January 28, 2016

【真・寒流】香港大寒波

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59年来最もパワフルな冬将軍がご来港。






昨年末は24.7度の「125年来で最も暖かいクリスマス」で
以降もこの冬は比較的暖かい日が多くて油断していたら、
1ヶ月後にやってきたのは約60年ぶりの大寒波でした。

極端に振り戻してバランスとるとか、全然要らない。

この大寒波到来の少し前、アメリカ等の気象台が
「香港に雪が降るかも?」と予想したことから
香港は大盛り上がり。
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寒波到来への恐怖心より、
「雪降る?ねえ雪降るの!?」という期待と高揚感のほうが
強く感じられた香港(笑)

亜熱帯に属する香港ですが、これまで雪の観測は5度あります。


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観測史上最初の降雪記録は約120年前。
1893年1月18日、市街地でも史上最低の0度を記録して
3〜5cmの積雪があったそうです。
画像はビクトリアピークで撮られたもので、
「香港の雪」というと、この記録画像が出てくることが多いです。

そして一番最近では1975年1月。
香港で一番高い山の大帽山(標高957メートル)山頂付近に
うっすら降ったのが最後。約40年前のことです。

2016年、40年ぶりの雪が香港に舞うのか!
積もったりして!!!
犬たちに、初めての雪を見せられるわーーーーーーーー!

と、私も「香港に降る雪」の甘美な響きに
期待感が高まっていました。

週末に近づくにつれ、気温はどんどん下落していきました。

1月23日(土)には、雪!?という動画が拡散されましたが
実際にはそれは雪ではなく(木綿か発泡スチロールの雪か)
ただ気温だけが下がっていきます。

どうせ寒いなら、雪降ればいいのに。

そして気温はさらに下落。

本当に雪が降った沖縄や台湾に対して、
香港では雪が舞ったという目撃談や動画も見かけましたが、
天文台の観測上は「霜」止まり。

その「霜」さえも、香港人にとってはエンターテイメント。

氷点下を記録した大帽山では、霜が降り、山の木々が氷結。
真っ白になった山へと「これは珍しい!」と見物に行く人が
増えていきます。


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画像は蘋果日報現場報道より。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.562713593877837.1073741841.481487895333741&type=3



1月23日深夜になると、大帽山では氷点下3度を記録。
深夜だというのに、大帽山をはじめとした氷結している山々に
「霜見物」へと向かう車などで山道が大渋滞。

1月24日 蘋果日報
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渋滞のニュースを見ながら香港の平和さとノリの良さに大笑い。
この後この盛り上がりが大惨事につながるとは
この時点ではまだ誰も知る由はありませんでした。

その大惨事の理由は、

山道の完全凍結。

それは、亜熱帯に属する香港で、
ほとんどの人が警戒していなかった自然現象でした。

1月24日(日)には大帽山は氷点下6度を記録しました。
氷の世界です。


しかも、この土日には、2日に渡って山岳コースや砂浜を走る
ビブラム香港100ウルトラトレイルレース(HK100)が
開催されていて国内外から約4000人参加。
氷点下となっていたコースの山道で明け方雨や霰まで降りはじめ
路面凍結したことで制限時間を待たずに早朝には中止となりました。
友人が参加していましたが、寒さには耐性があるほうであろう
日本人ランナーでも耐えられないほどのひどい寒さだったそうです。
衣服や持ち物まで凍りつき、すでに山に入っていた参加選手たちには
低体温症で下山できなくなる人も続出しました。

救助隊が向かうも、
霜見物の野次馬で山道渋滞してるわ
見物の人たちも防寒装備が不完全で低体温症になったり
凍結した路面で転倒したりでレスキューが必要な状態になってるわ
車で上がった人は路面凍結で車が降りられなってるわ
さらに救助隊のほうにも寒波に備えた装備や訓練などがないため
凍結した路面で転倒しちゃうわ
路面凍結を解凍するような設備も滑り止めの砂のようなものも
何も備えられてないわ
氷点下の極寒の中、山頂大パニック。

大パニックと、それでも止まらない見物人を止めるため
路面が凍結した大帽山や飛鵝山はその後立ち入り禁止に。

それでも山頂に取り残された人たちが全員救助されるまでに
一晩以上かかっていました。

1月25日の早朝段階で、凍結した大帽山及び飛鵝山では
取り残された人が累計500名を超え(多すぎ!)
110名が下山するために救助され
100名を超える人が低体温症になり、
100名を超える人が負傷し
64名が病院に運ばれました。


