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2010年08月14日

マッキントッシュMC275の球コロガシ(3)

McIntosh MC275 mk IVこの間、B先輩と一緒にうちのシステムで音楽を聴いていたら、彼が突然「何かおかしい、ダイナミクスが足りない。音に活気がない!」と言いだした。そういわれてみればそうかも…と思っていたら、

「マッキンの出力管は何を使っている?」
「KT90」
「6550は持ってるか?」
「持ってる」
「じゃあすぐに換えてみよう!」

…ということで、長らく愛用していたKT90から、ずっとしまってあった新品の6550C(SED製の通称「Wing C」)に換えてみると…

オオ!!眠たい音だったアンプがパッチリと目を覚ましたではないですか!高域と低域が良く出るようになり、トランジェントがバシッと立ち上がり、大きな音がすんなり出てくるようになった。前回Hifi-Tuningのヒューズを導入したときと同質の変化だが、その度合いはずっと大きい。高域がちょっときついかな〜と感じることもあったが、24時間ほど運転したらやや落ち着いたようだ。それに、Avalon Eidolonを導入してから悩んでいた「低音不足」がかなり解消された!

どうしてこんなことになったのかとつらつら考えてみると…
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2010年08月07日

HiFi-Tuning Fuse(その2)

HiFi-Tuning Fuseドイツの会社が作っているオーディオ用の高級フューズ、いつか書いたよな〜と思って調べてみたら、なんと2年前に記事を書いていた(こちら)。内部の線が純銀、エンドキャップは銀製・金メッキ、振動対策のためケースはガラスでなくセラミック製、という凝った作りのフューズで、B先輩が2008年に買ったのだが、音が「ブライトになるので耐えられない」といって却下。その後で借りることになっていたのだが、何となくうやむやになって、そうこうしているうちに2年近く経ってしまった(笑)。で、ようやく借りてきたのが1カ月ほど前のこと。

電気がオーディオ機器に入ってきて最初に通るのがこのフューズ。ここに銀線を持ち込むということは、電源コードに銀を使うのと似たような効果があり、一般的な銀の癖(ハイ上がりの若干ドンシャリ傾向)が乗ってくる。B先輩のシステムではこれが裏目に出たわけだ。

あまり期待もせず、まず管球式プリアンプのEAR868に使ってみると……、おっ!音がシャキっとして見通しが良くなり、解像度が高くなったような気がする!結構いけるんではないの!と思ってB先輩を呼んでくると、すかさず「じゃ、マッキンに使ってみよう!」と鶴の一声。

マッキントッシュのMC275 MkIVにこいつを入れてみると……おお!プリよりもさらに劇的な効果が!!今までウトウトと惰眠をむさぼっていたアンプが尻を蹴っ飛ばされて飛び起きたようで、抜けは良くなるし、中高域の解像度が上がるし、低音も出るし、トランジェントの立ち上がりがシャキっとするし、ダイナミクス・レスポンスも向上するし、まるで別のアンプになったかのようだ!

B先輩が「僕はいらないからアゲル!」というので、ありがたく頂戴し、マッキンへの採用を決定!こういうグッズは味付けまたは「チューニング」のために適材適所で使うもので、B先輩のシステムで良くなかったからダメという結論は出せないんだなあと、今さらながら納得した次第である。

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2007年11月02日

真空管の寿命

Mullard 4004 4024僕は真空管の音が大好きなのだが、管球式アンプを使う苦労というものが少し見えてきた。McIntosh MC275IVを使い始めて約2年半、出力管をユーゴスラヴィア製KT-90に変えてから1年と3カ月、ミニチュア管(12AX7と12AT7)をすべてMullardのNOS管に変えてから1年と1カ月が経っているが、ここにきて初めて真空管の寿命という問題に直面したのである。

まず数週間前のことだが、アンプに電源を入れただけで「シューシューパチパチ」というようなノイズが発生するようになった。マッキンの真空管が原因とわかるまで時間がかかったが、その後も真空管が合計11本もあるもんだから、どの球がいかれたのかを突きとめるのにさらに時間がかかった。結局犯人は1本の12AX7(MullardのCV4004)と判明。

出力管の寿命は5000〜1万時間、ミニチュア管の寿命は1万〜2万時間とマッキン本社のエンジニアからきいたことがあるが、それが本当なら毎日3時間聴いたとして出力管は最低5年、ミニチュア管は最低10年はもつはず。CV4004が1年でいかれたのはアンラッキーだったのか…?
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jazzaudiofan at 16:49|この記事のURLComments(18)TrackBack(0)

