Jarka's Wonderland

ヤルカの不思議で楽しい日々を綴ります。

2010年06月

Jarka : By Myself マンハッタン賛

福岡伸一さま、
本当に私はノックアウトされてしまいました


「生物と無生物のあいだ」
12章 細胞膜のダイナミズム

その中の、「ニューヨークの振動」

もう、この文章がニューヨークのすべてを語っている!
こんなに素晴らしい文章を読んでしまったら、
これ以上私がへんてこな記事書く必要なんてないって思う。


ハカセがマンハッタンからボストンに移って、マンハッタンにはあってボストンに欠けているものに気付くのですね。


それが「振動」・・バイブレーション。


そうなんだわ!って私は本当に腑に落ちた。

マンハッタンに行くと、どうしてあんなに気持ちがハイになるのか。
どうしてあんなにシンクロが起きるのか。
どうしてあんなに自由でいられるのか。



マンハッタンにいるとどこでも聞こえる通奏低音・・・
それは、マンハッタン島の上で繰り広げられる様々な人間の営みと、硬い岩盤の故かもしれない。

その振動が・・『いつしか人間の血液の流れとシンクロし、
それを強めさえする。』

『この振動こそが、ニューヨークに来た人々をひとしく高揚させ、応援し、ある時には人をしてあらゆる祖国から自由にし、そして孤独を愛する者にする力の正体なのだ。

なぜならこの振動は、ここに集う、互いに見知らぬ人々の、どこかしら共通した心音が束一されたものだから。

こんな振動を拡散している街は、アメリカ中、ニューヨーク以外には存在しない。おそらく世界のどこにも。』

福岡ハカセのおっしゃるとおりだと、私は思います。

そして、私が1982年に始めてNYに行った時に感じたこと、

「ここが私の場所だ!なんて自由なんだ!」

ってことが、ハカセの言葉ですべて説明が付くような気がします。

いや、それ以上に、ハカセの文章は私のNYに対する思いを深めてくれました。



と、言うわけで、

感動のうちに「生物と無生物のあいだ」読みまして・・

福岡ハカセ萌~~っていうんですかね。

なにかとってもステキな気持ちでいるものですから、
もうちょっとこの気分を楽しもうかと思います。

Jarka : By Myself、私の体験談はまた・・多分明日UPの予定です。

Jarka : By Myself 私の前に現われた扉

2008年4月、マンハッタン。22丁目のとあるアパート。
一つの部屋のドアの前に私はいた。

部屋のオーナーのアンには、ドアマンから連絡が行っているから、
私がドアをノックすれば、アンはすぐにドアを開けてくれるだろう。
ドアには千代紙で作った扇型のオーナメントが飾ってあった。
いかにも、外人が好みそうな日本趣味・・・

ちょっとだけドアの前で立ち止まり、それから私はドアをノックした。

とても優しい声で、アンは私を迎えてくれた。

初めて会う彼女は、思ったより年上のような気がした。
ハグでアメリカ式の挨拶を交わした後、
アンは、玄関の小さなテーブルの上にある本を、私に見せてくれた。

「シャーリー・マクレーンってご存知?」

タイトルは忘れてしまったけれど、シャーリー・マクレーンの顔写真の表紙の分厚い本だった。

恥ずかしながら、私はシャーリーについては、女優であること以外にはあまり知らなかった。「マグノリアの花」という映画しか思い浮かばない。
それから、輪廻転生とかUFOとか怪しいことを言っている人、と思っていたので、興味がなかったのだ。

アンは「私、とってもエキサイトしてるの。昨日、シャーリーに会ったのよ。ちょっとの時間だったけど、話も出来たの。彼女は本当にステキな人。美しいしね。」と言った。

私は「さすがニューヨークだな」と思った。超有名人に遭遇することは稀じゃない街だもの。

その後、自分がシャーリーの本を読むようになるなんて、まったく予想もしていなかった。



・・・なあんて、いつもと違うJarkaです。
ちょっとカッコイイでしょ。
そうでもない?

