気合@Japan

相変わらず地頭も英語もダメですが、そこは気合で。

家事と仕事の異同

ばたばたしている間に、第二子となる先日長女が産まれました。そのことは改めて書くとして、よく言われることですが家事と仕事の比較をしてみたいと思います。

まず、どちらも段取り力が極めて問われます。これには自分の時間だけでなく、自分以外の主体の時間をどう使うかも含まれます

仕事であれば、部下とか上司になる訳ですが、家事の場合は他人というよりは、洗濯機や食洗器ルンバといった家電がメインになるかもしれません。すなわち、職場で3つとか5つの大きなプロジェクトを持っている場合、関係者や自分の繁忙度はそれぞれ違う訳で、一番効率の良い進め方(自分だけ仕事を抱えて部下は暇、といった状況にせず、各々の締め切りに向けて関係者がちょうどよく仕事をしている状況)を見通す必要があります。

これが家事の場合、今からこの部屋をルンバで掃除する間に、乾燥機で布団を洗って乾燥しつつ、他の洗濯物を外で干し、それと交代で布団が乾いたら天日にかける、とか、そんな感じでしょうか。先日、職場で「最近無水調理器で料理をしてるんですが、スイッチを押したら何もしなくてよいので楽ですね」と女性陣に言ったところ、「いや、結局一つの鍋に火をかけている間にも同時並行でほかの料理を作ったりするので、無水調理器はそこまで便利ではない」と反論され、至極納得しました。

逆に違いを言えば、やはり評価の扱いでしょうか。もちろん、家事でも作った料理がおいしいと子どもが言えばポジティブなフィードバックにはなりますが、仕事と違ってそれで金銭的あるいは地位的な報酬はありません。また、タイムプレシャーもある意味で家事の方が厳しいです。仕事も色々ありますが、事務職の場合、割と仕事の締め切りは先にあることがほとんどなので、その間にやりくりすることができますが、家事の場合、幼稚園への迎えだとか夕食とか寝かしつけなど、次から次へと(破ることのできない)締切が続きます。また、子どもが幼稚園の場合、送り迎え(特に迎え)はほとんどお母さんですので、男の人がマイナーになるというのも、仕事とは異なる経験になります。そういう時に声をかけてくれるお母さんは大変ありがたい。

逆に、家事の場合、基本的に(妻を除けば?)上司はいませんから、自分の裁量がほとんどです。食べたいものを作り、洗いたいものを洗えばよいので、これは精神安定上もプラスです。先日は調子に乗って昼間からビールを飲んでしまって、幼稚園に迎えに行くときに赤ら顔になってしまい、若干気まずくなりましたが。。

ともあれ働いているお母さんの皆さまは、本当に大変ですね。

今年の目標

今年も2週間が過ぎましたが、新年の誓い(New Year's resolution)としては、巷でも盛り上がっている働き方改革を挙げたいと思います。

私も若かりし頃は、8時に出社してから15時間とか16時間と夜中まで会社にいて仕事をしていた時期もありますが、今年は1週間の労働時間を45時間以内に抑えたいと思います。1日9時間の計算ですので、9時から働いて昼休み込みで19時には退社するというのが目線。幸い、昨年の12月から直近まで、概ね18時半には退社できているので、目標通りです。ただ、子どもを風呂に入れるためには、就寝20時から逆算して19時前には帰りたいので、週に2回は18時半までには退社、残りを19時半退社、というのがオーソドックスなやり方でしょうかね。

これを忙しい時期にも実現できるよう、生産性を高める必要があります。これは口で言うのは簡単ですが、仕事が減らない前提だと結構大変です。少なくとも、自分がコントロールできる範囲の仕事は思い切って取捨選択するとか、進め方を見直すとか、そういった発想が必要です。

