こんにちは。41期 MidwifeのNuma Shoです。
今、カンボジアの首都Phnom Penhから145キロほど離れたChamkarleuHP(チャムカルー病院。以下CLHP)にいます。
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この町、病院に日本人はただ1人。つたない英語とカンボジア語のやり取りのみ。
夜は真っ暗で地元の人も1人で歩くのを嫌うぐらい治安は良くないです。
そこまでしてもここに来た、その目的はただ1つ、現地のお産を学ぶためです。
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CLHPでのお産は月平均55件ほど。
ここの助産師は、日本の助産師はしない骨盤位分娩や吸引分娩、流産の処置、さらには会陰切開や縫合もしています。
産科専門の医師はおらず、助産師たちでやらなければならないのが現状です。
CLHPにはUSAID(米国の開発途上国の資金・技術援助を行う国務省管轄の政府機関)が介入しており産婦の出血や新生児蘇生などは、想像より対応がされている印象です。
普通の分娩は基本的に助産師学生さんだけで、お産介助し縫合までやっています。
とても勉強熱心な学生さんばかりで仮眠室ではいつでも教科書片手に勉強しています。
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日本との違いにえっ?と驚くことは沢山ありますが、ひとまずはすべて受け入れる。
これが離島とカンボジアに来て3か月で学んできたことだったので続けています。
が、どうしても受け入れられない出来事がありました。 ある日の真夜中、救急車がきました。
お産後、胎盤が出ないとヘルスセンター(診療所)から運ばれてきたようでした。
幸い、導尿と子宮収縮剤で、わりとすぐに胎盤はでました。
それよりも、驚いたのは、いざ縫合しようと改めて会陰部をみると、見たことのないくらいに腫れあがっており、右の大陰唇は大きくえぐられ皮膚そのものがなくなっていました。
一体、どんなお産をしたらこんなことになるのだろう…悲しみとやるせなさで涙が止まりませんでした。
現地の助産師が、縫合が難しいのと胎盤まだ残っている可能性があるから搬送しようといい、ここからまた1時間半かけ大きな病院に救急車で運ばれました。
まだ一度も抱っこされていないだろう2200gの小さな赤ちゃんが父親の腕の中で気配を消していたのも、母親をいたわっているかのように見え、とても苦しく感じました。
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こう助産師学生さんが教えてくれました。
「ヘルスセンターでは無理なお産が沢山行われている。きっとあの産婦さんもずっといきまされていたんだろう。
力尽きて最後は無理矢理赤ちゃん引っ張られるからひどい傷になるんだよ。
何にも問題のない人はそのままヘルスセンターで産む人が多いの。でも、こうやって運ばれてくる人は多いの」
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「世界中の女性に優しくありたい。心を救う医療がしたい。看護や助産で世界を変えたい。」
そう思う気持ちが私の原動力になっていたが、この想いに近づこうとすればするほど、世界の悲しい現実を知ることになり、すごく苦しい状況です。

でも、逃げません。すぐに何かができるわけではないけれど、今は現実をしっかり見つめる。
これが自分にできる戦い方だと思っています。世界中の妊産婦たちが赤ちゃんを守るために必死にすごしているなら、私も必死にもがこう。
草の根活動であっても、せめて目の前にいる妊産婦さんには、お産が温かい思い出になるように安全に、そして優しく寄り添いたい。そう改めて誓った夜でした。

どうか、彼女が無事に赤ちゃんとその父親とお家に帰れていますように。
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