今日買ったディスク

2010年04月20日

Amoeba Music Hollywood

Amoeba Music Hollywoodこの間、Kenny Wernerのライブに行った後、ロサンゼルス近辺で最大のレコードショップ、Amoeba Music(アミーバ・ミュージック)に行ってきた。ライブハウスCatalinaとAmoebaはどちらもサンセット大通りに面していて、数ブロックしか離れていない。午後8時すぎから始まった第1セットを見終わって店を出て、車をちょろっと運転して、アミーバに着いたのが10時頃。11時の閉店間近まで粘って、何枚かのジャズLPをゲットした。充実したジャズのライブを見て、その帰りがけにレコードを買って帰るなんて、何という贅沢!ジャズファンにとってこれ以上の幸せはないですよ。ホント(笑)。

Amoeba Music insudeさて、ロスを中心とする南カリフォルニアでは(そしておそらくアメリカ全体で)、CDショップがほぼ絶滅してしまった。タワーレコードが倒産したのは周知の通りだし、その後うちの近隣地域からは、HMVもVirgin Megastoreも姿を消し、ジャズのCDを買える店といえばBordersという本屋さんくらいになってしまった。そんな中で唯一生き残った大型店として、逆に広い地域のニーズを一気に担うようになって繁盛しているのがアミーバだ。

ハリウッドの店舗はとにかくだだっ広く、圧巻。新品だけでなく中古のCDやLPも積極的に扱っている。雰囲気はインディペンダントで猥雑。万引き防止のため、大きなバッグは持ち込み禁止で、入り口のカウンターに預けなければいけない。店を出るときも、勘定を済ませた後、レジ係が商品を持って出口付近まで同行し、防犯スキャナを通過した後で客に手渡すシステムになっている。
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2009年12月14日

日本への一時帰国のハイライト(2)レコード編

日本に帰ったときの楽しみのひとつは中古レコード店巡り。今回はあまり時間がなかったので、新宿ディスクユニオンジャズ館のレコードフロアで1時間、実家ではリズムボックス芦屋店で15分ほど、駆け足で買い物をするのが精一杯だった。日本のショップで探すのは日本でしか手に入らない国内制作盤が中心で、そのほかアメリカでなかなかお目にかからない盤にも手が伸びる。今回の収穫は9枚だった。

Red Mitchell / Bass Club
Red Mitchell Bass Club日本のキングレコードスタジオで1979年に録音されたパドルホイール盤。鈴木勲のピッコロベースとのデュオに、曲によって山本剛のピアノが加わる異色の編成で、存在すら知らなかったアルバムだ。レッド・ミッチェルは好きなベーシストなのだけれど、僕が知っているのは50年代のウェストコースト時代の作品のみ。一度ミッチェルの未亡人に会ったときにそんな話をしたら、「あら、レッドの音楽を知りたかったら5度チューニング採用後の作品を聴かないとだめよ」とぴしゃりと言われてしまったことがある。彼が1960年代末にスウェーデンに移住し、5度チューニングという特殊な調弦を採用してから新境地を開いたということを僕は寡聞にして知らなかったのだが、このアルバムは「その後」のミッチェルを垣間見せてくれる。

Herbie Hancock / The Piano
Herbie Hancock The Pianoテープへの録音というプロセスを省略し、演奏をリアルタイムでラッカー盤に刻んでいく「ダイレクト・ディスク」盤には、実際に音のよいものが多い。これは1978年、ハービー・ハンコックが東京は信濃町のCBSソニースタジオで録音したソロピアノ集。詳しい録音技術解説も入っていて、当時のソニーが相当力を入れて作ったレコードであるらしい。確かに音はいいし、演奏もなかなか。

