(2080)酒井宏樹と浅野拓磨(2082)内田篤人

2018年01月03日

(2081)ヴァイッド・ハリルホジッチ

日本代表が強豪チームに勝つには完璧な試合をする必要がある。

それが可能だと私は考えている。

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指揮官の決意〜決戦の地 ロシアへ〜


-ワールドカップの一次リーグ、コロンビア、セネガル、ポーランドと対戦が決まりましたが、この3チームをどう思っているか?グループHをどう思っているか?

 3チームとも我々より世界ランキングは上であり、つまり格上のチームです。「しかし相手が格上なのであきらめましょう」というわけにはいきません。特長の異なる3つのチームをしっかりと分析し、対戦相手にあった戦略を練って、快挙を成し遂げることを目指します。

このグループHの中で私が最も力があると思っているのは初戦のコロンビアです。世界的プレイヤーのファルカオやハメス・ロドリゲスを始めヨーロッパの名門クラブで活躍する選手が数多く揃っています。

私は日本代表のオファーを受けた時にワールドカップの日本の試合をビデオで見ました。コロンビアとの試合は2回見たのでよく覚えています。コロンビアの選手は能力が高く素晴らしいチームです。私たちがコロンビアを倒すには最高のプレーをする必要があります。それが出来ればリベンジを果たせるかもしれません。初戦という意味でも非常に大切な試合です。

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-初戦、勝ち点を奪うというのは大事だと思うのですが自信のほどは?

簡単なことではありません。現実的に考えて本命は日本ではなくコロンビアです。世界ランキングは日本(57位)よりもずいぶん上で間違いなくコロンビア(13位)の方が力があります。だからといって勝てないと言っているわけではありません。万全の準備を進めて格上を破る快挙を成し遂げたいと思っています。

勝つためには完璧な試合をする必要がありますが、日本代表はそれを実現できるチームだと思っています。

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-守備面の課題:前の選手は高い位置からプレスをかけたい、後ろの選手はブロックを作って後ろでプレスをかけたい という意識のずれについて

試合中、ピッチの上では次々に状況が変化します。瞬時に判断してプレーしなければいけません。それを決断するのは選手たちです。何千もの選択肢があるものを私が一つ一つ決めるわけにはいきませんからね。

ベースとなるゲームプランは監督である私が提示します。しかし試合中は選手たちが決断してプレーしなければいけません。つまりゲームをコントロールするのは選手です。私はピッチ脇から声を張り上げますが、選手たちにはもっと自分で判断してほしいと思っています。

-ベルギー戦での守備の手ごたえについて

ベルギー戦はほぼ互角の試合でした。相手に支配され続けたたわけでもなく、チャンスの数は同じぐらいだったと思います。我々の守備はとても上手く機能していました。プレッシングもブロックも質も素晴らしかった。全員が自分の持ち場で激しく戦っていました。ボールを奪ったあとに何度かチャンスを作ることが出来ました。負けはしましたが十分な手ごたえを得ることが出来た試合でした。

チームは大きく成長しています。以前はコミュニケーションが不足していましたが、今ではお互いに意見を出し合うようになってきました。今後も更に高めていきたいと思います。

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-守備を改善させた上で別の課題が浮かび上がる。決定力不足が改善されるのだろうか?

ワールドカップではゴールのチャンスはそんなに何度もありません。2,3回しかないチャンスを確実に決める必要があります。どのポジションの選手も大切ですが、勝負の鍵を握るのはゴールキーパーとストライカーです。

なぜならば勝敗を分ける重要なシーンはゴール前で起こるからです。試合を決めるのはゴール前です。ですから監督就任以来、ゴールを決め勝利をもたらす真のストライカーをずっと探してきました。それは今も続いています。

FWが責任感と自信を持ってプレーすればゴールはもっと増えると信じています。

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-これまでハリルホジッチ監督はたくさんの選手を試してきました。世界で戦える選手とはどういう選手か聞きたいと思います。

世界のサッカーは年々ハイレベルになっています。日本のサッカーには強みもありますが弱点もあります。弱点の一つがパワーです。強豪国にパワーで劣るので、それを補うためにも万全なフィジカルコンディションは不可欠です。コンディションが整っていなければワールドカップでは戦えません。

更にメンタル面での強さも必要です。選手たちの万全なコンディションと強靭なメンタルが揃って初めて世界で戦うことが出来るのです。

例えば本田ですがイタリアでキャリアを積んできた本田を信頼してきました。しかしなかなか出場機会を得ることが出来ずにパフォーマンスが落ちていきました。ですから私は本田を招集しなくなりました。

