2004年10月16日

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第1話

 いよいよ始まりました。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。

 さまざまな方々が、さまざまな思惑で心待ちにしていたかもしれない、スポンサーであるバンダイの最大のマーケット戦略作品であろうサンライズ制作の新作ガンダム。

 本日一部の地域を除いて早くも第2話「戦いを呼ぶもの」の放送となってしまいました。残念ながら遅くなってしまいましたが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話「怒れる瞳」を見た感想です。

 私の結論から述べますと、この放送時間枠におけるターゲットに対しては、まず良いつかみとなる第1話となったであろうと思います。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話「怒れる瞳」関東地区における視聴率は8.2%だったそうです(ビデオリサーチ調べ)。

 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話「怒れる瞳」は、数多くのキャラクターやモビルスーツの登場、テーマの提示、前作関連の場面、派手な戦闘シーンなど、おもちゃ箱をひっくり返したような盛りだくさんのプロローグだったのではないでしょうか。キャラクターファンの視聴者やスポンサーの要求をバランスよく満たした内容だったように思います。ガンダムのストーリーとしては、典型的で目新しいものは見当たらないように思いますが、今後『機動戦士ガンダムSEED』の続編としての性質をどのように発揮していくのか興味深いところです。

 個人的に少し気が付いた点について述べます。

 今回のガンダムは、3パーツのドッキング構成という初代ガンダムの伝統的なスタイルを採用しているようです。アニメ『機動戦士Vガンダム』においては、パイロットが搭乗する小型戦闘機「コアファイター」と「ハンガー」と呼称される上半身パーツ、「ブーツ」と呼称される下半身パーツをドッキングさせる構造になっています。その劇中においては、当然、ハンガーやブーツはドッキング中に敵の標的にされるということがあり、場合によっては、そのパーツ自体を敵に体当たりさせて武器として利用する、ということさえある消耗品として描かれています。このような表現はアニメ『機動戦士Vガンダム』において非常に特徴的なものでした。

 今回の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の劇中でレーザー誘導のようなラインが見えている演出のある場面から察するに、今後本作品の戦闘場面の構成に前作に比べて幅を持たせるため、このアニメ『機動戦士Vガンダム』における要素を模倣する可能性は高いのではないかと私は予想しています。

 さまざまな要素を詰め込みつつも、テンポよくまとめた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話「怒れる瞳」は、かなり制作の方々の力の入れ込みようを感じました。ですが、とある情報によると既に序盤で制作の方々が息切れしているという不安な話も耳にします。今後のエピソードのクオリティがどうなるのかも気になるところです。

 今回の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第1話「怒れる瞳」、少しずつエピソードに絡めてキャラクターが登場してくるのではなく、初回から多くのキャラクターを登場させているようですが、今後、脇役も含めて各キャラクターがどれくらい効率的に生かされていくのかは、個人的に非常に気になる点です。

 例えばアニメ『蒼穹のファフナー』では、同様に初回から数多くのキャラクターが登場しますが、回を重ねる毎に少しずつ脇役を含めた各キャラクターを描いていき、物語への関わりや存在感を高めていく、というような構成になっているように思います。『蒼穹のファフナー』は、そのキャラクターの多さをそれなりに生かそうとするような構成である点は、ひとつの見所のように思っています。

 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』においては、今後登場させる数多くのキャラクターをどのように物語の中でそれぞれの役割において存在感を表現していくのか、今後注目していきたいところです。

 また、「戦う事はいけない事か」というのが企画書でシリーズ構成の両澤千晶さんが掲げた、SEEDに対するアンチテーゼであり、本作品『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のテーマだそうですが、テーマについては明確には決めていない側面もあるとの情報も目にした覚えがあります。

 今後テーマに関してどのようにエピソードの展開を通して紡いでいくのか、この点も注目していきたいところです。

 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。ガンダムの過去の名作を見た経験のある方々にとっては、特に驚かされるものはないだろうというのが正直なところです。ですが、ガンダムに馴染みの薄い方々にとって、本作品が過去のガンダムの名作と出会うきっかけとなるのであれば、それは本作品の一つの功績として評価できることなのではないでしょうか。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY
公式ホームページ

