気合@Japan

相変わらず地頭も英語もダメですが、そこは気合で。

ミュンヘンでの銃撃事件

ちょうど僕が駐在していたここ1-2年でテロが相次ぎ、ヨーロッパの安全性に疑問を持たれることが多くなりました。実際、昨年1月と11月にパリでテロが起き、今年の3月にはブリュッセルの空港・地下鉄、それに先月のニースと続き、いずれも訪れたことのある場所でしたので、(かなり可能性は低いとはいえ)巻き込まれていてもおかしくは無かった訳です。

そんな中、今まで比較的安全と言われていたドイツ(ミュンヘン)で銃撃事件があったことは、ドイツ社会にとっては大きな衝撃になったと思います。これまで、ドイツ人の同僚は「ドイツは、ベルギーやフランスに比べれば、治安対策も難民の受入れもうまくいっている(ので大丈夫)」という認識だったので(とはいえビュルツブルグ近郊の電車で斧を振り回したような事件も最近ありましたが)、ドイツよお前もか、という雰囲気になっていると思います。厳密にはミュンヘンの事件は単独犯で、組織だったテロとは異なるようですが、それでもソフト・ターゲットが狙われたことには変わりがありません。

同時に、フランクフルトで生活していた際は、日本にいる時と比べてテロが身近ではあったものの、外で見ているほど危険性を感じたことはありません。パリのテロの後1か月でパリに出張した際やブリュッセル空港のテロの4日後、フランクフルト空港からポルトガルに旅行した際は、さすがに警戒しましたが、日常生活でテロを意識することはあまりありませんでした。感覚的には、熊本で地震が起きた時に、東京に留学中の外国人学生が、本国にいる家族から「日本は地震が多い。早く帰って来なさい!」と言われても(もちろん東京で地震に遭う可能性はゼロでないと認識しつつも)ピンとこないのと似ているかもしれません。

そもそも、東京で大地震に遭遇する可能性と、欧州でテロに巻き込まれる可能性というのは、どちらが高いかよくわからない話ですしね。また、移民をほとんど受け入れていない日本(東京)でテロは起きないような気分になっていますが、これとていつまでそんな状況が続くか保証はない訳で、オリンピックに向けて治安対策は非常に重要な分野になりそうです。

帰国して

早3週間近く経ちましたが、2年弱という短い時間ながら東京を離れるとやはりまだまだ慣れないことも多いです。帰る前に同僚から「私は小さい時にイギリスからブラジルに引っ越して、数年してまたイギリスに戻ったけど、ホームに帰る方が大変だったわ。なぜなら、自分も他人もできて当然と思うから。日本に戻ったらTakaのことを外国人と思う人はいないけど、だからこそ日本人に求められる振る舞いができていないときに周囲との摩擦が起きやすいの。特に子どもは大変だから気を付けてね」と的確な指摘がありました。

子どもは秋学期までは地元の幼稚園ではなく、英語のサマースクール(とはいえ大半の生徒は日本人)に行っているので、そこまでカルチャーショックはないようですが(むしろ勉強が減って喜んで行っています)、大人の僕がまだ東京に慣れ切ってはいないようです。

何よりもこの蒸し暑さ。これは単純に疲れますね。。

次に、人の多さ。先日帰国して初めて新宿に行きましたが、倒れそうでした。大げさに聞こえると思いますが、あれだけの人を見ることは、なかなかドイツではありません。幸いラッシュはそこまでひどくない路線ですが、それでも土日に出かけるとどこでも並ばなくてはいけないのは辛いですね。。先日、ドイツ人の家族とランチを取りましたが、店を探すのも一苦労です。

また、自転車レーンがないことも意外と気になります。ドイツでは、うっかり自転車レーンに入ってしまうと大変な剣幕で怒られますが、歩行者道路を歩いていれば逆に心配ありません。東京では割と混然一体となっているので、特に子連れの時は気になります。

駅では、改札があること。ドイツではゲートがなく、車内検札だけだったので一々ICカードを用意するのは手間に感じます。

安心感。やはり、スリや大げさですがテロといった危険性は低いですので、気が緩みます。とはいえ、ドイツではほとんど地震の心配は不要でしたが、日本ではそうもいかないので、この点はどっちもどっちかもしれません。

もちろん、素晴らしい点もあります。言葉の問題もそうですし、何より大事なのは、ウォシュレットです(妻は関心がないようですが)。この一点だけで、ドイツでの豊かな暮らしに匹敵するくらい、重要なポイントです。ちなみに、フランクフルトで最後に(そして初めて)ウォシュレットを見たのですが、それはフランクフルト空港のJALのラウンジでした。。

