Jazz etc. Live!

2012年02月13日

Joshua Bell & Edgar Meyer Live!

Voice of the Violin昨日、珍しくクラシックのコンサートに行ってきた。うちから車で30分くらいのところにあるラグナビーチという街は芸術が盛んな観光地。今年10周年を迎えるラグナビーチ音楽祭はバイオリンのジョシュア・ベルを芸術監督に迎え、1週間にわたって様々な音楽イベントが催された。その中で僕が特におもしろそうと選んだのが土曜日のコンサートだ。

Best of Edgar Meyer場所はLaguna Beach Playhouseという収容人数300人くらいの小さな劇場で、クラシック界の大スターの演奏をこれほどインティメットな環境で聴ける機会はなかなかないだろうと思う。出演者はジョシュア・ベル以外に、クラシック出身ながらブルーグラスなどジャンルを超えて活躍する天才ベーシスト、エドガー・メイヤー、英国のピアニスト、サム・ヘイウッド、そしてLAで結成された若手弦楽四重奏楽団カルダー・カルテット。プログラムは3部構成。
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2011年12月01日

Soka BluePort Jazz Festival 2011

うちから車で30分ほどのところにあるSoka University of Americaに新しいコンサート・ホールが完成したのは今年の春。4月8日に非公式なこけら落とし(?)としてケニー・バロンのソロピアノ・コンサートが開催されたことはこの記事で述べた。このホールが正式にオープンし、2011/12年のシーズンが始まったわけだが、その大きな催しとして、Soka BluePort Jazz Festivalが10月28日から30日にかけて開催された。

BluePortは同大学の教授でもあるJim Merod氏が主宰しているマイナージャズレーベルで、過去6年にわたってJazz Monstersと題したコンサートを学内で開催し続けてきた。彼が数十年にわたって築き上げてきた人脈と企画力が新しいコンサート・ホールという場所を得て、一気に花開いたわけである。(ちなみにBluePortのCDは筆者が運営しているオンライン・ショップEastwind Importで販売している。)

フェスティバルは3日間にわたって開かれたが、僕は金曜と土曜の2日のみ参加した。主催者から「音が一番いい」ときいたセクションで2日間たっぷりとジャズを楽しむことができた。

(写真提供: Photos by Greg Weaver)

10月28日
Geoffrey Keezer - Peter Sprague Band

01-Keezer-Sprague-Bandジェフリー・キーザーがNYからサンディエゴに引っ越してきたのは5〜6年前のことで、彼がサンディエゴ〜LA近辺の優れたジャズミュージシャンと活動し始めるのに時間はさほどかからなかった。女性歌手のデニース・ドナテッリの2010年のアルバムWhen Lights Are Low(グラミー賞2部門ノミネート)などはその例だが、ギタリストのピーター・スプレイグとも意気投合し、双頭コンボを結成。今年に入って同グループのデビューCD、Mill Creek Roadを発表した。
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2011年08月02日

カリフォルニアより愛を込めて:SSJ All-Stars Live!

B004XK1ENKカリフォルニアより愛をこめて
アラン・ブロードベント SSJオールスターズ ディック・ノエル クリス・コナー フランキー・ランドール ピンキー・ウィンターズ スー・レイニー ジョニー・ホリデイ レスリー・ルイス カート・ライケンバック ダイアン・ハブカ
インディーズ・メーカー 2011-08-03

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レアなヴォーカル・アルバムを中心とする復刻や新録アルバムの発売・プロデュースを行っている日本のレーベル、SSJ Recordsにゆかりのあるミュージシャンたちが、東日本大震災の被災地復興に貢献したいと、チャリティCD『From California With Love』(カリフォルニアから愛を込めて)を制作した。

SSJから数枚のCDを発売し、SSJの招聘で何度か日本を訪れているダイアン・ハブカ(vo, g)がコンセプトを発案し、SSJのアメリカ側でのプロデューサーを務めるビル・リードが制作を担当。4月から5月にかけてチャッツワースにあるSSJゆかりの録音スタジオ、アンブレラ・メディアで録音が行われた。ミュージシャンやスタジオ、録音関係者やレーベルは全てボランティアで、売上は全て日本大使館に寄付される。

