はじめまして、Azumiです。


いつも読んでいたブログに、今度は自分自身が書かせていただく側にいるという状況に不思議な感じがしています。
これから留学を考える方にとって、少しでも参考になればなと思い、
大学院の合格をもらうまでの”私の道のり”について書かせていただこうと思っています。
宜しくお願いします!

まず、私は昨年順天堂大学スポーツ健康科学部を卒業し、2017夏からIndiana State Universityのマスタープログラムに進みアスレチックトレーニング(以下AT)を学びに行く23歳です。


大学を卒業し、1年間日本で浪人をしていました。

期間だけでみると、大学卒業→一浪→無事第一志望合格、とシンプルなのですが、その間は山あり谷ありでした。

まず、
よし!アメリカの大学院に入ろう!と決断したのは、大学4年の冬でした。
大学では2年間プレーヤーとして女子サッカー部で活動し、後半2年間は大学水泳部で学生トレーナーをしていまいした。
以前からアメリカへATを勉強しに行きたい、と思ってはいたものの4年生になりいざ将来を考えたときに、私はどんなアスレチックトレーナーになりたいのかとか、アメリカへ行ってからどんなふうに働きたいのかとか、日本へは帰ってくるのかとか、家庭はどこで持つのかとか(一生一人で生きていくのかとか笑)、いろいろと考えた結果、めぐりにめぐって遅くなったのです。悶々と考えた結果、やってみないとわからない、というシンプルなところに至り、とりあえず挑戦してみることにしました。
大学院の出願締め切りは大体12~2月なので、2016は辞め、2017に備えようと思っていました。悶々としている間も英語の勉強は続けていましたが、身も入らず、その時点でTOEFLの点も50点くらいでした。

かすってもいいから滑り込めないか、とconditional admissionのある大学院に出願してみたことが始まり(のような終わり)で、結論から言うと失敗だったのです。私が妥協して無理やり滑り込もうとしたのがいけなかったのかもしれません。
その大学院から仮合格(語学学校に通った後に、prerequisitesを取り満たしたら院に入ってよいというもの:大学によって条件は異なりますが、英語力の足りない学生にはだいたい語学学校経由の内容)がもらえ、合格証が届くのを待ちました。
しかし、いざそれが届いてみると、進学する専攻がATではなく、別の専攻になっていました。出願の際はしっかりとATで出していたので、内容が変わっていてビックリです。さすがアメリカ、と笑ってしまいました。笑えないほど切羽詰まっていましたが。実際、血の気が引き、今年一年どうしようとか、周囲の方に一度は進路が決まったと報告していたのでどうまた伝えようかとか、この際本格的にATの道を諦めて就活をしようかとか(まあそれはそれで結構前向きでしたが)、またこの時点になっていろいろと頭を巡りました。

なぜ専攻が違っていたのか原因は結局わかりませんでしたが、こういうこともあるのかもしれない、過ぎたことはもういっか、という感じで、まだ22.3歳ですし、もう少しの間自由にトライしてみることにしたのです。
次年度の出願締め切りまであと半年。改めて勉強し直し、妥協せず第一志望に行きたい!と切り替えました。

大学院に行きたい学生が出願書類の中で一番苦労するのが、TOEFL, prerequisites, GREだと思いますが、私もそうで、一浪している間にこれをすべてクリアにする必要がありました。
夏が終わるまでにTOEFLを取ることを第一の目標にし、そのために夏の間だけ週に1回TOEFL専門の塾に通いました。
よくあるメジャーな塾に行くと、TOEFLのコースに何十万もし、さらに毎日授業があり予習復習がおいつかない・・・というのが目に見えていたので、週1回の授業は私にとってベストでした。週6日は自習に充てました。
塾の学費は15万くらいだったので、それなら自分でもバイトをして払えるかなと。
運良くその塾でとても良い先生に出会え、ポイントを取るコツと自習方法(と沢山の自習課題)を教わり、9月頃には目標の80点まであと一歩まで来ることができました。スタートしたときの58点から考えると、かなりの進歩でした。
勉強が慣れてきてから、運動も兼ねて、週2回スイミングスクールでアルバイトを始めました。大して稼げませんが、身体も動かせ、何より毎日引きこもりの私にとって子どもたちとかかわる時間は、精神的な健康を保てる時間帯でした。