モンゴルのこととか、人生の区切りとして書いて置こうと思ったら、話はNYから続いているのかな、と思って。。
長編になるけど、書き始めてみました。

どうなるかは・・・・・神のみぞ知る。

ノンフィクションですが、私、時々メルヘン界に行っちゃうんで、気をつけてお読みくださいませ。・・・



「人生は隠喩に満ちている。
私の見るもの、聞くもの、感じるものは、すべて私へのメッセージ。」
そういうことが、この時の旅行を通してわかり始めたような気がする。

一人息子が18歳になったら、私は一人旅をしようと思っていた。

それ以前は、私は親として、息子に見せたいもの、教えたいことがたくさんあったから、旅行は息子の為に行くようなものであった。
親とは、そういうものかもしれない。

しかし、息子が18歳になったら、息子には親から離れて、自分で人生を歩んでほしいと思っていた。
実際は、親が心配するまでもなく、さっさと親から離れていってしまった。

なので、一人旅は、ある意味、私の子離れの儀式だったのかもしれない。

とは言え、私も割りとあっさり、子離れして一人を楽しむようになった。

確か、このときのNYは、海外一人旅も3回目くらいだったと思う。

NYを訪れるのも5-6回目だった。
マンハッタンのアコモデーションは、とにかく高い。
1泊200ドルでも大したホテルには泊まれない。

アパートメントホテルやB&Bなどを探したが、1週間連続して予約できるところが見つからなかった。
仕方なく2箇所を抑えてみようかと思っていたら、

日本人の女性お一人様のみ・・・というB&Bを発見。

つまり、アンのアパートの一部屋を、日本人女性の旅行者に限り、シェアします・・・と言うことだったのだ。

これは、まさに私のためのB&B?

なにか、直感でここだと思った。

そして、ちょうど部屋も空いていて、すぐに予約。


あの頃の私は、まだ肝が据わっていなかったので、
アンがレズビアンだったらどうしよう~などと心配になったりしてた。

でも、基本、自分には悪いことは起こらないと思っているし、何が起きてもそれはそれでよい経験、と思っているので
私は、ほぼ不安を感じないタイプである。


成田からNYまでのフライトは12-3時間でしたっけ?
その時間も私は好きだ。
エコノミークラスにしか乗ったことないけど、
フライトが長くて退屈と言うことはない。
本を読んだり、ぼうっとしているうちにNYに着いてしまう。

空の上にいれば、仕事のことも何もかも、私無しで動いてくれる。
実際、私がいなくたって、会社は回るし、友人知人も自分たちの人生を生きているわけで・・・

一切から離れるこの感覚を、私は定期的に感じる必要があったのだな。

あの頃は・・・


アンには30歳代の息子さんと娘さんがいて、他所に住んでおり、アンはマンハッタンに一人で住んでいる。
そして、ユダヤ系で、いくつかのビジネスをしている。

アンは、ベジタリアンであった。
しかも、化学物質過敏症ぎみで、ケミカルなものを食べてひどい目にあったことがあって、それ以後、食にはかなりこだわるようになったのだそうだ。

私も、基本的にベジタリアンだし、オーガニックな物にこだわっていると言うと、オーガニックのマーケットに行きましょうと誘ってくれた。

食べ物についてもとても話が合って、日本の料理のレシピを教えたり出来た。


(と、ここまで書いて、まるで私が英語ペラペラ見たいな印象を持たれてしまっているかも・・・とふと不安に・・・

私は英語はそれほどできるわけではありません。
不思議と深い話をしてたり、ミュージカル見ながら笑ったりすることもありますが。
でも、なんとか一人旅が出来る程度・・・と言うレベルです。)


それから、アンは、ヨガのインストラクターでもあるということで、居間にヨガマットやバランスボールなどが置いてあった。

と、ここまで来れば、アンは、かなりスピリチュアルなライフスタイルを持っている人であると言うことがわかるはずだ。

しかし、あの頃の私は「スピリチュアル」と言う語彙がなかったのだ。

ミュージカルを観て、オペラを観て、美術館に入り浸り、蚤の市に行き・・・それから、コネチカットの知り合いを尋ねることにもなっていたし、とにかく楽しいこと目白押しのスケジュールだったのだ。