The Great Jazz Trio / KJLH
Great Jazz Trio KLJH日本が世界に誇れる高音質レーベル、イースト・ウィンドの1977年作品。ハンク・ジョーンズ、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズからなる第1次グレート・ジャズ・トリオが、トリオとしては初めてスタジオで録音したもので、演奏内容、音質とも文句なし。縦横無尽に暴れまくるトニー・ウィリアムズがやっぱり凄い。KJLHというのはロスにあるFM局のコールレターで、スティービー・ワンダーが権利を買い取ったときにこの頭文字に合わせて「Kindness, Joy, Love & Happiness」というスローガンを作った。黒人コミュニティをターゲットとする小規模FM局として現在も活動している。1977年当時はジャズやクロスオーバーがかかっていたそうだが、現在はR&Bとトークが主なようだ。
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2009年08月17日

今日買ったレコード090817

Record Surplus 1少し前のことになるが、ロサンゼルスでも最大規模の中古レコード店、Record Surplusに行ってきた。車で家から1時間ちょっと(高速道路が混んでいればもっとかかる)。ここは店の広さと中古盤の品揃えが良いこと、価格が比較的安いことで有名だ。「屋根裏」と呼ばれる2階には、1枚1ドルの格安品が数千枚、廊下や階段にまで所狭しと置かれている。きちんと分類されておらず、ホコリだらけなので大変だが、根気よく探しているとジャケットはぼろぼろでも中身がきれいな掘り出し物が見つかることがある。

Record Surplus 2今回は、ほぼ2カ月に1回開催されるセールを狙っていったのだが、2日目だったこともあり、ジャズの品揃えはそれほど良くなかった。セール初日は開店前から行列ができ、めぼしい品はその日のうちに売れてしまったという。うーん、スゴイ(笑)。次回からはセール初日に来ないといけないなあ…。

Used Records 0908ちょっと欲求不満気味だったので、帰り道にもう1軒、Long Beachという町にあるBagatelle Recordsにも寄ってきた。左の写真は、その2軒の中古屋で購入したLPの一部だ。価値が高そうなのは(実際に値段もそれなりにした)、Impulse"The Incredible Kai Winding Trombones"と、Verve"Gerry Mulligan Meets Stan Getz"(盤質良好!)。

珍しいというか、僕が知らなかっただけかもしれないが「こんなアルバムもあったのね」的な盤は、まずVerve"Johnny Smith"。コロラドに引っ込んで第一線から退いたジョニー・スミスが1967年にニューヨークに出てきて吹き込んだアルバム。ピアノがハンク・ジョーンズでベースがジョージ・デュヴィヴィエだから充実した内容だし、ギブソンのジョニー・スミス・モデルの写真をフィーチャーしたゲートフォールドのジャケットも洒落ていて、なかなかいい。

もうひとつはPablo"Oscar Peterson In Russia"。2枚組のライヴアルバムで、ピーターソンのソロ、ニールス=ヘニング・オルステッド・ペデルセンとのデュオ、そしてジェイク・ハナが加わるトリオと発展していく豪華な内容。1974年のピーターソンは絶好調だし、観客の興奮も伝わってくる。盤質はあまり良くなく、かなりブチブチ・ノイズがあるけれど、音楽の力に引き込まれるレコードだ。

Jimmie RowlesとStan Getzの"The Peacocks"は、ジャケットに「見本盤」のでっかいシールが貼られていて外見は最悪だが、内容が素晴らしい。録音も割と良くて、特にロウルズとゲッツのデュオは涙が出そうになるくらい美しい。ちなみに見本盤はファースト・プレスだから音がよく、貴重だというので中古市場では普通の盤より珍重されるらしい。

<参考CD>
ジ・インクレディブル・カイ・ウィンディング・トロンボーンジ・インクレディブル・カイ・ウィンディング・トロンボーン
カイ・ウィンディング

by G-Tools
Getz Meets Mulligan in Hi-FiGetz Meets Mulligan in Hi-Fi
Stan Getz with Gerry Mulligan

by G-Tools
In RussiaIn Russia
Oscar Peterson

by G-Tools
ザ・ピーコック(期間限定盤)ザ・ピーコック(期間限定盤)
スタン・ゲッツ

by G-Tools
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2009年05月26日

今日買ったレコード:2009年5月26日

Records先日「ブルーノート・オリジナル盤の魔力」という記事で書いたとおり、50年代からリアルタイムでジャズを追いかけてきたSCさんのレコード・コレクションからめぼしいものを譲ってもらえることになった。第1弾ではブルーノートのオリジナル盤を10枚、コンテンポラリーとパシフィックジャズを1枚ずつ、計12枚を購入した。

