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2011年09月09日

ハリー・ピアソン氏宅訪問記(3)

米国オーディオ評論界の重鎮ハリー・ピアソン氏宅の訪問記の最終回(関連記事:その1その2)。リスニング・セッションでピアソン氏がかけてくれたレファレンス・ディスクを紹介しよう。色々なジャンルから取られていて、それぞれに聴き所があり、システムを多角的に検証するのに適したセレクションとなっているのはさすがである。

我々の訪問に備え、ピアソン氏と助手のJさんは事前にかける曲を選んでくれていたようだ。「アナログをかけるともうデジタルには戻れないので、まずCDから」ということで試聴が始まった。ちなみにB先輩のところでもそうだが、シリアスなオーディオファイルの試聴会でデジタルとアナログを両方聴く場合は、デジタルから始めるのが一般的だ。もちろん彼らのシステムではデジタルも相当のレベルに達しているのだが、高水準のアナログは必ず高水準のデジタルを上回るので、アナログをかけた後にデジタルに戻ると、何となくがっかりしてしまうのである。

High-Standards最初にかかったCDは、NYで活躍しているという女性ヴォーカリスト、Napua Davoyのスタンダード集「High Standards」である。僕は全く知らなかったが、調べてみると、自らピアノを弾き、作曲や劇作もし、メゾ・コントラルトでオペラからジャズ、ポップスまで幅広く唄うマルチタレント。ピアソン氏が「個人的に知っている歌手なんだ」と言っていた。ピアノとベースだけをバックにした、シンプルで好ましい録音だった。CDは彼女のウェブサイトから入手可能。

Hodie2枚目は、イギリスのWorcester Cathedral Chamber Choir(ウースター大聖堂室内合唱団)の「Hodie: Advent To Christmas」。Vaughan WilliamsやBrittenが作曲した20世紀のクリスマス・ソングが収録されている。これが「奥行き30メートル」という驚異の音場を出現させたCDだ。イギリスの教会で演奏されるオルガンや合唱を中心に録音しているマイナー・レーベル、Regent Recordsの作品で、アメリカ最大のクラシック専門オンラインショップ、ArkivMusic.comで入手可能。

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2011年09月06日

ハリー・ピアソン氏宅訪問記(2)

米国オーディオ評論界の重鎮ハリー・ピアソン氏宅の訪問記の第2回(前回の記事はこちら)、いよいよ本題である。コンサート・フィデリティのモノブロック・パワーアンプZL-200が使われている「ルーム2」の音をたっぷりと聴かせていただいた。

その前にZL-200のことを少し説明しておこう。これは以前に紹介した半導体式モノブロック・パワーアンプZL-120の出力素子を2倍に増やし、それに伴って電源部を強化した「兄貴分」である。アーキテクチャ自体はシンプルなBTL接続で、出力素子はMOS-FET。真空管アンプのような微細な音へのレスポンスの良さを目指して開発された半導体アンプである。基本的設計や音の傾向はZL-120と同じなので、詳しい説明はZL-120の紹介記事を参考にして欲しい。

Room2-1「こっちの部屋の方が狭いが、今はルーム1よりもずっといい音が出ている」というピアソン氏の説明をききながら「ルーム2」に入った。まず目につくのは、Magnepan(マグネパン)の最新型平面スピーカー「3.7」である。12年間製造を続けていたベストセラー「3.6」の後継機で、高域をリボン・ツイーター、中域と低域を準リボンの平面ドライバーで再生する3ウェイだ。ピアソン氏が真っ先にレビューして絶賛し、現在アメリカのオーディオ界で大きな話題となっている。前モデルから飛躍的に音質が向上したにもかかわらず、価格は相変わらず安く、ペアでわずか5500ドル! 音は超ハイエンドなのに、価格はミドルエンドなのである。

Room2-2Magnepan 3.7を駆動するのは弊社Concert FidelityのZL-200(定価:ペア4万ドル)。プリアンプは真空管ヒーター用の通常電源と音楽信号を扱う部分のバッテリー電源を組み合わせた新興メーカーVeloce(ヴェローチェ)のLS-1(定価:1万5000ドル)で、フォノステージも同社の管球式フォノ・モジュールLP-1。ソース機器は、アナログがVPIの最新プレーヤーClassic 3と同社のトーンアーム(定価合計:6000ドル)。カートリッジはBenz LP S-class(定価:5000ドル)。デジタルはEMM LabsのSACD/CDプレーヤー。いずれもピアソン氏が絶賛している製品ばかりである。
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2011年09月05日

