2005年07月30日

MC275の真空管交換について

mc275-6MC275の出力管交換についてマッキントッシュのテクニカル・サポートにメールで問い合わせたところ、すぐに長さ5ページにもなろうかという詳しい回答が届いた。ポイントは以下の通り。
  • 出力管の交換時にバイアスの再調整は必要ない。(出力管の経年劣化による特性変化が音質にあまり影響しない回路設計になっている)
  • 現行生産品のKT88は、厳しい要件を課してSveltanaとReflector(ロシア)から調達している。
  • ユニティ・カップル設計によりカソードとプレートの両方に440-490Vの電圧がかかるので、現行生産品の出力管には対応できないものもある。マッキントッシュでは調達した出力管をすべて800Vでテストして、合格した物のみを採用している(他のテスト要件についても説明あり)。
  • 出力管の寿命は5000〜10000時間(!)、その他の小型真空管の寿命は10000〜20000時間(!!)。
その他、これまでのテストにより、具体的にどのメーカーのどの出力管だったら大丈夫、という情報も教えてもらった。

ホームページに行くと分かるが、マッキントッシュでは各サポート担当者のメールアドレスとフルネームが公開されている。そのことからも顧客ケアに対する並々ならぬ意欲がうかがわれるが、それにしても、メールでの簡単な問い合わせに、これほどの詳しい回答がすぐに寄せられるとは思っていなかった。マッキントッシュという会社に対する僕の尊敬度は200%アップ!!である。

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この記事へのコメント

1. Posted by NIKI   2005年07月31日 00:16
へ〜〜。バイアス調整しなくて良いんだ・・・。
それは知らなかった。外見も多少の進化(端子の違い)があるとは思っていましたが、回路も少しだけ進化してるということですね。

ただ、日本の商社を通して買うと、ぼったくり価格か!と思うぐらい
高いのです。(ロシア球が1本ン万円!?)
以前、目が点になっちゃいましたから。(笑)
2. Posted by Sasaki   2005年07月31日 00:51
Hajiさん、こんにちは。
マッキントッシュって凄い会社ですね。
私も一時あの魅力的なメータの色と仕上げに
本気で買おうと思ったくらいです。
でも買って使っていたマークレビンソンに技術的な質問を
したけどナシのつぶてで無視されました。
大きな違いがありますね。
日本のオーディオ・メーカでも木目の細かいサービスを
する会社は有ります。アキュフェーズも凄いですよ。
それに今まで良心的な対応をしてくれたメーカのサービスでは、
ヤマハとかパイオニアとかティアックとかラックス・マン
とかが有ります。
そういう所とは自然と長く付き合いたくなりますね。
チャオ♪
3. Posted by jazzaudiofan   2005年07月31日 14:59
>NIKIさん、コメントありがとうございます♪

固定バイアスの件はどうなんでしょ。
最近のものだけでなくて、もとからそうだったのかもしれません。
回路はハードワイヤ(point-to-point結線)でなく
基板を使っているし、実質的にも変わっているようですね。

ロシア製の真空管、そんなに高いんですか!
こっちではSveltanaやElectro HarmonixのKT-88だったら
1本30ドルとか40ドルで手に入るようです。

>ささきさん、こんにちは♪

マーク・レビンソンはだめでしたか・・(^^;)
最近はマドリガルとかいう大企業の傘下に入ってますからね。
日本のメーカーも、大手でもちゃんと対応してくれるところが
あるというのはいいですね。
おっしゃる通り、ちゃんと対応してくれるところとは
長く付き合いたくなります。
4. Posted by 北国の帽子屋   2005年08月01日 00:02
お、マッキンのkt88は、スベトラーナだったんだ。
恐るべしロシア
うちの8BM8シングル超3結は、スベトラーナが一番いい音してます。(笑)
5. Posted by jazzaudiofan   2005年08月01日 18:07
北国さん、コメントありがとうございます♪
そういえば、エレキットに色々手を入れた
改造版を使っておられるのですね。
ご自分で改造してしまわれるあたりがスゴイです。
6. Posted by 北国の帽子屋   2005年08月02日 17:27
こんにちはー。
やっぱ、なかなかオーディオに予算的をかけられないです。

もっぱら、中古、ジャンクをオークションで手に入れ、あーでもない、こーでもないとレストアしながら楽しんでます。

最近のお気に入りは、H.H.Scottのプリメイン299Dというやつで、マッキンでもかつて採用していた7591のPPです。
古い物ですが、なかなか深みのある、かつてのアメリカンサウンドを聴かせてくれてます。
ちなみにスピーカーも、近所のゴミ捨て場で拾った、ランサー26。(笑)
昨年、エッジがぼろぼろになり、紙製に張り替えましたが、現在、ならしも終わり、いい音になってきました。

まあ、今のところは、こんな感じでローエンドやってます。
7. Posted by jazzaudiofan   2005年08月02日 19:28
北国さん、

ローエンドなんてとんでもない!
手間暇をかけてご自分でレストアされた機器には
素晴らしい価値がありますよ〜。

100%文系の僕には知識がなく、そういう楽しみ方は
したいと思ってもできないので、羨ましいです♪

スコットやフィッシャーといった名前は最近きくように
なりました。今でもレストアして楽しんでおられるファンが
多いようですね。299Dは1962年の発売ですか。すごいなぁ。

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ジャズとオーディオが好きで、アメリカに住んでます。Audiogon等を通じてアメリカからオーディオ機器を個人輸入したい方をサポートしています。詳しくはこちらをご覧下さい。