しばらく前に第2弾として、また25枚ほどめぼしいものを貸してもらい、VPIのレコード洗浄機で洗ってみっちり試聴して、僕の基準で「聴くに堪える」ものだけを選んで購入した。今回入手したのは8枚。ブルーノート、インパルス、コンテンポラリー、パシフィックジャズがそれぞれ2枚ずつだ。

ジョー・ヘンダーソンの『Mode For Joe』はいうまでもない大名盤で、3管+ボビー・ハッチャーソンのビブラフォンが織りなす重厚なサウンドに、ジョー・チェンバースの強烈なドラミングが炸裂する。ヘンダーソンのBN盤はどれも素晴らしいが、特にこのアルバムは曲(ジョーヘン+シダー・ウォルトン)がいい。

オリヴァー・ネルソンの『More Blues And The Abstract Truth』は超有名な『Blues And The Abstract Truth』の続編ということだが、音楽の中身もルディ・ヴァンゲルダー(RVG)の録音も素晴らしい。BN盤と併せてインパルスの大編成ものの録音を聴くと、RVGの凄さがよくわかる。

ジェリー・マリガンの『Paris Concert』はステレオ盤をすでに持っていたが、このモノラル盤の方がずっと音がいい。1954年のライヴ録音だからステレオであるわけがなく、モノラル音源を電気的に処理したんじゃないだろうか。ステレオ盤は妙に音がボンワカしていて、位相が狂っているような感じだった。ステレオの黎明期(?)に作られたのだろう、「Electronically Enhanced for Stereo」と書かれた疑似ステレオのレコードをときどき目にするが、これには近寄らない方が良さそうだ。

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2009年02月25日

Analogue Productions Blue Note 45rpm再発シリーズ

Analogue Productions Blue Note 45rpm Reissue Seriesアメリカではアナログの復権が言われて久しいが、ここにきてジャズの歴史的名盤を高音質レコードで再発する動きが活発化してきた。古今東西、ジャズの再発といえばブルーノート。以前から色々なオーディオファイル・レーベルが様々な形で再発してきたわけだが、今回はAnalogue Productionsが力の入ったシリーズを投入してきた。Kevin Gray & Steve Hoffmanによるリマスタリング/カッティングで、RTIによる180g重量盤、しかも45回転の2枚組という強力な仕様だ。

僕はアナログを昨年12月に始めたばかりだけれど、ジャズ・オーディオ・ファンとしてこれほど魅力的なレコードはなかなかない。1タイトル50ドルと高いのだけれど、シリーズ25タイトル全部を予約すると送料が無料になることもあり、迷わずシリーズ購入を予約した。これまでに写真の13タイトルが届いている。

このシリーズのLPの音はびっくりするほどリアルで、同じタイトルのCDやDVD-Audio、SACDバージョンを軽く蹴散らしてしまう。特に抜けの良さと音像の実在感が素晴らしい。45回転だから片面に1〜2曲しか入っておらず、頻繁に席を立ってレコードをかけかえる必要があるが、音質のためならそれくらいの不便さは気にならない。

これを音質面で上回る可能性があるのはブルーノートのオリジナル盤だけだと思うが、このシリーズは現代の高性能再生システムを前提にリマスタリングされており、45回転という利点もあるので、いくつかの点でオリジナル盤を上回っている可能性もある。いつかオリジナル盤を手に入れることができたら比べてみたいものだ。

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2009年02月11日

Orange County Record Show

OC Record Show - LPs僕が住むOrange County(オレンジ郡)では、毎月最終日曜日にレコード・ショウが開催されている。大きな体育館のようなホールに50を超える音楽関連のベンダーが出店し、そのほとんどが中古レコードを販売している。少し前のことになるが、1月25日にこのレコード・ショウに行ってきた。それまでにも何度か「見物」に行ったことはあったが、自宅のシステムで聴くために中古レコードを真剣に物色したのは今回が初めてだ。

