トラベルクリニック海外渡航者センター     品川イーストクリニック

海外渡航・出張・旅行・留学を予定している方へ、世界各国の感染症情報や流行っている病気などをいち早くお届け。トラベルクリニック渡航者センター品川イーストクリニックでは、海外滞在を快適に過ごせるよう健康面から皆様を応援しております。

在チェンナイ(旧マドラス)日本国総領事館より、インド、ケララ(Kerala)州のコジコーデ(Kozhikode)地区にて発生しているニパウイルス(Nipah virus)感染症について、渡航者向けの注意喚起が出されています。該当地域へ渡航される方は感染者が発生している地域には近づかないようにし、また最新情報の入手に努めて下さい。

詳細はニパ・ウィルス感染症に関する注意喚起(外務省海外安全ホームページ 2018年5月23日)をご覧下さい。
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=66630

参考情報

ニパウイルス感染症とは(国立感染症研究所 2005年)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/447-nipah-intro.html

ニパウイルスについて(FORTH 2011年10月7日)
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2011/10121600.html

バングラデシュでニパウイルス感染症が発生しています。(FORTH 2012年01月27日)
http://www.forth.go.jp/topics/2012/01271340.html

食品安全委員会ファクトシート(科学的知見に基づく概要書)
http://www.fsc.go.jp/factsheets/

ニパウイルス感染症(Nipah virus infection)(2011年11月24日)
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/08nipah.pdf


厚生労働省検疫所 FORTHより

コンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo : DRC)政府は、5月8日、赤道(Equateur)州の町ビコロ(Bikoro) でエボラウイルスEbola virus病(EVD)の新たな発生を宣言した。この宣言は、検体検査の結果、2例のエボラウイルス病を確認した後に行われた。

 コンゴ民主共和国保健省は、首都キンシャサ(Kinshasa)の国立医生物学研究所Institut National de Recherche Biomédicale(INRB)における検査により、5人の患者から採取した5つのサンプルのうち2つがEVD陽性であったとWHOに伝えた。検査のために、より多くのサンプルが採取されている。

 WHOは、コンゴ民主共和国政府と緊密に協力し、2017年同様のエボラウイルス病発生に対して成功した対応モデルを用いて、複数のヘルスパートナーを動員して作戦を迅速に展開している。

 緊急時対応担当(Emergency Preparedness and Response)WHO事務局次長Deputy Director-Generalのピーター・サラマ(Peter Salama)博士は、「コンゴ民主共和国政府およびパートナーと協力して、ビコロに到着し、この新しいエボラウイルス病の発生に関連した人命の喪失と健康被害を減らすことが最優先事項である。パートナーと協力し、早期に、そして調整された方法で対応することは、この致命的な病気を抑えるために不可欠である。」と述べた。

 WHO、国境なき医師団(MédecinsSansFrontières)、および州保健部門Provincial Health Divisionの専門家で構成された最初の多分野チームは、調整と探索を強化するために5月8日、ビコロに移動した。

 ビコロは、コンゴ民主共和国の北西部、隣国コンゴ共和国に近い赤道(Equateur)州に位置し、コンゴ川に繋がるツンバ(Tumba)湖のほとりにある。すべての症例は、ビコロから約30キロメートルに位置するイココ・イムペンゲ(iIkoko Iponge)保健施設から報告された。ビコロの保健施設には機能がほとんどなく、頻繁に枯渇する物資の提供を国際機関に依存している。

 「今回の流行に対処するには、包括的かつ調整された対応が必要であることがわかっている。WHOは、コンゴ民主共和国政府の対応を支援するために、保健当局およびパートナーと緊密に協力する。我々は、より多くのサンプルを収集し、接触者の追跡を行い、エボラウイルス病予防と制圧に関するメッセージをコミュニティに浸透させ、データの収集と共有を改善する方法を講じる。」とWHOアフリカ地域事務局長Regional Director for AfricaのMatshidiso Moeti博士は述べた。

 今回のエボラウイルス病の発生は、1976年にコンゴ民主共和国でウイルスが発見されて以来、同国における9回目のエボラウイルス病発生である。過去5週間に、イココ・イムぺンゲ周辺で21人がウイルス性出血熱を疑われ、うち17人が死亡した。

 コンゴ民主共和国政府がイココ・イムぺンゲ保健医療圏Health Zoneの発生源から病気の広がりを防ぎ、制御するための強力な対応を確実にするために、WHOは国境なき医師団を含む他のパートナーと緊密に協力していると、コンゴ民主共和国のWHO代表、Allarangar Yokouide博士は語った。

 WHOは5月8日に検体検査の結果を知ると、組織全体でスタッフと資材を完全に掌握するためにインシデント管理システムを構築した。WHOは数日以内に、疫学者、物流管理者、臨床医、感染予防と管理の専門家、リスクコミュニケーションの専門家、予防接種支援チームを配置する予定である。また、WHOは個人の保護装備(PPE)等についても、供給の必要性を判断し、不足を補う手助けをする予定である。WHOは近隣諸国に対しても警告している。

 WHOは、周囲の州および国へのエボラの拡散を阻止する目的で、今後3カ月間の対応活動を支援するため緊急時対応基金から100万米ドルを支出した。

2017年の対応に基づいた対策

 エボラはコンゴ民主共和国(DRC)の風土病です。コンゴ民主共和国での最後のエボラ流行は、2017年にベツレア(Bas Uele)州北部のリチャティ(Likati)保健医療圏で発生し、コンゴ民主共和国、WHOおよび多くの異なるパートナーによる共同の努力により迅速に収束した。

