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2010年01月19日

CES 2010レポート(3)

3回にわたってお届けしてきたCES 2010レポートもこれで最終回。CESでもRMAFと同様になかなか展示部屋を離れられず、思うように他の部屋を見て回ることはできなかった。限られた時間の中で、特定の機材を目当てに回ったというより、知り合いに挨拶をしにいったという方が実情に近いが、見て回った他の展示で印象に残ったものを簡単に紹介したい。

Best Sound of the Show
Hansen/Tenor Audio/Kubala-Sosna

CES2010-Hansen僕が見て回った数少ない部屋の中で最高の音を出していたのがここ。CESでデビューを飾ったHansenの超弩級スピーカーThe Grand Masterに、カナダのアンプメーカーTenor Audioの超高級アンプを組み合わせ、ケーブル類はすべてKubala-Sosnaの最高級ラインElation Seriesで統一。デジタルプレイヤーはdCSのスタック、アナログはDaVinci Audio Labsのターンテーブル&アームにAir Tightのカートリッジ。総額は70万ドルというからもう開いた口がふさがらないが、さすがというかなんというか、素晴らしく魅力的・音楽的な音を奏でていた。B先輩が「世界で一番醜悪なモンスター・スピーカー」と評したハンセンはその巨大さにもかかわらずスピーカー自体の存在を感じさせない鳴り方で驚いたし、アナログの再生は実に自然で、いつまでも聴いていたいと思わせる艶やかさを備えていた。

Kubala-Sosna/Marten Design/Veloce
CES2010-KubalaSosnaそのすぐ隣にあったケーブルメーカーKubala-Sosnaの部屋。すっかり顔見知りになったJoe Kubalaさんはいつも優れた機器を組み合わせ、セッティングにもセンスを発揮していい音を出す。今回のCESでも同社のケーブルは多くの部屋で使われていて人気を示したが、知り合いのDMさんが輸入しているMarten Designのスピーカーもなんと7つの部屋で使われていた。この部屋のスピーカーはThe Bird、パワーアンプがEARの890をモノブロックとして2台、CDプレーヤーはEAR Acute…。つまり僕のオーディオの師匠であるB先輩の自宅システムとここまでは全く同じシステムだ。
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jazzaudiofan at 18:21|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2010年01月16日

CES 2010レポート(2)

CES2010-SystemB1月7日から10日にかけてラスベガスで開催されたCESのレポート第2弾(その1はこちら)。僕がお手伝いしたコンサート・フィデリティ/シリコンアーツデザインの部屋で展示した2つのシステムのうち、小さな「システムB」を紹介しよう。
  • スピーカー:mhi Evidence
  • パワーアンプ:Silicon Arts Design Micro Integration Power Amplifier
  • プリアンプ:Silicon Arts Design Micro Integration Preamplifier
  • DAC: Silicon Arts Design Micro Integration DAC
  • トランスポート:Cambridge Audio
  • ケーブル:CRL Bronze Series
  • 電源コンディショナー:Sound Application JC Reference One
CES 2010 mhi Evidence with floor standスピーカーは拙ブログ読者の方にはお馴染みのmhiエビデンス。オーディオアクセサリ誌の「オーディオ銘機賞2010」、HiVi誌の「冬のベストバイ2009」、ステレオ誌の「ベストバイ2009」に選ばれるなど、最近波に乗っている本機がついにアメリカでCESデビュー! 日本ではサエクコマースの取り扱いで1月20日から発売される専用フロアスタンドはスピーカーに完璧にマッチするピアノブラック・フィニッシュ。作りも非常にしっかりしていて、柱の中にはユーザーの好みで砂や砂利を入れられるようになっている(設計者のエドさんは振動を摩擦熱エネルギーに変えるためギザギザした小石を推奨している)。

専用フロアスタンドと組み合わせたエビデンスは我ながら惚れ惚れする鳴りっぷり。解像度の高さやナチュラルな音調に加え、巨大な音場が形成され、音像もピントがしっかり合っていた。低域の伸びやダイナミクスにはもちろん制約があるが、それでもこのサイズや価格から想像されるものをはるかに超えたパフォーマンスで、聴いた人は皆驚いていた。

Silicon Arts Design Micro Integration Lineそして、エビデンスをならしていたのはシリコンアーツデザインがこのCESで新たに発表したマイクロ・インテグレーション・ラインである。津田さんの設計理念(可能な限りシンプルな設計・短い信号経路・高品位)をビックリするほど小さな箱に詰め込んだDAC、プリアンプとステレオパワーアンプである。電源はそれぞれACアダプタを利用する。
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jazzaudiofan at 16:55|この記事のURLComments(14)TrackBack(0)

2010年01月14日

CES 2010レポート(1)

CES2010-SystemA1月7日から10日にかけてラスベガスで開催されたCESに行ってきた。昨年10月のロッキー・マウンテン・オーディオ・フェスト(RMAF)に引き続き、日本のエレクトロニクス・メーカーであるコンサート・フィデリティ/シリコンアーツ・デザインの展示の手伝いをすると同時に、オンラインショップEastwind Import取り扱いのスピーカー<MHIエビデンス>とケーブル<CRLブロンズ・シリーズ>のPRをさせていただいた。シリコンアーツの津田さんを始め、ご協力いただいた皆さんにまずこの場を借りて御礼を申し上げたい。

CES2010レポートのその1として、まず我々の部屋(ベネチアン30−201)の展示内容を紹介しよう。大きな「システムA」と小さな「システムB」という2本立てだったので、まずシステムAから。スピーカーはベルギーのメーカーVentureの製品。ツイータにMundorf製のハイル式AMTを使用し、解像度の高さとオーガニックで豊かな再生、ユニット間のつながりの良さが特徴。中低域から低域がややアンダーダンプ気味だったが、これは部屋の問題かもしれない。

プリアンプとパワーアンプについては以前このブログで詳しく紹介しているので、CF-080についてはこちら、ZL-120についてはこちらを参照していただきたい。

Denon DP-3000今回この「システムA」で注目したのは、津田さんがレストア・改造したデノンのターンテーブルとトーンアームだ。オーディオ黄金時代、70年代の日本の技術がいかに優れたものであったかを世界に知らしめたいという動機で始めた特別プロジェクトで、40年近く前のユニットを中古市場で調達し、完璧主義者の津田さんが考えうる限り最高のレストア・改造を施した。
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jazzaudiofan at 14:41|この記事のURLComments(4)TrackBack(0)
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jazzaudiofan
ジャズとオーディオが好きで、アメリカに住んでます。Audiogon等を通じてアメリカからオーディオ機器を個人輸入したい方をサポートしています。詳しくはこちらをご覧下さい。