その後に地元オーディ同好会の月例会があったので、正味1時間しかなく、チェックできたベンダーはわずか3箇所。それでも写真の通り12枚のLPをゲットすることができた♪

1枚3ドルとかいう安いものもあるにはあるが、ここに出店している人たちはプロなので、状態が良く価値のあるレコードはそれなりの値段がする。それこそブルーノートのオリジナル盤とか、モザイクレコードの廃盤ボックスセットとか欲しいモノはたくさんあったが、こちらの予算も限られている。

今回入手したのは下記のタイトルだ。
・Chick Corea & Gary Burton / Crystal Silence (ECM)
・Toshiko Akiyoshi Lew Tabackin Big Band / Road Time (RCA)
・Art Farmer / The Summer Knows (East Wind/Inner City)
・Keith Jarrett / Facing You (ECM)
・Count Basie / This Time By Basie (Reprise)
・Oscar Peterson / Exclusively For My Friends (MPS 2枚組コンピ)
・Jimmy Smith & Wes Montgomery / The Dynamic Duo (Verve)
・Oscar Peterson Trio + 1 (Mercury)
・Paul Desmond Quartet Live (Harmony/A&M 2枚組未開封)
・Shelly Manne / My Fair Lady (Contemporary)
・Barney Kessel Vol. 2 (Contemporary)
・Stan Getz & J.J. Johnson At The Opera House (Verve)
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2009年01月06日

生まれて2回目の中古レコードショッピング5

UsedRecords2-1つい先日生まれて初めての中古レコードショッピングを体験したばかりだが、また同じ店に行ってきた。というのも、この間は時間切れでアルファベットの「P」くらいまでしか見ていなかったのと、店の人から「数日後に2日間限定のセールをやります。中古レコードは50%OFF!」という情報を得たからだ。

1枚1ドルとか4ドルとかの店で50%OFF?!これは行かねば!ということで、B先輩とは別の友人を誘って出撃してきた。そして今回ゲットしたのは28枚!50%OFFのおかげで平均価格はなんと3ドルちょっと!ヤッター!(笑)

UsedRecords2-2Peggy Lee, Dinah Shore, Nancy Wilson, Key Starr, Keely Smithなどの女性ヴォーカルものが今回多かった。よく分からないマイナーレーベルのものも含めてだが、Sarah Vaughanのレコードを5枚ゲットできたのも嬉しい。ちなみに今回購入した中で一番高かったのはAfter Hours With Sarah Vaughan (Columbia CL660)。

他に「おっ」と思ったのは、JazztoneレーベルによるColeman Hawkinsの2枚。このレーベル、Jazztone Societyという同好会(?)が主催したメールオーダーで、会費を払うと毎月1枚レコードが送られてきたらしい。Stan Kenton楽団で健筆を振るった西海岸のアレンジャーPete Rugoloの2枚も嬉しい発見だ。素性がよくわからないのはBravo!というレーベルのEarl Father Hines and His Orchestra。レーベルが活動していたのは1959年から60年代前半らしいが、録音はいつなんだろう?

それにしても、中古レコードの探索がこんなに楽しいとは!うちの近くにこんないい店があるというのもラッキーだ。店の人の話によると、最近レコードを売りに来る人が多く、店の陳列棚があふれてしまっているとのこと。店の奥には、買い取ったはいいがまだ開けてもいない段ボール箱がたくさんあるそうだ。この店には1カ月に1回くらい行くのが吉とみた。

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2009年01月05日

生まれて初めての中古レコード・ショッピング5

UsedRecords1-1昨年12月14日にレコードプレーヤーを導入し、これまでデジタル一辺倒だった僕にも、これからレコードをコレクションしていく楽しみができた。数日前、さっそくB先輩に連れられて、生まれて初めて中古レコード・ショッピングに行ってきた♪

ターゲットはうちから車で15分くらいのところにあるローカルな楽器屋さん。店の奥に中古レコードがおいてあるのだが、B先輩によると店の人がレコードの価値をいまひとつ理解していないので^^、レコード専門店よりも値段が安いし、ときどきトンデモナイ掘り出し物が見つかるらしい。

