June 05, 2014

平反六四,戰鬥到底!

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今年も香港はキャンドルの灯りに包まれました。






89年から25回目の6月4日。
2014年、ビクトリアパークに集まった人数は、18万人。

【前回の最後】にも告知したとおり、
毎年、香港の6月は天安門事件の追悼キャンドル集会で
はじまります。

6月4日を前に、銅鑼湾にあるショッピングモール
香港「Times Square(時代廣場)」前には戦車が出現!!
(「Tiananmen Square(天安門廣場)」にちょっと似てる・・・)


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ここは、高級ブランドショップが立ち並ぶ大繁華街の中心地。
中国本土からの観光客たちが立ち止まって展示資料を読んだり
写真を撮ったりしている姿もありました。
皆様ご存知のとおり、中国本土では言論統制され、
なかったことになっている「タブー」の歴史的事件です。
だいじょうぶだとは思いますが、
帰国する時に、カメラ没収されたりしませんように・・・
と心の中で願いました。


世界で唯一、大規模な天安門事件追悼集会が行われる香港。

25年たった今も風化させず、
89年の事件当時生まれていなかった子供や中高生を多く含む
たくさんの市民が自主的に足を運び、参加しています。


では、
2014年6月4日の銅鑼湾とビクトリアパークの様子を
写真でお届けします。

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今年のテーマは「平反六四,戰鬥到底!」
(天安門事件の評価見直しを!最後まで戦おう!)


===ここからは蘋果日報の6月5日掲載記事より===

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キリスト教会でも追悼。

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「讓全世界看到 我們的燭光」
蘋果日報のYoutube報道動画、追記しました。)




わたしが追悼集会に参加するようになって10年になります。
わたしは、香港に住み始めてから10年以上
ビクトリアパークのすぐそばに住んでいました。
市民の憩いの場であり、楽しいフェスティバル会場であり、
政治や抗議活動の集会場でもあるビクトリアパークから、
教えてもらったことがたくさんあります。
香港の風習、香港の歴史と政治、香港人の想いや願い。
その中のひとつが、天安門事件の追悼集会です。
そして、実際に香港人たちと一緒にその中に参加することで
ただ通りすぎたり、窓から見ていただけではわからなかったことを
今でもたくさん学ばせてもらっています。


維園六四燭光晚會 歴代参加人数(主催発表)

1990年 150,000
1991年 100,000
1992年  80,000
1993年  40,000
1994年  40,000
1995年  35,000
1996年  45,000
1997年  55,000
1998年  40,000
1999年  70,000
2000年  45,000
2001年  48,000
2002年  45,000
2003年  50,000
2004年  82,000
2005年  45,000
2006年  44,000
2007年  55,000
2008年  48,000
2009年 200,000 (公園に入れなかった人を含む)
2010年 150,000
2011年 150,000 (公園に入れなかった人が未計算)
2012年 180,000
2013年 150,000 (集中豪雨下の集会)
2014年 180,000


1989年6月4日に天安門事件発生。
以降、香港ではずっと6月4日の夜、
ビクトリアパークで追悼キャンドル集会が開かれています。

数字にあるように一時期は市民の関心が離れつつありましたが、
2009年の20周年を機に、
香港では再び大きな活動の舞台として注目されるようになりました。

2009年6月4日のこと
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/51668507.html

それは、近年になって中国政府の香港への影響力が
どんどん増してきていることへの恐れと無関係ではありません。

1990年6月4日 香港ビクトリアパーク (蘋果日報より)
1990



2014年6月4日 香港ビクトリアパーク (蘋果日報より)
2014




創刊以来、6月5日の蘋果日報一面は、
ずっと天安門事件追悼集会のニュースです。
去年のブログに蘋果日報一面記事の一覧を掲載しました。

2013年6月4日のこと
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52201204.html


25年間、同じことを続けるということは強い意志が必要です。
香港には、「悲劇を決して風化させない、絶対に忘れない」という
確固とした意志があります。とても尊い気持ちだと思います。

香港精神。

一時期参加人数が5万人前後になっていた時期もあったとはいえ、
人口700万人の都市で、自分たちの地で起きたことではない
出来事のために、たとえ数万人でも多くの市民が心を寄せ続け、
行動し続けてきたことはすごいことだと思います。
この日にこれだけ多くの人たちが追悼集会に足を運ぶこと、
それが続いていること、そして海外に大きく報じられることに
香港の存在意義、香港の国際的発信力など、
「香港だからできること」の大きな意義があると思っています。
最近は、中国本土からの「観光客」が参加する姿を目にすることが
増えてきています。