もちろん、それで、十分だと思っていた。

実は、ふと、
本当にふと、なのだけど、「ハーレムのアーティストのスタジオに行けたらいいな。」と思っていた。
あてがあったわけじゃないのに、なぜだか「ハーレムのスタジオ」が頭によぎったのだ。


アンは、とても優しい話し方をする女性で、アメリカ人らしく、フレンドリーに色々なことを話してくれた。

例えば、電話がかかってきて、アンが話をし、電話を切った後は、必ず誰からの電話で、どういう話をしたかを教えてくれた。
本当にオープンな人だった。

ある日
「ダイアンに連絡してるんだけど、なかなか通じないの。
連絡がついたら、ダイアンに会いに行くのだけど、ヤルカも一緒に行かない?」と誘われた。

「ダイアンは画家で、ハーレムにスタジオを借りている。
彼女の絵を買いに行くのでヤルカにも一緒に行ってほしいの。」

「予定が合えば是非行きます。」と私は答えた。

ちょっと、自分の耳を疑った。

聞き違いかも・・・と。
ハーレムのスタジオに行けたらな、なんて考えていたからな。

しかし、聞き違いではなかった。
ダイアンと連絡がついて、ちょうど私が何の予定も入れていない日に行くことになったのだ。

あの頃の私は、ただ、よいタイミングだわ~と思っていただけだったのだな。


つづく

カラス賛

今日も不思議な日でした。

以前も書きましたが・・
今日もランチはどんぶりカフェさんに行きました。
アタリが出るなって思ったからです。

そして当然のことのようにアタリでした。
5回連続のアタリです。
これはもう、偶然じゃありません。
だとしたら何なんだ~~!!

朝起きた時から、何かのバイブレーション感じちゃってたし・・

また、不思議な次元に突入か??



さて、福岡ハカセ熱は冷めませんが、

今日はちょっと思い出したこと、書いておこうと思います。


ゴミの処理については、どこの自治体も頭を抱えているようです。

ゴミ捨て場にはカラスが来て、ゴミを散らかしたり、という問題もあったりします。
カラスを追い払うために、黄色いネットがいいとか、CDぶら下げておくとよいとか、みなさん色々工夫しているみたいですね。

そんな風に、カラスは悪者になってる訳ですが、人間がこんなにゴミを出さない暮らしをしていれば良いだけの事なんですよね。本当は。

だいたい、ゴミ収集車っていつ頃から現われたのでしょうか?
私が幼い頃は、ゴミは各家庭で処理していました。
穴掘って埋めたり、燃やしたり。
処理できないものとかは、リヤカーでやってくるゴミ屋さんが引き取ってくれていたような・・・

それが、ゴミ収集車がやってきて、焼却場で一括焼却というシステムが、いつの間にか出来上がりました。

これって、美しいでしょうか?
美しいシステムでしょうか?


私はとても美しい光景を見たことがあります。


それは、1980年代半ばのスリランカ。
その最大の都市、コロンボ。
ちなみにスリランカの首都はコロンボではないのですよね。
覚えられないような、なんか変な名前です。知りたい方はご自分でお調べください。

そのとき私は、モルディブに行ったのですが、
当時は直行便がなくて、コロンボで1泊しなければなりませんでした。
そして、嵐の影響で足止めを食って、2泊くらいしたような気がします。
昔過ぎて記憶があいまいです。

コロンボについた日は、満月でした。
大きな大きな月が出ていました。
仏教のお祭りがあるとのことでした。

(あ、月が出ていたと言うことは、嵐ではなく、別の理由で足止めされていたのかな?)