ハリー・ピアソン氏宅訪問記(1)

7月のことだが、僕がサポートしている日本のハイエンド・オーディオ・メーカー、コンサート・フィデリティの津田さんと一緒に、アメリカのオーディオ評論界の最重鎮、ハリー・ピアソン氏の自宅を訪問してきた。新聞記者だったピアソン氏は1973年にオーディオ雑誌「The Absolute Sound」(TAS)を創刊し、1990年代後半までオーナー兼編集長として「Stereophile」と並ぶ2大雑誌に育て上げた。

Room1-1アメリカのハイエンド・オーディオ業界の育ての親とも言えるピアソン氏は、現在もオーディオ評論界で最も尊敬を集め、最大の影響力をもつ評論家である。そもそもオーディオにおける「ハイエンド」という概念を最初に打ち立てたのも彼だし、聴いた音を言葉で表現するために「サウンドステージ(音場)」をはじめとする様々な語彙を生み出したのも彼だ。また、ハイエンド・オーディオが再生を目指す究極の目的である「アブソリュート・サウンド=絶対的な音」を「コンサート・ホールで行われる生演奏の音」と定義したのも彼である。ピアソン氏がいなければ、現在のハイエンド・オーディオ業界そのものが存在していなかっただろうし、オーディオの音を語るための共通の語彙もなかっただろう。単なる評論家という枠を超えた、偉大な人なのである。

そのピアソン氏の自宅に招待されるというのは当然ながらとても名誉なことだ。同氏がコンサート・フィデリティのモノブロック・パワーアンプZL-200をレビューしてくれていることから、この訪問が実現した。
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2011年06月12日

T.H.E. Show Newportレポート

Concert Fidelity Room 01我が地元オーディオ同好会(Los Angeles & Orange County Audio Society)が共同主催したT.H.E. Show Newport Beach(6月3−5日)は大成功に終わった。第1回目にして、3日間の来場者合計はなんと約6000人となった。これがどれほど凄い数字であるかは、6〜7年目を迎えたロッキー・マウンテン・オーディオ・フェスト(RMAF)の昨年の来場者数が約1750人、CESと並行開催され歴史の長いT.H.E. Show Las Vegasの今年の来場者数が1000〜1500人程度だったことを考えれば分かってもらえるだろうか。(関連記事はこちら

開催の約1カ月前、同好会の会長B先輩が、自ら同様のオーディオ・ショウを何度も主宰した経験のある有力雑誌ステレオファイルの編集長、ジョン・アトキンソン氏と会食した際、「5000人の来場者を見込んでいる」と話したら、アトキンソン氏は「それはあり得ない。絶対に不可能だ。もし達成したら、同好会の年末パーティに出席し、裸で歌を唄う」と言ったそうだ。その予想をさらに上回る6000人を達成したわけで、アトキンソン氏は「裸で」という条件だけは免除されたものの、年末パーティで歌を唄うことになった(笑)。

展示部屋は100室、展示企業数は300。業界関係者しか入れずハイエンド・オーディオ以外の部分が大きいCESを除けば、T.H.E. Show Newportは北米最大のオーディオ・ショウの地位を確立した。世界を見渡しても、来場者数が6000以上のオーディオ・ショウは、上海とミュンヘンしかないという。

実際、貸し切り状態となったヒルトン・ホテルは初日の金曜日から予想を上回る来場者でごった返し、駐車スペースが足りなくなるという非常事態も起きた。僕はConcert Fidelityの展示部屋のセットアップをした後は、Eastwind ImportのブースでCDやLPを販売したが、ひっきりなしに客が来るのでトイレに行く暇もなく、Eastwind Importは空前絶後の売上を達成した。
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2010年04月03日

