December 08, 2014

戰場上的快樂聖誕

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戦場のメリークリスマス
from 香港。






今、金鐘(アドミラリティ)の雨傘廣場で見られる
クリスマスツリーやイルミネーションです。

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12月3日(水)、
天皇誕生日を祝う在香港日本総領事館主催のレセプションがありました。

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例年、外交関係者、メディア関係者、
総領事館に関係する仕事をしている方々、
それから25年以上の長期在住邦人の方々などが招待されます。
総領事館や日本政府観光局、地方自治体の方々をはじめ、
様々な機会にお仕事で御一緒させていただく方々が
一堂に会する素敵な機会です。
私もご招待いただくようになって8年目となりました。
会場は毎年恒例の金鐘アイランド・シャングリラホテル。

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ご存知のとおり金鐘は駅の反対側で占領が続いている最中ですが、
香港を含む各国政府要人の方々も御出席される社交パーティーが
例年通り開催されるほど、香港の日常に支障は出ていません。


クリスマスが近づいてきました。
普段からキラキラしている香港の夜景が
クリスマスイルミネーションでさらに煌きを増し、
毎年一番輝くシーズンです。
雨傘革命の本拠地である金鐘占領区も
クリスマスムードに彩られています。
それが、切なく、見るたびに心が痛みます。


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「香港は壊れた鏡みたい。

何を映しても、もう綺麗には見えない」


ここで生まれ育った友人が、今の香港をこう喩えました。
3ヶ月前、誰もこんな香港を想像していませんでした。
あまりに多くのことが起き、遠い昔のことのような気さえしてしまいます。

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12月に入った先週、香港にも突然冬がやってきました。
亜熱帯といっても、ゆるやかな四季があります。
とはいえ、今年は比較的暖かい日が長く続きました。
11月末まではお天気がよいと27度になる日もあったくらいで
25度前後の気持ちが良い気候が続いていたのですが
12月に入ると季節風とともに寒波が到来し、
最低気温が15度弱にまで急落。
毎年書いていることですが、香港の住居は夏仕様で、
断熱材のないコンクリート打ちっぱなしみたいな構造だから
気温が下がると、室内気温がグンと冷え込みます。
そして一般的にはエアコンに暖房機能はありません。
それどころか、湿度が通年高いので室内がムワっとするのを嫌うため、
寒くなっても冷房を入れているくらいです。
(最近これでも以前に比べればだいぶマシになってきましたが)
家庭の暖房設備はオイルヒーターや温風ヒーターが一般的ですが、
全体は温まらないし、マンションであっても密閉度が低いため、
どこからともなく隙間風があり、寒いです。

外にずっといたら、もっと寒いです。

占領抗議は3ヶ月目に入りました。
にも関わらず、寒風にさらされる雨傘革命のキャンプ場では
十代の学生たちが先週からハンスト抗議を開始しました。














ドクターストップで中止となった学生たちもいますが、
まだハンストを続けている学生たちもいます。
ハンストで求めていることは「政府との対話再開」のみです。
「ハンストは無意味かもしれない、
それでも政府に非暴力の手段でずっと訴え続けなくては」
諦めず、必死で対話を求める青少年たちを相手に
政府は今も対話に一切は応じないとし、
直接声を聞くことさえも拒否し続けています。
たとえ、彼らが倒れて病院に担ぎ込まれても。

金鐘占領区では
12月10日に一部占領エリアの撤去執行が予定されてます。
(※追記※ 12月11日の午前9時執行と発表されました)
香港政府は政治問題を政治で解決せず、
司法や警察を利用して市民の抗議活動を押しつぶしながら、
無視を続けています。


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12月11日に占領エリアの撤去が執行される予定の
コットンツリー・ドライブが交わるところから中環方面は、
既に自主的に片付けられています。
ただし、ここはもともとそれほどテントなども多くはなかったエリア。
撤去予定対象外の金鐘駅前ハーコート・ロードを中心とした
メイン占領区には、今も2,000以上のテントが張られています。

ただ、人民解放軍ビル目の前に築かれていたバリケードと
「Welcome to The Hong Kong Commune(歓迎降臨 香港公社)」
の横断幕は撤去されちゃうんだな…

