国際教養
2016年12月13日
帰国生入試 一般入試とは違う難易度
今年の帰国生入試は、年明けのいくつかの国立大学を除き、多くの生徒の進学先が決まりました。
帰国生入試の場合は、一般入試のようにテストの合計点で上位から合格者が決まるわけではなく、書類審査があり、面接があり、英語などの筆記試験を課す大学もあり、小論文の試験がある大学もあります。
もちろん、一般入試のような合格の目安となる偏差値のようなものは存在しませんし、英語の得点(例えばTOEFLの得点)で合格できそうな大学と、そうでない大学を分けるようなこともできません。
しかし、いくつかの今まで帰国生入試を受験した生徒の受かった大学(学部)、不合格の大学(学部)と受験した生徒の英語のスコア、SAT等のスコア、卒業統一試験のスコアや、学校での成績などを分析するといくつかの大学、学部選択のヒントを得ることはできます。
あまり、具体的な大学名や学部を書くことはしたくありませんので、一つだけ例を挙げると
早稲田の国際教養と上智の国際教養の比較では、両方受験した生徒で、早稲田のSILSに合格して、上智のFLSが不合格の生徒はいませんが、上智のFLSに合格して、早稲田のSILSが不合格の生徒は何名かいます。つまり、単純に早稲田のSILSの方が難易度が高いと感じます。ですので、両方合格した生徒は、ジャットセンターの生徒であれば、すべて早稲田に入学しています。ICUの教養に関しては、以前は入試日が遅かったこともあり、受験を躊躇する生徒も多かったのですが、現在は入試も他の私立大学と同じような時期に行うようになり、受験する生徒も増えましたが、難易度はおそらく早稲田のSILSと同じだと思います。しかし、ICUの場合は、TOEFL等のスコアだけでなく、難易度の高い小論文の試験もあるため学力も高いレベルでないと合格は難しく、早稲田のSILS同様にオーストラリアでの成績が非常に参考になります。
参考としては、SILSやICUを狙うのであれば、ATAR95,OP4は最低でもクリアしておかなければならないと感じます。
国立大学の場合も同様で、多くの大学で、英語力だけでなく、文章読解力や、専門分野の知識が必要になり、これも過去に合格した生徒と不合格の生徒の比較では、やはりしっかりと学校の成績で上位の成績をどの教科でも取れる生徒が合格していることがわかります。
さらにトップレベルの大学になると私立、国立ともにATAR99,OP1を取るレベルでないと合格は大変だと感じます。
次に、帰国生入試に有利な大学(学部)があることも理解する必要があります。今年の帰国生入試の受験者や過去3年の合否の結果を見ても、明らかに一般入試とは異なる合否結果が出ています。つまり、予備校などの偏差値である大学のある学部に合格した生徒が、それよりも10近く低い大学の受験では不合格になっているという例が数件あることも事実です。
また、英語力が高い生徒が不合格であっても、それよりもTOEFLで20点くらい低い生徒が合格することもあります。
大学や学部で、帰国生を積極的に取ろうとする大学と、そうでない大学ははっきりと分かれます。そのようなことを知っておくことが希望する大学や学部を選ぶ上でとても大切だと感じます。
今年度などは、いくつかの私立大学では、帰国生入試の合格者に奨学金などを合否通知と一緒に与えたりして、海外で学んだ生徒を積極的に取ろうとする動きが出てきています。また、この数年で、多くの大学が、英語だけの授業を行う学部を新設する動きも活発になり、留学生の受け入れの体制を整えています。
もちろん、従来の通りに、英語は海外でみっちりと学んで、そのうえで日本の大学の経済学部や法学部、理工学部で勉強したいという生徒の受け入れも同様に充実しているとも感じます。
帰国生入試は、情報が少ないため、塾などが相談に来る人たちに、英語の成績で決まるとか、学校の成績など関係ないので、とにかくTOEFLで高得点を取れば大丈夫とか、小論文対策をすれば大丈夫などと、積極的にアピールをしますが、TOEFLの対策にしても、一定のレベルまで上がると、塾で伸ばすのではなく、自分がどのように単語を覚えるかとか、自分自身で勉強方法を考えないと得点は上がりません。小論文も同様で、オーストラリアの学校で行っている授業の多くは、問題提起が行われ、それに対して、決められた字数で自分の考えていることを相手に正確に伝えるような授業を行っています。
20年オーストラリアの高校留学に携わって、帰国生入試などの結果などを見ると、オーストラリアの学校でしっかりと授業に参加して、卒業統一試験などで結果を残している生徒が国内外を問わず高い大学に合格していることも事実で、その理由は、成績がいい生徒は、オーストラリアの高校の授業を通して、幅広く教養を身に着けているからです。
しっかりと対策を留学中から立てれば、多くの人が希望する大学に合格することができます。そのために大事なことは、留学する前からでもしっかりと入試制度を理解して、計画を持って留学を考えることです。つまり、一般入試で大学を受験する日本の高校で勉強している生徒と同じということです。
