飯盒炊爨というと、焚き火にぶら下げて飯を炊くというのをイメージするのですが、実のところ、そういう炊爨をする機会というのは滅多にあるものではありません。かくいう自分も、焚き火で飯を炊いたというのは、去年の3月に奥多摩の某渓流でやったのが唯一です。昔みたいに、どこでも焚き火して良いなんて風潮ではありませんし、焚き火出来る場所もあまりありません。ですが、だからこそ、余計にやってみたい!と思う訳です。
   そんな時、このハンゴーキャッチを見つけ、ビビビーーンとハートを直撃されたのでした。

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届いたハンゴーキャッチ
まぁ、鉄の棒ですねw


■ハンゴーキャッチってどんなの?
   ワクワクしながら、選りにもよって大晦日の晩にポチった訳ですが、一週間ほどして届きました。出て来たのは、鉄の棒を曲げて溶接してユニクロメッキしただ けの物。どこの鉄工所でも作れそうです。そういえば、このハンゴーキャッチ、どこのメーカーが作ってるかはっきりしません。はっきりしない割には、 Amazonでも楽天でも幅広く取り扱ってるみたいです。でも、買う人が全然いないのか、レビューもないし、使った人のブログもヒットしません。恐らく、 この「たにし大記録」がハンゴーキャッチについて初めて言及するブログになると思います。
   取りあえず、ベッドの脇にぶっ刺して、飯盒を下げてみました。とてもいい感じです。横棒は50cmくらい、飯盒は3つくらい下げれます。試しに2個下げて みましたが、如何にも飯盒炊爨って感じで大満足です。そもそもこのハンゴーキャッチを欲しいと思った経緯が、去年の3月に焚き火で飯盒メシを炊いた時、石 で組んだカマドが思いのほか使い勝手が悪く、結局、棒に下げてずっと手に持っていたからで、ハンゴーキャッチみたいなのがあったら楽なのに、と思ったから です。これでハンズフリーでメシが炊けるというものです。
   このハンゴーキャッチ、ぶっちゃけ鉄の棒ですので、あまり邪魔にならないのですが、もし歩きで行く場合でも、アサルトパックの背面のウェビングに刺して持って行く事が出来ます。重さは480gと、鉄らしい重さがありますが、まぁ気になるほどでもありません。

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炉づくりの石さがしは、もう不要!
と書いてありますが
焚き火でメシ炊く機会の方が少ないですw

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とは言え、このスタイルに憧れますねぇ~~w

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アサルトパックにこんな風に付けれます


■ハンゴーキャッチ台ww
   しかしながら、やっぱり地面にぶっ刺して焚き火で使う関係上、焚き火が可能な場所に出向かない事には使い様がありません。そして、そんな機会は早々ありません。まぁ、それは買う前から判っていた事ですが、やっぱり使えないのは悲しい事です。
   そこで、焚き火に依らず、また地面に刺さず、使う方法を考えました。あれこれ考えた中で、一番金と手間が掛からないのが、木に穴開けて、そこにハンゴー キャッチを差し込んで使う方法でした。当初は太めの板だけでやるつもりでしたが、これでは何かの拍子に倒れてしまう可能性もあるので、細い木を打ち込ん で、使用時は横に開いて接地面を広げます。
   金槌を振るい電動ドリルで穴あけして、ハンゴーキャッチ台はあっさり完成。ただし、本来なら地面に差し込む長さがこの台では短くなるので、地面から飯盒の底の距離が高くなってしまいました。背の高いガスストーブはともかく、アルストケイネンでは高さが足りないので、何かで上げ底する必要があります。
   また、このハンゴーキャッチ台は、あくまでポータブルストーブを使用する事を前提としており、間違っても焚き火を使ってはなりません。ウチのベランダなどでハンゴーキャッチを使う時の台です。

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取りあえず仮組み
ケイネンがかなり下の方に来る事が判りました

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こんな具合になりました
燃料は上げ底で対応します

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台の足は釘一本で止めてあるだけなので
足を畳む事が出来ます


   作製後、とりあえずベランダで使ってみました。試しに2リットルの水を入れたヤカンを下げてみましたが、予想外にしっかりぶら下がっていました。火力には ニチネンのトップ600g缶を使いました。恐らく、市販されている最大級の缶入り固形燃料で、火力もかなり強力です。しかし、ヤカンの底とケイネンまでの 高さが有り過ぎたせいか、なかなか湯を沸かす事が出来ませんでした。やはり上げ底を工夫する必要がある様です。

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まぁ、ここまでしてベランダでハンゴーキャッチを使いたいのか?
と言われたらそれまでなんですがww


■ハンゴーキャッチの評価
   さて、後日、海沢男子会に投入したハンゴーキャッチですが、結論から先に言うと、ちょっと使い勝手が悪いかなー、という感じでした。その理由は、
  1. 全体的にブラブラしてて安定感がない。
  2. 地面に差した時、意外に高さが足りない。
  3. 飯盒の蓋を取るのがちょっと大変。
  4. 飯盒を取る時に、横棒から抜かねばならない。
   こんな感じです。ブラブラするのは、ハンゴーキャッチの縦棒が細いからだと思います。材質は鉄ですので丈夫ですが、満載の飯盒を3つも下げたら、かなりブラブラして危険度アップの気がします。
   高さが足りない件は、今回は地面に穴を掘らなかったからで、本来は穴を掘ってその中で焚き火をすれば解決した問題です。もっとも、仮にそうしたとしても、 ブラブラするのを防止しようとしたら、もっと深く地面に突き刺す必要があり、その意味でも縦棒の長さは足りないと感じました。もっとも、いきおい長くした ら携帯性に問題が出てくる訳で、一概に長くしたら良いという事でもなさそうです。
   ご飯を炊いている時に蓋を取ったり、あるいは飯盒で具材を炒めたりする際に、横棒にぶら下がった状態では非常にやりにくい事が分かりました。横棒にぶら下 げて炊爨する要領は、旧日本陸軍に限らず世界各国の軍隊でもやっている事ですが、基本的に蓋を取らない炊爨に適した方法であって、自分の様に始終蓋を取る 人には、やりにくい装備である事がよく分かりました。
   同様に、飯盒を火から下ろす時に、横棒から抜かねばならない訳ですが、些細な事ながらこれが面倒くさい。日頃、ストーブの上に置いて調理するのに慣れてい るせいか、本来なら飯盒は横棒にぶら下げて使うのが当然の事なのですが、横棒から外すのにストレスを感じました。特に隣の飯盒はまだ火に掛けておく必要が ある時に面倒です。
   この様な具合で、期待の新装備でしたが、結果はイマイチでした。まぁ、自分以外に買ってる人が居ないのもそこそこ頷ける気がしますが、ただ単に使い慣れてないせいかもしれませんので、これにめげずまた使う機会を設けたいと思います。

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飯盒で料理する時は
横棒に通さないで手で持った方がやり易いです
(写真では横棒に通ってます)