現在はメキシコのクラブでプレーしています。出場機会が増えコンディションも良くなっています。私は今でも信頼していますしチェックし続けています。今後も彼のコンディションが良ければ日本代表に呼びますし、悪ければ呼びません。それは本田だけでなく、どの選手にも言えることです。

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アウェーのUAE戦にどう臨むか。とても難しい問題でした。勇気ある決断が必要でした。川島はあの時期、クラブで試合に出ていませんでした。普通に考えればそのような選手を信じて起用するというのはありえません。

しかし川島は経験豊富で声を出して他の選手を引っ張ることが出来ます。さらに私は彼が地道にトレーニングに打ち込んでいることも知っていました。あの頃、練習での川島のパフォーマンスはとても良かった。誰よりもボールを多くキャッチしていました。コーチたちに聞いてもみな高く評価していました。そこで私はあの決断をしたのです。

川島はリーダーです。試合に出場していないときでもロッカールームで選手たちを励ましてチームにポジティブな影響を与えています。さらに彼はコミニケーション能力が高いだけでなく、私にも臆することなく質問したり意見を言ったりしてきます。つまり強いメンタルの持ち主だということです。

日本がワールドカップで成功を収めるためには川島のような強いメンタルを持った選手が必要です。さらにフィジカル面で100%の準備がすることが出来なければ、あの舞台で結果を残すことは出来ません。

日本サッカーが進歩するためにはパワーと強いメンタルを持つ真のアスリートが必要です。

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-ボスニア紛争について

あのとき経験したことは本当に悲惨なものでした。私の人生は一変しました。一生忘れることはないでしょう。当時私はサッカーで成功し名声と富を手に入れていました。

しかし全てを失いました。幸い家族は無事でしたが何もかも破壊され奪われました。私は一文無しの状態から人生をやり直さなければならなくなりました。

私は指導者の資格を取り、必死に働きました。とにかく目の前の仕事に打ち込んだのです。助けてくれる人などいませんでした。再び成功を手に入れること出来たのは私自身が強い意志を持って働いたからです。

監督として数々のタイトルを手にし、3つのチームをワールドカップ出場に導きました。もし私が弱気な人間だったなら、あの困難な状況から抜け出せなかったでしょう。

自分が経験した戦争のことを一度も選手に話したことはありません。しかし、私が大切にしてきた成長したいという気持ちを選手に受け継いでほしいと思っています。

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アジア最終予選の初戦で敗れました。初戦で負けたチームは予選を突破できないと言われました。しかし私たちはそんなネガティブで難しい状況を跳ねのけました。そして1位でワールドカップ出場権を手に入れたのです。

このチームは困難を乗り越える力と勇気があります。今よりさらにチームワークや、大胆さ、アグレッシブさを高め素晴らしいワールドカップにしたいと思います。

-ワールドカップでの監督の野心をお聞かせください

私の野心は実にシンプルです。すべてのサポーターと国民が私たち日本代表を誇りに思うような試合をしたいと思います。たとえ試合に負けたとしても、自分のチームを誇りに思うことはありえます。

私は前回のワールドカップでアルジェリアを率いて出場しました。優勝したドイツをあと一歩のところまで追いつめました。延長戦で敗れはしましたが、アルジェリアに戻ると国民は暖かく迎えてくれました。

日本代表でも同じように誇りに思ってもらえるような試合をします。私は日本代表選手たちが大好きです。大きな愛情を抱いています。ワールドカップで彼らと喜び合いたいと思っています。






 
jeep_55 at 22:33│Comments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 日本代表 | ヴァイッド・ハリルホジッチ

この記事へのコメント

1. Posted by あけおめ18年   2018年01月04日 16:29
自分もこの番組見ました。文字に起こしたのは感服します。
見なかった、見たくても見れなかった方、このブログ様を見て欲しい笑

代表は海外組と国内組の結束なくしてW杯の勝利は無いと思う。前提に皆日本人で、隔たりがあったらダメなんです。
2. Posted by 未熟?   2018年04月09日 20:34
一葉落ちて天下の秋を知る。先はどっちに転ぶって?今そんな賭けをする意義って…

まさかの解任(呆気にとられる…)
この番組で対談インタビューのお相手をした鳥海アナもびっくりしてるのでは。。。

もうここまで来たらハリルさんで行くべきだったと思います。ここで途絶させるなんて不憫すぎる。

諍いなのか喧嘩別れか専断なのかは知りませんが、この決断は時期的にも出し抜けでホントに各要項、種々に渡り深刻にじっくりと熟考して事を進めていたのかなと上からながら思います。したから今なのかな。しこりを残した分の差し引きをプラスに出来ますか?

選手、監督、コーチ、裏方の皆さんがひとつの方向に足並み揃えられますかね。まさに焦眉の急ですよ。

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