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雨傘革命の出来事については、今日は細かくは書きません。
毎日起きた出来事や想うことはツイッターに書いているので
そちらを見ていただければ、と思います。

ツイッターのアカウントは、こちらです。

https://twitter.com/japanavi

それから、ツイログ
http://twilog.org/japanavi/norep

「ツイログ」はツイッターのPostをまとめてもらえるサービスで
日付別に見ることもできるので、見やすいかと思います。
(リツイートした他の方のツイートは反映されません)
新しい投稿順に並んでいますが、古い順に並び替えもできます。
上記リンクだと個別にリプライしているコメントは省かれていますが
ページ上部の「表示するツイート」という項目で
「全て」をクリックすると全部見られます。

ただ、ツイログは軽くて見やすいので便利なのですが、
現場のジャーナリストさんからのツイートの公式リツイートは反映されないので、
大きな出来事があったときの実況はツイッターそのものを見たほうがわかりやすいかもしれません。

いずれにしても、日付から見るには、
雨傘革命の大きな出来事がわかると便利だと思うので
占領前も含む約80日間の出来事をざっくり一覧にまとめました。


■■■香港「雨傘革命」の大きな出来事■■■

9月22日(月) 中高生、大学生が授業ボイコットでの抗議の座り込みを開始。運動は、学校側も理解を示し、香港全域の学校に広がる。
9月26日(金) 金鐘に集まった学生たちが政府総本部前の「公民広場」に侵入を試み、警察と衝突。ジョシュア・ウォン(黄之鋒)くんら逮捕。
9月27日(土) 警察、催涙スプレーなどで学生を制圧。この光景に突き動かされ、夜、大勢の学生・市民が政府総本部前に集結。
9月28日(日) 占領中環計画発起人の大学教授らが10月1日から開始予定だった占領を、学生の授業ボイコット運動の盛り上がりに乗じて即刻開始宣言。
夕方から警察は催涙弾による市民攻撃を開始、発射された催涙弾は合計87発。
催涙弾から退避した一部の市民が自発的に繁華街の銅鑼灣と旺角に集まり、幹線道路で座り込みを開始する。占領が分散化。
10月1日(祝) 国慶節。花火大会中止。占領尖沙咀の動きが自発的に発生。

★ここまでの流れ、ブログにもまとめました。(Part1)
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52303845.html


10月3日(金) 旺角、尖沙咀、銅鑼灣の占領区への暴力団関係者の攻撃が始まる。尖沙咀占領区は強制撤去。
10月7日(木) 旺角に初代「関帝廟」とキリスト教礼拝堂が降臨。
10月8日(金) オーストラリアのメディアから行政長官に5000万HKドルの裏金報道。(その後、追及は立ち消えになる)
10月9日(土) 旺角占領区で麻雀や火鍋、卓球などをする人が現れ、抗議者たちの批判を集める。
10月13日(月) 竹の足場職人たちによる竹の足場のバリケードが築かれる。
10月14日(火) 金鐘占領区で新たに龍和道を占領しようとし、一部で警察と衝突。
10月15日(水) 金鐘占領区にて警察7名が占領抗議者の1名を暗闇(暗角)に連行し、殴る蹴るの暴行を加える映像が報じられる。
10月17日(金) 旺角占領区、衝突激化、暴行事件多発。この頃の旺角には世界的に有名な戦場カメラマンたちが報道に訪れていた。
10月20日(月) 民間ミニバス会社(親中派)の提訴により旺角に道路占領禁止令が発令される。
10月21日(火) 政府と学生(大学生グループ學聯代表5名)の初めての対話が実施され、生中継される。進展はナシ。

★ここまでの流れ、ブログにもまとめました。(Part2)
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52307440.html


10月23日(木) 獅子山に「我要真普選」の垂れ幕が掲げられ、全香港に大きなインパクトを与える。
10月24日(金) 獅子山の「我要真普選」垂れ幕が撤去される。

★この動き、ブログにまとめています。(Part3)
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52307783.html


10月28日(火) 最初の催涙弾攻撃から満一ヶ月。金鐘で大きな抗議集会が開催される。

★雨傘革命一ヶ月の流れ、ブログにもまとめました。(Part4)
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52308922.html