さらに、夏の間にCAATEに載っているEntry-Masterのプログラムを一通りリサーチしました。英語の勉強も兼ねてぼちぼち始めましたが、これがかなり根気のいる作業で、大学ホームページを見ていくのですが、わかりやすいものとそうでないものがあります。気になったところには直接プログラムディレクターにメールをし、つたない英語で必死に質問します。このメールのやり取りは、この一年間私にとって胃が痛くなる理由の一つでした。
そんな中でも、何校か送った中の半分くらいの教授が親切に返事をくださり、特にISUのディレクターは、一緒にprerequisitesをどうするか考えてくださったり、すぐに返事をくださったりと、とても親切にしてくれたのが印象的でした。


prerequisitesについて
私は、足りていなかった統計学、物理学、医学用語(Medical Terminology)を取る手段を考えました。
結果的に、9月末(後期)から放送大学で統計と物理を、アメリカの4年制医療系大学のオンライン授業(これは1月~5月なので現在進行)でMed Termを取ることにしました。
これは、いろいろな方のアドバイスがあり実現できたことです。本当に感謝しています。

アメリカの多くの大学では、オンラインで授業が取れるものが多く、世界のどこにいてもネットがあれば受けることができます(実習系はできませんが)。とても便利なので、prerequisitesの足りていない方にはおすすめします。

放送大学は、基礎科目であれば一通りあるので、そこが足りていない方には良いと思います。しかし、単位数が1~2単位で、大学院が要求する単位は2~3単位なので、そこは大学院に問い合わせて、放送大学の授業でも良いか、履修する前に聞く必要があります。私は、放送大学の日本語のシラバスを勝手に英語に直して担当の方にメールしてみたりしました。結果的に統計学と物理はISU以外のprerequisitesであったため、取った成績は必要なくなりましたが、基礎的な内容なので、院生活に役立つはずです。

私の友達は、日本の大学を卒業した次の年にまた別の日本の大学で科目履修生として前期課程に登録し、いくつか授業を取っていたり、半年アメリカの学部課程に行き、授業や実習を受けていました。これは、前年度からしっかりと計画が必要です。(私は7月末に決め、その年の後期9月から放送大学に登録したため、バタバタでした。)

学費は、放送大学はとても安く、単位だけ必要なのであればとてもオススメです。授業も家にいながら好きなタイミングで受けられるため、TOEFLの勉強やアルバイトの合間を縫って授業を受けることができました。
アメリカのオンライン授業の学費は、とても高いです。いろいろな大学を比べましたが、どこも1クラス(2~3単位)に8~13万します。+テキストに1万ちょいです。
なので、必要なprerequisitesは大学在学中に計画して取ることに越したことはありません。もし足りてないprerequisitesがあっても、諦めないでください。いろいろと手段があります。院のプログラムディレクターによっては、他の授業でカバーしてくれる人もいますので、一度メールして聞いてみることが必要だと思います。

さらに、GREを夏が過ぎた頃からぼちぼち勉強し、年末ごろに2回受け、結果を大学院に提出しました。できるだけGREのないプログラムを探しましたが、やはいり限られていしまうので、とにかく受けて提出してみるとよいと思います。

そして、年末にいくつか大学院に出願し、2月頭にISUと面接をし、合格をいただきことができました。
昨年のできごとがあったので、メールで合格と言われたときは信じませんでした。先週やっと紙の合格証が届き、学部を確認して、本当に合格したんだな、と実感しています。

月日でいうと、切り替えてからたった7.8か月ですが、とても長く感じましたし、正直、TOEFLの勉強がつらい記憶しかなく、細かい日々のことはあまり覚えていません。
しかし、1年弱通して、とても多くの人に支えられていると心から感じました。一緒に大学を卒業した友達は皆社会人1年目か進学をし、それぞれの環境で頑張っている中、私は親のスネをかじり毎日家で英語の勉強だけをするという生活に、やりきれない感情も抱きました。大学受験や学校のテスト勉強と違い、周りに同じ状況の人がほとんどいないというのが、アメリカへの大学院受験の辛いところだと思います。出願締め切り前の9~12月ごろが一番踏ん張り時でしたが、一度悟りを開き、もうやるしかない、やれること全部やってダメだったらもうその時だ!と開き直れてからは、物事がトントン拍子で進んでいったような気がします。

また、困ったときは、丁寧に必死に全力で助けを探すといろいろな大人が助けてくれるのだということも知りました。その結果、TOEFLやprerequisitesに関しても取りきることができたのだと思います。

そんなこんなで、本当に山あり谷ありの与えられっぱなしの1年でしたが、結果的に人の温かさを知った1年でした。人生の大きな経験になりました。これから先やりたいことが沢山あり、まだ整理もついていないのですが、ここからスタートなので、目の前のことを一つ一つ行い、恩返しできるよう頑張ってきたいと思います。

自分のことをだらだらと、まとまりのない文になりましたが、(自己紹介なので許してください)

もし、この先留学を考えているけど時すでに遅しなんじゃないか、とか、将来のこと考えだしたら不安でアメリカに飛び立つ勇気がでない、と思っている学生さんがいたら、
これを読んで、山あり谷ありも楽しそうだなと思ってくださったらうれしいです。

連絡先です。私が答えられることであれば、力になれたら幸いです。
akoyama@sycamores.indstate.edu

小山あずみ