蛇乃目伍長の「エアフォースの英国面に来い!」 Mk.2

歴史に埋もれたヘンな物偏愛ブログ。ただし基本 拾い食いなので安全性(信憑性)に関しては注意だ!

本日の「ロールミー!」「ロールユー!」画像

987
「Life」誌の1924年12月4日号に掲載された戯画で作者はチャールズ・ヘンリー・フォーベルCharles Henry Forbell。
フォーベルは1911年頃から様々な雑誌でコミックの連載を始め、1920年代から1930年代を通して活躍しました。
代表作は「Naughty Pete」など
forbell_naughtypete2

おそらく最も有名なのはプランターズ社のマスコットキャラ、「ミスターピーナッツ」でしょう。
mr_p_timeline
このキャラクターは一般公募で選ばれた物ですが、フォーベルさんが紳士的アイテムの付加などの大幅なリデザインを行なったのだそうです。

ところで最初の画像「The Air Serpent」、何がしかの元ネタがあるんだろう(無いとこういう戯画は成立しない訳ですし)と思って検索してみました。

恐らくそれだろうと思われるのは飛行船USSロサンゼルスです。
Uss_los_angeles_over_Manhattan 1930
戦時賠償として1924年にドイツから米国に譲渡され、同年11月25日から運用が開始されたのですが、米国にフェリーされる際の大西洋横断の段階でかなりの話題になっていたのだそうで。

USSロサンゼルスは元はツェッペリン社のLZ126ですが最大のツェッペリン飛行船であるヒンデンブルク(LZ129)よりは148フィート短かったので、ヒンデンブルクが就航した時はフォーベルさんもさぞや愕然とされたことでしょう(笑)

ブルリンスコエ湖

ロシアの岩塩鉱坑の画像を漁っていたらアルタイ地方にブルリンスコエ湖Озеро Бурсольという塩湖があることを知りました。→
ozero burlinskoe01
この塩湖は毎年8月頃になると湖面がピンク色になることで知られているそうです。
47_big

しかしさらにストレンジなのは塩の採集用列車が湖に直接乗り込んでいる事です。
lake3_1472727180
4b3g4s-960
ドイツにも海に半水没する感じで敷設された鉄道がありますけど→「水上を行く汽車」というのは何かファンタジックですね~。
001
(↑めっちゃ錆びてそうな動画にリンクしています)
でもこれ、どうやって塩をかき集めているんだろ?
最初のグーグルマップ画像からも分かる通り船の類は見られません。

動画などにこういう物
 Розовое озеро Бурсоль03
がよく映りこんでいる事から、これがプラウみたいな物で列車で牽引して湖底に堆積した塩を漉き取っているのかもしれません。
ozero burlinskoe02
グーグルマップでも線路を軸にして扇状に漉き取った跡?が見られます。

下の方は古い採集跡みたいなのですが(よく見ると扇形が右から左に振れて行ったような感じです)。
つまり何年かに一度は採集区域を変更するために線路を敷設し直すという事なのでしょうか…?

もう一つのホバータンク、オブイェークト8M-904

ずいぶん前にソ連が試作したホバータンク、オブイェークト760をご紹介しましたが。→

おそらく同時期にボルゴグラードトラクター工場でもホバータンクが試作されていました。
168599_original
こちらは初期のレイアウトモデルでPT-76の砲塔を外してホバー用のダクトを底面にまで貫通させエアクッションとホバー用エンジン(航空機用のラジアルエンジン?)を装備しています。

素のPT-76との比較実験の結果、エアクッション効果を高めるためにサイドスカートが設けられ、エアの圧を高めるためダクトの全長が短縮されました。
1553974
13.5tある車体を完全に浮かせることは出来なかったそうですがオブイェークト760同様に履帯の接地圧を減少させる事が確認されたそうです。

開発・設計を主導したのはI・V・ガバロフ。
1498739514
BMD-1の設計者でもあったそうで、そう言われるとふさわしい感じがしてしまうのは自分だけでしょうか…?

