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 旅行のお供として電子書籍で購入し、タブレットで読み進めました。第6作目のテーマは新興宗教。謎めいた教祖を探し出すプロセスや、ゆったりと紐解かれていく、入り組んだ人間関係図の描写が殆どで、後半に話が一気に進みます。実は相当闇が深いであろう、アラブ人助手のアサドの過去や、ローセの過去も次作以降で明らかになるでしょうか。緊迫感はシリーズ全体のどの作品よりも薄い作品でしたが、それゆえ次作も楽しみという中毒性がありますね。