こちらのブログでは大変ご無沙汰しております、Akiraです。最近は専門的な内容のブログの方を中心に書いていたのですっかり遠ざかっていましたが、目ぼしい留学情報があった場合には引き続きこちらも更新しようかなと思っています。
(スポーツ医学やパフォーマンスに関する記事を書いているブログのリンク。)
さて、今回はアスレティックトレーニング留学を目指す学生さんにとって非常に有益なニュースが飛び込んできたのでそちらをシェアさせて頂きたいと思います。
アメリカでATの資格をとって、カナダで仕事ができる?
先日、"The International Arrangement (IA) for the profession of athletic training and therapy"というものが発表され、アメリカ、カナダ、アイルランドの三ヶ国間で、アスレティックトレーナー 、アスレティックセラピスト、リハビリテーションセラピストの資格を持つ人が、それぞれ他国の資格試験を受けられることができるようになりました。
これに加えて、イギリスのBritish Association of Sport Rehabilitatorsの資格保持者も同様の条件が受けられるように申請を進めている最中とのこと。
これの何がすごいかというと、ビザの問題を抜きにすると、例えばアメリカでATCになったあとに「やっぱりカナダで働いて将来的に永住権を取りたい」となったときにそれが可能になるということです。
カナダに限って言えば、以前はアメリカのAT資格者がカナダのAthletic Therapistの資格試験を受けることは可能だったはずですが、上記の計4カ国で、 他国の認定校のプログラムを卒業せずにその国の資格試験が受けられるというのは本当にすごいことです。
働ける国が広がる

(Credit to English Pedia)
資格だけの話をすれば、今回のInternational Agreementによりアスレティックトレーニング留学生の潜在的な仕事の選択肢は一気に広がったと言えます。
なぜなら、今まではアメリカで資格をとったらアメリカでしかその資格は通用しなかったものが、他国の試験を受けることにより、カナダ、アイルランド、イギリスでも同じように働けるようになるからです。
ただし、他国の資格をとったからと言って、それが労働ビザまで保証してくれるわけではないので、資格をとってからのハードルは残りますし、その点は注意が必要です。
それを踏まえても、アメリカで数年やったから次はカナダでチャレンジしてみようかな、と夢を膨らますことができる今回の決定は、なんとも夢のある話ではないでしょうか。
ちなみに資格試験はオンラインベースで、国外からも受けられるとのこと。これも非常に素晴らしい仕組みだと思います。
残念ながら、今回のInternational Agreementを結んだ国の中に、日本のAT資格を発行するJSPO日本スポーツ協会は入っていません。この理由のほとんどがLanguage Barrierであることからも非常に残念です。
ちなみに日本と同じくアスレティックトレーニングが発達している韓国と台湾も含まれていません。いつかこれらの国も含まれる日が来ると信じたい。
米国アスレティクトレーニング留学の未来

(Credit to Colorado Mesa University)
今回のInternational Agreementにより、アスレティックトレーニング留学を目指す学生さんの可能性が広がったことは言うまでもありません。
私自身を含む、すでにアメリカでATの資格を取得した人ですら受講資格があるわけですから、非常に夢のある話です。将来的にはカナダの資格をとってカナダに移住?なんてことも無理な話では全くありません。
特にカナダは労働ビザが他国と比べておりやすいと聞いていますし、アメリカで留学したAT学生が国内での就活に苦労する状況を考えると、バックアッププランとしてカナダの資格取得と就活を視野に入れることは非常にスマートなことだと、個人的には考えます。
今後は、アメリカのBOC-ATC資格獲得後すぐにカナダのCATAの資格をとった、というスーパーな学生さんが出てきてもなんら不思議ではありません。
世界中にこういった選択肢を持てるのも「英語」というツールを習得する一つの特権だとも思います。
今後どうなっていくのか、ますます楽しみです。
それでは。
Akira
コメント