2006年10月07日

MC275の球コロガシその2

Mullard 4004 4024僕が愛して止まないパワーアンプ、マッキントッシュのMC275がうちに到着してから1年と3カ月。その間に、出力管については純正管を含めて3種類の真空管を試している(関連記事はこちら)が、その前にズラっと並んでいる7本の小さな真空管(12AX7が3本と12AT7が4本)は、純正管をそのまま使っていた。

もちろんまだまだ使えるのだが、他の真空管も試してみたくなってきた。そこで、先月アメリカのオーディオ界で「真空管キング」と呼ばれるKevin Dealさんのお店Upscale Audioに行ったときに、NOS管(製造年は古いが未使用の新品)一式を買い込んできた。12AX7はムラードのCV4004、12AT7は同じくムラードのCV4024である。どちらもイギリス製で、CV4004はオーストラリア海軍、CV4024は英国空軍からの放出品だそうだ。

ケビンさんは販売する真空管をすべてテストし、ノイズやマイクロフォニックを測定してグレードをつけているのだが、今回は大事なアンプに使うものなので、思い切って最高グレードのものを購入した♪

やはり交換してすぐはモヤモヤボワボワした音で、全然よくなかったが、以前CDプレーヤーの真空管を交換したときに、72時間くらい音楽を鳴らしてようやく本領を発揮したという経験があるので、あせることはない。10日ほど鳴らしこんで、数日前に中国製の純正管と比較してみた。そのときの印象をまとめると以下のようになる。
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jazzaudiofan at 19:35|この記事のURLComments(8)TrackBack(0)

2006年08月08日

MC275の球コロガシ

MC275_KT88管球式アンプの真空管を交換することを、英語で"tube rolling"という。直訳すると「球コロガシ」。日本語では「球(玉)交換」というのだろうか。これまで、愛機MC275の真空管にはマッキントッシュのロゴが刻印された純正品を使ってきた。純正品のKT88はロシアのSvetlana(SED)もしくはReflector(Electro Harmonics)製、ミニチュア管(12AX7が3本、12AT7が4本)は中国製である。

ただ、スピーカーTotem Forestのツイーターが最初はきつい音をだしていたので、出力管については、予備に購入していた少しおとなしめの6550C(SED製)に一時的に交換していた。購入後の稼働時間が250時間を超え、Forestのツイーターも落ち着いたようなので、昨日からもっとパワフルなKT88に戻したところである。

今回、B先輩の厚意により、EAR890に使っている12AX7(ヨーロッパ式にいえばECC83)と、KT90を貸してもらった。いずれもEARのTim de ParaviciniがユーゴスラビアのElektronska Industrija(EI)に厳しい条件をつけて発注したもので、EARのロゴが刻印されている。出力管のKT90はマッチングを取った4本セット(クワッド)である。
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2005年09月03日

真空管テスターがやってきた!

僕にマッキントッシュの魅力(魔力?)を教えてくれた先輩JMさんがすてきなお土産をもってやってきてくれた。僕は彼の家でMC275を聴いて、このアンプに惚れてしまったのである。JMさんは過去の記事ではあんなところこんなところにさりげなく登場している。

Hickock539B_1その彼が、なんとHickockのModel 539Bという真空管テスターを持ってきてくれた!! JMさんはマッキンのアンプを2台も愛用しているだけでなく、年代物のラジオ(当然真空管)やジュークボックス(当然真空管)やギターアンプ(当然真空管^^)をオークションで入手しては、修理することを趣味にしている。それで真空管をオークションで買うことも多いのだが、実際の性能がどうなのか今ひとつ不安があるので、テスターを買ってみたというのである。Hickockというのはマッキントッシュのエンジニアから来たメールにも言及されていたので、斯界では有名なメーカーらしい。製造されたのは1957年、入手価格はネットオークションで約700ドルという。うーん、すごい。
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jazzaudiofan at 17:15|この記事のURLComments(5)TrackBack(0)

2005年08月11日

MC275のインプレ(その5)

mc275-1前回のインプレ(その4)では、音楽を楽しくきかせてくれるMC275の魔力に感動し、ふわふわとした幸福感に満たされたことを書いた。そしてその幸福感が長続きしなかったことも。まだ進行中ではあるのだが、今回はその顛末についてお知らせしよう。

アンドレア・ボチェッリの歌声に感動してからしばらくして、どうも気分がよくないのに気づいた。何となくイライラして愚痴っぽくなり、仕事もはかどらない。音楽を聴いてもそれまでの楽しさがない。そういう日が何日か続いてから、ハタと気づいた。オーディオの調子が悪いのである!! うちの嫁さんは天気の変化に敏感で、曇ったり雨が降ったりすると機嫌が悪くなるのだが、僕はまったく影響されないので、いつも「動物じゃあるまいし・・・」と思っていた。しかし僕はどうやら、オーディオの調子が悪いと、自分では自覚していなくても機嫌が悪くなるようだ。こういう経験は初めてだったので自分でも驚いた。「オーディオ・マニア」への道を順調に(?)進んでいるのだろうか・・・(^^;)。