毎週土曜日午後6時 MBS・TBS系列にて放映中。一部地域は17時30分からの放映。
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1. 「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(1)
  [ ゆーじんのエンタメ・レビュー ]   2004年10月16日 21:46
(評価 9点) 9点って何が9点かというとOPで9点かな? いや、本編は「FIRST ATTACK」である程度分ってたしね。 OPから読める情報は楽しめたよ。 まず続投キャラ多数が判明。公表されてたキャラ以外にも、イザーク・ディアッカ・マリュー・バルトフェルドも出てたねー。 (
2. 機動戦士ガンダムSEED DESTINYに関するあれこれ
  [ 飛鏡新聞 ]   2004年10月16日 22:00
種デスや種死などと呼ばれているガンダムシードデスティニー。第1話が放送されたが、前作を見ていない視聴者からよく分からないとの声が。また、一部で注目された坂本真綾さんの出番が少なかったことを嘆く声も聞かれる。
3. 第2話「戦いを呼ぶもの」(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
  [ つばさくん日記 ]   2004年10月17日 23:11
 動きがあって、パッと見には楽しめる感じの第2話「戦いを呼ぶもの」でした。ただ、
4. 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第01話
  [ 村上めぐの人生・波乱バンジョー? ]   2004年10月18日 12:41
ついに始まりました〜(* ̄∇ ̄*) とはいっても私の住んでるとこでは放送しないんです。 当たり前だよね、日本じゃないし…。 でも第2回の放送までにはなんとか観るぞー!と思っていたら 早速今日観ることができました。 それにしても今回は同じスタートが切れて嬉し
5. PHASE-1 怒れる瞳
  [ ガンダム SEED Watch Blog ]   2004年10月20日 17:03
一年ぶりに始まったガンダムSEEDの記念すべき?第一話「怒れる瞳」 とりあえず、NTTフレッツスクエアやガンダムSEED関係のオフィシャルサイトなどで、そこそこの情報は得ていたので期待を持って観てみました。 まずはなんと言っても主人公の立場が今までのガンダムシリーズ
6. 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 (DVD) #1
  [ 【T】 Tsukasa♪'s Blog! ]   2005年10月10日 10:19
コチラでは『SEED DESTINY』の再放送が(幸か不幸か(笑))ないようですので、 DVDでも観ながら、今までアップしてなかった文の記事を完成させるとしますヨ♪ ※まだ“結末を知らない”気分になりきって、加筆修正しています(笑)。

この記事へのコメント

1. Posted by ゆーじん   2004年10月16日 21:49
TBありがとうございます。
ファーストよりもVっぽいってのは同感です。
初めてVを見た時はパーツのあまりの消費ぶりにたまげたもんでしたが。
でもチェストフライヤーやレッグフライヤー時はかなりカッコ悪いですね。
2. Posted by もみじ   2004年10月16日 22:11
どうも、トラックバックありがとうございます。
上のコメントにもありますが、チェストフライヤーとレッグフライヤーが
カッコ悪いのには同感ですね。
あれなら、いっそのこと飛ばすなよと言いたいところです。
まぁ、あれを飛ばして合体シーンをいちいち見せるのは最初のうちだけで、
そのうち気がついたら合体してたみたいになるんじゃないでしょうか。
それにしても、今回の作品はやたら変形・合体が多い気がします。
模型化するにあたって、バンダイは苦労したりしないんでしょうかねぇ。
3. Posted by ★ジャン   2004年10月16日 22:33
ゆーじんさん、もみじさん、コメントありがとうございます。

チェストフライヤーとレッグフライヤー、お二方とも評判悪いですね(笑)
私はそのへんについて、あんまり良く見てさえいませんでした(マテ。

>合体シーンをいちいち見せるのは最初のうちだけで、

いえ、案外そのシーンを必ず挿入して使いまわして時間を
稼ぐつもりなのかもしれませんよ!(笑)

第2回も戦闘シーンがすごく多かったですね。
ちょっとお腹いっぱいです。
4. Posted by ginfizz   2004年10月16日 23:49
>>模型化するにあたって、バンダイは苦労したりしないんでしょうかねぇ。

今までの技術の蓄積があるんでしょう。
で、合体変形が出来るから、通常のものよりも少々お高くなっていますっというのでは?
5. Posted by もみじ   2004年10月17日 11:29
そういえば、あの仮面キャラクター、ネオ・ロアノークの声は子安武人さんでしたね。
子安武人さんといえば、前作でムウ・ラ・フラガの声をやっていた方。
ってことは、フラガは生きてた、っていうオチですかね?
6. Posted by ★ジャン   2004年10月17日 11:52
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ginfizzさん、コメントありがとうございます。

>通常のものよりも少々お高くなっていますっというのでは?

