マスターズ・ファイナル

  • January 24, 2006

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What can I say?

ワッキャナイセー?

わっきゃないせー?

なんていえばいいんだ?

なんとも言葉にならないよ。

とんでも無い試合だった。

マスターズの決勝。

知らなかったけど、ウェンブリー・カンファレンスでの最後のマスターズ。

9−9。

ディサイダー。 

ロニーがいやらしい取り出しを決める。

60点ブレイク! 

ここでセーフティー・エクスチェンジ。

制したのは、またもロニー。

決めれば優勝のロング・ロング・コーナーをグリーン・ポケットに狙う。

しかし、わずかにジョーに蹴られる。

これがロニーのラスト・ショットとなった。

ジョン・ヒギンズ。

彼もまた天才である。

取り出しのレッド。

キューボールはレール際。

下からミドルに狙う最悪の形である。

ジョンが放ったショットはデッド・ウエイト。

しかも、ちょっとバットコンタクト。

どう考えてもポケットには届かないと誰もが思った。

しかし、観客の声援とジョンの祈りにより、最後の一転がり、レッドはその姿をテーブルから消す。

思えば、このショットが決まった瞬間こそ、ジョンの優勝が決まった瞬間であった。

60−1。

59点の差がみるみる無くなる。

ラスト・レッドがレールに付いている。

ジョンは確信していたかのように、ダブルに行く。

レッドがレールから跳ねた瞬間に歓声が起こる。

それくらいミドル・ポケットのど真ん中に向かっていたのだ。

そして、完璧なクリアランス。

完璧なまでのリズム&ペース。

喜びを爆発させるジョン。

握手を求めるロニー。


この夜、ウェンブリーにいた観客は、なんとしあわせな事だろう。

その中心にいたジョン・ヒギンズは、なんと神に愛されたプレイヤーなのだろう。

負けたロニーでさえ、ジョンを心から祝福していたし、その表情には早くも次の世界戦に向けたモチベーションがみなぎっていた。


スヌーカー。

なんてすばらしいモノに出会えたんだろう。

イギリスにあって、日本にないモノ。

絶対にそうなっては、いけない。

フィッシュ&チップスじゃないよ。




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この記事へのコメント

初めまして。ジュネーブ在住のMASAと申します。
このマスターズの決勝、私もリアルタイムでTVで見ていて、しびれました。そして、勝負が終わったその瞬間に、齢40以上にもかかわらず、Snookerを始めようと決心してしまいました。
ジュネーブ市内にある唯一のSnooker台のあるプールは、現在Snookerの台のための別室拡張工事のため、Snooker台があと数ヶ月は使えないとのこと。スヌーカーボールを貸し出すからビリヤード台で練習をどうぞといわれました。
手探りでのスタートですが、日本の愛好者の皆様のHPやイギリスから取り寄せる予定の入門書やDVDで独学をスタートさせる予定です。
スイスではやはりSnookerはマイナーなようですが、
また、状況をお知らせします!

1. Posted by MASA January 25, 2006 22:55

↑のコメント、最高です。

チップス食いたいです。

2. Posted by thinkfirst January 26, 2006 01:55

<thinkfirstさん

実はどらごんも食いたい。
ヴィネガーどばどばかけて。

<MASAさん

いやーすばらしい!! スイスです。 マルチナ・ヒンギスですね。

そうですか、スイスではスヌーカーはマイナーですか? しかし、マスターズはリアルタイムで見られたのですね? 

分からない事があれば、スヌーカーのことなら何でもお答えしますよ(^^)

3. Posted by どらごん January 26, 2006 17:48

おじゃましまーす。
ご無沙汰してます。
On the Hillからリンクたどって来ました。

見ごたえのあるすごい試合ですね。
ヒギンズはまさにZoneに入っていたのでしょうね。
いつかそんなZoneに入ってみたいものです。

4. Posted by Akiko Kitayama February 04, 2006 09:22

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