ドイツ出国

先日、無事に帰国しました。しかし、梅雨の時期に戻ってきたため、とても蒸し暑く感じます。ドイツは雨は多いですが、ジメジメしていることはほとんどありませんので。。

雨と言えば、ドイツ出国前夜、フランクフルトにある日本酒バーを借り切って、自作自演の送別会を開催しました(同僚が厚意で開催してくれるものは主にランチ、その時間帯が埋まると夕方のコーヒーやfarewell breakfastということになり、日本のように夜の会合はほとんど開かれません)。同じ最終出勤日の午前中にクロワッサンやらフルーツを振舞った所属部署を除いて、75名くらいに声をかけたところ40名ほどの参加希望がありました。まあ、ドタキャン含めて35名くらいの見積もりで食事などを用意していたのですが、その夜は生憎のスコール(フランクフルトに滞在した2年弱の中で最もひどいくらいでした・・・)に。「フランクフルトがお前の出国を悲しんでるな」などと同僚にからかわれたのはともかく、その日本酒バー最寄りの駅が水没するという事態に!ローカル紙の記事になるほどで、パーティ開始2時間前にドイツ人の同僚からこんな写真が送られてきました(「S」というサインが通勤列車の駅を指します)。

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何とか30名強は駆けつけてくれて、お店の人が用意してくれた食事もほとんど無くなったのですが、仲の良いメンバーや世話になった他部署の上司の一部にはGoodbyeできずに終わってしまいました。その後、日本で職場のメールを開けると「あの日は地下のケラーが水没して行けなかった」「電車が封鎖されていた」といったメッセージが来ていたので、大変な状況だったのでしょう。

ともあれ、送別会の途中ではサプライズで色々なギフトをもらうなど、改めて同僚に恵まれた出向生活だったと振り返っているところです。

こちらは最終日にもらった送別品。お国柄とEURO2016の時期のため、サッカー関連が多くシャツが3枚(うち1枚は子供用)、ハーフパンツを1着、それにお菓子やフランクフルトの写真・パズル、マグカップ、ドイツ連銀の2ユーロコインの置物など盛り沢山でした。嬉しいものの、本音を言えば、もっと早くもらえれば航空便や船便で送ることができたのですが・・また、こちらは寄せ書きの文化が定着しており、同僚の退職はもちろん、節目の誕生日や結婚、出産、お悔やみなど色々な場面でカードをもらうことになります。こうしたカードの英語は筆記体のことが多く、実に読みにくいのですが、工夫を凝らした演出はありがたいことです。

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出国日となる翌日は昨年も出場したJPモルガン・チャレンジの開催日となりました。あと1日滞在を延長すれば参加できたのですが、無念の欠場。今年の走りであれば全社で3〜5番くらいに入って多少話題になったのではないかと思うと本当に残念です。。

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そして、出国日も昼まで子どもを幼稚園に預けたので、家の近くにあるにもかかわらず一度も足を踏み入れなかった旧オペラ座のレストランで最後に優雅なランチを取りました。そして離陸から6〜7時間経過後、腹痛のため1時間半泣き叫ぶという往路の反省も踏まえ、幼稚園で疲れた息子は11時間半のフライトもモノともせず、無事帰国と相成りました。

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ドイツ生活最後の日々

帰国直前の週末は、こちらでお世話になった日本人の家族とともに、フランクフルト近郊にあるクロンベルクを訪れました。
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クロンベルクは裕福な家族が住む場所としても有名で、小さいながらも味わいのある町並みが広がっています。また古城ホテルがあることでも有名で、部屋の前にはゴルフ場が広がっています。
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ホテルの庭園
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その前週には、大学時代の友人家族がコブレンツから尋ねてきてくれたので、職場を案内しました。ドイツ人にとっては、中々興味深い建物のようです。
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さらに、最後の日曜の夕方には同僚の家族(ドイツ人とイタリア人の夫婦で3歳と1歳の子どもがいます)の家を訪れたのですが、何とアパートの広さが160平米もあるということで、最後に欧州生活の豊かさを改めて思い知らされました。東京の社宅と比べると、3倍近い計算になります。
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最後の数日はアパートが使えないため、ホテル暮らしになりますが、家具が出て行った部屋をみるとやはり感慨深いものがあります。
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レース8(Stockholm Marathon 42.195km 3:14:38)