01-VitellosこのCDのアメリカでの発売を記念して、7月16日にCDリリース・パーティが開催された。もちろん、このライヴ・イベントの収益も寄付される。場所はロサンゼルス、ユニバーサル・スタジオに近いStudio Cityという町にあるVitello'sというジャズクラブだ。今回初めて行ったのだが、Vitello'sは本格的なイタリアン・レストランで、1階はレストランとバーがあり、2階の部屋にステージがしつらえられ、ジャズクラブとして使われている。そういえば以前は「Upstairs at Vitello's」(Vitello'sの2階)という名前で呼ばれていたっけ。

ここは、Jazz Bakeryが一次閉店に追い込まれて以来、ロサンゼルスのジャズクラブとしてかなり力をつけてきているようで、地元の優秀なミュージシャンを始めとして、なかなか魅力的なスケジュールを組んでいる。ベテラン・ギタリストのジョン・ピサノが毎週火曜日に他のギタリストを招いて「Guitar NIght」という催しを長年続けていることでも知られている。本格的なイタリアン・レストランなので、値段はちょっと高いが、料理はとても美味で大いに楽しめた。ハコはそれほど大きな部屋ではなく、インティメットな雰囲気だし、音響も良い。

SSJのチャリティCD発売記念ライヴが開かれた7月16日は、ロサンゼルスの主なフリーウェイ「405号線」が工事のため閉鎖された日に当たっていた。前代未聞の交通渋滞が発生するとして、市当局は「車に乗らず、どこにも出かけず、家でじっとしていてください!!」というメッセージを流し続けていたのだが、それが功を奏し、関係のない他のフリーウェイまでがら空き、僕は記録的な短時間でVitello'sに到着した。それで客足が遠のくのではないかと懸念していたが、部屋はほぼ満杯で、ライヴは概ね成功したようだ。

02-Trioヴォーカル中心のライヴで、何人もの歌手が入れ替わるなか、「ハウス・トリオ」を務めたのがジム・コックス(p)、トム・ウォリントン(b)とラルフ・ペンランド(ds)だ。3人とも趣味のいい安定した演奏だったが、特にジム・コックスは伴奏にソロに感性がキラリと光っていた。

04-ReichenbachBrosカート・ライケンバックはSSJお馴染みのヴォーカリストで、今回のCDではデザイン制作もクレジットされている。ライヴでは司会を務めたほか、トロンボーン奏者である兄のビル・ライケンバックと一緒に何回か登場し、“The Way You Look Tonight”、“Lovely Way To Spend An Evening”、“I'm Old Fashioned”、つい最近亡くなった女流作曲家Effy Joyの“Forever Didn't Last 'Til Spring”を唄った。ビルはトランペットのような形をした珍しいバルブ・トロンボーンを使っていた。

05-LeslieLewisレスリー・ルイスはピアニストのジェラード・ヘイゲンと共に登場し、“No More Blues”(“Chega de Saudade”の英語版)、“Caravan”などを披露。

06-DianeHubkaDanSawyerダイアン・ハブカはウクレレとギターを弾くダン・ソーヤーと登場、「オルフェのサンバ」に英語の歌詞をつけた“Sweet Happy Life”、デビューアルバムのタイトル曲“Haven't We Met”、SSJの企画で録音したビヴァリー・ケニー作詞の“I Don't Believe In Love”、クレア・フィッシャー作の“Morning”を唄った。ダン・ソーヤーのウクレレはジャズでは珍しいが、なかなか良かった。

