>夏に聴きたいジャズ

2005年07月20日

Chick Corea and Gary Burton / In Concert ★★★★★

B00024Z8Z6チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート
チック・コリア&ゲイリー・バートン チック・コリア ゲイリー・バートン
ユニバーサルクラシック 2004-06-30

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夏に聴きたいCD第4弾は、前回Return to Foreverを紹介したチック・コリアつながり。ビブラフォンの名手ゲイリー・バートンとのデュオで、1979年10月28日にスイスのチューリッヒで録音されたライヴ盤である。これもあらゆる人に聴いて欲しい、歴史に残る傑作だ。

ちなみにこのデュオのデビュー作で1972年スタジオ録音のクリスタル・サイレンスも5つ星にふさわしい傑作で、どちらにしようか迷ったが、録音が良く、ライヴ独特の熱気があることからこのアルバムを選んだ。僕自身、このアルバムの方を最初に聴いたので、その時の衝撃というか思い入れが強いのである。
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jazzaudiofan at 18:14|この記事のURLComments(3)TrackBack(1)

2005年07月14日

Chick Corea / Return to Forever ★★★★★

B00008KJUAリターン・トゥ・フォーエヴァー
チック・コリア ジョー・ファレル フローラ・プリム スタンリー・クラーク
ユニバーサルクラシック 2003-04-23

by G-Tools
夏に聴きたくなるアルバム第3弾は、フリー・ジャズを通過したチック・コリアが結成したフュージョン・グループ「リターン・トゥ・フォーエバー」のデビュー作。色々な意味で新境地を開いた傑作である。一度見たら忘れられないジャケットも鮮烈だ。

1972年録音
Chick Corea (electric piano)
Joe Farrell (flute, soprano sax)
Flora Purim (vocal, percussion)
Stanley Clarke (electric bass, double bass)
Airto Moreira (drums, percussion)

フリーの3歩手前のジャズの要素、ブラジル8割スペイン2割程度のラテン音楽の要素、わかりやすいメロディというポップス寄りの要素を見事に「融合」させた、本当の意味での「フュージョン」音楽である。バンドのメンバーは実に多国籍というか多文化的で、彼らの音楽的背景と才能もうまく「融合」している。僕は最近のフュージョンには興味がなく、いわゆるスムーズジャズなどは毛嫌いしているが、こういうアルバムを聴いていると、ジャンルとして生まれた当初のフュージョンにはレベルの高い創造力があふれていたことを再認識させられる。

30年以上前の録音だが、内容的に少しも古さを感じない。音質もECMだけにクールな音調だが、80年代に粗製濫造されたフュージョン・アルバムと比べればはるかに優秀だ。

夏に聴きたいアルバムは、クールなサウンドで涼しくしてくれる系統と、逆にホットに盛り上がるお祭り系統のふたつがある。このアルバムは、全体的な音のトーンやムードという意味では前者だが、クールな表層の下で熱い演奏が繰り広げられている。僕は約1年ぶりに聴いたのだが、アルバムが終わる頃にはすっかりホットに盛り上がってしまった。オススメ。

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jazzaudiofan at 15:27|この記事のURLComments(4)TrackBack(1)

2005年07月13日

Art Pepper / Surf Ride ★★★★☆

Surf Ride夏に聴きたいアルバム紹介第2弾。このジャケットを見ていただければ理由はもうお分かりですね(笑)。動機が不純なようだが、僕の中では夏といえばこのアルバムという図式ができあがってしまっているのである。

Art Pepper / Surf Ride
(Savoy, 1952-54年録音)
Art Pepper (as); Jack Montrose (ts); Hampton Hawes, Russ Freeman, Claude Williamson (p); Joe Mondragon, Bob Whitlock, Monty Budwig (b); Larry Bunker, Bobby White, Paul Ballerina (ds)

西海岸を代表するアルト奏者、アート・ペッパーが初めて自己名義で録音した、いわゆるデビュー作である。3回のセッションから構成されていて、1952年3月の第1セッションはピアノのハンプトン・ホーズを中心とするカルテット、同10月の第2セッションはピアノにラス・フリーマンを迎えたカルテット、54年の第3セッションはテナーサックスにジャック・モントローズ、ピアノにクロード・ウィリアムソンを迎えたクインテットである。

