2005年07月13日

Art Pepper / Surf Ride ★★★★☆

Surf Ride夏に聴きたいアルバム紹介第2弾。このジャケットを見ていただければ理由はもうお分かりですね(笑)。動機が不純なようだが、僕の中では夏といえばこのアルバムという図式ができあがってしまっているのである。

Art Pepper / Surf Ride
(Savoy, 1952-54年録音)
Art Pepper (as); Jack Montrose (ts); Hampton Hawes, Russ Freeman, Claude Williamson (p); Joe Mondragon, Bob Whitlock, Monty Budwig (b); Larry Bunker, Bobby White, Paul Ballerina (ds)

西海岸を代表するアルト奏者、アート・ペッパーが初めて自己名義で録音した、いわゆるデビュー作である。3回のセッションから構成されていて、1952年3月の第1セッションはピアノのハンプトン・ホーズを中心とするカルテット、同10月の第2セッションはピアノにラス・フリーマンを迎えたカルテット、54年の第3セッションはテナーサックスにジャック・モントローズ、ピアノにクロード・ウィリアムソンを迎えたクインテットである。

アップテンポの明るい曲が多く、元気が出てくるという意味でも夏にふさわしいアルバムだと思う。ペッパーの独特の音色や演奏スタイルはすでに確立されていて、当時の常識に則って1曲2分から3分程度と短い時間の中で素晴らしいソロを聴かせる。西海岸を代表する共演ミュージシャンもさすがの演奏で、特にピアニスト3人はいずれもすばらしい。僕は個人的にクロード・ウィリアムソンが大好きなので、彼の洗練されたバッピッシュな演奏を聴けるのが嬉しい。

ほとんどの曲がペッパーのオリジナルだが、Pepperがコショウあるいはトウガラシを意味することからつけられたにちがいない「香辛料シリーズ」とでもいうべき曲名があっておもしろい。Chili Pepper(そのまんまトウガラシという意味)、Nutmeg、Cinnamon、Thyme Time, Art's Oreganoである。ちょっと安易だと思うが、まぁインスツルメンタルの曲名なんてこんなもんである。

僕の手元にあるのは1989年のキングレコード盤で16曲入っているが、現在売られている輸入盤では12曲しかないようなので、ここでは16曲が入った国内盤をおすすめしておく。カリフォルニアのビーチとサーファーガールを思い浮かべながら聴いていただきたい。

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この記事へのコメント

1. Posted by misty   2005年07月17日 13:34
こんにちわ〜♪
アメリカの楽しい情報や興味深いお話をいつも有難うございます!

夏になると聴きたくなるジャズ♪
早速、注文しました!
うふふ、、チリペッパー、ナツメグ、タイムにオレガノ・・・と
私のお料理に香辛料(ハーブ)は欠かせませ〜ん!(^ー^)v


チック・コリアのリターン・トゥ・フォエヴァーは昔レコードで
よく聴きました!懐かしいなぁ♪
2. Posted by jazzaudiofan   2005年07月17日 13:54
mistyさん、コメントありがとうございます♪
Surf Ride、楽しんでくださいね。

香辛料やハーブを使ったmistyさんの手料理は
きっととてもおいしいんでしょうね♪

最近自分で料理する機会が増えましたが、
なんせ初心者のやること、失敗ばかりだし
段取りが悪いので時間もかかるし大変です(^^;)。

最近はパティオにおいてあるガス式のバーベキュー・グリル
を活用するようになりました。魚を焼いたりステーキを焼いたり。
家の中が暑くならず、くさくもならない(魚の場合)のが利点です。

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