★11月5日の「後の十三夜」は171年ぶりのミラクルムーン。
雲に覆われていた香港ですが、夜遅くなって見ることができました。
香港に奇跡をもたらしてくれますように。
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11月8日(土) 「このメッセージを自分たちの壁と今この瞬間も戦っている香港の若者たちに伝えたい」
村上春樹さんから香港雨傘革命抗議者たち支持のメッセージが大きく報じられる。
11月10日(月) 北京APEC開幕 11日まで。
11月15日(土) 北京APEC終了を待ち、大学生グループ學聯メンバーが北京に直訴を試みるが、回郷証(香港人が中国に入るためのパスポート的なもの)が無効化されていたため、空港で予約した便への搭乗を拒否される。

★学生たちが中国入りできなかった夜、
雨傘廣場に登場した「天安門広場の香港金鐘支部」がこちらですw
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11月18日(火) 金鐘占領区のごく一部(CITICタワーというオフィスビルの前のみ)で発令された占領禁止令の執行。大きなトラブルはナシ。メインの占領区への影響もなく、平穏に撤収作業完了。
11月19日(水) 占領チームとは異なる過激グループが金鐘に乱入、立法會のガラスを破壊するなど暴れて逃亡。破壊行為後に現場入りした警察に現場で逮捕されたのは首謀者ではなく、現在も暴動首謀者は不明なまま。
11月20日(木) 占領香港54日目の蘋果日報一面の大見出しは、「立法会を囲みガラスを破壊、”覆面の衝突デモ隊”は占領運動(雨傘革命)も破壊した」
11月25日(火) 旺角アーガイル・ストリート占領禁止令の執行による強制撤去。夜、大きな衝突があり、警察による催涙水砲発射や警棒での殴打多発。市民の負傷者、逮捕者多数。
11月26日(水) 旺角ネイザン・ロード、占領禁止令の執行ではなく武装警察による強制撤去。現場を見に行っただけのジョシュアくん、レスターくんらも逮捕される(翌日保釈)。
11月27日(木) 旺角エリアで、占領不要な抗議活動「鳩嗚革命」が自発的に始まる。尖沙咀までぞろぞろ歩く流動式占領「鳩嗚(お買い物)大作戦」。
ただし、金鐘を本拠地とする学生グループからは、金鐘・銅鑼灣占領区に活動を集中しようという呼びかけが出されている。

★旺角撤去に特化し、ブログにもまとめました。(Part5)
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52312708.html


11月30日(日) 金鐘占領区にて「政府総本部を包囲せよ作戦」を展開、警察と大きな衝突。警察からの催涙ガスや警棒での殴打による市民の負傷者、逮捕者多数。

報道写真より3枚転載。
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12月1日(月) 学生リーダーら、包囲計画の失敗を謝罪。
ジョシュアくんたち中高生グループ學民思潮メンバー3名(後に2名加わり5名)が政府に対話再開を求め、絶食のハンスト抗議を開始。
12月3日(水) 占領計画発起人の大学教授ら3名、自首するも逮捕されず警察署から帰される。
12月4日(木) 大学生グループ學聯は、一週間以内に占領を撤収するかどうか協議して決めると発表。
12月5日(金) 大学教授たちによる雨傘革命サポートデモ行進、学生鎮圧に司法と警察を利用する政府への抗議。高等裁判所から金鐘占領区を経由し政府総本部まで。
12月6日(土) 血糖値が危険水域に達し、ジョシュアくんもドクターストップによりハンスト中止。ジョシュアくんの絶食時間は108時間。他の子達も続々ドクターストップ、政府は無視を続けた。
(一部の子はまだ決行中)
12月7日(日) 「傘下爸媽」”雨傘革命の父母”によるデモ行進、警察の暴力への抗議。湾仔の警察総本部まで。最後は金鐘占領区へ応援に。
12月10日(水) 金鐘占領区コットンツリー・ドライブなど一部のエリアで占領禁止令の執行予定。(2,000を超えるテントがあるメイン占領区ハーコート・ロードは撤去命令対象外)
(※追記※ 12月11日の午前9時一部地域撤去執行と発表されました)


12月11日の撤去執行区域はすでに自主的に片付けられています。
政府が司法による命令を超えた範囲にまで武力を使って侵入し
抗議者たちを鎮圧することがないことを、心から願います。


