2008年09月29日

最終のコードギアス 反逆のルルーシュR2「FINAL TURN Re;」

 いよいよ最終回を迎えたコードギアス。
その結末には結構驚くところもあり、また「やはりそういう事か」というところもあり。何か色々と入り混じった感じです。

 その終わりに関しては、一言で言うなら「主役死亡エンド」。
今までギアスの使用を含めて色々と悪事を重ねてきたので、まあルルーシュにとってのハッピーエンドは無いだろう、と思っていましたが。
 また、その終わり方の下地として、ナナリーもまたルルーシュと同じようなことを思いついていたんですよね。
シュナイゼルの側につき、自らもダモクレスの鍵を握ることで、人々の憎しみをダモクレスただ1点に集めようとした、と言うもの。
 とは言っても、それは前回言われたとおりに圧倒的な武力で人々を押さえつけ、「今日」の維持を図ろうというもの。
ルルーシュにしてみれば当然のように打ち倒すべきものなのですが・・・ここで問題なのは、ナナリーもまた「今日」さえあれば良いと思っていたことですね。
「お兄様と一緒に暮らせればそれだけで良かったのに。」
と、こういう言い方をされると切実ですよね。
シュナイゼルはいちいち複雑で良く分からないことを言うのでよく伝わりませんでしたが。
その前の、
「誰がそんな事を頼みましたか!?」
はちょっとイラっと来ましたけどね。
そりゃあ確かにそうですが、今までのルルーシュの苦労とかを考えると・・・。

 しかしながら、そんなナナリーにギアスをかけて目的を成就させたのは評価に値します。ここで翻したら1期から何の進歩もないって事になりますからね。
 ナナリーの判断能力を認めるとギアスをかけてダモクレスの鍵を奪い、ギアスとダモクレス、両方の力でもって独裁者の座に。
ブリタニアの皇帝、黒の騎士団CEO、超合衆国最高評議会議長を掛け持ちするという、文句の付け所のないぐらいの独裁者。
 が、一般大衆にギアスをかけることはせず、市民からの反感も尋常ならざる勢い。
それを反逆者皆殺しという形で弾圧しているんですから、これ以上ないぐらいの独裁です。
 そこに現れたのは、中身は目の前で独裁者ルルーシュをやっている筈のゼロ。
しかし、いったん動いてしまえば誰が正体か、なんてのはすぐに分かる事でしたが。
 ゼロの中身は死んだはずのスザクで、その目的がルルーシュの殺害。
これが「ゼロ・レクイエム」の正体だった、というのが結末。
 ルルーシュもまた人々の憎しみを自身に集め、それを倒させることで世界に明日をもたらそうと言うもの。
それもただ倒されるのではなく、消えたはずのゼロという記号によって。
 ルルーシュが仮面を脱ぐまでに作った伝説やギアスの効力により、世界から戦争を無くして、話し合いによる平和な世界が訪れる、と。

 自分に憎しみを集めて、それが倒される事で戦争を無くすってのはガンダム00とダブるところが若干ありますが・・・その後の世界の絶対の担い手が残される、ってのは独創的と言うか。
 ルルーシュが死ななければならないと言うのも重いですが、死んだはずのスザクがこれからずっと仮面をつけて「生きろ」ギアスの残る限り、天寿を全うするまで生きていかなければならないと言うのも重たいですよね。

 その一方で、黒の騎士団やブリタニア、中華連邦の主要登場人物は殆どが生き残って、やれ結婚しただのバーを開いただのとハッピーエンドを迎えているってのが主役2人の犠牲と言うか、背負ったものの重たさを強調しているような感じで。
中々にいい終わり方だったと思います。
 ルルーシュの走馬灯が思いのほか血生臭くて、やっぱりユフィの事が頭にこびりついているところとか。
なるほど、これはやっぱり死ぬしかなかっただろう、と思わせるところでした。
 加えて、最後にナナリーに
「お兄様、愛しています。」
と言われた、という救いがあるのも個人的にはプラス。
ルルーシュはこれまでの行いの償いと世界を作り変えるために死ぬけれども、ルルーシュ本人にとってもそれはまったくのバッドエンドでもない、ってのが。
 こういう、全体的に見ればその人にとってバッドエンドのようでいて、本人的にはハッピーエンドっぽい終わり方は結構好きです。
「仮面ライダー剣」のように、犠牲になったのに本人が心からそれを望んだ、みたいな。