今日の天候

03

関東の様子ですが。

北日本など悪天候となっている地域の方はお気を付け下さいませ。

拳銃決闘がオリンピック種目だった時代

408cfadbce148e76fdb58717c1dbb9cd--paintball-pistols
防具付きでキャプションに「DUELING with WAX BULLETS」(ワックス弾を使った決闘)とあるこの画像を見つけてしまいましてね…。

何でもフランスでは決闘の伝統が20世紀初頭まで生き残っていたそうで、その頃には名誉をめぐっての生死を賭けた(フランス式だと特に…)一大事であると同時に、レクリエーションの一種ともなっていたそうです。非致死性のワックス弾を使う決闘クラブがいくつも存在していたのだとか。→

カートリッジは装薬を充填せず、雷管の爆発力だけでワックス弾を飛ばしていました。
maxresdefault
現在でもワックス弾は使われています。(↑動画にリンクしています)

それでも相手の手を射抜いてしまう威力はあったそうで、銃には手甲が付けられていました。
005

そしてこの競技決闘が正式種目だったオリンピックがありました。
1906_Intercalated_Games_logo
それが1906年のアテネ大会です。

この大会は時のギリシャ国王、ゲオルギオス1世が「オリンピックは発祥地のわが国で恒久開催されるべきだよね」と主張したため折衷案的に1904年のセントルイス大会と1908年のロンドン(本来はローマ)大会の中間である1906年にアテネで開催されました。
しかしその後のギリシャの政情不安、そしてゲオルギオス1世が暗殺された事でこの「中間大会」は1906年の1回限りの開催となってしまい、1950年にはIOCの公式記録からも除外されてしまったのだとか…。

この大会での「決闘」競技は20m(Dueling pistol au visé )と25m(Dueling Pistol au Commandement)の2種。
(※visé とCommandement はスタイルと思われますが詳細は分かりませんでした)
20mのメダリストは
・金:レオン・モラーLéon Moreaux(仏)
・銀:チェーザレ・リベルジャーニCesare Liverziani(伊)
・銅:モーリス・ルコックMaurice Lecoq(仏)

25mのメダリストは
・金:コンスタンティノス・スカラトスKonstantinos Skarlatos(ギリシャ)
・銀:ヨハン・ヒューブナー・フォン・ホルストJohan Hübner von Holst(スウェーデン)
・銅:ヴィルヘルム・カールバーグVilhelm Carlberg(スウェーデン)

…ちょっと面白い事に気付きました。
参加選手を見ると25m(→)では4位と7位に、そして20m(→)では10位と16位にそれぞれジェラルド・マーリンGerald Merlinシドニー・マーリンSidney Merlinという英国選手がいます。

両者とも他の射撃競技にも参加していて
ジェラルドさんはトラップ単発で金メダルトラップ双発で銅メダル
シドニーさんはトラップ単発で銅メダルトラップ双発で金メダル
を獲得しています。

そして二人ともギリシャ生まれの英国人(親が外交官)で父親のファーストネームが「チャールズ」ですが兄弟ではありません。
従兄弟とも言われていますが正確な所は分からないのだそうです。
しかしこんな巡り会わせがあるもんなんですね。

そして「決闘」競技は1908年のロンドン大会でも行なわれました。
Olympic_games_1908_London
ただし正式種目ではなくメダルの無い「準(associate)」種目だったそうで、その結果については調べた範囲では出てきませんでした。
何故か1906年大会とは対照的に写真が残されています。
1908_Olympics_wax_duel_field

また、参加者には有名人がいます。
Sir cosmo Duff Gordon (right)
コズモ・ダフ=ゴードン卿(Sir Cosmo Edmund Duff-Gordon 第5代準男爵:右端)です。
卿は後にタイタニック号沈没事故の際にとった行動がスキャンダルとなってしまった人物です。

また、この1908年ロンドン大会は元々ローマで開催される筈だったのが、ヴェスヴィオス火山の噴火で急遽開催地を変更したのだそうです。
何かと異例づくめな事が続いていたのですね。

(※追記:1908年大会はその他にも
 ・マラソンの42.195kmという距離はこの大会から。
 ・その決定もいきなりだったらしく「ドランドの悲劇」が起こる。
 ・「オリンピックは参加することに意義がある」の名言が生まれる。
など逸話が多い大会でした)


記事検索
メッセージ

名前
メール
本文