※追記※ 12月11日の撤去に関し、
警察は、裁判所命令の執行のみではなく
「同時にすべてを警察が強制撤去する」と宣告しました。


12月11日(木) 金鐘占領区、強制撤去。

12月15日(月) 銅鑼湾占領区、強制撤去。



より細かい情報や実況は

ツイッター
https://twitter.com/japanavi

ツイログ
http://twilog.org/japanavi/norep

をご参照ください。



なお、占領抗議が続いていることで、
香港の交通や都市機能について「麻痺している」と
日本で誤解されていることもあるようなのでお伝えします。
地下鉄は全線通常運行しており、
占領区域内を含めて全く影響は受けていません。
路面は、トラムが銅鑼灣〜中環間で一部不通となっていますが、
地下鉄が同じルートを走行しています。
バスは占領区周辺で一部迂回ルートとなっていますが、
占領区周辺地域も走行しています。
道路は交通量が多い時間には渋滞しますが、麻痺はしていません。
占領抗議による影響は局地的で、
香港島の幹線道路の渋滞がひどいのは占領前からいつものことです。
毎年12月には特に渋滞がひどくなるので、
バスやタクシーで移動をする人は気をつけてください。
(繰り返しますが、占領の影響ばかりではありません)

平日午後
MTR(地下鉄)金鐘駅(アドミラリティ駅)
地下鉄は全線通常運行。金鐘駅はいつも混雑しています。
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平日夕方17時ラッシュアワー
中環から金鐘方面、龍和道(ロン・ウォー・ロード) 
占領区に並行している幹線道路。交通量は多いけど流れています。
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平日夜
金鐘の金鐘道(クイーンズ・ウェイ)  トラムも走行中。
占領区に並行している幹線道路。夜は、すいています。
もともとラッシュアワー時は渋滞する道路です。
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平日夜
金鐘の告士打道(グローセスター・ロード)
占領区に並行している幹線道路。夜は、すいています。
もともとラッシュアワー時などは激しく渋滞する道路です。
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休日夜
金鐘の龍和道 占領区に並行している幹線道路。
夜は、すいています。もともとラッシュアワー時は渋滞します。
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平日夜
銅鑼灣(コーズウェイベイ)
占領区に面した交差点及びSOGOともに常に買い物客で大混雑。

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ちなみに、銅鑼灣占領区の様子。
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移動ソフトクリーム屋さんも銅鑼灣占領区の隣にやってきました。
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【金鐘(アドミラリティ) 雨傘廣場の平日】
様々な人たちが差し入れに訪れ、
普通のおじさんたちが工作スペースで机やオブジェを作り、
普通のおばさんたち(ボランティアさん)があちこちで輪になって
無料配布用のアクセサリーを作り、
近隣のビジネスマンたちが横切り、
ランチタイムには占領区内でランチをする近隣OLやビジネスマンが
中央分離帯に鈴なりに並び、
そして世界各国からの観光客たちが記念写真を撮りながら歩く、
平日の昼間の金鐘雨傘廣場は基本的にはそんな感じです。
(※何かのきっかけがひきがねになり警察が暴れる日を除きますが
突発的ではないので随時ニュースを見ていればわかると思います)

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また、金鐘占領区に面したMTR金鐘駅A出口のマクドナルドは
ビジネスマン、学生、占領区の人々で24時間賑わっています。
ケンタッキーは終日営業ではありませんが、やはり賑わっています。
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金鐘占領区に面したオフィスビル及びショッピングモール内。
ランチタイムはどのレストランも大混雑。
普通のオフィス街のランチタイム光景です。
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香港全域で企業、学校、商業施設なども通常営業。
基本的な生活には影響が出ていません。
観光もお買い物も、ごく普通にお楽しみいただけます!