これに伴って、週に1度は夜ご飯を作る、というのも大きな目標です(ここまで2回、2017年分は達成しています)。一人暮らしの大学時代も含めて、ほとんど料理はしてきませんでしたが、2人目の出産も迫っており、そうも言っていられなくなってきました。いきなり大きな目標を立てると難しいので、昨年末35,000円でゲットしたこちらの無水調理器の力を借りながら、煮物を中心に作っていますが、今日は白菜と豚バラの重ね煮が子どもにも好評でした(ヒジキはイマイチだったようですが、食後のアイスをエサに全部食べさせました)。これから少しずつレパートリーを増やしていこうと思います。

トランプ相場

円安(というかドル高)・株高のトランプ相場はいつまで続くことやら・・
というのは市場関係者でも年の瀬の話題になっていることと思います。

個人的には、自分のポートフォリオが株式の値上がり分膨らんだので、リバランス(すなわち目標としている株・債券・現預金といったバランスに戻す)の一環も兼ねて、業績や優待・配当利回りなどに配慮しつつ、この半月くらいで10銘柄近く売却しました。それらの銘柄をざっくり平均すると、元本に対しておよそ7割の含み益があったことになります(ただし、NISAなど非課税口座でない場合、含み益を実現するとうち20%は譲渡益税となりますので、いわゆる手取りは元本に対して5割強。すなわち100万円の元本を例にとると、米国大統領選挙前に130万円くらいだったものが170万円になったところで売却し、70万円の譲渡益のうち2割に税金がかかり、56万円が手元に残る計算)。今日時点で振り返ってみると、その後さらに値上がりした銘柄も多く、そこまで待っていれば年明けのセールでスーツくらいは買えたかもしれませんが、最高の買い時・売り時を当てることは神技ですので一旦はこれで2016年の戦果としたいと思います。

来年からは確定拠出型年金(月々の積立金は数万円で上限になってしまいますが、掛け金が所得税控除になるインパクトは大きい)も、公務員をはじめ多くの人が利用できるようになりますので、 また多くの人が投資に関心を向ける年になるのではないでしょうか。

年末商戦

我が家は結婚したのが2006年ですが、アメリカから帰国後(2008年)に本格的に家電を揃えました。ということで大型家電の多くが10歳近くになっているので、モノによってはガタが来たり性能面で最新版と比べるとイマイチ、ということになっています。また、2月にはもう一人子どもが生まれる予定もあり、今回思い切って洗濯機を新調しました。

もともと水回りが古くて狭い社宅に住んでいたので、昔ながらの縦置きの洗濯機を使っていたのですが、今回乾燥機付きドラム型の最新モデルを購入。前の洗濯機の3〜4倍くらいする値段を聞いたときは「それ本当に洗濯機の値段なの?」と思いましたが、十分その価値のある買い物でした。おそらくこれから年末商戦でもう少し値段は下がるとは思いますが、使い始めると干す手間も省け、心強い味方です。

さらに、ドイツに行っていたこともあって購入する機会のなかった電動自転車もあわせて入手しました。ちょっとした外出に活躍しています。

部屋を見回すと、まだまだ冷蔵庫・エアコン・テレビなどの大型家具が続々10年選手になりつつあるので、できれば少しずつ高機能のものに変えていきたいですが、とりあえずは次のボーナスまで我慢。とはいえ、この年末は堅調なボーナスに加え、アメリカの大統領選挙後の円安・株高で潤っている方も多いと思います。我が家も、その分は思い切って消費するつもりです。

不確実性を増す世界にどう挑むか

ちょっと大仰なタイトルになりましたが、最近Brexitとトランプ政権など最近の世界の動きに関して別々に話を聞く機会があったので、備忘がてら内容をまとめておこうと思います。大統領選挙時にあったパリ出張の時から、為替は大きく動き株価もうなぎのぼりと市場は大きく反応していますが、もう少し長い目で見てこれらのイベントをどう位置付けていくべきか考えることも大事です。

最近の方からご紹介すると、「サイロ・エフェクト」で、文化人類学の視点から企業社会や経済・金融システムをテーマに専門家のサイロ(=タコツボ化)が生み出す問題を論じたGillian Tett氏(FTのアメリカ版編集長)の講演です。日経新聞とFinancial Timesの連携はこういうメリットにもつながるのでありがたい限りです。