なお、今回はトレイルレース参加者も寒波に巻き込まれて
大変なことになってしまったのですが、
日本から参加した日本人参加者ひとりが最後まで
「行方不明者」としてヘリで捜索されていました。
見つからないことを心配され、ニュースとしても報道されていました。
結果として、一人で帰国しようとしていた空港で連絡がついたそうです。
とにかくご無事で良かったですし、
また、ご関係者に聞いた話では心配していた香港の関係者の方々は
誰一人責めることも言わず「本当によかった!」と無事を
ただただ喜んでくれていたそうですが
こういった異常事態の時にはやはりちゃんと安否を主催者には
連絡しないとこのような多大な迷惑をかけることを痛感しました。


この日は風もとても強く、
救助する人も救助を待つ人も本当に大変だったと思います。

自然災害大国で生まれ育つ日本人ならわかると思うのですが
60年に一度の予期せぬ自然災害のための備えや危機感なんて
そうそうないものです。私は、誰も責める気にはなりません。
凍結した山道に座った状態で体を滑らせながら移動し
倒れた人を懸命に救助していた救助隊の方々。
それは傍から見たらかっこ悪い救助方法かもしれませんが
その様子を報じる映像に多くの称賛が集まっていました。



ではここで、大変だった山頂の様子を蘋果日報さんの
報道動画でご覧ください。





とにかく死者が出なくてよかったです。
これに懲りて、次からはこんなことにならないように
気を付けましょう。
救助にあたったレスキュー隊の皆様、
本当におつかれさまでした!


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画像は蘋果日報現場報道より。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.449039165299613.1073741882.392789974257866&type=3



霜だるま!がんばって作った人スゴイ!かわいい!!
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いまだから笑えるけど、
凍結した路面を滑りながら下りる人たちの報道画像を元にした
マリオカートver.の合成画像も拡散されてました(≧▽≦)
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香港ビクトリアハーバーに降る雪を見たいと思っていましたが
今回山道の凍結だけでこれだけのパニックになったことを思うと
市街地に降ったりしなくてよかったなーとも思います。

1月25日蘋果日報
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さて、山頂で氷点下を記録し続けた週末でしたが、
もちろんこの香港大寒波は市街地をも襲撃しました。

1月24日午前7時には、香港全域が3度台以下を記録!!!
寒すぎる!!!!!!!!

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真係好鬼凍呀!!!!!!!!


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遠い目で丸くなる牛牛。
(寒さには強いですが、それでも室内は寒いっぽい)
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私は常にオイルヒーターと共に部屋移動。
仕事部屋で机とオイルヒーターの隙間に収まる熊仔。
(寒さには強いですがオイルヒーター気に入ってるみたい)
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冬になったら氷点下も当たり前の厳寒地域も多い日本から見たら
「3度で極寒とか香港軟弱すぎw」と笑っちゃうかもしれませんが
冬になったら暖房ガンガンかけるのが普通の日本で
たとえ外気温が0度でも室内気温を10度以下にキープする人は
ほとんどいないはず。
でも香港の場合、外気温が10度以下になったら室内も10度以下
がキープされてしまう人のほうが多いほどなのです。
寒さに慣れていないにも関わらず!
亜熱帯である香港の建築物は冬の防寒はほとんど考慮されて
いないので(寒くなっても湿度が高いので冷房入ってたりする)
外気が下がるとそのまま室内の気温も下がります。
むしろコンクリートが冷却されて室内が室外より寒くなる
冷蔵庫現象が発生するほどです。
気温3度前後のコンクリート打ちっぱなしのタイル張りの部屋、
しかもどこからともなく隙間風も入ってくる風通しの良い構造。
エアコンは冷房・ドライのみが通常装備。
寒さでこわばった身体が芯からホッとできる暖かい逃げ場など、
香港ではどこにもないのです。
さらに香港は気温が下がっても湿度が高いままのことが多く
冷やされて重たくなった空気中の水分が室内や身体を芯から
冷やすという、ものっすごく体に悪そうな冷え方をします。
日本から遊びに来る人たちも、寒波の直撃にあたってしまうと
香港のあまりもの冬の寒さに結構心が折れたりします。
しかも、わたしの部屋、海に面してて、ただでさえ風が強い。
寒いんだよ!!!!!!!!!!!!


外気温3度となった場合、香港の部屋の中がどうなるかというと
まず、香港で最もよく使われる暖房器具であるオイルヒーター、
うちのは温風も出るタイプですが、あまり効きませんでした。

温かいコーヒーなどを入れてもすぐ冷めてしまい、
風がはいらないよう衣服で防寒対策するものの手がかじかみ、
食べても食べてもおなかがすいてしまう。

そして、意識が遠のき、眠くなっていくのです。


スキー場で遭難した人かよ!



