トラベルクリニック海外渡航者センター     品川イーストクリニック

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カテゴリ:インド

 2017年9月28日付けで公表されたWHOの情報によりますと、インドでは、狂犬病についての教育が大きな成果を上げています。

記事の詳細

 8歳になるDeepak Raikar君は、Guirimにある自宅の近くで狂犬病に罹っている野良犬に咬まれました。(しかし)学校での教育プログラムにより、Deepak君は何をすべきかが分かっていたため、直ちに生命を救うための行動を取りました。

 Deepak君は痛かったけれども、15分間、傷口を石鹸で洗い、直ぐに家族に自分を医者に連れて行くように頼みました。彼は、犬に咬まれた後の曝露後ワクチン接種が毎年何百人のも生命を狂犬病による死から防いできたことを知っており、5回のワクチン接種が必要であることも知っていました。(註:日本の狂犬病ワクチンは6回接種が必要です)

 「息子が狂犬病の犬に噛まれた後、すぐに助けを求めたことに非常に感激しています」「私は、家族から一次治療のために、息子を医師のところに連れていかなければならないという連絡を受けました。そこで、その日のうちに行動しました。直ちに、狂犬病相談室に連絡し、そこでは5回のワクチン接種を受けられる病院に大急ぎで連れて行くように言われました。それは生命を救うためのアドバイスでした。」と、Deepak君の父親は話してくれました。

 翌日、届出が入ると、狂犬病対策チームがそのイヌを捕獲回収しました。そのイヌは、狂犬病に陽性でした。

狂犬病から生命を救う鍵となる教育(活動)

 狂犬病は、人に症状が現れてしまえば、必ず生命を奪います。それでも、咬まれた後、直ちに曝露後ワクチンの接種を行えば、多くの人が死から免れることができます。(むしろ)課題は、多くの人が動物に咬まれたときのリスクを知らないことにあります。

 Deepak君の話は、狂犬病教育に価値があることを実例で示しています。2014年には、国際動物レスキュー(救助隊)、ゴアの動物のための人々、ゴア南部の動物保護団体、パナジ(ゴア州・州都)動物福祉協会(PAWS)、ゴアSPCA、ゴアの動物保護団体などの非政府組織(NGO)が、狂犬病相談室と協力ながら共同で、狂犬病への戦いに挑んでいます。この目的は、2018年までにこの州から狂犬病をなくすことにあります。

 ゴアでの狂犬病の教育と注意喚起の活動は、大いに成功しています。今日、ゴアの住民、特に子どもたちは、イヌに対する狂犬病の疑いについてかなりの知識をもっており、イヌに咬まれた時のリスクについても知っています。「私たちの最も大きな成果のひとつは、学校を訪問し教育することで、イヌについて理解することが大人にも伝わり、その結果、人々が咬傷を避けられるようになっていることです。」と、狂犬病相談室・報道担当官Gowri Yale氏は語っています。

注意への啓発活動

 「継続可能な狂犬病の(教育)プログラムには、公的な支援と教育が不可欠です。」「咬傷の回避、正しい創傷の処置、咬傷後の予防接種、さらには、洗い流しによる犬からの咬傷の正しい処置、地元の祈祷師ではなく医師に医療処置を求めること、などに重点を置いた簡潔なメッセージが重要です。」と、WHO顧みられない人獣共通の感染症チーム主任Bernadette Abela-Ridder博士は述べています。

 ゴアでの啓発活動は、ゴア州政府とイヌ協会からの共同支援によって支えられています。ここでは、住民からの狂犬病が疑われるイヌの報告に対する24時間狂犬病ホットラインがあり、全州にわたり移動車でのワクチン接種が可能となっています。

 ゴア州政府は、計画の実施を監視するために強い権限をもつ委員会と地区レベルでの体制も整えています。

イヌに対する狂犬病の感染制御

 2014年最初の6か月間に、獣医師、公衆衛生関係者、ボランティア活動員の助けを受けて、ワクチンが2万匹を超えるイヌに接種されました。その後のワクチン接種と撲滅キャンペーンにより、2015年と2016年には、ワクチンが18万匹を超えるイヌに接種されました。

 このキャンペーン活動は印象的なものでした。1,600校を超える学校で1900回を超える狂犬病の教育授業が行われ、イヌの咬傷からの予防と狂犬病に関する情報が50万を超える子どもたちに届きました。

 WHOインド代表のHenk Bekedam博士は、ゴアでの狂犬病の感染制御への取り組みを賞賛しながら、インドでの狂犬病の感染制御には"One health"アプローチ(動物、自然の調和など、さまざまな分野からの学際的かつ包括的に行うアプローチ)の枠組みの中で、人と動物の健康を担当する省、地方の自治団体、社会参加する市民の間での管轄領域を超えた共同活動を(検討し)さらに大きなものとすることが必要となることを、力説しました。

 (そして)「ゴアでみるように、各州から生み出される教訓が、2030年までにインドを狂犬病のない国にするビジョンを実現するために重要となります。」とも付け加えました。

 狂犬病の感染制御への取り組みを強化して以来、報告された狂犬病の死亡者数は、2014年の17人から2015年には5人に、2016年には1人に減りました。


厚生労働省検疫所 FORTHより

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狂犬病について詳しく見る


 デング熱は、デングウイルスを持つ蚊に刺されることで感染するウイルス感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

 2015年9月24日付けで公表された外務省の情報によりますと、インドでデング熱が流行しています。9月に入り、インド各地でデング熱感染者の報告数が急増しており、とくに、カルナタカ州、ケララ州、タミル・ナド州、アルナーチャル・プラデシュ州、アンドラ・プラデシュ州、マハーラーシュトラ州、デリー準州、バンジャブ州、テランガナ州、グジャラート州などで多く報告されています。

 インドへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとってください。

蚊に刺されないための対策

可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているか、エアコンが備わっている、または、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書に記載されている使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、先に日焼け止めをつけてから、虫よけ剤を使用してください。
子ども、特に乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

心配な場合には早めの受診を

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。



厚生労働省検疫所 FORTHより

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デング熱について詳しく見る

India インド

インドの保健省によると、2012年1月以降、平均発生を大幅に超え、32,000件以上のデング熱事例が報告されています。最も影響を受けている地域は、アンドラプラデシュ、カルナタカ、ケララ州、西ベンガル州、ポンディシェリ連邦直轄領です。旅行者に日中の虫除け対策の実施が推奨されています

WHO(世界保健機構)によると、インドは「ポリオ流行地」とされる国のリストから公式に外れました。最後の野生ポリオウイルス事例は2011年1月でした。WHOの監視下で、少なくとも連続して3年間野生ポリオの伝播がなければ、ポリオがない国として認められます。インドを訪れる旅行者に適切な初期の一連のポリオ接種と成人の追加接種を推奨しています。

India インド

報道筋によると、2009年11月以降12件の潜在的に完全に薬剤耐性のある結核事例がムンバイの貧困地域から報告されています。結核症例の不適切な治療管理の結果、薬剤耐性の結核がでてきています。現在のところ、これらの病原体の地域への広がりの証拠はありません。一般的にインドでの結核発生率は人口100,000人あたり185事例以上です。1か月以上滞在する予定の渡航者は、出発前のPPD皮膚検査の証明をとり、混雑した公共の場所や交通機関をできるだけ避けるようにしてください。

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