07-MichaelDees休憩後のセカンド・セットでは、チャリティCDには参加していない男性歌手マイケル・ディース(Michael Dees)がスペシャルゲストとして登場。恥ずかしながらそれまで名前も聞いたことすらなかったが、実に素晴らしい歌唱でノックアウトされた。映画などでフランク・シナトラの代役を務めたこともあるだけあって、シナトラの影響を色濃く感じるが、それだけではない、自分のスタイルを確立している。力強くエネルギッシュな歌声と完璧なヴォーカル・コントロールに裏打ちされたリラックスしたスタイル。“Our Love Is Here To Stay”や“Night And Day”などを唄ったが、この日、個人的に最も感銘を受けたパフォーマンスだった。ロサンゼルスには、僕が知らない才能豊かなミュージシャンがたくさんいるんだな、と改めて思った次第である。

08-PinkyWinters味わい深い歌唱で特に日本のファンに親しまれているピンキー・ウィンターズは、以前から予定されていた日本公演を震災後に敢行したエピソードを披露。“I've Got The World On A String”、“Look For The Silver Lining”、シャーリー・ホーンの“He Never Mentioned Love”、ボサノヴァを唄った最新作に収められている“Another Rio”を唄い、健在振りを示した。

10-SueRaney最後に登場したのは大御所スー・レイニー。“I Like Being Here With You”ではアドリブの歌詞を挿入して観客を沸かせ、“Listen Here”と“I'll Be Seeing You”では情感のこもったバラードを聴かせてくれた。

チャリティCD『カリフォルニアから愛を込めて』は、日本ではSSJから8月3日に発売予定。今回のライヴに出ていなかった参加アーティストとして、アラン・ブロードベント、ティアニー・サットン、クリスチャン・ジェイコブ、ジョニー・ホリデイ、ディック・ノエル、フランキー・ランドールがいるほか、特別に寄贈された故クリス・コナーの1987年のライヴ録音トラックも収録されている。特にヴォーカル・ファンにはたまらない内容となっており、オススメである。

B004XK1ENKカリフォルニアより愛をこめて
アラン・ブロードベント SSJオールスターズ ディック・ノエル クリス・コナー フランキー・ランドール ピンキー・ウィンターズ スー・レイニー ジョニー・ホリデイ レスリー・ルイス カート・ライケンバック ダイアン・ハブカ
インディーズ・メーカー 2011-08-03

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2011年04月11日

Kenny Barron Solo Live!

アメリカ創価大学(Soka University of America)で行われている“Jazz Monsters”コンサート・シリーズについてはこのブログで何度も書いてきた。同大学で哲学等を教える教授で、ジャズ・レーベルBluePort Jazzの主宰でもあるJim Merod氏が、6年ほど前から学内で行っている催しだ。これまで何十年もジャズのライヴ録音を手がけてきた彼の人脈を通じて、かなりビッグなジャズミュージシャンも登場するオレンジ郡の「知る人ぞ知る」ジャズスポットになりつつある。

soka-pac-exteriorこれまではファウンダーズ・ホールといって、リッチな西洋風の応接間と形容したくなる部屋でコンサートが行われていた。PAがなく、至近距離で「生音」を聴くという、ある意味得難い機会を提供してくれていたが、例えばピアノトリオでもドラムとピアノの音量差があり、ドラム側に座ってしまうとピアノがきこえにくくなるとか、やはりそれ用に設計されていない部屋には限界があるし、6年続いたシリーズで聴衆も増えてきて、部屋に入りきれないようなケースも出てきた。

soka-pac-interior-from-stage1そこで、という訳でもないろうが、同大学の設立10周年を記念して建設されていた1000席のコンサート・ホールを擁するPerforming Arts Centerが、つい先頃、タイミングよく完成した。7,200万ドルの建設資金を投じ、音響はロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサート・ホールを設計した豊田 泰久氏が担当。写真から分かると思うが実にゴージャスなホールである。

IMG_40824月8日、このホールでケニー・バロンのソロ・ピアノ・コンサートが開催された。とはいうものの、このホールの正式なオープンは5月の卒業式とされていて、コンサート等の本格的な活動が始まるのは9月以降ということで、今回はあくまで非公式の「テスト・コンサート」という位置づけ。こんな素晴らしいホールで、現役ジャズ・ピアニストの中でも最高峰に位置するケニー・バロンのソロ・ピアノを聴けるのだから、テストでも何でも結構である(笑)。
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2011年03月25日