店に到着すると、まず中古レコードの品定めの仕方を手取り足取り教えてもらった。B先輩の方法では、ジャケットの汚れや痛みは基本的に無視。気になるレコードはすかさず中を確かめる。オリジナルのインナースリーブがあればポイントアップ。

UsedRecords1-2レコードを取り出すと、まず真ん中の穴の周辺を見る。この辺に擦り傷というか、スピンドルに差し込むときに一発ではまらず、グリグリとやった痕跡を探す。この痕跡がたくさんあると、再生された回数が多いのでマイナス。次に盤面を見る。カビやホコリなど洗えば落ちるものは気にしない。目で見えるキズについては、指の爪でこすってみて引っかかるようだったら確実に「ブチッ」というノイズを発するので大きなマイナス。そうでなければ、再生してもあまり気にならない可能性が高い。
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2007年07月26日

今日買ったディスク:Spice of Life, SwingBros

今回は日本からのお買い物。スパイス・オブ・ライフとスイングブロスというレーベルに注目してみた。SOLはスウェーデンとのつながりが深く、北欧ジャズのCDをたくさん出しているかと思えば、日本人アーティストとして守屋純子の作品を出したり、最近はハワイアンにも力を入れているようで、なんともおもしろいレーベル。

コモンリー・ユニークコモンリー・ユニーク
ザ・リアル・グループ
5年くらい遅れてると言われそうだが、スウェーデンのアカペラグループThe Real Groupを知ったのはつい最近のこと。かなりポップス寄りでジャズグループとはいえないが、ABBAを思わせる爽やかで広がりのあるハーモニーにノックアウトされて即注文とあいなった。しかし僕がこのグループの凄さを知ったのは、手元にディスクが来て「楽器を一切使っていない」ことを知ったときだ。エフェクトを使ってはいるものの、ギターやベースやドラムやシンセと思っていた音がすべて人間の声だというんだから…。久しぶりに目玉が飛び出るほど驚いた! テクニカルなことを忘れたとしても、アルバム全体が実に爽快で楽しく、聴いていると気分がどんどん良くなってくる。僕がアカペラグループの頂点として崇拝するシンガーズ・アンリミテッドを超えるグループが現れたかも。

アイム・オールド・ファッションドアイム・オールド・ファッションド
マルガリータ・ベンクトソン
20年間在籍したリアル・グループを脱退してソロCDを出したのがマルガリータ・ベンクトソン。伸びやかなソプラノ・ヴォイスが魅力的。曲によってストリングスやビッグ・コンボを交えた豪華な伴奏もいいし、録音も好ましい。でも、アルバム全体を通してリスナーを魅了する歌手としてのカリスマ性にちょっと欠けるかな。

PLAYGROUNDPLAYGROUND
守屋純子
NYで活躍するピアニスト/作曲家の守屋純子がセロニアス・モンク・コンポーザーズ・コンペティション優勝を記念して、ライアン・カイザー、クリス・ポッターといったNYのオールスターを集めたセクステットで録音したストレート・アヘッドなジャズ・アルバム。ビバップの伝統を踏まえた曲作りと演奏に勢いがあって好ましい。録音からマスタリングまでルディ・ヴァンゲルダーが行ったとのことで、音にも注目したが、僕には低域(ベース)不足・高域(シンバル)過多と感じられる。

スイングブロスは岸ミツアキの「スインギン・オールウェイズ」で僕の耳にとまった新進レーベルだが、モダン・スイングというジャンルに特化しているのが珍しい。スイングブロスがプロデュースしたハリー・アレン=ジョー・コーン・カルテットの傑作アルバム"This Is..."は、Arborsがライセンスを取得して"Hey, Look Me Over"としてアメリカで発売され、ヒットしたと同時に批評家からも高い評価を得た。日本発のクオリティの高いアルバムが「逆輸入」された好例だ。これまで買ったCDはどれも質が高いので、大いに注目している。

スイング・ブラザーズ~スイングジャーナル・リーダーズ・リクエストスイング・ブラザーズ
ハリー・アレン スコット・ハミルトン
アル・コーン=ズート・シムズを彷彿とさせる2テナー・コンボの2005年録音。大好きなギタリスト、バッキー・ピザレリと大好きなベーシスト、ジェイ・レオンハートの参加も魅力的だ。このグループは、アメリカのコンコード・レーベルからも"Heavy Juice"というヒット作を出している。レトロでまったりとしたスイング感がいいのだが、ちょっとまったりしすぎかな?

