私の友人(日本人です)が所有するゴム農園に行って来ました。

ゴムの林そのゴム農園はベトナムとの国境の近くにあるのですが、彼の農園の周辺といいますか、もうその辺一帯がゴム農園でして、見渡す限り、地平線の彼方まで続くゴムの木の畑(森?)です(笑)。
この一帯は2~3年前までは木がまばらに生えていただけのブッシュや藪だったそうですが、世界的に高まっている自動車の需要につられてタイヤに使われる天然ゴムの需要も上がり続け、更にはカンボジア政府の輸出促進政策も追い風となって一気にゴム畑に変貌したのだそうです

この一帯の土地は、ブッシュだった当時は1haあたり200~300ドルくらいの地価だったのですが、目先の利いた現地のカンボジア人が、
ゴム農園にすれば何年か後には何倍にも高く売れるんじゃね?
と見越してゴムの木を植えたところ、今では1haあたり12000~20000ドルくらいで売買される様になりました。
実に40~100倍の値上がりです!

ゴム農園1ゴム農園のオーナーは、今まではベトナム人・インドネシア人・シンガポール人がほとんどだったのですが、つい最近ではインド人や中国人やベトナム人が急激に増えているそうです
私が泊まった町に1軒しかないホテルでは、ナント宿泊客の約7割が中国人で、2割がインド人という驚くべき状況でした(日本人は私だけ)。

ちなみに私の友人は70haほどゴム農園を持っているのですが、この辺で日本人オーナーは、彼の他には車で1時間ほど離れた所に一人居るだけです。

ゴム農園2ゴムの木は植えて5~6年ほど経たないとゴムの樹液が採れませんので、植えて間もない若い農園を買っても、樹液が採れる(=利益が出る)様になるまでは、従業員を雇ってひたすらゴムの木の世話をしなければなりません。つまり、数年間は経費だけが掛かり続ける訳ですが、中国人はそんな事には全くひるむ事無く、1~2歳の若い木しかない農園でもバンバン購入しています。中国人恐るべし!です。

開墾今もあちこちでブッシュが切り拓かれ、次々とゴム農園に生まれ変わっていますが、値段は下がる所かまだまだ上がって行く様相を呈しています。
また、ゴムの木が植えられない荒地、拓いたばかりの土地、余っている農地などなどでは、キャッサバ芋(タピオカの原料になるデンプンの塊の芋です)があちこちに植えられているのですが、これは食糧だけでなくバイオエタノールの原料にもなるので、近年の代替燃料の需要増で、昨年は平年の約3倍に取引価格が上昇しました。

キャッサバキャッサバも世界的な需要が上昇していますが、これはゴムと違って1年で収穫できる上に荒地でも育つため、農園の土地も無駄なく使う事ができて農園経営的にも助かる便利な作物だったりします。


夕方、ホテルの売店で缶ビールを買っていましたら、インド人3人組に話かけられました。
私が中国人ではなくて日本人だと分かると驚かれ、ナゼか喜ばれて酒盛りになってしまったのですが、彼ら曰く、
カンボジアは凄くビジネスチャンスが有っていいね。特にゴムは毎日お金を吐き出す木だから、日本人も中国人に負けないでゴム農園を買った方がいいよ。これ以上、中国人にいいようにされたくないからね。インドの仲間もこれからどんどん来るよ。」
と言われました(言葉の端々から中国人嫌いが滲み出ていました)。

世界経済の牽引役になっている中国とインドが、こぞってこの地に進出して来ています
自動車は日本のお家芸のハズなのに、日本が出遅れているのはどういう事でしょうか?
ちなみに北の穀倉地帯では、ベトナム・タイ・中東・韓国も負けていません。世界的な食糧危機が懸念される中、食糧の輸入大国である日本の姿はここでもほとんど見られません。

日本はカンボジアで、道路を作ったり橋を作ったり港を作ったりとインフラ関係を作ってばかりでいつまでたっても進出して来ないのですが、これらのインフラは日本企業ではなく、上記の様な国の企業が喜んで利用していたりします。
慎重すぎる日本人、太っ腹すぎる日本、別の意味で恐るべし!です

さてさて件の私の友人ですが、ゴム農園は規模が大きくなればなるほどコストパフォーマンスが上がってきますので、彼は近隣のゴム農園や土地を買い足して農園を拡大する事を考えています。幸い彼の農園の近隣には沢山ゴム農園がありますし、隣地にもまだブッシュのままの土地が結構ありますので。

彼はこれから出資者を募るそうなのですが、もしご興味がおありの方はこちらまで御一報頂けると幸いです。