MTさん宅試聴会:驚きのホーン・システム

MT-System先日MTさんのお宅にお邪魔してきた。地元オーディオ同好会のメンバーで、ホーン型スピーカーを中心にしたユニークなシステムの噂は以前からきいていたのだが、今回ようやく訪問が実現した。MTさんは中国系アメリカ人で、同じく中国系が多いArcadiaという町に住んでいる。フィギュアスケートの長洲未来さんの実家と同じところですね。台湾直系の小龍包の専門店(安くてうまい!)での夕食を挟んで、たっぷりと音楽を楽しんできた。

MT-speaker電子系のエンジニアでもあるMTさんは、オーディオの予算が限られているけれども、色々自分で調べたり人にきいたりして工夫する、半自作派である。しかし、「そのために選んだ」というご自宅には、かなり大きな半地下の部屋があり、そこをオーディオ専用の部屋にしている。部屋に入ってまずビックリするのが大きなスピーカー。特に部屋の隅に置かれている2台のサブウーファーはそれぞれが大きな冷蔵庫ほどもあり、圧巻だ。

MT-hornそして部屋を見渡すと、3方の壁がびっしりとレコード棚で覆い尽くされている。クラシックからジャズからロック、ポップスまで、何千枚ものレコード、レコード、レコード…。「ヘヴィメタルとラップ(ヒップホップ)以外は何でも聞く」そうだ。中古レコードの収集に熱心だが、ここでも予算が限られているので、「1枚50ドル以上のレコードは何があっても買わない」というポリシーを貫いているとのこと。それでも時間をかけて惚れ惚れするようなコレクションを構築しているのだから、尊敬の至りである。

オーディオシステムは以下の通り。
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2009年10月25日

POさん宅試聴会

PO system9月21日、Vivid Audioやラックスマン等のオーディオ機器を米国に輸入しているPOさんのお宅に行ってきた。閑静な住宅地にある大邸宅で、家の中心にある2階まで吹き抜けの大広間の一角に、取り扱いブランドの製品を集めたオーディオシステムがある。

Vivid Audio G1 Giya 1目玉はVivid Audio G1 Giya。南アフリカのメーカーで、設計者はあの有名なB&Wノーチラスを設計したLaurence Dickie。ツイーターからウーファーまで独自のドライバーを使い、ノーチラスと同様に振動板の背圧をドライバーに直結したチューブ・アブソーバーで受け止めて減衰させる方式を全ドライバーに採用。奇抜な形をしたキャビネットはケブラーとカーボン繊維を使った強化樹脂製で、上部の丸まった「ツノ」のような部分はウーファー(225mmのドライバー2基を並行駆動!)のチューブ・アブソーバーとして機能する。全ドライバーはネジなどを使わず、シリコン系のOリングを介して取り付けられるフローティング構造で、キャビネットに直接振動が伝わらないよう配慮されるなど、斬新な技術を惜しみなくつぎ込んだステートメント・スピーカーだ。

PO rack Brinkmann LuxmanB1やK1といった、Vividのより小さなモデルは何度か聴いたことがあったが、トップモデルのG1 Giyaを聴くのはこれが初めて。組み合わされた機器は、Vividと同じくPO氏が米国に輸入しているラックスマンの超弩級モノブロックアンプB-100fをはじめとする電子機器。音の良さから、CDはユニバーサルプレーヤーDU-80、SACDは2チャンネル専用SACDプレーヤーのD-08で再生しているとのこと。アナログ系はドイツのBrinkmannで、マッシブなプラッターを擁するBalanceターンテーブルに同社のトーンアーム、カートリッジはEMT製品をBrinkmannが改造したモデル。アナログ再生系だけで小売価格は4万ドルほどにもなる強力なシステムだ。

Vivid Audio G1 Giya loudspeaker
Luxman B-1000f Monoblock Amplifier
Luxman D-08 SACD Player
Luxman C-800f Control Amplifier
Luxman DU-80 Universal Player
Luxman E-1 Phonostage
Brinkmann Balance Turntable
Brinkmann Tonearm
Brinkmann/EMT cartridge
Argento Audio cables
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2009年10月20日

Manley Labs工場見学記

Manley089月20日、地元オーディオ同好会の月例会で、Manley Labsの工場見学に行ってきた。工場はロサンゼルス東方、うちから車で45分くらいのChino(チノ)という町にある。Manley Labsはもともと南アフリカ出身のDavid Manley氏がイギリスで立ち上げ、後にチノに移転したVacuum Tube Logic (VTL)が母体。VTL内のブランドとして誕生し、後にVTLから独立。VTLの方はManley氏の息子であるLuke Manley氏が運営するようになった。

