旧ソ連の試作車両を集めたこの動画

3分48秒から4分02秒まで登場するホバーな車両が何なのか気になっていたのですがようやく正体が分かりました。

◎Объект 760
オブイェークト 760はPT-76やBRDMの後継として1960年代初頭に開発された試験的なエアクッション式のホバータンクである。
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エアクッションを使用した特殊な偵察/空挺戦闘車両(СБМ)のテスト車両であり、その実用型としてBRDM-VPKが予定されていた。
BRDM-VPK

1961年、VNII-100構想(1959〜63年)の一環としてエアクッション式陸上車両の実現可能性を探る試みがチェリャビンスクトラクター工場で進められた。
テストは1961〜63年にかけて行なわれ、湿地や新雪、水上など様々な条件が試された。
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テストの結果オブイェークト 760はその機動性においてPT-76をはるかに凌駕する性能を示した。
特に地雷原でエアクッションを使用した場合、対戦車地雷はオブイェークト 760の車体の下で起爆する事はなかった。
さすがに対人地雷は履帯の下では爆発したが、車体に影響を及ぼす物ではないとされた。
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オブイェークト 760の乗員は3名で半球の透明なドームの中に顔を出す形で搭乗した。
装甲はСБМに準じた材質(アルミ合金製?)で、被弾経始を稼ぐために車体前後左右とも大きな傾斜が持たされていた。
また、砲塔が装備されていたが砲はダミーだった。
(ロシア語wiki→

連ではその気候的・地勢的特徴(冬期の大量の降雪、春季の泥濘、湿地や湖沼の多さ)を克服する車両が求められてきた。
その回答の一つがエアクッション式ホバー車両であり、その研究開発は1930年代まで遡る。

1937年に航空機設計者パベル・グロコフスキー(Павел Игнатьевич Гроховский)
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は装甲スノーモービルや半装軌式バイク(ドイツのケッテンクラートよりも早い!)と共にホバー装甲車両を計画している。
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(ロシア語wiki→


また、グロコフスキーと同時期にV・I・リバコフ(В. И. Леваков)は4両のエアクッション式ホバー車両を試作している。
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(すいません。
V・I・リバコフ本人に関しては驚くほど情報が出てきませんでした。したがって画像検索した時に出てきた全くの別人に代役をお願いしています。  …ガセなんかな〜、これ)

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L-1〜L-5と呼ばれるテストモデルのうち、
L-1が実物大の製造まで漕ぎ着け、4両が試作されたという。
車体の前後にシュベツォフM-25エンジンを搭載し、車体は8〜13mmの装甲に覆われていた。
重量は8.5t。武装は中央部の銃塔に7.62mm DT-29機関銃が1丁。
計算上は車体が30センチ浮上して最大時速120kmを出すはずだった。

しかし予定されたほどの性能を達成できず、他の計画と同様にキャンセルされてしまったようだ。
(一応、ソースを載せておきます→