2013年10月25日
(1778)アーセン・ベンゲル
後ろを振り返ることはしません。常に次の試合に向けて準備をします。なぜならその次の試合が肝心だからです。自分の人生はその試合にかかっています。幸福はいつも次の試合の結果次第なのです。ですから次の試合のために全力で準備が出来るのです。

UEFA Chanpions League13/14 MAGAZINEインタビューより

UEFA Chanpions League13/14 MAGAZINEインタビューより
何が楽しみか?それはいつだって次の試合です。自分のチームには常に完璧なパフォーマンスを求めます。それがチームへの情熱、勝利への欲求、そして試合を観に来たサポーターへ喜びを与えたいという情熱を維持できるのです。おかげで私も頑張り続けることができるのです。

ノースロンドンで18年目を迎えた63歳の名将アーセン・ベンゲルのクラブ愛が薄れることはない。アーセナルは13シーズン連続でグループステージ突破。素晴らしい快挙だが未だビッグイヤーを掲げるに至っていない。その瞬間に最も近づいたのは05/06シーズンのことだった。
「我々は試合に負けることなく無失点で決勝まで勝ち上がりました。決勝では10人で77分までリードしていたのです。しかし残り13分でチャンピオンズリーグを逃しました。」
近年、ベンゲルにとってフラストレーションが溜まるシーズンが続いている。アーセナルは3シーズン連続でベスト16の壁に阻まれている。
「ここ5.、6年組み合わせにも恵まれていません。バルセロナと2,3回対戦した他、バイエルンやミランともぶつかり毎回接戦を繰り広げています。今シーズンこそはもっと上まで勝ち上がりたいです。準々決勝、準決勝、そして決勝だって夢ではありません。」
ベンゲルはいつも、賢く、手堅く、チームを作り上げてきた。しかし強さを求めるファンの声にようやくクラブも答える。クラブ記録の移籍金でエジルを獲得。するとエジルは第2節のナポリ戦で1得点1アシストと躍動した。
「我々のサッカーはテクニックの質と動きが基盤となっています。我々は機動力がありエンターテイメント性に満ちたサッカーを心がけています。エジルは若いですし才能があります。非常にテクニックに優れておりチームに攻撃の選択肢をもたらしてくれるのです。」

アーセナルはグループステージで2連勝を飾り第3節を迎える。しかし次の相手は2年前とは違う。2年目の戦いではアーセナルは勝利しドルトムントはグループステージで最下位に終わった。そこからドルトムントは変貌を遂げ昨シーズンは決勝まで勝ち上がった。
「我々が安定して結果を残している間にドルトムントは大きく成長しました。以前とは全く違うチームですよ。あのとき彼らは私たちに感心していたかもしれないですね。しかし我々だって今シーズンは強くなったと思うのでとても興味深い試合にあると思います。」
2シーズン前までアーセナルはチャンピオンズリーグのホームゲーム43試合でわずか1敗と抜群の強さを誇っていました。しかし昨シーズンはドイツ勢に押し込まれホームでシャルケとバイエルンに破れている。
「後ろを振り返ることはしません。常に次の試合に向けて準備をします。なぜならその試合が肝心だからです。自分の人生はその試合にかかっています。幸福はいつも次の試合の結果次第なのです。ですから次の試合のために全力で準備が出来るのです。」