Pixivでのル級へのコメントの流れで「フランスが戦艦の艦橋マストから飛行機を飛ばそうとしていた」というのを何処かで見かけた、と思い出したのですが。
いざその画像を探そうとするとなかなか見つからないのです。
「french + aircraft + launch」?
「early + launch + from ship」?
もしかしたらイタリアやロシアなのかもしれないと各言語訳で当たってみましたが見つからず…。
あ、そうだマストからだから、と
「aircraft + launch + mast 」をググル先生にフランス語訳してもらって出てきた「avions lancement mât」で画像検索したところ…
キタ------------------ッ!!→■
1924年2月に戦艦ロレーヌ上で行なわれた実験でした。
日本語での解説もありました→■
艦橋マストに横に張り出したトラスのアームを設けています。このアームはクレーンも兼ねていて飛行機を吊り上げます。
アームのレールに接続された飛行機は今度は目一杯後退するとエンジンを全開にして飛び出すそうです。
…つまり高さがあるので海面に激突するまでに揚力が得られる速度に達するだろう、という信じられない乱暴な方法なのです。
マストの横方向に張り出しているのでいわゆる合成風力というものは期待できません。
向かい風(船からすると横風)があればいくらかマシでしょうが…。
実際、飛行機は脚が海面に接触して転覆してしまったそうです。パイロットの安否は不明ですがただでは済まなかったでしょう。
その後はカタパルト方式の発明によってこの方法は廃れてしまったそうです。
で、この使われている飛行機は何だろう?と思ったのが第2のドツボ(笑)
最初のリンク先には「HD29」としか記されてません。
フランス機で型式名に「HD」が付くのはアンリオHanriotかユレル・デュボアHurel-Duboisあたりですがユレル・デュボアはWW II 戦後が主な活動期間なのでアンリオの機体という事になります。
ところがアンリオにはHD.29という機種はありません。→■
HD.28のタイプミスかと思いましたがなんかちょっと違う。
(画像はHD.14。HD.28は輸出用に構造材を金属製に変更し、主脚をダブルタイヤからシングルにしたもの)
HD.28と較べると
・上下の主翼をつなぐ支柱が前傾している
・機首が長い(水冷エンジン?)
・プロペラが4翅っぽい
・垂直尾翼が高く、角ばった形になっている
もしかしたらハインケルHD-29か!?とも思いましたが主翼々端が丸くないですし支柱が前後2本です(しかも初飛行は1925年だし!)。
ヤケになってアンリオHD.27を画像検索しました。
支柱の角度とかそれっぽいんだけどね~
するとe-bayにこんな写真が!→■
おお!?よく似てる!
しかも主翼と垂直尾翼の上に滑車(?)が付いています。
そのものズバリと見て良さそうです!
出品名は「AVIATION, PHOTO AVION HANRIOT HD 27 ?」となっています。
おそらくこの実験のためにHD.27から改造されたのだと思います。「HD.29」という型式も非公式ながらも正しい物なのでしょう…。
(追記:HD.2(HD.1の水上機型)から改造されたようです→■)
いざその画像を探そうとするとなかなか見つからないのです。
「french + aircraft + launch」?
「early + launch + from ship」?
もしかしたらイタリアやロシアなのかもしれないと各言語訳で当たってみましたが見つからず…。
あ、そうだマストからだから、と
「aircraft + launch + mast 」をググル先生にフランス語訳してもらって出てきた「avions lancement mât」で画像検索したところ…
キタ------------------ッ!!→■
1924年2月に戦艦ロレーヌ上で行なわれた実験でした。
日本語での解説もありました→■
艦橋マストに横に張り出したトラスのアームを設けています。このアームはクレーンも兼ねていて飛行機を吊り上げます。
アームのレールに接続された飛行機は今度は目一杯後退するとエンジンを全開にして飛び出すそうです。
…つまり高さがあるので海面に激突するまでに揚力が得られる速度に達するだろう、という信じられない乱暴な方法なのです。
マストの横方向に張り出しているのでいわゆる合成風力というものは期待できません。
向かい風(船からすると横風)があればいくらかマシでしょうが…。
実際、飛行機は脚が海面に接触して転覆してしまったそうです。パイロットの安否は不明ですがただでは済まなかったでしょう。
その後はカタパルト方式の発明によってこの方法は廃れてしまったそうです。
で、この使われている飛行機は何だろう?と思ったのが第2のドツボ(笑)
最初のリンク先には「HD29」としか記されてません。
フランス機で型式名に「HD」が付くのはアンリオHanriotかユレル・デュボアHurel-Duboisあたりですがユレル・デュボアはWW II 戦後が主な活動期間なのでアンリオの機体という事になります。
ところがアンリオにはHD.29という機種はありません。→■
HD.28のタイプミスかと思いましたがなんかちょっと違う。
(画像はHD.14。HD.28は輸出用に構造材を金属製に変更し、主脚をダブルタイヤからシングルにしたもの)
HD.28と較べると
・上下の主翼をつなぐ支柱が前傾している
・機首が長い(水冷エンジン?)
・プロペラが4翅っぽい
・垂直尾翼が高く、角ばった形になっている
もしかしたらハインケルHD-29か!?とも思いましたが主翼々端が丸くないですし支柱が前後2本です(しかも初飛行は1925年だし!)。
ヤケになってアンリオHD.27を画像検索しました。
支柱の角度とかそれっぽいんだけどね~
するとe-bayにこんな写真が!→■
おお!?よく似てる!
しかも主翼と垂直尾翼の上に滑車(?)が付いています。
そのものズバリと見て良さそうです!
出品名は「AVIATION, PHOTO AVION HANRIOT HD 27 ?」となっています。
おそらくこの実験のためにHD.27から改造されたのだと思います。「HD.29」という型式も非公式ながらも正しい物なのでしょう…。
(追記:HD.2(HD.1の水上機型)から改造されたようです→■)