あまりの寒さに、香港で初めて手袋しました。
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さらに、大寒波中は暴風が吹き荒れるという悲劇も重なりました。
犬の散歩に出たら、寒さ対策だけでは足りなかったことに気づいたのです。

目の前で吹っ飛ぶゴミ箱
落下してくる街路樹の太い枝、というか、幹
頭上でグラグラ揺れる看板


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なにこれ、なんか外壁も崩壊してた
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シグナル8かよ!!!しかも北風!

雨が降ろうと台風が来ようと寒波が来ようと
散歩が何より大好きなうちの犬たちでさえも
後ずさりするほどの暴風でした。

寒い!!!!!!!!
体感温度は夜間のスキー場並み!!!

とにかく海方向からは離れて
建物に挟まれて風邪を遮ってくれる路地を選びながら
散歩を成し遂げたものの、
凍える思いでやっと家に帰っても、
待っているのは前述のスキー場状態の室内。
日本みたいな「あったか〜い♪」が欲しい!!!!!!!


2016年1月24日午前7時には
尖沙咀にある天文台(気象庁)で3.3度を観測、
ビクトリアピークでは氷点下0.8度。

そして午後3時にはさらに下がり、3.1度を記録。
これがこの大寒波の最低気温(市街地)でした。

1893年1月  気温0度 (積雪も記録)
1957年2月 気温2.4度

2016年1月24日は、その記録以降史上三番目、
そして59年間で最も寒い日となったのです。

あまりにも経験したことのない寒さに厳重警戒した香港は、
1月25日(月)は幼稚園と小学校を休校するという措置を発表。
この決定には香港内でも賛否両論目にしましたが
香港の学校は暖房器具など寒さへの備えは一般的ではなく、
廊下が室内ではなく回廊状態で外にあることも多いので
寒さに慣れていない子供たちのことを考えると、
2度や3度などという気温の中で勉強するのは厳しいと判断するのは
無理もないかなと私は思っていました。
が、友人の発言にハッとしました。

「でも、家にいられても寒いんだけど」

確かにwwwそれも正しいw


1月25日(月)を過ぎると気温は少しずつ10度近くまで
戻っていきましたが、完全に冷却された室内は全く暖かくならず、
あまりにも体が冷えきった状態が続いているからか
記録的低気温を記録した日よりも、室内が寒いと感じるほどの
状態が続きました。

今回つくづく思いました。
ベッドの中が一番暖かいです。
大寒波襲来中は寒すぎて何にも集中できないし、
お風呂に入っても上がるとすぐ寒くなるし
おなかばっかりすくし、
ご飯すぐ冷めるし、食べても食べても寒いし。
寒波が過ぎ去るまで、自宅にいる時は割ともう色々諦めて、
犬たちと一緒にベッドに潜って冬眠してました。
なんかもう、用がなければスマホ見る気にもならなかった。

今回ほどの記録的大寒波ではなくても
香港でも年に1度か2度は寒波が襲来して
気温10度以下に下がります。

会社も暖房設備がないことがほとんどなので
オフィスではダウンジャケットを着てマフラーしながら
仕事をしている人もよく見かけます。

香港の冬は寒いのです。

そして記録的な大寒波がようやく過ぎ去った香港。

4日間続いた寒波から一夜明けると

気温18度 湿度97%

ふだんの香港が突然戻ってきていました。
旧正月前の新春時期はぐずついたうっとうしいお天気が続くこと
が多いです。寒波が去って、それが始まったかな。

もはや寒くないことが信じられない極寒対応になっていたので
うっかり厚手のトレーナーにダウンコートとマフラーという
真冬コスチュームで外出してしまい、蒸し暑くてつらかったです。

でも、それでも、やっぱり寒いよりマシです。

熱烈歓迎気温20度\(^o^)/!



香港最低気温ランキング(尖沙咀:天文台観測)
1) 0.0°C 1893年
2) 2.4°C 1957年
3) 3.1°C 1900年
3) 3.1°C 1955年
3) 3.1°C 2016年→NEW!!!
6) 3.6°C 1901年
7) 3.8°C 1917年
7) 3.8°C 1948年
7) 3.8°C 1972年
10) 3.9°C 1956年

1月の香港最低気温ランキング(尖沙咀:天文台観測)
1) 0.0°C 1893年
2) 3.1°C 1900年
2) 3.1°C 1955年
2) 3.1°C 2016年→NEW!!!
5) 3.8°C 1917年
5) 3.8°C 1948年
7) 3.9°C 1956年
8) 4.1°C 1916年
9) 4.6°C 1931年
9) 4.6°C 1967年

(資料:蘋果日報報道記事より http://hk.apple.nextmedia.com/realtime/news/20160124/54681102





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りえ

2000年〜香港移住。

香港永久居民。

香港TVタレント(電視節目主持)

日本夜景応援大使

関西観光大使

座右の銘は「芸人魂」「騎牛搵馬」

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