ジャパンハートグローバル看護師・助産師コース ブログ minmin便り

2013年06月

ジャパンハートの研修に参加する前、病院の患者さんのゴールは退院することだったり無事に転院させる事でした

山梨の牧丘病院で働き始め感動したことは、退院調整会議なる物があり、医師、病棟看護師、訪問看護師、理学療法士、ケアマネージャー、ショートステイのスタッフ、介護用品を扱う会社のスタッフそして患者さん(認知症がなく車椅子移乗可能な場合)とその家族が入院中の情報交換を行い、退院後の生活についてそれぞれの職種の視点から退院後の生活を想定し快適に自宅で過ごせる為の話し合いがあることです。

こんなにも職種の違う人達が、1人の患者さんの情報を共有し様々な視点からより良い方法を考える時間が持てることが素晴らしいと思います。また、医療者の一方的な指導でなく、患者さん自身の希望だったり自宅での介護する側の生の声が聞けたり要望を取り入れられ検討出来る事がより現実的であるし、不安が最小限で退院出来るのではないかと思いました。

勉強になる上に患者さんやその家族に愛される病院で働けて良かったと思える今日この頃です

ミャンマーの病院では病院食という考えが無い為、家族が食事を買ってきたり、作ったりします。ワチェの病院にも患者さんが普段食事を食べたり、買ったり出来る食堂?売店?のようなお店がいくつかあります。

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普段ここの食事を食べているのに、昼食前の時間帯(いつも食堂が昼食の準備を始める頃)
患者さん達は次々に、タオルや布で鼻を覆います。ミャンマーの食事は油を多く使います。昼食前の時間帯は油の臭いが充満します。決して臭いわけではなく、油多めのおかずの臭いです。いつも食べているおかずの臭いなのに、どうして毎回鼻を覆うんだろう??と思いミャンマー人スタッフに聞いてみると…

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☆油の臭いを嗅いでしまうと、傷口が開く!!☆という言い伝えがミャンマーには存在するとのこと!
確かに一日でも早く村に帰りたい患者さんにとっては一大事!!

怒涛のミッションを終え、ホッと一息ついたとき新たにミャンマーの患者さんとの関わりを通し、ミャンマーの生活を近くに感じることができます。ミッションは確かに辛いけれど、こうした新たな発見を通して少しミャンマーを知れる・近くに感じられる。だから次のミッションも頑張れるのかもしれない。ミッションが無かったら、鼻を覆う患者さんを見ることもできなかったはずだから☆

今回のミッションは一日の件数が多く、どういうふうに自分たちが行動すれば早く、かつ安全に手術ができるのか、不安を抱えながら準備をしていました。
いざ始まってみると、限られた人数と設備の中で、全体のリズムを乱さないように、常に考えながら行動することは、本当に難しいことだと痛感した期間でした。全体をみることと細かいところをみることのバランスの難しさも、改めて再確認できました。
しかし多くの方の協力で終えれたことに、こころから感謝できたミッションでもありました。

どこを補うべきなのか、どこに人を集めたらよいのか、状況に応じて予測される状況をいくつか考えてみて、それぞれの対策を立てながら迎えたミッションでした。
いつもこうだから同じようにしていこう、ということは、あまりなかったように思います。
自分達では変えられない状況に対してはどうしようもないので、いまある資源を最大に活用するにはどうするかということを、多くの方から学びました。

そして今回は、たくさんのボランティアの方が参加してくださりました。食事の、準備や器材洗い、掃除・洗濯、通訳、バイタルサイン測定、注射、手術や処置の介助など、ほんとうに私達研修生だけでは絶対にできないところを、自らすすんで協力していただいて、本当に感謝しています。

自分の得意なことや苦手なことや弱い部分、悪い癖もよくわかったミッションでした。
次に同じ失敗をくりかえさないように、またゆっくり振り返りをしようと思います。
                        松本

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4月後半から病棟で勤務して、2回のミッションが終わりました。
どういうふうに優先順位を決めながら動かないといけないのか、かつ多くの患者さんが安全に過ごせるように全体を見ながらどう行動すればいいのか、正直なところ、全くわからないまま終わってしまいました。

患者さんから呼ばれると、急ぐのかどうかを確認しないまま他の仕事を中断してしまい、
先にすべきことが後回しになってしまったり、他の患者さんを長い時間待たせてしまったり、報告が遅れてしまったりして、患者さんにもスタッフにも迷惑ばかりかけてしまいました。

さらには、私は慌てたり焦ったりしていると、今まで日本でできていたことができていないことにも気付かされました。患者さんへの説明や、スタッフへの報告、相談など、大切なことが全て抜けていたり、気付きさえもしなかったということがわかりました。
一日の終わりに自分の行動を振り返ると、反省することばかりです。

今回のミッションで気がついたことは、同時進行で物事がすすむとき、先にすべきことと後でもよいことが頭の中で混同していて、それをどう対処すべきかを十分に考えることができていないということです。
自分のできないところを直すために、どう考えて行動に移すか、多くの課題がみえたミッションでした。

2013.5,9  松本
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ミャンマーは四月にお正月を迎える。その間はワッチェも病院を閉じるため、私達研修生は2週間ほどの休みをタイで過ごした。
そして休み明けの再スタート。
10月生がミャンマー研修を終了したため、日本人看護師は3人だけとなった。
ミャンマー人看護師も一人村に帰ったため、これまでの半分の人数で新年最初のミッションを迎えることとなった。
2週間のミッションで、途中で3日間の休みがあったが、とても過酷な2週間だった。
特に前半の6日間は朝の3時ぐらいまで手術が終わらず、睡眠もほとんど取れずに過ぎていった。精神的にも全然余裕が無くなり、些細なことでイライラしてしまう。頭もだんだん働かなくなった。
そんな私達を見かねてか、ミャンマー人医師のサイヤミューやセイレイモーも普段はしないような薬剤のミキシングや準備・片づけを手伝ってくれたり、小野田さんも食事を作ったりマッサージをスタッフ全員にしてくれたりもした。
短期ボランティアの医師たちも疲弊しきっていたが、だんだん慣れてくると自分達で準備から片づけまでしてくれ、チームワークも出来てきてスムーズに手術が進むようになってきた。
そうしてみんなの助けを借りながらなんとかミッションを終えることが出来た。仲間のありがたさを心から感じたミッションだった。
残すところあと2ヶ月。いったいどんな日々になるのだろう…

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