さて、具体的な症状である。一言でいえば、中低域が必要以上に膨らんでボンついていた。特にウッドベースの音域の中程から上が顕著なので、たぶん周波数でいえば80〜240ヘルツあたりだろう。録音がよければそれほど気にならないのだが、最初からベースが膨らみ気味に録音されたと思われるCDだと、ベースがモコモコして音程がハッキリ聴き取れない、いわゆる「ワン・ノート・ベース」になってしまう。
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jazzaudiofan at 04:19|この記事のURLComments(7)TrackBack(0)

2005年08月05日

MC275のインプレ(その4)

mc275-7MC275が我が家に来てから1カ月少し。ほぼ毎日火を入れて音出しをしていたから、初期ウォームアップの目安といわれる100時間に到達したか、それに近づいていると思う。前回のインプレを書いてから、それなりに色々なことがあったので、時間的には少し遅れているが、報告しよう。
まず、「音がフレッシュだ!」といって、プレーヤーからMC275に直結していたのはのは取りやめた(笑)。最初にプリ(クレルKAV-300iLのプリ部)を通した場合と直結を比べたときには、直結の方が音が鮮烈で断然すばらしいと感じたのだが、その後色々な音源を聴くうちに、直結は音が荒々しくなったり、制御がきかなくなって音が暴れるような場面に遭遇して、やはりプリを通してきいた方がよいとの結論に達した。プリを通すと音が全体的におとなしく、平面的になるのだけれど、それでもやはり直結よりは良いという判断である。
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jazzaudiofan at 21:44|この記事のURLComments(15)TrackBack(0)

2005年07月30日

MC275の真空管交換について

mc275-6MC275の出力管交換についてマッキントッシュのテクニカル・サポートにメールで問い合わせたところ、すぐに長さ5ページにもなろうかという詳しい回答が届いた。ポイントは以下の通り。
  • 出力管の交換時にバイアスの再調整は必要ない。(出力管の経年劣化による特性変化が音質にあまり影響しない回路設計になっている)
  • 現行生産品のKT88は、厳しい要件を課してSveltanaとReflector(ロシア)から調達している。
  • ユニティ・カップル設計によりカソードとプレートの両方に440-490Vの電圧がかかるので、現行生産品の出力管には対応できないものもある。マッキントッシュでは調達した出力管をすべて800Vでテストして、合格した物のみを採用している(他のテスト要件についても説明あり)。
  • 出力管の寿命は5000〜10000時間(!)、その他の小型真空管の寿命は10000〜20000時間(!!)。
その他、これまでのテストにより、具体的にどのメーカーのどの出力管だったら大丈夫、という情報も教えてもらった。

ホームページに行くと分かるが、マッキントッシュでは各サポート担当者のメールアドレスとフルネームが公開されている。そのことからも顧客ケアに対する並々ならぬ意欲がうかがわれるが、それにしても、メールでの簡単な問い合わせに、これほどの詳しい回答がすぐに寄せられるとは思っていなかった。マッキントッシュという会社に対する僕の尊敬度は200%アップ!!である。

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jazzaudiofan at 16:18|この記事のURLComments(7)TrackBack(0)

2005年07月16日

MC275のインプレ(その3)

terminal1インプレというより「顛末」というべきか。以前、愛用のスピーカーケーブル(以下SPケーブル)の端末(Yラグ)が大きすぎて、そのままではMC275に使えないことをこの記事で書いた。別のケーブルにするか、バイワイヤをあきらめて手持ちのケーブルの半分だけ使えば問題は解決するのだが、今回はちょっとこだわってみた。安いケーブルだが気に入っているし、わざわざプロの業者に処理してもらった端末を切り落とすのは忍びない。それにアンプ側はYラグをつけたままでないと、マッキンvs.クレルのアンプ比較が難しくなってしまうのだ。

(パワーアンプを比較するには、SPケーブルをつなぎ変える作業が必要だが、裸電線よりYラグの方がずっと作業が早くなる。音の短期記憶はすぐに消えてしまうので、つなぎ変えに手間取っていると意味のある比較ができないのである。)

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jazzaudiofan at 16:37|この記事のURLComments(9)TrackBack(0)
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jazzaudiofan
ジャズとオーディオが好きで、アメリカに住んでます。Audiogon等を通じてアメリカからオーディオ機器を個人輸入したい方をサポートしています。詳しくはこちらをご覧下さい。