携帯メールが鳴った。
慌てて手に取りメールを開く。
数秒で読み終えると携帯を閉じすぐに目を閉じた。
するとさっきの文字群からこんなイメージを思い描き始めた・・・


ピアノ曲の楽譜とそれを演奏する両指の動き
綺麗なメロディを真面目に見、演奏している真面目綺麗な音楽模様
その上に
まるでカキ氷にミルクや砂糖(昔は砂糖が使われた)をかけるかのように
ジャズの真面目無用の掟破りのアドリブが
壁ランプ、アンティックな木の色、暗闇を従えて
乗っかかっている
夢浮かんだこの模様
名づけて
文字夢
言葉夢
その
夢のような状態



「そういえば今日は作曲の日だったな・・・ということは・・・もしかして、作曲の朝は、いつもこんな夢のようなものを体験していたってこと?」と、蟀谷あたりで突然の閃き!
「ならば、この、今の状態・・・作曲の朝見る、夢のような状態を『夢浮かべ』と名付けよう」と笑顔うや、寝起き起き寝のぼんやりとした頭の中を黒い煙が覆った。
その煙の中にアラジンの魔法のランプの精の如く現れたのは、アラビアンな格好をした小学1年生あたりの頃のわたし「では、その『夢浮かべ』から連想して古代エジプトで神聖視された『スカラベ』といこう。スカラベを意味する語が《生成》の意味にも通じるらしい。だったら作曲の朝は《生成》や《創造》の夢のような状態を体験していたとしてもおかしくはない」・・・
すると、「いいね、いいね・・・スカラベ、糞転がし、タマオシコガネ・・・天地創造の神、太陽の神の象徴・・・そんな夢を忘れるから音楽に現れ出るんじゃない?」と言う声が隣りの部屋から聞こえてきた。
「あいつだな、ブラジルで買った石のネックレスをブランコにして遊んでいる紀元前のわたしだな。そうだろ?」
「正解です」
「ってことは、今朝の夢は思い出しちゃったんで、今回の音楽には反映されないってこと?・・・いや、今までとは違う音楽になってしまうってこと?(今までと違う音楽なら、それはそれでまた面白いが・・・)」
「・・・あなた、昨夜、古代エジプトを舞台とした『ハムナプトラ』を続けて2本も観たよね」
「ああ・・・」
「だとすると・・・単にその記憶が影響したってことかもしれないな・・・ほら、カキ氷だってピラミッド型だし・・・」
「ああっ・・・」


でも、わたしは作曲の朝見る《夢のような状態》はあると思う。

その結果は、次回作『狂人教育』で知ることが出来るでしょう。
白っぽい教育的音楽に焦げっ茶黒っぽくジャズったアドリブがかけられた、カキ氷みたいな音楽になっているか否かを。
是非、感想を聞いてみたいものだ。


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瞼の裏の映画館的物語

写真1



寝ようと目を閉じた時に瞼の裏に現れる
心理テスト『TAT』のような影絵
暗い井戸の奥から見上げた満月の夜の井戸の口みたいに固定された丸ではなく
様々な人の顔に変形する逆さ影絵
わたしの小さなギャラリー的映画館『アイリッド・バック・スクリーン』
絵にも描けない幻のパラパラ影絵
君は何?


写真2