また、10月に香港を訪れた人は前年を上回っています。
さらに10月の小売業売上高も前年を上回り、
香港全体では「経済」も雨傘革命には影響を受けていません。


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この運動の渦中で色んな出来事や色んな人の言動を見ることになり
香港に住み始めてから、たぶん最も多くのことを考えながら
この2ヶ月とちょっとの時間を過ごしました。
香港の民主運動について思うことを書いたツイートに加筆訂正
したものを下記に転載します。

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どこの国にもそういう場所はあると思うけど、
香港には民主運動だったり年中行事だったりで
定期的に十万人(時には数十万人)規模の人が集まり、
周辺が交通規制されたり私有地に群集が入らないよう
立入規制されたりと、生活に不便が発生するエリアがある。
ビクトリアパーク近隣の銅鑼灣と天后なんてしょっちゅうだw
私はそんな、まさにホットな地域の中心でマンションの部屋から
「あ、人が集まってきた!私も早く行かなくちゃ」と
外に飛び出せる環境に10年以上住んでいて、
その時に不便が発生することも自宅前に立入規制テープが
張り巡らされて車で戻れなくなるることも全く気にならない。
むしろ目の前で「香港の時事や歴史」が起きる環境で
たくさんのことを学べてきた。

だから今回、例えば旺角のようにこれまで民主活動や
年中イベント渦中とは関係なかった地域に飛び火したことで、
「うちの周辺でやるのは迷惑、他でやれ」みたいな意見が出ることに
新鮮な驚きがあった。

多くの香港市民は流行に乗って民主化運動してるわけじゃなく、
過去10年以上そうした活動に参加するのが当たり前という意識
だった人たちも多い。
民主活動に家庭教育として子供を連れてくる人たちも多い。
私にとって、それはずっと「香港らしい光景」だった。

でも、「香港や子供の未来がどうとか私(の生活)には関係ない」、
それもそれでひとつの考え方だし
それを支持する人達もいるのは今回よくわかったけど、
それなら例えば2ヶ月の占領じゃなく1日でも1週間でも
自分の行動範囲でされたら嫌な人には嫌なんだし、
自分の行動範囲じゃなくてテレビで見るだけでも嫌な人には嫌なんだし、
占領じゃない新しい抗議法を模索しても気に入らない人は全て気に入らないし、
警察(権力)に殴られた市民が防衛することさえ「暴力的」と見る人もいる。
それは説明や説得が足りないとかじゃなくて
どうにも歩み寄り合えないことなんじゃないかな、と思う。

結局のところ「迷惑だ!迷惑なんだよ!」という人たちの
迷惑がどのレベルにあるかは個人差が非常に大きく、
ある人によっては「わずかでも許せないレベル」であり、
ある人によっては「全く気にならないレベル」であることも多々ある。
また、その個への迷惑及び影響だけを避けるがために、
国(都市)の未来がどうなってもいいかというと、そうではないのも現実。
もちろん、そう言うと、「個人の犠牲はどうでもいいのか、傲慢!」と
いわれたりするので、ここは非常に難しい。
個人的感情がベースになった被害者意識の強い批判には、
なだめる以外手立てがない。
でも、なだめても、さらに怒らせたり無駄な労力に終わることが
よくあるのも、今回よくわかった。

理想(未来)を求める人がいれば、現実(今)しか見ない人もいる。
その価値観の違いは、埋めようがなく、
どちらも間違いではないのだろうと思う。
どう説明し説得するか(たぶん、それは無理なのだろう)ではなく、
民主運動でも祭りでもなんでも社会はどうでも良い人たちが
こうした香港らしい出来事に巻き込まれず生活できるよう
保護ができたら良いのにな・・・
そんな事を雨傘革命占領抗議71日目の日曜日に考えました。


日本にも首相が誰になっても、与党がどこになっても
社会システムが変わっても、教育システムが変わっても、
政府が民意に向き合わず無視を続けてやりたい放題でも、
自分の今月の給料がもらえればどうでも良くて、
遠い将来は考えず、
政治話をする人を「意識高い系(笑)」と嘲笑する層はあると思う。
香港にもある、それはしかたがないのです。


それはそうと、十代の学生ばかりが最前線で
身を削って戦ってる雨傘革命。

雨傘革命前まで威勢良かった民主派議員ら大人たちは、
いつも姿がほとんど見えないけど何をしているんだろう。
実際には、占領区にいると民主派議員さんの姿を見ることが
しばしばある。でも、たいてい視察みたいに歩いているだけで、
何をやってるのかはわからない。
今こそこれまで長く理論で政府と対峙してきた方々が
前面に立つ時じゃないのだろうか。
なぜもっと政府のやり方や姿勢を糾弾しないのだろうか。
なぜもっと民主のために立ち上がった学生や市民を守らないのだろうか。
ここはこの2ヶ月強の間、常々不可解に感じているところです。