私はインドには行ったことないのですけれど、
牛と人が渾然一体となって道を歩いている、と言う光景。。
それが、コロンボにもありました。

牛、ヤギ、人、車、バイク、それらが何の秩序もなく行きかっているのでした。


泊まったホテルは海岸の近くにありましたので、
朝、海岸を散歩してみました。

砂浜に立っていると、ホテルのボーイさんがやってきました。
黒のズボンとチョッキでボーイさんだとわかったのです。


彼は大きなかごを持っていました。

そして、おもむろにかごの中身を空中にバーーッとぶちまけたのです。
かごの中身は野菜くずなどの生ゴミでした。

あっと思うまもなく、カラスが飛んできて、空中の生ゴミをさらって行きました。

カラスが何羽やってきたのか、記憶があいまいなのですが、
とにかく、ボーイさんがぶちまけたゴミは、あっという間にカラスが食べてくれたわけです。


見事なものでした。


量が適正ならば、こうやってカラスは人間の出したゴミをきちんと処理してくれるわけです。

ゴミステーションのゴミをカラスが漁って困る・・・などと言うのは
本末転倒です。
カラスは人間が捨てるものを食べてくれるわけです。
それがカラスのあり方なのです。


なのに、カラスはゴミを漁って困るなんて・・


この件については、ゴミを大量に出す人間が悪いんですからっ




The Sence of Wonder

私、恋に落ちました!

福岡ハカセにもうです!


引き続き「生物と無生物のあいだ」読んでます。

読むの早い方なのですが、色々なこと思い出したり考えたり、感じたりしながら読んでいるので、なかなか進みません。


実は、ちょっと、普通の人とは違うところに反応しちゃって・・・
それは、「ニューヨーク」

福岡ハカセはNYのロックフェラー大学で研究されていたのですね。
それで、この本の第1章は

「ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク」

もう、このタイトル見ただけで、心臓ドキドキ!


私がどうしてニューヨークが好きなのか・・これについては書き始めると長編小説になってしまいそうなので、今は控えておきます。


ただ、私の中で、色々なことが繋がって来ました。

人間って何なのか。人の感情って何なのか。人の記憶って何なのか。。

何かとても素敵なことが分かりそうな気がします。
それは、正しい答えがわかると言うことではないんですけど、
とてもロマンチックなことが分かりそうな、そんな気がするのです。


さて、NYは置いといて・・・




福岡ハカセのお声がPodcastで聞けました。
http://itunes.apple.com/jp/podcast/id216964966?i=83076596

お時間のある方は、是非聞いてみてください。

ますます、福岡ハカセにはまってしまいそう~~


このお話の中で、センス・オブ・ワンダーという言葉がキーワードとして出てきます。

レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」
この本は私のバイブルです。
私の生きてる理由はこれなんだな、って思っています。

それと同じこと、福岡ハカセが言ってくださってる。。

うれしいです。

このブログのタイトル、「ヤルカのワンダーランド」ですけど、
このワンダーランドは、アリスのワンダーランドと言うよりも、
レイチェル・カーソンの言う「ワンダー」を意識してつけたのです。


「センス・オブ・ワンダー」とは

『美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性』

これですよね。。。



福岡ハカセのセンス・オブ・ワンダーはルリボシカミキリだったそうですけど、

私にとってのセンス・オブ・ワンダーは、

夕焼けなんです。

子供の頃、毎日、西の空眺めていました。
そういえば、空を眺める時はいつも一人だったような・・・

金色の太陽や、刻々と変化する雲をワクワクしながら眺めたものです。
それは、今も変わっていないかな?


今日の夕焼け
2010年6月23日 009


2010年6月23日 010



皆さんにとってのセンス・オブ・ワンダーは何ですか?



素敵な一日

なんだかいつの間にか、こんな生活をしてみたいと思っていた生活をしているような・・・
自分で言うのもなんだけど・・毎日が素敵です。


今日は、地元の羊毛屋さんへ。
きたひろさんのお友達の、ひまけんさんの春刈りの羊毛が入荷したと言うことで、触りに行ってきました。

洗っていない状態の羊毛が、どっさりありました。
獣のにおいがして、ちょっとモンゴルを思い出しました。
ゲルの中もこんな匂いがしてたなあ・・・


私は洗ってある羊毛を購入してまいりました。
もちろん、ひまけんさんの羊毛です。

外国産のも使いますけどね。。

秋に向けて色々作ろう!



それから今日は

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
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を、読み始めました。
とっても良い!!!死ぬほどよいです。マジで!!

公園に行って、裸足になって、太陽浴びて、風に吹かれながら読みました。

まだ5分の1くらいしか読んでいないので、感想などはまたの機会に・・・  

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