 今回、戦闘に関しては結構良い出来だったと思います。
スザクのアルビオンとカレンの紅蓮との戦いで、互いの先進機能がどんどん破壊されるか切れるかして、最終的にはローラーダッシュとハーケン、あとは殴り合いのみの戦闘になったあたり。
 1期のころのKMF戦の原点を思い起こさせる戦闘でしたし、そこまでしないと決着がつかないってのが伝わります。
 また、やっぱりメカがちゃんと壊れるってのは良いですね。
この辺は玩具展開とそこまで密接でないがゆえに出来る事でしょうか。
あるいは最初からメカがそこまで重要でないから壊せるのか・・・。
 同じ壊れる、で言うと今回のジェレミアはえらい事になっていました。
てっきりアプサラス構造だと思っていたサザーランド・ジークが吹っ飛んだかと思いきや、オレンジカラーのサザーランドが出てきて、さらに自爆して中から忠義の改造人間ジェレミアが出てきてチェックメイトとか。
この辺のテンポの良さと無駄にカッコいいのが良かった。
 そのジェレミアとアーニャは、なんか本当にオレンジ畑を耕していますし・・・。
本当、公式ネタ要員ですね。
 しかしながら、ギアスキャンセラーがまともに人の役に立ったのってこれが初めてなんじゃあ?

 1期からのコードギアス全体について振り返ってみると・・・と言っても、私の場合は2期が始まってから1期を復習したので、1期は予備知識程度の存在であってその娯楽性とかは何一つ得られなかったわけですが。
 そんなわけで主に2期に限定して言うと、ルルーシュが極悪非道を貫いたり、スザクが途中で過程よりも結果を重視するようになったりと。
その辺のダブル主人公の変化や動きといったものは、このラストにつながると考えれば意外なほど整合性が取れるんですよね。
 実際に見ているときは「また超展開か」なんて呆れ気味に思っていたものですが、私の中ではエンディングでかなり評価を持ち直したアニメだと思います。
 1期をリアルタイムで見れず、2期から何食わぬ顔で始まった事もあり、どこか卑屈な見方をしていたり、復習した1期もやっぱりリアルタイムで無いのでどうにも思い入れが薄かったりと。
そこから引きずっていたマイナスがやはり結構な影響を持ち続けたのは痛いところです。
 加えて致命的だと思ったのは、ネタ的なところでのジェレミアを除いて好きなキャラってのがそういえば存在しないんですよね・・・。
キャラの考えが不安定だったりとか、それとも見せ方の問題なのか分かりませんが、
「こいつのために見よう」って思えるようなキャラが居なかったのは大きなマイナスだと思います。
 さらに悪い事に、正直言って半年間ずっとガンダム00が気になって仕方がなかった、と言う事がかなり大きいですね・・・。
特に予告が入るようになってからはもう浮き足立ってしまって。
 ギアス自体のほうも超展開といった感じが続き、もともと強い思い入れという下地がなかったために途中かなり冷めてしまったのも痛い。
何と言うか、見ていてノリにノッているという人はとことん楽しくて大好きなアニメになったんでしょうけども、私はイマイチ乗れなかったんだなぁ、と思います。
 やっぱり、2クールごとに分けて間に別のアニメを挟んでまた2クールやる、っていう手法は色々とマイナスが多いんじゃないか、という気がしてなりません。
 ガンダム的には、キット展開にこれまでにないゆとりが持てたりといったプラス要素はあったでしょうけど、間に挟まったギアスに対するマイナス要素があまりに多かったと思いますね。

 で、来週からはそのガンダム00が再開。
これまでの予告とうってかわってテンション低いですね・・・。
 ルルーシュは自分に憎しみを集め、もろとも世界を壊した後に作り変えるという構想があったのに対し、ソレスタルビーイングに出来る事は壊す事だけなんですよね。
それで、誤った形に再生したためにそれをまた壊さなければならない・・・という繰り返し。
 この、どうしようもない絶望的な雰囲気が00らしくて好きな感じです。
で、スメラギさんはビリーとどうなったんでしょうか?これは。
仮面のせいで怖い表情のように見えるグラハムが実は口元に笑みを浮かべていたりと、色々と気になるところ満載ですね。