Jazz For Japan:日本の被災者支援に立ち上がったジャズミュージシャンたち

01-Capitol日本の大震災関連のニュースはここアメリカでも広く取り上げられており、支援の動きが広がっている。様々なテレビ番組で国際赤十字への募金が呼びかけられているし、身近なところでは当地在住の日本人・日系人もイニシアティブを取って様々な募金活動を行っている。最近は電話会社が日本への国際電話を無料にしたり、ケーブルTV会社が通常は特別料金が必要な日本語チャンネルを無料で提供しており、日本人コミュニティに対する心遣いも伺える。

そんな中で、ジャズミュージシャンが日本の被災者支援のために立ち上がった。

11-CapitolHawway23月23日と24日の2日間にわたり、LA在住のジャズミュージシャンがハリウッドのキャピトル・スタジオに集結し、チャリティ・アルバムのレコーディングを行ったのだ。僕は知り合いを通じて招待を受け、その2日目のレコーディングに立ち会うことができた。

09-LarryRobinsonこのプロジェクトを呼びかけたのはプロデューサーのラリー・ロビンソン氏(左の写真の右端)。元ジャズドラマーで、現在はアバター・レコードというレコード会社のCEOを務めている。会社のスタッフとランチを食べている時に日本の震災の話題になり、知り合いのジャズミュージシャンが頻繁に日本で演奏していることや、ジャズという音楽が日本のファンによって長年支えられてきたことにミュージシャンが日頃から大いに感謝している、といったことを考えるうちに、チャリティ・アルバムの制作を思いついたという。
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2010年10月10日

Grant Stewart Quartet Live!4

IMG_39969月24日、Soka University of Americaでテナーサックスの注目株、Grant Stewart Quartetのコンサートを見てきた。NYで活躍しているグラントがここにやってくるのは3年連続だそうで、僕も昨年9月のライヴを見ている(そのときの記事はこちら)。

今回のメンバーは、ドラムは前回と同じRoy McCurdyで、ピアノはLAで活躍する名手Alan Broadbent。ベースはブロードベントが連れてきたのだろう、トリオでよく一緒にやっているPutter Smithだ。僕はブロードベントのピアノが大好きなので、楽しみにしていた。

IMG_3991第1セットはビバップ・ナンバーのWoody 'N Youで始まり、最近Sharp Nineレーベルから出した新作Around The Cornerの収録曲を交えて進んでいった。グラントについては去年のライヴの感想で、「ちょっと地味すぎじゃない?と思うところもあった。アレンジも含めてリズム面やハーモニー面でもう少し意外性のある工夫をするとか、テンポにもう少し変化をつけるとか」と書いたのだが、それからかなり進歩していて、よりホットな、より変化に富んだ、高度な演奏を繰り広げていたのが嬉しかった。
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2010年08月10日

Jeff Hamilton Trio feat.橋本有津子Live!4

橋本有津子&Jeff Hamilton先週の土曜日、久しぶりにSteamersに出撃してきた。大阪で活躍しておられるHammond B-3オルガン奏者、橋本有津子さんが再びカリフォルニアにやってきて、名ドラマーJeff Hamilton、若手イチオシのギタリストGraham Dechterという強力トリオで出演したのだ。橋本さんは、大阪でのジャムセッションで意気投合したジェフ・ハミルトンの招聘を受けて何度か来米されている。

2006年にはテナーサックスの名人Houston Personを迎えたトリオでWest Coast Jazz Partyに出演、南カリフォルニアのジャズファンの人気を一気に獲得したし、これまでにカリフォルニア録音のCDを何枚もリリースしている。(過去の関連記事はこちらこちら。)

