2017年10月28日

(2154)川淵三郎

僕は、リーダーは絶対逃げちゃいけないと思っている。

こんな経験があります。1976年から2年半、代表監督を務めた二宮寛氏に退任を勧告する役目を僕が任された。いきがっていたこともあって引き受けましたが、二宮監督に「辞めたほうがいい」と伝えてから2週間、胃が痛くて痛くてしかたなかった。神経性胃炎になったんですね。こんなの初めてのこと。言うんじゃなかったって後悔もした。

でも、これも経験。引導を渡される側も、渡す側も同じくらい大変でつらい。でもリーダーとしてとても大切な仕事だってことが この時、自分はわかったんです。それから、嫌なことでも伝えなきゃならないことは、必ず本人を前にして言うことを心がけています。

-リーダーとして心掛けていること


オフトの時もそう。僕が話をしたんだけど、実はオフトは次のスケジュールのための契約更改を考えて会いにきてた。で、僕が「あなたとはもう契約しない」と告げた瞬間に、オフトは、「いや、僕もそう思ってた。辞めさせてもらいたい」と。彼は現役時代に選手として、引退後はオランダリーグの強豪・ユトレヒトの GMとして、常に真剣勝負で切った張ったの経験をしてきた男。そうやってきたからこそ、こんな切り替えしができたんだと思う。見事だった、引き際の美しさだね。今思い出しても感動する出来事です。



 
jeep_55 at 20:10│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 日本サッカー協会 

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