September 12, 2008

向殉職英勇致敬

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昨日9月11日、
多くの人たちに見送られて
英雄、蕭永方(享年46歳)さんの
葬儀が行われました。

時は遡ること2008年8月10日朝9時20分。



旺角のネイザンロード沿いにある15階建て雑居ビル
嘉禾大廈のカラオケ(ナイトクラブ)から出火。

嘉禾大廈は一階には宝飾店「六福珠寶」が、
上階にはナイトクラブなどが入居し、
さらに上階は住居となっている古い雑居ビルによくある
商業住居併用ビルだった。


建物が密接する大歓楽街「旺角」、
老朽化したビルでの出火。


mongkok1炎は凄まじく燃え広がり

09時45分三級

10時23分四級

12時16分五級

と時間を経るごとに勢いを

増していった。




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メインストリート、

ネイザンロードは完全封鎖。








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消防士200名、

消防車40台が

消火と人命救助に

あたった。




古い建物であるがゆえ
防火設備は規制通りに整っておらず
また非常階段にも物が散乱し
消火活動および人命救助は難航。


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懸命の消火活動は
6時間にも及んだ。

15時15分鎮火。




死者4名、負傷者55名。

香港では火災の規模を階級で示し、最悪なのが五級。
12年前に大きな被害を出した油麻地「嘉利大廈」大火災
を髣髴とさせる五級大火という大惨事となった。


この火災での犠牲者4名のうち
1名は77歳の女性、
1名はホステスと見られる身元不明の女性、
そしてあとの2名は
消火活動にあたっていた46歳と25歳の消防士だった。

2人は炎に飲み込まれたわけでも
失敗をしたわけでもない。

炎と煙に包まれた嘉禾大廈の中で
人命救助のため、自ら防火マスクを外し
中に取り残された住民につけ、屋上まで避難させる
ことに成功。

しかし、その直後2人はその場で意識を失った。

救助するために自らのマスクを外して渡し、
そのままで救助活動を続けたことによって
煙を深く吸い込んだことが原因だった。

陳兆龍(享年25歳)
蕭永方(享年46歳)

殉職。



職務を全うし、犠牲となった英雄2人に
香港最高の栄誉、最高栄誉舉殯が贈られた。



これが8月10日の五級大火による大惨事です。


少し、
新宿歌舞伎町の雑居ビル大火災のニュースを
思い出しました。


過日行われた陳さんの葬儀に続いて、
昨日が蕭さんの葬儀でした。



葬儀は午前中にホンハム世界殯儀館にて。

棺には

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香港英雄であることを
意味する
香港行政特区の旗、



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そして
最期にかぶっていた
ヘルメットをかぶせ、




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昔の霊柩車を
消防車風に改造した
車で出棺。




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同僚消防士たちに

敬礼で見送られながら。





mongkok10消防車を囲んで
音楽隊による
バグパイプと
トランペットでの
演奏と行進。


香港は今でも公的な儀式では英国領時代のままに
スコットランドの伝統衣装や楽隊衣装に身を包んだ
警察部隊の音楽隊による演奏と行進が行われます。


蕭さんを乗せた消防車は

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火災現場である
嘉禾大廈、




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所属していた
消防署に立ち寄り、





映画「無間道(インファナルアフェア)」にも登場した

最高栄誉を与えられた殉職者が祀られる

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浩園(香港政府因公殉職公務員
墓地)へ。







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参列者
一人一人が
白い薔薇を故人に捧げ





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蕭さんは
ヘルメットと一緒に
埋葬されました。






こういった場でも

mongkok14ご遺族はやっぱり
白装束なんだな
(香港ではお葬式で
親族が白装束を身に
つける)


と人様の伝統が少し気になりつつも


一連の報道を見ていると胸が詰まる思いになります。


こらえきれなかったのは

蕭さんの乗った消防車が消防署に立ち寄ったシーン。


最後の挨拶として寄るのかな?と思っていたのですが

そうではありませんでした。



制服部隊にとって、任務終了の合図までが

「与えられた任務」。


消火活動の最中に殉職した消防士は

任務終了のベルの音をまだ聞いていません。



だから浩園に埋葬される前に

所属していた消防署に戻り、

任務終了のベルの音を大きく鳴らすことで


mongkok18「あなたの任務は
只今を持って
全て終了しました。
ご苦労様でした」




と本人に伝えるというのです。



消防車の前で何度も鳴り響くベルの音。


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敬礼する同僚たち。







号泣。





殉職された2人の消防士さん、そして被害者お2人の
ご冥福を心からお祈りいたします。


そういえば、惨事の舞台となった嘉禾大廈では
火災から1週間たっても、その前を通るといつも
くすぶったニオイが充満していました。
火災の跡地で煙の臭いがいつまでも消えないのは
どうしてなんだろう。


建物が乱立して密集した香港、火災は何よりも怖い。

この週末は中秋節。
毎年提灯の火などが原因で小火が起きたりもします。

火の元にはくれぐれも気をつけましょう。



今日はそんなしんみりした香港のお話でした。


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りえ

2000年〜香港移住。

香港永久居民。

香港TVタレント(電視節目主持)

日本夜景応援大使

関西観光大使

座右の銘は「芸人魂」「騎牛搵馬」

香港最長寿の訪日観光番組、香港地上波Viu TV「日本大放送 Go!Japan TV」レギュラー出演中。


「日本大放送 Go!Japan TV」

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2012年11月番組オフィシャル中文月刊誌「Go! Japan」創刊!
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