうですが、下のイラストのように人が覗くタイプの物が主に使われたそうです。
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この望遠鏡自体が万博の呼び物的性格が強かったのもありますが、夜間も明るい都市部(エッフェル塔の近所)に建造されたため観測目的には適しませんでした。
テオフィル・モルーThéophile Moreux神父による太陽黒点観測やウジェーヌ・アントニアディEugene Antoniadiによる星雲のスケッチなどわずかな例に使用されたのみとなりました。

万博終了後、この望遠鏡には買い手が付きませんでした。
最終的に解体され、シデロスタットの反射鏡と本体のレンズのみがパリ天文台に収蔵される事となったのです。


ちなみに屈折望遠鏡で現存する最大の物はヤーキス天文台(シカゴ大学)の40in. (101.6cm) 望遠鏡です。
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米ソ ホバーカーの謎

旧ソ連で1960~63年頃に開発が進められていたホバーカー、GAZ-16の長めの動画がありました。
ГАЗ 16 - YouTube_title
(埋め込み拒否のため画像へのリンクです)

4分35秒あたりから走行テストの様子が収められていますが思いのほか操舵性が悪いと言うか機敏なステアリングが出来ずに盛大な横滑りをしたり回転をはじめちゃったりと「ああ、たしかにホバーだと地面を当てにできないからねぇ」という様子が見られます。
ГАЗ 16 - YouTube02

ГАЗ 16 - YouTube
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にもかかわらずこんな製品臭のする写真をリリースして技術力アピールに余念の無い当時のソ連w

GAZ-16は現在ニジニ・ノヴゴロドのGAZ博物館に車体の一部が展示されています。
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でもこれ上の写真と比べてなんか形が変なのが気になってました。
車体の前半分なのでしょうけどなぜかキャビンが脇にオフセットされてるように見えます。

そしたら最近になってこんな写真が出てきました。→
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写真のあるサイトにはこれが何であるかの記述はありません。
しかしGAZ-16のロシア語Wiki→には「GAZ-16A」とあります。4人乗りかー・・・。

回転対策・操舵性向上のためと思われるテイルローターが見えます。

動画にあるスポーツカーライクなスタイリングの方はGAZ-16《チャイカ》と呼ばれていたようです。
現在GAZ-16《チャイカ》が残っていないのは2台を合体させてGAZ-16Aを作ったためなのでしょうか?
また、改良バージョンとしてGAZ-16Bというのがあるらしいのですがそのビジュアル情報はありません。

そこらの経緯がよく分からないのがGAZ-16の謎です。

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つーか隣に置いてあるコレが何なのかも大いなる謎なんですけどね!


GAZ-16の操舵性の悪さが気になって「そういえば同じ頃にカーチス・ライトがホバーカー作ってたよね?」と検索してみると

こちらは意外と小回りが効く感じです。
側面やリアに設けられたベント状ノズルがそれを可能にしているのでしょう。
…ただし巻き上げるホコリとかはひどそうですが。

カーチス・ライトのホバーカー(Model 2500 "Aircar")の最大の謎は「一体何タイプあり、どういう順番で作られたのか?」という事です。
確認できるだけでも6、7タイプあり、それらはおそらく1957~1960の間に作られたはずです。

・1stプロトタイプ?
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ホバリングローターのハウジングの頭が露出しているタイプ。

・1959年、メイシーズ感謝祭パレードにおいてロックフェラープラザでデモンストレーションしたタイプ
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ボディがシンプルなバスタブ型にまとめられています。

・上記タイプの発展型?
1959+Curtiss-Wright+Model+2500
このタイプには写真に裏書きがある物が存在します。
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1960年3月7日に撮影された物のようですが残念ながらサブタイプとか何号車とかの記述は無し。

・軍用タイプ、いわゆるGEMの元になってる?タイプ
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カーチスの広報にイラストが描かれているのがこのタイプのため、
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ひょっとしたら製品化が現実的になる段階まで進んでいたのかもしれません。

・軍用1stプロトタイプ、いわゆるGEM(Ground Effect Machine)?
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デザイン的には上記タイプと変わらないように見えるため、単にリペイントされただけ?

・GEM 2ndプロトタイプ?
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ヴァージニア州の陸軍輸送博物館(US Army Transportation Museum)に現存しているタイプです。
1stプロトタイプにはないフロント部の補助インテーク?が特徴です。

・1960年?の「ファイナルバージョン」
mpg - YouTube

このタイプは2015年にeBayに出品されて話題となりました。
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出品者によると「1958年製造」だそうです。
側面のベントの形がこれまでにないものなので果たしてこの証言が正しい物かは分かりません。
(1957、58年の間に一気に数タイプが作られた可能性もありますが)
また、軍用タイプ、民間タイプのどちらが先行して開発されたのか、そのあたりも謎です。

カーチス・ライト公式サイト→の「HISTORY」でもここらへん全く記述がありませんで…。
もしかしたら当時の資料が散逸しているのかもしれません。

明けましておめでとうございます

ネット自分用
本年もよろしくお願いします。


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そしてフシギの扉、依然として開きっぱなし。
…マズイぞ、これは…。(笑)

DYNA SPOUTNIK

1958年に撮影されたらしいスプートニクのコスプレがありました。
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そのダイアルを正しく操作するとキャストオフするのかな~(ゲススス)

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この手の写真には珍しく後姿もあります。
撮影者がローラン・カレRoland Carreとフランス人らしいので多分、ムーランルージュとか大手のキャバレーで披露された物だと思います。

「Roland Carre + photos」で検索するとどうもこの人は1950~60年代にピンナップ写真で活躍した人のようです。
「NU NUDE」というワードがくっついてきますが(→ヌード写真です。閲覧TPO注意!)そういう即興的なライブ感をピンナップに持ち込んだパイオニアなのでしょうか。
…あれ?そうするとヌーベルバーグってジャンル横断的な現象だったのか…?

さて年内の更新はこれが最後になると思います。
皆様よいお年を。

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