※何度か繰り返し書いていますが、
雨傘革命(占領現場)には大人の市民も多く参加しています。
学生しかいないと思われるのは事実誤認ですので、補足します。

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今香港市民たちが求めている「真の普通選挙」が導入されず、
香港への中国支配が強化されたら、どういう影響が世界にあるか。
11月29日に放送されたNHK-BS1の雨傘革命特集
「激動 香港」の中に、とてもわかりやすい説明がありました。
カナダのシンクタンク、フレーザー研究所の講演からの抜粋です。

主任研究員:
「もし、中国が過度に香港をコントロールしたら
香港を繁栄させた制度をダメにする可能性がある。
もっとはっきり言うとそれは香港の法治だ。
法治は自由経済の絶対的な基盤です。
もしあなたの財産が他人や欲深い政府から保護されず、
公平な法治に守られなかったら、
自由経済は消えてしまいます。」

記者:
「香港の法の支配が世界平均またはアジア平均まで
落ちるには何年かかると思いますか?」

主任研究員:
「中国が行政長官を選ぶ過程を支配すると、
間接的だが最高裁長官を選ぶこともできる。
そして長期的には法の支配をコントロールすることもできる。
危機が訪れるとすれば、恐らく10年以内に始まると思う。」



以上です。
なお、フレーザー研究所が2014年に発表した
「世界経済自由度」ランキングでは、香港が世界1位。
2位はシンガポールでした。
香港がいつまでも世界から信頼される透明度の高い
国際金融センターであることを願うばかりです。


もうすぐクリスマス。
香港はクリスマス当日と翌日が祝日です。
今年は12月25日(木)、12月26日(金)なので、4連休。

連休前の12月24日クリスマスイブ。
例年だったら香港中が浮き足立ち、
尖沙咀エリアのネイザンロードはクリスマスのお散歩を
楽しむ人たちのために夕方から0時過ぎまで歩行者天国になり、
街頭には聖歌隊がたくさん現れ賛美歌を歌い、
25日になる瞬間には(なぜか)カウントダウンが繰り広げられ、
交通機関は夜更けまで楽しむ人々のために終夜営業となります。

去年のクリスマスは、こんな感じでした。
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52252991.html

今年はどうなるか、まだわかりません。

旺角周辺では、「鳩嗚(ショッピング)」作戦が続いています。
お買い物をする鳩嗚団に警察が過剰な武力を加えることも
増えてきています。
「鳩嗚革命」については、旺角占領区完全撤去後の動きとして
【こちらの記事】 後半に掲載しています。


今年のクリスマスは、どんな光景を見ながら、
どんな気持ちで過ごすのだろう…

今はまだ、本当に何もわかりません。


サンタさんへ。

「香港要真普選」。


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クリスマスの前に、12月22日は冬至。
香港では海外にいる家族も戻り、
ローカル企業は夕方早めに終わりになり
一族そろって豪華ディナーで円卓を囲み
みんなの健康と家族円満を願う伝統が守られています。
今、占領区にいる人々が、冬至の日に笑顔で
家族全員と一緒に過ごせること心から願います。


つづき:【雨傘革命 第七弾】金鐘占領区撤去のこと。
http://blog.livedoor.jp/japanavi/archives/52314998.html


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私の雨傘革命についての日本語情報発信は、
ツイッターが多いです。(アカウントがなくても閲覧できます)

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香港の方々との中文コミュニケーションはFacebookでしています。

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(「お友達」はFB上限の5000人に達していてどうしようもないので、フォローでお願いしています。機能はほぼ同じです)
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☆★☆★☆★☆香港クリスマス・イベント☆★☆★☆★☆彡

■中環スタチュー・スクエアのクリスマスツリー
毎年恒例の巨大クリスマスツリーです。
場所:香港島セントラル(中環)スタチュースクエア
期間:2014年12月5日(金)-2015年1月1日(木)
12月6日-18日 および12月28日-1月1日18時-22時
12月19日-27日は17時-23時。24日のみ17時-深夜。
料金:無料

(注意:ライティングは消えている状態です)
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■香港パルス3Dライトショー
香港文化センターでの期間限定プロジェクションマッピングショー、
12月はクリスマスバージョンです。
場所:チムサーチョイ(尖沙咀)、香港文化センター前広場
期間:12月19日-29日
時間:20時半、21時、21時半、22時、計4回
※各回15分間
料金:無料