アップテンポの明るい曲が多く、元気が出てくるという意味でも夏にふさわしいアルバムだと思う。ペッパーの独特の音色や演奏スタイルはすでに確立されていて、当時の常識に則って1曲2分から3分程度と短い時間の中で素晴らしいソロを聴かせる。西海岸を代表する共演ミュージシャンもさすがの演奏で、特にピアニスト3人はいずれもすばらしい。僕は個人的にクロード・ウィリアムソンが大好きなので、彼の洗練されたバッピッシュな演奏を聴けるのが嬉しい。

ほとんどの曲がペッパーのオリジナルだが、Pepperがコショウあるいはトウガラシを意味することからつけられたにちがいない「香辛料シリーズ」とでもいうべき曲名があっておもしろい。Chili Pepper(そのまんまトウガラシという意味)、Nutmeg、Cinnamon、Thyme Time, Art's Oreganoである。ちょっと安易だと思うが、まぁインスツルメンタルの曲名なんてこんなもんである。

僕の手元にあるのは1989年のキングレコード盤で16曲入っているが、現在売られている輸入盤では12曲しかないようなので、ここでは16曲が入った国内盤をおすすめしておく。カリフォルニアのビーチとサーファーガールを思い浮かべながら聴いていただきたい。

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jazzaudiofan at 17:32|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)

2005年07月12日

Marc Johnson / The Sound of Summer Running ★★★★☆

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング南カリフォルニアも暑くなってきたところで、僕が夏になると聴きたくなるアルバムを紹介しよう。第1弾はマーク・ジョンソンがビル・フリゼール、パット・メセニーというふたりの天才ギタリストと組んだThe Sound of Summer Running。抜けるような青空の下でジャンプする女の子の写真をフィーチャーしたジャケットも印象的だ。

Marc Johnson / Sound of Summer Running
(Verve, 1998年発売)
Marc Johnson (b), Bill Frisell (g), Pat Metheny (g), Joey Baron (ds)

マーク・ジョンソンはビル・エバンス・トリオ最後のベーシストとして知られる。ウッドベースにこだわりながら、ストレート・アヘッドなジャズだけでなくコンテンポラリーな作品もこなすしなやかな感性の持ち主。イタリアの天才ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィの「アメリカン・トリオ」の一翼を担い、日本では木住野佳子の作品にも参加するなど幅広く活躍。僕は密かに、「マーク・ジョンソンが参加するプロジェクトに駄作はない」と思っている。彼のベースプレイ自体はそれほど目立たないのに、不思議といえば不思議なことだ。プライベートではブラジル出身のピアニスト/ヴォーカリスト、イリアーヌ・イリアスと結婚しており、彼女のアルバムの共同プロデュースなどもしている。

本作は青い空と緑の芝生、古き良き明るいアメリカを連想させるさわやかなサウンドである。2人の天才ギタリストはそれぞれの個性を出しながらも、どちらが主役になるというわけでもバトルをするわけでもなく、お互いに寄り添うように、そしていかにも気持ちよさそうに演奏している。ドラムのジョーイ・バロンも僕は大天才だと思っているが、ここでも一見さりげなく見えて、しかし縦横無尽に切れ味鋭いプレイを披露している。

最高なのはやはり、メセニーの80/81を一瞬彷彿とさせるアコースティック・ギターのかき鳴らしが疾走感を出す表題曲だが、それ以外にも多彩で魅力的な曲がいっぱいだ。フリゼールが2曲、メセニーが1曲提供している他は、すべてジョンソンのオリジナルである。曲によって子供が戯れているような純朴さ、あるいは父親が子供に話しかけているような優しさを感じる。よく晴れた夏の朝に聴きたくなる、オススメアルバムである。

(参考)マーク・ジョンソン参加作品
B00006HIBIConsecration [Milestone]
Bill Evans Trio

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B0000C9VP9チャント・オブ・タイム
エンリコ・ピエラヌンツィ・トリオ

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B0000564RFランデヴー
木住野佳子

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B0001ZX4FC夢そよぐ風
イリアーヌ

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jazzaudiofan at 12:24|この記事のURLComments(2)TrackBack(0)
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ジャズとオーディオが好きで、アメリカに住んでます。Audiogon等を通じてアメリカからオーディオ機器を個人輸入したい方をサポートしています。詳しくはこちらをご覧下さい。