2012年10月28日

腹を痛めた我が子を虐待し、死に至らしめる女。
男を操り、殺したり殺させたりする極悪鬼女…。

いやはや「気味の悪い女」の“増殖”の時代である。

そんな中、今日は「小気味良い女」の話をしょう。
と言ってもドラマで目立っているヒロインたちの話。

ここでの「気味」が良いとか悪いとかは、受け取る側(私自身)の心持や気持を優先してのことで多分に“自前風”。

ヒロイン役の女優さんに対しての容姿や雰囲気、そして役柄などに関しての演技力云々は異論のある方もおられることだとは思うがお許しを。

本日はその「小気味良い女優」の1番バッター(笑)。

杏まず私のイチオシは“ヒロインもの”全盛のドラマ群の中で、苦戦を強いられているNHK大河「平清盛」で、源頼朝をはじめ(スタッフも含め)男どものケツを叩くことになる北条政子役の
(26)。

普段このドラマをご覧になっておられない方は、ちなみに今夜8時。試しに覗いてみてほしい。

(役者の)血は血。彼女の中に流れる血。その父親は俳優・渡辺健。兄の大も俳優という「表現者」の血だ。

15歳からモデルの世界で活躍し、海外のプレタポルテなどでも知られた存在。女優の道も歩み出した頃、2年前に赤坂ACTシアターでの舞台劇『ファントム』でヒロインのクリスティ−ヌ役を観た時に只者では無いと直感したが、これは正解だった。

聞けば常に本の虫であり歴女でありと、これまた父親のケンさん譲りの博識ぶり。今回の大河での北条政子役は杏にしてあったものといえる。

アンチ・ヒロインとして語り継がれる政子をまさに「小気味良く」演じて、世の歴女たちの好感を呼ぶ。年が明けての新大河「八重の桜」のヒロイン(綾瀬はるか)へのバトンタッチも杏の好演が援護射撃になれば幸いだが。

さて、明日は?誰?


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