(注意:画像は11月のプロジェクション・マッピングです)
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■今年はセントラル(中環)に観覧車がオープン!
その周辺に期間限定の「移動遊園地」もやってくる予定です。
「AIA 歐陸嘉年華 The Great European Carnival」
場所:中環新海濱 / New Central Harbourfront
(中環スターフェリー乗り場のそば)
期間:12月19日-2月22日
時間:11時-23時
料金:
月〜金 HK$90(入場料HK$20,チケットHK$70分含む)
金〜日及び祝日:
大人HK$125(入場料HK$25,チケットHK$100分含む)
子供HK$90(入場料HK$20,チケットHK$70分含む)
観覧車は別料金(大人HK$100)です。

公式サイト: http://www.tgec.asia/

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香港各地でクリスマスイルミネーションも真っ盛りです。
銅鑼灣タイムズスクエア前にはエアマックスがやってきました。
電飾に巻かれています。

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このシーズン、香港に遊びにいらっしゃる方は
「平和な暖かいクリスマス」をぜひお楽しみください!


*******************

最後に。
【前回】のかわいそうな猫の話、たくさんの方に読んでいただき、
そして一緒に泣いていただき、ありがとうございました。

お返事:
「”りえさんと牛牛ちゃんのファンです”さんへ。
たぶん今現在も雨傘革命で色々な影響を受けるまさに中心部に
お住まいかと思いますが、いつも温かい応援コメントありがとうございます。
猫ちゃんのことですが、
私も、葬儀はせめてもの弔いの想いで手配したことですし
金額的にもたいしたことはありませんので、お気持ちだけで充分です!
寄付はまた別の機会に動物関係でお知らせしたいことがありましたら、
呼びかけをさせていただきます。
こんな一番最後のところにお返事ですみません。
ここまで読んでいただけることを願いつつ・・・・
本当にありがとうございました!」

他にも、ブログ、Facebook、ツイッターを通して
たくさんのメッセージをいただき、
寄せられた弔辞を拝見する気持ちで読みました。
ありがとうございました。
天国のニャンコにも人間の温かい想いが届けばいいなと思います。
どうか、こんなことが繰り返されませんように。
そんな思いで、毎日お線香をあげています。


===レギュラー出演中===

日本観光紹介番組「JP TIME TV/日語大放送」
香港地上波ATV系チャンネル
日曜18:25, 翌土曜20:00, 翌日曜10:00

「JP TIME TV/日語大放送」Official website (日本語・中文・英語)
www.jptime.tv/
(HPでも放送動画が見られます。日曜19時(日本時間20時)更新)

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ただいま「ごほんといえば龍角散」の徹底大特集放送中。
香港でも大人気の龍角散は、国内の5〜6倍が海外での売り上げ!
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放送週以降の放送映像は全てHPバックナンバーページで視聴可能です。

2014年度版バックナンバーページ
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毎月5日発売!中文月刊誌「Go! Japan」

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12月5日号、香港全域のコンビニエンスストアで発売中!
今月のメインは、東北特集!
「青森、山形、宮城!秘境・美食 再発掘!」
それからUSJクリスマス特集、関東の世界遺産特集なども!
先月からRieの旅エッセイ、連載を始めました。
今月は「青森編。鰺ヶ沢で、わさおと再会」です。

「Go! Japan」Official facebook (中文)
http://www.facebook.com/gojptime


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りえ

2000年〜香港移住。

香港永久居民。

香港TVタレント(電視節目主持)

日本夜景応援大使

関西観光大使

座右の銘は「芸人魂」「騎牛搵馬」

香港最長寿の訪日観光番組、香港地上波Viu TV「日本大放送 Go!Japan TV」レギュラー出演中。


「日本大放送 Go!Japan TV」

*Viu TV 99ch
毎週日曜日11:30放送!
*2012年からは台湾,シンガポール,中国等でも放送開始!


*番組ホームページ
www.jptime.tv


2012年11月番組オフィシャル中文月刊誌「Go! Japan」創刊!
毎月5日香港全域のコンビニエンスストアや新聞スタンドで発売です!20ドル!


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