2010年09月08日

Itzhak Perlman & Andre Previn / A Different Kind of Blues3

Itzhak Perlman Andre Previn A Different Kind of Bluesレコードショウの安売りコーナーで見かけ、思わず「何これ?」とつぶやいた1枚。クラシックの指揮者になる前にジャズピアニストとして活躍していたアンドレ・プレヴィンが僕は大好きなのだが、僕ですら名前を知っている有名なクラシックのヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンと一緒にジャズのアルバムを作っていたとは知らなかった。Angel Recordsというクラシックのレーベルから出ていたからかも。

1980年録音。プレヴィンがジャズの世界を離れて20年ほど経った時点のジャズ復帰作で、一方のパールマンはそれまでジャズを演奏したことは一度もなかったらしい。実際、パールマンのソロ(全部プレヴィンが「書いた」という説もある)はそれなりにジャズらしさが出ているものの、やはり大したことはない。

それでも結構楽しめるのは、プレヴィンの作曲(全曲書下ろし)と豪華な共演陣のおかげである。プレヴィンにレッド・ミッチェルにシェリー・マンといえば、1950年代、コンテンポラリー・レーベルに『Pal Joey』や『West Side Story』を吹き込んだ名トリオだ。これにギターの名手ジム・ホールが加わるのだから、泣く子も黙るオールスター・グループである。彼らの演奏が素晴らしいのはいうまでもなく、プレヴィンのジャズ演奏の腕前も、長いブランクがあった割には立派なもの。

ジャケットにでかでかと宣伝されているように、本作はデジタル録音である。アナログレコードの場合、デジタル録音は一般論としてはマイナス要因になるが、これまでの経験から、デジタル録音でもいいレコードができる可能性があることは知っている。これもそんな1枚で、音はナチュラルな感じで好ましい。盤質は少しプチプチノイズが気になるが、聴いてみるとなかなか良かったという、掘り出し物の1枚である。

Izhak Perlman & Andre Previn / A Different Kind of Blues
Angel Records DS-37780

Itzhak Perlman (vln)
Andre Previn (p)
Jim Hall (g)
Red Mitchell (b)
Shelly Manne (ds)

Side One
1. Look At Him Go
2. Little Face
3. Who Reads Reviews
4. Night Thoughts
Side Two
1. A Different Kind of Blues
2. Chocolate Apricot
3. The Five of Us
4. Make Up Your Mind

Recorded May 23-24, 1980

<参考アルバム>(リンク先はCD)
Different Kind of BluesDifferent Kind of Blues
Perlman & Previn
Modern Jazz Performances Of Songs From Pal JoeyModern Jazz Performances Of Songs From Pal Joey
Andre Previn Shelly Manne Red Mitchell
West Side StoryWest Side Story
Andre Previn
Modern Jazz Performances Of Songs From My Fair LadyModern Jazz Performances Of Songs From My Fair Lady
Shelly Manne
Trio Jazz: King SizeTrio Jazz: King Size
Andre Previn


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この記事へのコメント

1. Posted by けん   2010年09月09日 08:29
 アンドレ・プレヴィンがジャズピアニストだった事を最近知りましたので、非常に興味のあるお話です。一度聴いてみますね♪
2. Posted by jazzaudiofan   2010年09月09日 17:37
けんさん、コメントありがとうございます♪

本作もいいのですが、プレヴィンのジャズピアノに注目すると、一番のオススメは<参考アルバム>の中の"My Fair Lady"です。ドラマーのシェリー・マンがリーダーですが、ピアノトリオのアルバムとしては大傑作です♪
3. Posted by メルメン   2010年09月22日 22:57
5 宜しくお願いします。
例外もちらほらあるとは言え、クラシックの演奏家が専門外のジャンルに首を突っ込むとロクな事にはならない。
パールマンだったか、メニューインだったか、インド音楽を演った盤は悲惨だったし、グルダのジャズもあまり面白いとは思えない。
逆に、ジャズの渡辺香津美がクラシックを演ってるのも、「門外漢は大人しくしてろ!」と思いますね。
4. Posted by jazzaudiofan   2010年09月23日 11:26
メルメンさん、コメントありがとうございます♪

たしかに「クロスオーバー」は難しいですね。特にクラシックの演奏家がジャズをやる場合、即興が大きな壁になります。このアルバムのパールマンも「それらしい雰囲気が出ている」というだけにすぎません。逆も難しいでしょうね。ウィントン・マルサリスやキース・ジャレットもクラシックのレコードを出していますが、クラシック側からの評価は良くないのでしょうか。

僕は異なるジャンル間の交流そのものはいいことだと思いますが、なかなか成功しないのはたしかです。

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