天安門事件の評価見直しと犠牲者や投獄された人たちの
名誉挽回を訴え(これが「平反六四」です)、
弾圧された当時の学生たちや「天安門の母たち」と呼ばれる
犠牲者家族から香港へのメッセージがスクリーンに流れ、
犠牲者たちに哀悼の意を表し、
政治改革運動に身を投じた犠牲者たちの意志を継いで
中国の民主化を訴えるという大まかな内容は毎年同じです。
やらなければ忘れられていくだけなので
形骸化していることも含めて継続は必要なことだと思いますが
(それが個人的なことを含めた「記念日」の意義だと思います)
この集会に関しては、来年開催する必要がなくなれば、
もっといいのに、と毎年思います。

歌、メッセージ、スローガン。
小さな子供を連れた家族も多く参加する大規模追悼式典。
それが香港で25年間続けられている維園六四燭光晚會です。

先ほど「形骸化していることも含めて継続は必要なこと」と
書いたばかりですが、今年は、新たな動きもありました。

ここ数年、香港と中国本土の対立は深まる一方です。
中国のご機嫌をとってばかりの香港政府への抗議を含めて
香港市民の中国本土への反発は激しさを増しています。
鬱屈した社会情勢が続く中、
香港独立を訴えたり、中国人観光客の排除を求めたりと
中国への敵意を剥き出しにした活動をする過激派グループも
登場しています。
香港の「熱血青年」たちを中心にしたこの活動グループは
中国共産党から香港独自の文化と生活を死守することを方針とし、
「本土派」(香港現地派の意味です)と呼ばれています。

そんな彼らの目には、大きな民主派政党主導で開催され、
歌ったり、祈ったりするばかりのビクトリアパークの追悼集会は、
もどかしく映るようになりました。
そこで今年、ビクトリアパークと同じ時間に
本土派主催による新しい追悼集会が尖沙咀で開催されたのです。

テーマは「毋忘六四、準備抗爭」
(天安門を忘れるな!戦いの準備を!)。

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集まった人数は7,000人。
厳かな雰囲気のビクトリアパークとは異なり、
尖沙咀会場は、血気盛んな雰囲気に包まれました。
願ったり歌ったりしている時間なんかない、戦わなくては。
香港を守りたい。香港人であることを守りたい。
そんな思いに突き動かされている若者層中心の集まりです。

ビクトリアパーク的追悼集会への不満から発足した集会なので、
全体的にビクトリアパークの集会には批判的になっています。

香港内部での民主派同士の内乱にはならないでほしいなと思います。
やり方は違っても、どちらも願っていることは同じだから。

でも、これも、「香港という自分たちが築いてきた大切な場所が、
自分たちが望まない方向にだんだん進んでいる、食い止めなくては」
そんな市民の焦燥感が、如実に現れている動きのひとつだと思います。


そして、今年は、これまではあまり動きがなかったマカオでも
天安門事件の追悼集会に3000人が集まりました。

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以前【ここ】にも書いたこともあるのですが
政治感度が高く、抗議活動が盛んな香港に対して
あまり抵抗もせず受け入れていくことがマカオの特徴でした。
穏やかなマカオ人の性格が現れているのだと思います。
それが、今年に入ってから、5月25日に
法案反対の政治的な集会に市民20000人が集まるなど
中国に対抗する政治的な動きが目立ってきています。
マカオも、動き始めています。


さて、ところで、昨晩「維園六四燭光晚會」に
参加したことを【facebook】に載せたら、

寄せられたさまざまなコメントの中に、

「こんな風に中国の民主化を求める行動に参加したら、
りえが日本の人たちに裏切り者っていじめられてしまうよ!」

と心配してくれる人がいました。

「日本人が?? さすがにそれはないでしょう・・・
日本人は香港の抗議活動を応援する人が普通だと思うよ!」

わたしは、そう思ったのですが、

その後、他の方たちも、

「今、日中関係がすごくデリケートな状態になっているから、
こんな活動に参加したら、りえが批判されることが心配」

といってくれて、

中国に怒られる、じゃなくて、日本に?
どうしてそういう発想になるんだろうか、

とよーく考えて、やっと理解できました。

日中関係が悪い。

>>>中国が良い国(民主国家)になるように願うこと。

>>>日本にとっては不愉快なこと。


!? えっ・・・

(゚∇゚ ;)エッ!?