私もそれ同感です(笑)。単価を高くして売上を伸ばそう
ということではないかと(笑)。

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もみじさん、コメントどうもありがとうございます。

>ってことは、フラガは生きてた、っていうオチですかね?

すっかり忘れちゃいまして申し訳ないんですが、
フラガもクルーゼもフラガ父のクローンでしたっけ??
そうだとするとロアノークはフラガ父クローンの第3の人物って線では
ないでしょうか。予備知識が無くてすいません。。。

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7. Posted by SHUFFLE TSUBASA   2004年10月17日 23:18
 トラックバック、有り難う御座いました。
 私もVガンダムの要素は感じます。最初は合体というとZZ系かとも思ったんですが・・・・。
 とはいえ、やっぱり、四角い物体が、空を飛ぶって違和感ありまくりという気もするんですが・・。というか、合体変形が出来ると、どうしても、大きく重くなるので、その辺の重量感を見ていても感じないのは、昔からのファンとしては残念なんですが・・。
 ZZでは、ZZの重量感は他のMSとの違いとして、よく現れていたような記憶があるんですが・・・。
 どうなんでしょうねー?
 気にするなってことかな?
8. Posted by せり   2004年10月18日 13:01
TBありがとうございます。

>「戦う事はいけない事か」・・・SEEDに対するアンチテーゼであり・・・

今回のテーマはこういうことなんですね。
初めて知りました。
確かに、今回の主人公シンはキラとは違い、
自らが意思を持ってザフトに志願したみたいですし。
SEEDとどう対比していくのか、今後が楽しみです。
9. Posted by ゆき   2004年10月19日 00:03
トラックバックありがとうございます。

合体・変形なんでもありの「DESTINY」ですが
私はガンダムはそろそろ「リアルロボットアニメ」という
枷をはずしてもいいのではないかと思っています(笑)
「リアルっぽい」ただの「ロボットアニメ」でいいのではないかと。
SEEDシリーズは小学生のファンも多いそうなので
黒歴史化してしまった「Gアーマー」も復活させ
関装させて遊べるプラモデルを出すとか
そろそろ今までのガンダムからの脱却を図るのも
必要なのではないかと思っていたのですが…
「ザク」がでてしまいました(笑)


10. Posted by ★ジャン   2004年10月19日 00:03
SHUFFLE TSUBASAさん、コメントありがとうございました。

おそらくその違和感は、合体シーンが宇宙空間でないことが
大きく影響しているとは考えられないでしょうか。

コロニーもしくはプラント空間は、見た目は地球上の空間のように
画面では見えてしまうため、重力の大きさが小さいことを忘れがちに
なってしまうからかもしれません。仮にプラント内の人口重力が
小さいとしても、合体シーンの違和感が否めないのは確かだろうと
思いますが(笑)。

またプラント内の人工重力が、小さなものであることを示すような
演出や配慮も画面からは特に見受けられなかったように思います。
せめて人工重力に関してMSクラスの構造物において、少しでも
演出しておけば、多少は合体シーンに関する違和感も払拭できた
かもしれませんね。。。

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せりさん、コメントありがとうございます。

息切れしないでテーマを描いていって欲しいものです。
総集編が増えたりしないことを祈ります(笑)
キャラクターも多いですが、そちらも充分キャラを生かして欲しい
ところですよね。
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11. Posted by ★ジャン   2004年10月19日 00:09
ゆきさん、コメントありがとうございます。

ちょうどコメントして頂いていたところだったんですね(笑)
シンクロしてました(笑)

>「リアルっぽい」ただの「ロボットアニメ」でいいのではないかと。

確かにスパロボみたいになってきてしまいましたね。。。
ガンダムSEEDに「機動戦士」の称号を認めたあたり、
おそらく旧来のガンダム作品からの脱却を図る意図はあるのでしょうね。

>「ザク」がでてしまいました(笑)

「ザク」のネーミングまで使っちゃうのか〜と唖然としてしまいました(笑)
でも、独特の獣の咆哮のようなザクの駆動音は気にいっちゃいました(爆)
12. Posted by “てろっぷ”   2004年10月19日 05:03
随刊ザッカ!の管理人“てろっぷ”です。

トラバありがとうございます!!