オーディオ業界では珍しい若い女性社長のEveAnna Manleyさんは、Manley Labsで働いていたところをDavid Manley氏に見初められて結婚。その後1996年にDavid Manley氏が突然「引退」してヨーロッパに行ってしまったため、予期しない形で会社の運営を引き継ぐことになった。スキューバダイビングとオートバイとロックが好きな、明るく気さくな女性だ。ハンダ付けから始まって工場のあらゆるポジションをこなした経験とエネルギッシュなパーソナリティで、主を突然失ったManley Labsをますます発展させてきた。数々のオーディオメーカーが中国等に生産拠点を移すなか、「Made in USA」にこだわり、地元経済に密着した経営を行っている。

Manley Labsは我が同好会とは縁が深く、4年前にも工場見学をさせてもらったので、今回は2回目ということになる。事業の8割はプロ用機器で、高級真空管マイク(David BowieやBritney Spears等が愛用)、マイクプリ、ミキサー等を世界中に輸出している。家庭用ハイファイ部門では、高音質・多機能のリファレンス級フォノ・プリアンプSteelheadや、ユニークなデザインのインテグレーテッド・アンプStingrayを筆頭に、真空管の良さを活かした製品群を展開している。(スキューバが好きなEveAnna社長は、製品名に海の生物や魚の名前をつけることが多い(笑)。)
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2009年08月27日

田口晃さん宅再訪(2)mhi Evidence

MrTaguchi - Second System前回の記事に書いたとおり、Wilson WATT/PuppyとMark Levinsonの機器を中心とする田口さんのメインシステムの後で、書斎にあるセカンドシステムを聴かせていただいた。今年1月に評論家の麻倉怜士氏が訪問して音の良さに驚いたというデスクトップ・システムである。

スピーカーは、現在僕も販売に関わっているミニモニター、mhi Evidence。ソースはコンパクトながら多機能で音質も良好な一体型CDレシーバー、Aura Note。きわめてシンプルなシステムだが、田口さんのセッティングにより素晴らしい音が実現していた。

Evidence and Aura Noteまずmhiエビデンスの使いこなしから説明しよう。田口さんはmhiの非公式顧問(?)として設計者のエドさんに色々とアドバイスをしたりアイデアを出したりして協力しているのだが、その中で出てきたのがまずデスクトップ用のスピーカースタンド。机面での音の反射を避け、ツイータがリスナーの耳の高さに向かう仰角をつけ、メインユニットとツイータのボイスコイルを耳から等距離にする(タイム・アラインメント)ことを目的に開発された。コーリアンでできたT字型のシンプルかつ小さなスタンドだが、スピーカーを受け止める後ろ側のストッパーから、高さを調節できる前面のスパイクなど、細かい点までよく考えられている。角度などはエドさんや田口さんの度重なる試聴により追い込まれたものであることはいうまでもない。
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2009年08月19日

田口晃さん宅再訪(1)

MrTaguchi - Main System久しぶりに田口晃さんのお宅を訪れた。JVCで数々のジャズ・フュージョン・アルバムをプロデュースし、グラミー賞を2度受賞、オーディオファイルが崇拝するXRCDの生みの親で、現在はフリーランスのプロデューサーとして活躍され、電源ケーブル「アレグロ」の監修も手がけておられる、アノ田口晃さんである。

前回訪問したのは2007年8月だったから、もう2年前のことになる。(その時の記事は→1234)その間に田口さんは引っ越しをされたので、転居先で再度セットアップされたオーディオを聴かせていただくのは今回が初めてになる。

メインシステムの使用機器は前回とほとんど変わっていないが、WilsonのスピーカーWATT/PUPPYは経年劣化のため新品のウーファーに交換されている。スピーカーの配置、特注ラックへの機器の配置、戦略的な吸音材の活用、ケーブルを床から浮かせるための工夫などなど、田口さんらしいこだわりのセッティングで詰められたサウンドは、引っ越し前よりさらに良くなっていた。素晴らしい解像度と抜けの良さ、パワフルな低域、奥行き感のある三次元的な音場展開、そしてシャープな音像。さらに卓抜したインテリア・センスで見た目もグッドなのだから参ってしまう。うちと比べると、特に低域の伸びと量感、音場の奥行き感がすごい。僕はまだまだセッティングで工夫をする余地がありそうだ。