個人的には

「日本人の印象、ヤバス」 (´Д` )

と思ったのですが、皆様、いかがでしょうか。

(これは、わたしを心配してくれているだけで、
日本批判につながっているコメントでは全くないので、
決して誤解しないように!)

日中関係の悪化が、わたしにそういう心配をしてくれるような
「漠然とした不安感」につながっていることが私はショックでした。

違うよ、違うよ!
日本は、そこまで中国にひねくれた感情は持ってないよ!(と思う)
むしろ中国が民主国家になれば、
今のようなデリケートな関係ではなくなると期待する人も多いはず。
日本が、みんなに心配されないような国際関係を築けますように!

と同時に、香港の方々が、そうして心配してくれているので
どうか、わたしのことが嫌いでも、わたしのことはいじめないでください。(笑)


こうしたコメントをもらったことで
香港での六四の抗議活動は、決して現状批判をするだけでなく
「中国が民主的な良い国になるように」という願いからきているものなのだということを改めて確認できるきっかけとなりました。
中国のために。中国人民のために。
そして、香港の自治を守るためにも。

コメントには「だいじょうぶだから、ご心配なく!」とお返事しました。
心配してくれて、ありがとう!
付け加えると、日本人には香港の民主活動を、
巨大な国に飲み込まれるものかと踏ん張る香港の人々を
支持する人のほうが多いと、わたしは思います。
ここを読んでくれている方々のように香港の民主活動や時事をもっと知りたいと思っている日本人もたくさんいること、香港人への応援や共感のメッセージもたくさんいただいているということを香港の方々にも伝えていければと思います。


2012年、深水埗に
臨時の「六四紀念館」(天安門事件記念館)
ができたことを紹介しました。

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2012年5月30日
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52100827.html

その際、常設記念館にすることを目指し、
募金を募っていましたが、それが今年ついに実現。

2014年4月26日、
尖沙咀に常設「六四紀念館」が正式オープン!
このあいだ通りかかったときは、並んでいました!!

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「六四紀念館」
九龍尖沙咀柯士甸路3號富好中心5樓

入場券:10ドル

営業日:
月・水〜金 10:00 - 18:00
土・日・祝日 10:00-19:00
クリスマスイブ、新暦大晦日、6月4日は17:00閉館

休館日:火(祝日と6月3日を除く)、新暦元旦、旧暦元旦と2日

この場所が公の場に存在するということ。
それが香港にとって最も意味のあることだと、
わたしは理解しています。


さらに、25周年の今年、
香港藝術中心(Hong Kong Arts Centre)では
天安門事件をテーマにした舞台劇上演!

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「王丹」 2014年6月20-22日

地下鉄の駅構内に、広告出てました。
香港って、本当に、すごいと思う。


今年も恒例の6月4日のお話におつきあいいただき、
ありがとうございました。

最後に、
香港の民主活動の場でよく歌われる歌を貼っておきます。

「明年六四維園見」
(また来年6月4日、ビクトリアパークで会いましょう)
この言葉を言わなくて良い時代が、やってきますように。


《自由花》 広東語


《中國夢》 広東語


《血染的風采》 北京語


《祭英烈》 広東語


《海闊天空 - Beyond》 広東語


《問誰未發聲》(Do you hear the people sing? 広東語版)



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りえ

2000年〜香港移住。

香港永久居民。

香港TVタレント(電視節目主持)

日本夜景応援大使

関西観光大使

座右の銘は「芸人魂」「騎牛搵馬」

香港最長寿の訪日観光番組、香港地上波Viu TV「日本大放送 Go!Japan TV」レギュラー出演中。


「日本大放送 Go!Japan TV」

*Viu TV 99ch
毎週日曜日11:30放送!
*2012年からは台湾,シンガポール,中国等でも放送開始!


*番組ホームページ
www.jptime.tv


2012年11月番組オフィシャル中文月刊誌「Go! Japan」創刊!
毎月5日香港全域のコンビニエンスストアや新聞スタンドで発売です!20ドル!


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