以下は論旨。

・近時のpolitical turbulence(政治的混乱)は、アメリカにおけるここ10年の3度目のショックと位置付けることが可能。すなわち、第1波は2007年以降のリーマン・ショックを含む金融危機、第2波が2009年以降の経済停滞および中央銀行の対応に続く第3波。これらは、いずれも「これまで常識とされていたこと」を覆してきた点で共通している。リーマンの時は「アメリカの大規模金融機関が潰れるはずがない」という思い込み、次は「金利は常にゼロを大きく上回る」という想定、今回は「メディアを敵に回しては大統領選挙で勝てない」という前提が崩れた。(当方注:日本は大分昔から前者2つの想定は崩れていますが・・)

・こうした背景としてよく経済格差の問題が指摘されるが、digitization(デジタル化)の影響を軽視すべきではない。特にスマホは、(1)玉石混交の情報により人々の永続的な不平を生み出し(recipe for permanent frustration)、(2)自身の興味・関心に関連した情報のみを伝達することで、部族主義・社会的なサイロを生み出し(recipe for tribalism and social silo)、(3)既存の権威に対する信頼・依存を低下させた(銀行→大企業→政治の順で信頼は失墜し、今や技術のみが人々から信頼されている)。スマホは、我々の生活のあらゆる側面をdisruptしつつある。政治面でも同様であり、投票や政治行動に代わってSNSへ書き込むことが主流になりつつあるが、これは本来の政治的なengagementとは異なるものである。

10年前であれば、苦境にある人々は政治・経済のリーダーたちの声に耳を傾けたが、いまや多くの人が自分と同じような人々(person like me)の声を求めている。例えば、旅行に行くとき、昔であればガイドブック(権威)に頼ったが、今やFacebook上の口コミの方がはるかに信頼されるし参照されている。これがpost-truthとされる現代社会の分断を表している。もはや、your truth is different from my truthという時代になった。

・選挙戦の中身について目を移すと、民主・共和両党のconvention(党大会)に参加したが、クリントン陣営は明確なスローガン・選挙公約がなかった。"Stronger Together"や"stay with her"がトランプ陣営の"Make America Great Again"と比べていかにstaticなものだったかは一目瞭然。トランプ陣営はsimpleかつclear、それに行動を促すスローガンだった(Brexit campaignの"Take Back Control"も同様)。

・トランプ政権について考えると、彼自身の二面性(rational faceとdramatic/crazy face)をどう考えるかという点がポイント。これまでの大統領の交代は、あくまで共和党・民主党の枠内での振れであったが、今回はいずれの党も主流派の権威は地に落ちており、新政権の政策に関する予想が難しい。その中でも、以下の4点が基本方針となるだろう。(1)減税やcapex incentive、インフラ投資などを軸とするリフレ政策、(2)直線的な国際協調やグローバル化の終了・保護主義への傾斜、(3)外交の基本方針の本能的な転換(instinct to reset)、(4)既存メディアや専門家ではなくポピュリズムの重視。特に第2次大戦以降71年間続いた一直線の方向性が終わることは確実になっているが、トランプに近い人々もどう実行していくべきか考えがある訳ではない。当面は、彼が何をtweetしているかよりも、what he didを見ながら政策を評価するしかない。

・トランプが大統領選に勝てば市場は暴落すると言われていたが、実際はその逆になっている。その背景としては、レーガノミックス類似のポリシー・ミックスと、両院で共和党が多数党となり、ねじれによるワシントンのgridlock(行き詰まり)から安定政権への期待が挙げられるが、中長期的な持続可能性は不透明。特に、レーガン政権の時代とは、(1)金利サイクル、(2)負債水準、(3)為替レート、の点で異なることに留意が必要。

・この選挙結果はメディアにとっては手痛い経験だったが、不確実性の時代にいかなる情報をどのように伝えるかが今以上に重要だった時代はないという意味では、新たな好機と思われる。
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