さて、田口さん宅を訪問して楽しいのは、色々な素晴らしい音楽を聴かせてもらえることだ。僕は基本的にジャズしか聴かないので、どれも新鮮に感じた。その一部を紹介しよう。田口さんが選ぶCDは、まず音楽の内容がいいことが第一で、音質は二の次。とはいっても許容できる範囲があるから、音の悪いCDは含まれていない。

Maria Bethania Sings the Vinicius de Moraes SongbookMaria Bethania Sings the Vinicius de Moraes Songbook
何度もブラジルに出向いてアルバムをプロデュースした経験がある田口さんは、ブラジル音楽が大好きだ。最近はまっているのがこれで、今年買った中では内容、音質ともに最高とおっしゃる。マリア・ベターニア(カエターノ・ヴェローゾの妹)が生前親交のあった詩人ヴィニシウス・デ・モラエス(ジョビンとの共作が有名)の曲を歌ったもので、田口さんの知り合いのプロデューサーMoogie Canazioが主にロサンゼルスで録音。リアルでインティメットな音世界が構築されており、実に素晴らしい。

Samba MeuMaria Rita / Samba Meu
音は「ふつう」(ヴォーカルに強烈なコンプレッションがかかっている)だが、内容が大好きとのこと。エリス・レジーナの娘であるマリア・ヒタの第3作で、全2作で追求していた現代的なブラジル音楽と異なり、驚くほど伝統的なサンバを歌っている。それにしても、この人の歌唱力は抜群だなあ。

Safe Trip HomeDido / Safe Trip Home
イギリスの歌手Didoの2008年作品。とぎすまされた楽曲はシンプルだが秀逸。エレクトロニカのフレーバーもあって作り込まれた音だが、なぜかオーガニックで暖かい感触がある。特に4曲目のGrafton Streetが秀逸。

ENCANTOSergio Mendes / Encanto
田口さんの親しい友人でもあるバーニー・グランドマンがマスタリングしたCD。シンセベースの入っている1曲目が低域のチェック用に最適。

JVC XRCD, Vol. 2 SamplerJVC XRCD2 Sampler
田口さんが音質チェックに使う定番は、自らプロデュースされたタイガー大越の「Color Of Soil」。最初の30秒ですべてが分かる。
(続く)

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2009年08月04日

Kubala-Sosna Elation

Kubala-Sosna Elationハイエンドオーディオにおけるケーブル類の価格高騰はとどまるところを知らない。信じられないような価格帯の最高級ケーブルといえば、JormaのPrime、Tara LabsのZero、さらに最近発売されたものだけでも、NordostのOdinやCardasのClearなどのラインは以前の最高級ラインの倍近い価格で市場に投入されている。この不景気に超高級ケーブルが売れるのかと思うが、結構売れているらしい。本当の金持ちには不景気はあまり関係ないのかもしれない。

ケーブルの値段と音質に相関関係がなければ、僕のような庶民的オーディオファイルはハイエンドケーブルなど無視していればいいのだが、残念なことに現実はそうではない。もちろん例外はあるが、全体的な傾向としては高いケーブルほど音がいいから困ってしまうわけだ。

Kubala-Sosnaは日本にはまだ正式に輸入されていないので知らない人も多いかもしれないが、アメリカでは人気がどんどん高まっている、いまや中堅どころのケーブルメーカーだ。解像度が高く情報量も多いが、やや暖色系で音楽性豊かな再生が魅力的だ。僕が敬愛するオーディオの師匠、B先輩のリファレンス・システムはここ数年間Kubala-Sosnaの最高級ラインEmotionで統一されていたし、僕も自分のシステムに愛用している。

つい最近、そのEmotionシリーズの価格を倍近く上回る新しい最高級ライン、Elationシリーズが発売された。レビューアーであるB先輩のご相伴にあずかり、じっくりと試聴してきた。(B先輩のレビューはこちら
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