Jeff Hamilton & Graham Dechter何年も前から一緒に橋本さんを応援しているNetHeroさんとご一緒し、嫁さんも連れて行ったのだが、今回もステージ中央かぶりつきのテーブルに案内され(店長いつもありがとう!)、有津子さんのご主人でギタリストでもある裕さんや当地で通訳を務めるYokoさんと同席するという幸運に恵まれた。

第1セットは最初からエンジン全開のMoon Riverで始まり、意表をついた急速調のYours Is My Heart Alone、ファンキーでセカンドライン風のリズムを使ったユーモラスなYou Are My Sunshineと続いた。この辺りは有津子さんが持ち込んだ新しいアレンジのようで、楽譜を見ながらの演奏。特にジェフは老眼鏡を掛けたり外したり楽譜をめくったりと忙しそうだったが(笑)、それでもほとんどミスらしいミスもなく演奏したのはさすがだ。
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2010年04月09日

Kenny Werner Quartet Live!4

Kenny Werner1週間ほど前に、以前何度か会ったことのあるPeter Erskineの奥さん、睦子さんからメールが来た。「ピーターが珍しく興奮しているエキサイティングなギグがあるので、是非見に来てください」とのこと。場所はハリウッドのど真ん中にあるロス一流のジャズクラブCatalinaで、共演者はKenny Werner(p)にChris Potter(ts)とあるから、コレハイカネバ!と気合いを入れて出撃してきた。

Catalina Bar & Grill実をいうと、このカタリナというクラブ、車で1時間かかるし、駐車代は取られるし、食事代も高いし、厳格な入れ替え制だし、僕は正直ちょっと苦手なのだ。だから、コレハイカネバ!と気合いの入る、よっぽどのライブでないと出かける気になれない。今回は、尊敬するケニー・ワーナーも人気の高いクリポタもライブ未体験だったので、気合いが入ったわけです。

Peter Erskine予約を入れた上で少し早めに着いたので、ステージ正面、前から2列目という絶好の席に案内された(嬉)。隣の隣のテーブルでピーターと睦子さんが食事をしていたのでご挨拶。それなりに高めでそれなりにおいしい食事を終えたところで、タイミング良くメンバーがステージに現れた。

Chris Potter初めて見るワーナーはどことなく可愛らしくて、お茶目なおじさんという雰囲気。ポッターは穏やかな笑みを浮かべて余裕の表情。ベースのJohannes Weidenmuellerはドイツ出身で、1991年からNYで活躍している実力派。そういえば、ワーナーがヴィーナス・レコードに録音したトリオの秀作With A Song In My Heartでも共演していた。
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2010年03月15日

Bob Magnusson Quintet Live!

Bob Magnusson Quintet少し前のことになるが、地元で活躍しているベースの名手、ボブ・マグナッソンのコンサートに行ってきた。おなじみアメリカ創価大学での「ジャズ・モンスターズ」シリーズの一環である。ボブ・マグナッソンはクラシックのクラリネット奏者を父に持ち、ホルンを12年間勉強した後でベースに転向。バディ・リッチ楽団やサラ・ヴォーンの伴奏などでキャリアを積み、現在はトップ・ジャズ・ベーシストのひとりとして、また優秀なスタジオ・ミュージシャンとして活躍している。趣味のサーフィンがかなり本格的だそうで、最新リーダー作"Liquid Lines"ではサーフィンにまつわるオリジナル曲を演奏しているほど。

Bob Magnussonマグナッソンはこのコンサート・シリーズの常連ミュージシャンなので、僕も色々なフォーマットで彼の演奏を聴いているが、彼をリーダーとしたグループはこれが初めて。メンバーは、先日ジェフリー・キーザーとも共演していたギターのピーター・スプレイグにドラムのダンカン・ムーア、ピアノとヴァイブのアンソニー・スミスは今回初めて見た。ピーターと兄弟のトリップ・スプレイグはサックスとフルートの他、ハーモニカもこなす。全員サンディエゴ在住の、ローカルなバンドだ。マグナッソンとスプレイグ兄弟はサーフィン仲間でもあるそうな。