もみじさんと同じく、ネオ・ロアノークの声が子安武人さんというのが気になりました!

ムウパパ(ムウ・ラ・フラガのお父さん)は自分だけにとどまらず、子供のムウ・ラ・フラガのクローンまで作っちゃったのでしょうか?

とっても気になります!!
13. Posted by ★ジャン   2004年10月19日 23:05
“てろっぷ”さん、コメントありがとうございます。

ネオとレイに関する予想は、ひとつ記事が書けちゃうほどネタに
なりそうですよね(笑)

砂漠の虎が奇跡の復活を遂げた前例がありますので、
予想は大変難しそうな気がします(笑)。
14. Posted by 腕時計コピー   2012年12月26日 14:13
transponderコンバータの回路を入れて腕時計の中で、家この表を作るだけではなく、1 項のクロノメーター、同時に透過小型化と工程技術はそれを控えめに変え車の鍵となる 、この時計にこの究極のスポーツカーの究極の部品。

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個人的な印象の数値化です。
(最低〜最高点。120点満点。)

印象とはいえ数値で一覧化すると自分でも疑問を感じる整合性のなさです。最高点順であり平均点ではありませんので、一部かなり奇妙な順序になっています。1話の評価しかない作品もあり、一律に序列化すること自体に無理があるのは承知です。並べてみるのもおもしろそうだったので試したまでです。管理人自身の今後の参考用とお考えください。平均点順に順次変更中。
【 2006/1/15 更新 】

  1. WOLF'S RAIN
    ウルフズレイン

     :110点
  2. 攻殻機動隊
    S.A.C. 2nd GIG

     :90〜107点
  3. 攻殻機動隊
    STAND ALONE COMPLEX

     :84〜104点
  4. SAMURAI 7
    サムライセブン

     :103点(シリーズ)
  5. かみちゅ!
     :103点
  6. 創聖の
    アクエリオン

     :103点
  7. 巌窟王
     :95点(シリーズ)
  8. ふたつのスピカ
     :94点
  9. ジパング
     :82点(シリーズ)
  10. バジリスク
    甲賀忍法帖

     :81点(シリーズ)
  11. 劇場版
    機動戦士
    Zガンダム
    星を継ぐ者

     :79点
  12. Rozen Maiden
    ローゼンメイデン

     :77点(シリーズ)
  13. BECK
     :77点(シリーズ)
  14. ぺとぺとさん
     :56〜77点
  15. 英國戀物語エマ
     :54〜73点
  16. 機動戦士
    Vガンダム

     :72点
  17. TIDE-LINE BLUE
    タイドライン・ブルー

     :72点
  18. 撲殺天使
    ドクロちゃん

     :70点
  19. NARUTO ナルト
     :54〜65点
  20. MONSTER
    モンスター

     :51〜64点
  21. ケロロ軍曹
     :57〜61点
  22. ONEPIECE
    ワンピース

     :56点
  23. ガン×ソード
    GUN SWORD

     :30点〜54点
  24. ハチミツと
    クローバー

     :53点
  25. 交響詩篇
    エウレカセブン

     :52点
  26. トリニティ・ブラッド
    Trinity Blood

     :50点
  27. IGPX Immortal Grand Prix
     :49点
  28. ピーチガール
     :48点
  29. SPEED GRAPHER
    スピードグラファー

     :32〜44点
  30. エレメンタル
    ジェレイド

     :39点
  31. SHUFFLE!
    シャッフル!

     :39点
  32. 奥さまは魔法少女
     :35点
  33. おねがい
    マイメロディ

     :33点
  34. 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
    :32.8点(50話平均)
    22〜55点
  35. こみっくパーティーRevolution
     :26点
  36. 円盤皇女
    ワるきゅーレ

     :25点