こんにちは、研修生midwifeのNuma Shoです。
あっという間に2016年もおしまい。ということは私の研修生としての活動も残り1か月。
悔いはないか、一生懸命であったか…この1年を振り返りする毎日です。
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 今はBatheay(バティエ)病院という現地の病院でカンボジア人と一緒に活動しています。
言葉が通じず、医療の知識も技術も違い、文化も違う…そんな解りきったことに相変わらず悩み、毎日涙しています。そして心身ともに疲れて、先日この現実から逃げました。

 結果、逃げて良かったと思います。
代表の吉岡先生とお話し「本当にいやだったら帰ってきていいよ」と言われて、ハッとしたのです。
挑戦したいことにも背を向けて帰るわけにはいかない。
もしダメでも帰る場所も迎えてくれる人もいるのだから思いっきりやろう。
気持ちを切り替え、また田舎の病院に帰ってきました。
逃げるってすごく後向きな言葉だけど、逃げた自分を認めて、逃げた結果何をやるか、ここにフォーカスを当てることが大切だったと気付きました。
今、日本で大ブームのドラマ“逃げるは恥だが役に立つ”…本当にそうだなと実感しました。
でも、津崎さんがドラマの中で言っていましたが、本当に欲しいものは逃げていたら手に入らない。

 研修生は次のステップであるアドバンスドナースに進むかどうか、この時期に決めます。
私の場合、簡単に言うと海外での活動を続けるか辞めるか…この2択です。
先日は逃げましたが、今回は本当に逃げてはいけない時がきました。
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 振り返るとこの1年、特に海外に出てからの半年は、まるで神様に試されているかのように次々と試練がありました。
自分の心が擦り切れて、人にやさしくできない、そんな自分がもっと嫌いになる…この悪循環に、このまま続けても辛くなるだけかもしれないと思ったのが日本に帰ろうか考えるきっかけでした。
一緒に活動している石田先生に「こういう活動って自分のコップから、あふれた水を他の人に分けてあげるようなことだから、擦り切れてまで続けることはないと思うよ」そう言われた時に、そうだなって素直に思いました。

 帰ろうかなって気持ちが大きくなった時に、一人の産婦さんに出逢いました。
お産が終わって会陰縫合している時でした。
担当の助産師は傷が縫いにくくなるからという理由で麻酔を使わず縫合していました。
痛がっているから麻酔使ってあげてほしいと言うと、あと少しだから大丈夫!大丈夫!といってあまり聞く耳を持ってもらえませんでした。
 
 そういう現場をみると、居た堪れなくて逃げたくなりますが、痛みで震えあがっている産婦さんをおいて離れることはどうしてもできませんでした。
ただ、震える身体をさすったり、手を握って痛いよね、頑張ってと声を掛ける…こんなことしかできませんでした。そんな自分はやっぱり助産師としている意味ないなと思っていました。でも縫合が終わった後、彼女が私の腕をぎゅっと掴み“オークンチュラン(ありがとう)”とすごく晴れた笑顔で言ったのをみて、私の心も無条件に晴れていきました。
勘違いかもしれないけれど‟側にいてくれてありがとう”そんな風に言われた気がしました。
日本と同じような助産師のケアや技術、知識をここでは求めてられてないのかもしれない。
でも違うアプローチで「助産師として女性に優しく」「女性の心を救うお産」をすることは出来るかもしれないと思いました。
気持ちは大きく揺れていますが、逃げずに決断していきたいです。
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