 2017年のエボラウイルス病の流行への効果的な対応は、地方当局による疑わしい症例のタイムリーな警報、国立研究所の能力の強化による血液検体の即時検査、政府による発生の早期発表、地方および国家による迅速な対応活動、国際的なパートナーの堅固な支援、柔軟な資金調達への迅速なアクセスの提供を通じて、達成された。

 WHOによる現場での調整支援は重要であり、発生が知らされてから24時間以内にインシデント管理システムが構築された。WHOは50人以上の専門家を配備し、政府やパートナーと緊密に連携した。

 エボラウイルスは急性の重症の病気を引き起こすが、これは治療しなければ致死的であることが多い。エボラウイルス病症例の平均死亡率は約50%である。このウイルスは、野生動物から人に感染し、ヒトからヒトへの感染によってヒトの集団内に広がる。

厚生労働省検疫所 FORTHより

2018年4月30日付で、南半球がインフルエンザの流行期に入ることにより、汎米保健機構(PAHO)はインフルエンザに注意するように呼びかけています。

アメリカ大陸におけるインフルエンザの発生状況の概要

 汎米保健機構/世界保健機関(PAHO / WHO)は、南半球がインフルエンザの流行期に入ることを念頭に、加盟国に対して、適正な臨床現場の管理、医療支援サービスの中での厳格な感染予防対策の遵守、 抗ウイルス薬の適切な供給などに確実に備えるように要請しています。また、PAHO / WHOは、季節性インフルエンザ・ワクチンの接種活動を増強して、重篤なインフルエンザ患者やインフルエンザによる死亡者を防ぐように加盟国に要請しています。

 以下に、アメリカ大陸地域(アルファベット順に記載)におけるインフルエンザの発生状況の要約を示します。インフルエンザとその他の呼吸器系ウイルスへの感染の発生状況に関する詳細な情報は、PAHOから毎週発信されており、閲覧することができます。

 アンデス地域(the Andean sub-region)では、インフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢となっており、エクアドルでは、2018年初頭から早くもインフルエンザが激しく流行していました。エクアドルにおける今年の入院件数は、前年と比べて増加しました。ペルーでは、2018年最初の3週間、流行するインフルエンザ・ウイルスのうち、インフルエンザA(H1N1)pdm09、インフルエンザA(H3N2)、インフルエンザBが混在していました。ボリビアでは、Santa Cruz県で入院件数が2017年に匹敵し、最近、インフルエンザの増加がみられています。

 カリブ海地域(the Caribbean sub-region)では、2018年初めに、ドミニカ共和国、フランス領ギアナ、ジャマイカで、インフルエンザ患者が報告されました。インフルエンザA(H1N1)pdm09とインフルエンザBが優勢でした。ジャマイカにおける入院件数は、前年に匹敵していました。この地域下にある他の国や地域からは、病院ベースでの調査活動でPAHO / WHOへの報告はありませんでした。

 中米地域(the Central American sub-region)では、コスタリカとグアテマラで、インフルエンザの患者が2018年初頭の数か月に報告されました。コスタリカでは、2017年の終わりに始まったインフルエンザの流行が、2018年始めにも続いていました。(しかし)第4週以降は弱まる傾向にありました。ここではインフルエンザA(H3N2)が優勢でした。グアテマラでは、インフルエンザA(H1N1)pdm09とA(H3N2)の両ウイルスが入り交じり、2018年第9週以降、インフルエンザ陽性率が増加していました。入院件数によって計測されたインフルエンザの流行度は、これらの2か国で前年に匹敵していました。

 北米地域(the North American sub-region)では、カナダとアメリカ合衆国、両国で、2017-2018年のインフルエンザ・シーズンが早くから始まり、活動が急速に高まりました。 この2か国では、インフルエンザA(H3N2)が優勢で、インフルエンザBも早くから流行し、この年の流行は、入院数と死亡数で計測すると厳しい状況でした。アメリカ合衆国では、流行が深刻であった2014-15年の入院率を上回っていました。メキシコでは、流行期が早くから始まりました。しかし、入院件数での計測では、これまでの流行期と比べると深刻ではなく、通常の流行期にみられる動向よりもより早くに活動が弱まりました。

 南米最南端コーノ・スール地域(the Southern Cone sub-region)では、2018年第1四半期のインフルエンザ活動は弱く、その中では、主にインフルエンザBおよびインフルエンザA(H3N2)が検出されていました。2018年第14週まで、この状況で留まっています。

各加盟国への要請事項

 PAHO / WHOは、調査活動、臨床現場での患者の管理、医療支援サービスにおける感染予防対策の実施、北半球でみられるようなインフルエンザ流行期の予防対策に対する国民への注意情報の呼びかけなど、要請事項を繰り返し示しています。また、南半球のいくつかの国では、生産の遅れやその後の流通を原因とする(ワクチン)組成の変化の影響を受けたインフルエンザ・ワクチンの供給に直面する可能性があります。

 インフルエンザ・ワクチンの接種は、この感染症に関連する合併症を予防できることから、PAHO / WHOは、病態の重篤化や死亡を避けるために、加盟国には、ワクチンの接種を続けることを要請しています。


厚生労働省検疫所 FORTHより

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