Peter SpragueマグナッソンのCD"Liquid Lines"(スプレイグ兄弟も参加していた)の収録曲がいくつか演奏されたが、いずれもメンバーのオリジナル曲で、サーフィンや海や水にまつわるタイトルが付いているのがおもしろい。シダー・ウォルトンのHindsight、サンディエゴの先輩ミュージシャンに捧げたオリジナル曲Joe Farrell、チャーリー・パーカーのKlactoveedsedsteneといったバップ曲をホットに演奏するかと思えば、アメリカのルーツ音楽を思わせる曲や8ビートのロック調まで、実に多彩な内容だった。

Tripp Spragueマグナッソンがリーダー風を吹かせるのではなく、メンバーが自分の書いた曲を持ち寄って色々やってみようよ、という感じのステージだったが、全員の音楽性が高く、バンドとしてもまとまりがよかったので、大いに楽しんだ。ちなみに、この"Liquid Lines"というCDは相当良さそうなので、僕はその場で買いたかったのだが、マグナッソンはあまり商売気がない人らしく、「CDを持ってくるのを忘れた」と言って頭をポリポリかいていた(笑)。そのうち本人から手に入れてEastwind Importで販売しようと思っている。

<参考アルバム>
Liquid LinesLiquid Lines
Bob Magnusson

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2010年01月26日

Peter Sprague & Geoffrey Keezer Quartet Live!4

Sprague-Keezer Quartet1月22日、Soka University of Americaのジャズコンサートに行ってきた。同大学で哲学等を教えるジム・メロド氏はマイナージャズレーベルBluePort Jazzを主宰し、何十年にもわたってジャズのライヴ録音を続けている。視聴覚教室もしくは豪華なミーティングルームのような場所で開かれるインフォーマルなコンサート・シリーズだが、もう何年も続いており、メロド氏の人脈で強力なミュージシャンが登場することから、耳ざとい地元ジャズファンの間でも少しずつ知られるようになってきている。

Peter Sprague今日のラインナップはギタリストのピーター・スプレイグと天才肌のピアニスト、ジェフリー・キーザーの双頭カルテット。スプレイグのことは全く知らなかったが、調べてみると、長らくサンディエゴで活動しており、パット・メセニーやチック・コリアの影響を受けたギタリストで、ケヴィン・レトーやチャールズ・マクファーソン、ヒューバート・ロウズ、デイヴィッド・ベノワ等のグループで演奏した経歴がある。音楽の方向性としてはストレートアヘッドとフュージョンの垣根をまたぐ感じ。ナイロン弦用とスチール弦用のダブルネックを備え、さらにMIDI出力を使ってギターシンセとしても使える特製ギターを使っていた。

Geoffrey Keezer正直に言えば、僕が楽しみにしていたのは、活動をフォローはしていたがまだライヴを見たことがなかったジェフリー・キーザーの方。彼は18歳でアート・ブレイキー・ジャズ・メッセンジャーズに加入し、その後レイ・ブラウン・トリオ等でのストレートアヘッドな経験を積んだ後独立。4〜5年前にニューヨークからサンディエゴに移ってきたが、全国的・世界的な活動が多いのか、地元でのライヴ情報をあまりきかない。実際、最近のコンサート・スケジュールを見てみると、クリス・ボッティ(!)やダイアン・リーヴス、ジョー・ロック等の大物と、全米そして海外を飛び回っているようだ。

Hamilton Price最近では、ロスの女性歌手デニース・ドナテッリの最新作にピアノと編曲で参加し素晴らしい成果を挙げていたのが記憶に新しい。リーダー作としては、ArtistShareから出した最新アルバム「Aurea」がグラミー賞のラテンジャズ部門にノミネートされている(ピーター・スプレイグもこのアルバムに参加している)。僕は知らなかったが2007年には沖縄の唄者、大島保克と組んだNY録音のCDも出している。
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