帰国生入試の場合は、一般入試のようにテストの合計点で上位から合格者が決まるわけではなく、書類審査があり、面接があり、英語などの筆記試験を課す大学もあり、小論文の試験がある大学もあります。
もちろん、一般入試のような合格の目安となる偏差値のようなものは存在しませんし、英語の得点(例えばTOEFLの得点)で合格できそうな大学と、そうでない大学を分けるようなこともできません。
しかし、いくつかの今まで帰国生入試を受験した生徒の受かった大学(学部)、不合格の大学(学部)と受験した生徒の英語のスコア、SAT等のスコア、卒業統一試験のスコアや、学校での成績などを分析するといくつかの大学、学部選択のヒントを得ることはできます。
あまり、具体的な大学名や学部を書くことはしたくありませんので、一つだけ例を挙げると
早稲田の国際教養と上智の国際教養の比較では、両方受験した生徒で、早稲田のSILSに合格して、上智のFLSが不合格の生徒はいませんが、上智のFLSに合格して、早稲田のSILSが不合格の生徒は何名かいます。つまり、単純に早稲田のSILSの方が難易度が高いと感じます。ですので、両方合格した生徒は、ジャットセンターの生徒であれば、すべて早稲田に入学しています。ICUの教養に関しては、以前は入試日が遅かったこともあり、受験を躊躇する生徒も多かったのですが、現在は入試も他の私立大学と同じような時期に行うようになり、受験する生徒も増えましたが、難易度はおそらく早稲田のSILSと同じだと思います。しかし、ICUの場合は、TOEFL等のスコアだけでなく、難易度の高い小論文の試験もあるため学力も高いレベルでないと合格は難しく、早稲田のSILS同様にオーストラリアでの成績が非常に参考になります。
参考としては、SILSやICUを狙うのであれば、ATAR95,OP4は最低でもクリアしておかなければならないと感じます。
国立大学の場合も同様で、多くの大学で、英語力だけでなく、文章読解力や、専門分野の知識が必要になり、これも過去に合格した生徒と不合格の生徒の比較では、やはりしっかりと学校の成績で上位の成績をどの教科でも取れる生徒が合格していることがわかります。
さらにトップレベルの大学になると私立、国立ともにATAR99,OP1を取るレベルでないと合格は大変だと感じます。
次に、帰国生入試に有利な大学(学部)があることも理解する必要があります。今年の帰国生入試の受験者や過去3年の合否の結果を見ても、明らかに一般入試とは異なる合否結果が出ています。つまり、予備校などの偏差値である大学のある学部に合格した生徒が、それよりも10近く低い大学の受験では不合格になっているという例が数件あることも事実です。
また、英語力が高い生徒が不合格であっても、それよりもTOEFLで20点くらい低い生徒が合格することもあります。
大学や学部で、帰国生を積極的に取ろうとする大学と、そうでない大学ははっきりと分かれます。そのようなことを知っておくことが希望する大学や学部を選ぶ上でとても大切だと感じます。
今年度などは、いくつかの私立大学では、帰国生入試の合格者に奨学金などを合否通知と一緒に与えたりして、海外で学んだ生徒を積極的に取ろうとする動きが出てきています。また、この数年で、多くの大学が、英語だけの授業を行う学部を新設する動きも活発になり、留学生の受け入れの体制を整えています。
もちろん、従来の通りに、英語は海外でみっちりと学んで、そのうえで日本の大学の経済学部や法学部、理工学部で勉強したいという生徒の受け入れも同様に充実しているとも感じます。
帰国生入試は、情報が少ないため、塾などが相談に来る人たちに、英語の成績で決まるとか、学校の成績など関係ないので、とにかくTOEFLで高得点を取れば大丈夫とか、小論文対策をすれば大丈夫などと、積極的にアピールをしますが、TOEFLの対策にしても、一定のレベルまで上がると、塾で伸ばすのではなく、自分がどのように単語を覚えるかとか、自分自身で勉強方法を考えないと得点は上がりません。小論文も同様で、オーストラリアの学校で行っている授業の多くは、問題提起が行われ、それに対して、決められた字数で自分の考えていることを相手に正確に伝えるような授業を行っています。
20年オーストラリアの高校留学に携わって、帰国生入試などの結果などを見ると、オーストラリアの学校でしっかりと授業に参加して、卒業統一試験などで結果を残している生徒が国内外を問わず高い大学に合格していることも事実で、その理由は、成績がいい生徒は、オーストラリアの高校の授業を通して、幅広く教養を身に着けているからです。
しっかりと対策を留学中から立てれば、多くの人が希望する大学に合格することができます。そのために大事なことは、留学する前からでもしっかりと入試制度を理解して、計画を持って留学を考えることです。つまり、一般入試で大学を受験する日本の高校で勉強している生徒と同じということです。