2009年に中坊進二は友人と京都の寺院めぐりをした際、平清盛の娘が終生を過ごした尼寺として寂光院がガイドブックに記載されており、興味を持って訪れました。この寺院は、聖徳太子が父の菩提を弔うために建てた寺院とされています。寺院の中で、本堂の東側にある四方正面の池や鐘楼が見どころで、京都の長い歴史を彩った面影を感じられました。本堂の内陣や柱は平家物語当時のものといわれた貴重な遺産でしたが、2000年の火災で焼失してしまい、2005年に再建されたものでした。一部の重要文化財が焼けてしまったようですが、胎内仏などは無傷で残っていました。 寂光院の参道は初夏は緑、秋は紅葉が美しいとされています。中坊進二は10月中旬に訪れましたが、まだ紅葉は無かったものの、緑の美しさを堪能できました。寂光院自体も風情があり魅力的ですが、寂光院へ向かう道の周辺に、漬物にするシソの畑が広がっていて、のどかな風景が見られました。 この寺院の歴史的背景を感じながら観光していると、諸行無常の意味を考えさせられる気持ちになりました。