御存知の通り、カンボジアは日本と同じ立憲君主制で、民主主義の王国です。
また、カンボジアの国王はカンボジア仏教の頂点でもあり、国民の尊敬を一身に集める存在です。

カンボジアへ進出される日本企業の中には、表敬訪問と進出の御報告を兼ねて国王に謁見したいという方もいらっしゃいまして、私はその手配もよくしております。
国王に謁見するには当然の事ながらそれ相応の大義名分が必要です
単なる御挨拶程度では謁見は許されません。
私の名前は王宮に登録されていまして、ありがたい事にシハモニ国王のおぼえめでたく、更には「王宮」の偉い方々とも仲が良く、私の申請とエスコートならいつでも国王は謁見をしてくれるとの御言葉を頂いていたりします。

カンボジアの「王宮」について少々説明させて頂きますと、
カンボジアでもほとんどの人に意識されていないのですが、通常「王宮」と言う際には、 Royal Palace(狭義で言うところの「王宮」) と Ministry of Royal Palace (宮内)を区別せずに使われることが多い様です。

日本で例えると、Royal Palace は皇室Ministry of Royal Palace は宮内庁ほぼ当てはまるのですが、カンボジア王宮は日本の皇室と少々異なる所がありまして、カンボジア仏教の頂点としての国王の役割もRoyal Palace の方に含まれていたりします。これをかなり強引に説明しますと、日本の伊勢神宮や明治神宮、もしくは神社本庁が皇室に含まれている様なイメージでしょうか。
日本では天皇陛下を補佐する役職のトップは宮内庁に所属する「侍従長」ですが、カンボジアで侍従長に相当する役職は「儀典長(カンボジア語でアチャー)」といいまして、国王の身の回りの世話から国王が執り行う儀式・儀典の取りまとめまで幅広く行います。
ちなみに彼は Ministry of Royal Palace ではなくて Royal Palace の方に属します
部署としては、Royal Palace の中の Department of Protocol (あえて日本語に訳せば「儀典部」)となります。

一方、 Ministry of Royal Palace の長は誰かと言いますと、Minister of Royal Palace、つまり王宮大臣でして、現在はKong Som Ol 副首相が兼任されています。

Ministry of Royal Palace は、日本と違い「庁」ではなくて「」ですので、Minister(大臣)が存在します。
また、王宮大臣の下には日本の宮内庁でいう所の宮内庁長官に相当する役職も存在します。それが、
IMG_1309 3←Nguon Peou Pong 大臣です。役職の他に政府から大臣の地位を与えられている方です。
(当然ですが、掲載許可を頂いております。)
これは先日10月19日にお会いした時の写真ですが、この時は、ある日本企業の国王謁見と、洪水の被害にあった方々への寄付についての打ち合わせをしました。

王宮では普段、貧しい人に配るお米を一定量貯蔵しているのですが、今回の大洪水で避難生活を余儀なくされた2万数千人にお米を配ってしまい倉庫がカラになったそうでして、国王に謁見される日本企業がお米を20トン寄付してくれる事を報告しましたら大変に喜ばれました。

もし、洪水の被害者支援のために寄付をして頂ける方がいらっしゃいましたら、こちらまで御連絡を頂けると幸いです。

さて王宮のお話に戻りまして、
前王のシアヌーク殿下は激動の時代を生き、政治家としても手腕を発揮された方で歴史に残る人物です。時代がそうであったためもあり、シアヌーク殿下在位の時は世界中から支援が集まり、王宮の倉庫も溢れかえっていたそうなのですが、現在はカンボジアの法律で王族が政治的(間接的に営利的)な活動をする事が禁じられている事(国会議員であってもどこかの大臣であっても、国王にはなかなかお会い出来ないなど)と、他国による政治利用を警戒しているために色々と国王の活動に制約があって、思うに任せぬ所があるのだそうです。
それでも国王は貧しい国民や被災者に施しをしないといけません。かなり大変です。

侍従長(儀典長)にお聞きましても大臣にお聞きましても、シハモニ国王は大変な人格者で、凄く頭の回転の速い方だそうです。シアヌーク殿下の時代であれば、殿下に負けないくらいの政治的手腕を発揮されただろうとの事です。
私も何度かお会いしていますが、大変穏やかながらもキレのあるお方で、大きなオーラをお持ちです。その前に大変なイケメンでもありますが(笑)。

私は微力ではありますが、政府だけではなく、王宮にも何らかの貢献をしたいと考えていたりするのです。

追伸:
国王謁見やカンボジアの大学への奨学金の寄付を名目に、お金を集めて着服している人物がいる様ですので御注意下さい。
王宮であっても大学であっても、寄付をした際にはその内容を記した感謝状(英文)が相手方から出されますので、必ず確認して下さい。