スウィート・アンド・ラヴリースウィート・アンド・ラヴリー
NY4
聞き慣れない「NY4」というグループ名には、ジョン・バンチ(p)、バッキー・ピザレリ(g)とジェイ・レオンハート(b)の"New York Swing"という名前のレギュラートリオに、コルネットのウォーレン・ヴァシェを加えたカルテット、という意味が込められている。ジョン・バンチが84歳、バッキーが80歳だからすごい高齢グループだ。岸ミツアキの「スインギン・オールウェイズ」で初めて聴いたウォーレン・ヴァシェは素晴らしいプレイヤー。鉄壁のリズム隊はドラマーがいないことを気づかせないほどスイングしているし、音質も最高♪ 個人的には上記「スイング・ブラザーズ」より気に入った。

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2007年07月24日

今日買ったディスク:ヴォーカルもの4枚

Sings Love Stories
Ed Reed
エド・リードは1930〜40年代に南ロサンゼルスのワッツで育ったというから、少なくとも70代後半だろう。高校の同級生にエスター・フィリップスがおり、近所に住んでいたチャールス・ミンガスからコードを教わった。ぐれて高校を中退し、40年に及ぶ麻薬中毒生活中に2度投獄されたのだが、刑務所でも歌い続け、アート・ペッパーとは獄中で何度も共演したという。麻薬中毒をようやく克服し、サンフランシスコに落ち着いたリードが、満を持して録音したのがこのデビューCDだ。とにかく1曲目のA Sleepin' Beeを聴けば、ノックアウトされること間違いなし。超大型・超遅咲きの「新人」男性歌手の登場だ!

Dearest DukeDearest Duke
Carol Sloane
ベテラン歌手キャロル・スローンの最新作はエリントン曲集。伴奏はブラッド・ハットフィールドのピアノと、ケン・ペプロウスキのテナーサックスまたはクラリネットのみ。これはいいアルバムだ。スローンはスキャットやインプロビゼーションをがんがんする人ではないが、説明・定義不能なジャズのエッセンスをもっている。ペプロウスキは1曲だけ歌も唄っているが、これはご愛敬。コメディアン並みにユーモアのセンスがある彼は、後半きわどいジョークをかまし、スローンを吹き出させている(笑)。

2 Sets
Steve Evans Quartet
シカゴという街はパトリシア・バーバーやカート・エリングなど、極めて個性的なジャズシンガーを輩出している。スティーヴ・エヴァンスはそのシカゴで最近頭角を現している若手シンガーだそうだ。スタジオ録音だが、ライヴのようにテープを回し続け、休憩なしの一発録音でとった2「セット」をそれぞれ別のCDに収録した野心的な2枚組。ニック・ドレイクやトム・ウェイツからマット・デニス、ジャズのスタンダードからクラシックまで実に多彩な曲を取り上げ、独特の音世界を構築している。おもしろい。

Carol WelsmanCarol Welsman
Carol Welsman
大好きなカナダ出身の歌手の最新作。広い意味での「ラテン」をテーマに、英語以外にもポルトガル語、フランス語、イタリア語、スペイン語の歌が収録されている。期待して買ったのだが、僕の嫌いなスムーズ・ジャズに堕落していてがっかり。コンテンポラリーな感覚を活かしたジャズでも内容が良ければ僕は否定しないが、これは全然ダメ。ジミー・ハスリップをプロデューサーに迎えたのがまずかったか。でも、好きな歌手なので今週の金曜日にはライヴに行きます^^。

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jazzaudiofan
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