先の週末は、風光明媚なコースで名高いストックホルムマラソンを走りました。結論から言うと、1ヶ月ちょっと前に走ったデュッセルドルフから5分以上、昨年10月のフランクフルトから15分近く短縮することが出来ました(順位は男子の部で784位/9482人 (上位8.3%))。ちょうど、フランクフルトマラソンを走った後に、「来年の春くらいにリスクをとって3時間15分を目指したい」と明記した目標を達成したことになります。マルタで足を痛めてから3ヶ月間の走り込みはわずか100キロ/月ということで、準備不足の中では力を出し切ったと思います。
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特に、今回は暑さとデュッセルドルフでの失敗も考慮して前半を抑えて入ったため、結果的に後半が早くなる「ネガティブ・スプリット」となりました(後半のハーフは前半より3分近く早い)。これは、有森選手やQちゃんを育てたことで有名な小出元監督も推奨している方法ですが、今回その効果を実感することができました。後半ペースアップすることのメリットとしては、以下のような点が挙げられると思います。

・身体的なエネルギー効率

⇒エネルギー源としては、糖質と脂質がありますが、マラソンは全体を通じていかに糖質を温存しながら走るか、という勝負になります。前半を飛ばしすぎて30キロや35キロで失速する原因の一つは、この糖質(グリコーゲン)枯渇とそれに伴う脳の指令機能低下が大きく影響しているようです。

・精神的にもラク

⇒多くのランナーが前半貯金して後半粘る、というレースをしているため、一定ペースでも、ましてやネガティブ・スプリットだと後半ごぼう抜きすることになります。今回、5キロ毎の順位(後述)を見るとスタートから一貫して順位を上げていますが、特に30キロ以降、1キロ当たり50人ほどを抜いていったことになります。こうなると、多少の身体的な疲れはあっても精神的に「ハイ」な状態になりますから、踏ん張りが効くという訳です。例えば、デュッセルドルフの際は「まだ35キロ?もう歩くか」「37キロ?あと5キロもある」「もうマラソンはコリゴリ」という中でようやくゴールした感じですが、今回は「もう36キロ?あと6キロしかない」「38キロ?もっとペースを上げられるな」という気持ちでした。

・充実感が得られる

⇒2番目の点とも影響しますが、やはり最後に崩れたレースだと後悔やモヤモヤ感が残る一方で、後半にペースを上げると完走後の充実感もまたひとしおです。

ネガティブ・スプリットの難しい点としては、「こんなペースでタイムが出るのか」という前半の不安や焦りを払拭できるか、ペースを上げるタイミングを間違えないか、といったところですが、試す価値のある戦略だと思います。

5キロ毎のラップと順位は以下のとおり。35キロ過ぎてからはダラダラ登りが続くタフなコースですが、30キロから40キロまでが一番早いというネガティブ・スプリットの教科書どおりの走りになりました。

5K       23:10(04:38/km)   1,610位
10K     46:38(23:28, 04:42)1,607
15K  1:09:59(23:21, 04:41)1,596
20K  1:33:37(23:38, 04:44)1,572
25K  1:57:25(23:48, 04:46)1,510
30K  2:20:22(22:57, 04:36)1,312
35K  2:42:33(22:11, 04:27)1,044
40K  3:04:54(22:21, 04:29)  835
Finish 3:14:38(9:44, 04:27)  784

1st half  1:38:47
2nd half 1:35:51


加えて、今回は前半から意識的にこまめに給水・給食を試みたこと、脱水を防ぐため道路に設置してあった霧吹き装置を積極的に利用したことなども奏功したかもしれません。スウェーデン語で「ヘイヤ、ヘイヤ(頑張れ、行け)!」という掛け声も励みになりました。

20年ぶり?の高校ユニフォーム登板
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帰国を挟んで当面フルマラソンを走ることはないでしょうが、せっかくなので国内やアメリカのマラソンも走ってみたいという気持ちや、やはり多くのランナーが憧れるサブ3への欲も出てきましたので、東京の慌しい生活の中で練習の時間が取れるか見てみましょう。

 

なお、ストックホルムは美しい水の都としての顔のほか、ノーベル賞ゆかりの場所もたくさんあり、日本に帰る前に訪れることが出来て何よりでした。
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こちらはノーベル賞授賞晩餐会で供されるアイスクリームだそうです。カフェは半分くらい日本の観光客でした。
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今回の裏のミッションとして、北欧で進んでいる「キャッシュレス」社会を実感するために、一度も両替せずに2泊3日を過ごしてみました(スウェーデンクローナを全く持たずに生活)。ほとんど問題ありませんでしたが、一回だけ観光地の大聖堂(約500円)はカードが使えず結局断念することになりました。。
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