Posted by jerid_and_me at 21:37│Comments(7)TrackBack(17)アニメ系 | コードギアス

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楽しみにしていたはずのガンダムだったのに、その途中で邪魔とさえ思っていたアニメが予想外に面白くテーマ性においても強みがあったので、逆にガンダムがこれを超えるという難しさから期待したくともし辛くなってきた。しかし、グラハムが出てきたら話は別だ。
という所でしょうか。

やっぱりリアルタイムで見れるかどうかってのも大きいですよね。
自分は1期からギアスを見てたのでめちゃくちゃ楽しめましたがww
Posted by どらんこ at 2008年09月29日 22:05
加えて致命的だと思ったのは、好きなキャラってのがそういえば存在しない。
「こいつのために見よう」って思えるようなキャラが居なかったのは大きなマイナスだと。
さらに悪い事に、正直言って半年間ずっとガンダム00が気になって仕方がなかった

…全く同感過ぎます。ルルーシュがどんなに強烈でも、
やっぱりグラハムには敵わないと私は思ってるんで♪
Posted by 空想野郎 at 2008年09月30日 00:37
どうも、最終回にして初投稿になります。この結末は第一期から見てきた私にとって当たり前で、しかしそれでも驚くものでした。矛盾していてごめんなさい。この結末は今までのアニメでは考えられませんでしたよね?コードギアスという作品だからこそ出来たんだと思います。かなり感動なものでした。最初は何がおきたのかわからなかったですが、あとになっておお泣きしました。私的に、今まで見てきたアニメの中ではかなりの最高傑作だと思います。
Posted by リフレッシュ・ソーダ at 2008年09月30日 17:10
>>どらんこさん
毎度コメントありがとうございまーす。
ギアスは1期から欠かさず毎週リアルタイムで見て、次週を毎度楽しみにしたり、予想を盛大に裏切られたりだとか、そういうプロセスがあるともっと楽しかったんだろうと思います。
あとは最終回のお預けを食らったり、やっぱり1期ラストのあの終わり方からまたしばらく待ったりとか。その辺も大きいかと。
 リアルタイム視聴をしなかった、出来なかった以上は後から追いついたところでそこに波や流れは存在しないわけで。
それが何より痛いです。
Posted by ジェリドと管理人 at 2008年09月30日 21:19
>>空想野郎さん
毎度コメントありがとうございまーす。
ええ本当、これはと言うキャラが居ないんですよね・・・。
強烈なだけで、リアルな人間の醜さがあったり、展開でその人となりそのものが動いているようにしか見えなかったり、死に際にしかその良さが出てこなかったりと。
 魅力を感じるって事があまり無いんですよね。
グラハムはかなり一貫した方向性があったと言うのが大きいと思います。

>>リフレッシュ・ソーダさん
初めまして、コメントありがとうございまーす。
ルルーシュがあれだけ人道に背いた力を手に入れて行使してしまった以上、この結末は確かに必然とも言えますね。
 しかしながら主役2人が犠牲になって平和が訪れる、ってのはこれもやはり壮絶な終わり方だと思います。
 人智を逸した能力の存在といい、まあ確かにルルーシュ以外ではこうはならなかっただろう、とは思います。
刺されたときは、「まだ何かあるんじゃないか」とか思うところもありましたし、ナナリーの反応もリアルで。
Posted by ジェリドと管理人 at 2008年09月30日 21:39
足跡残しておきまーす。

こんな幸せな生活送れるようになった、ジェレミアがうらやましい!!(>ω<)
現実の世界もいつか皆こんな風になるといいな。
Posted by ジェレミア卿♪ at 2008年09月30日 22:48
>>ジェレミア卿♪さん
初めまして、コメントありがとうございまーす。
なるほど確かに、ジェレミアはまさかのハッピーエンドでしたね。
ブリタニア純血派の刺客として現れて、2度3度と黒の騎士団に敗北を喫し、さらに2度ほど蘇って壊れたり改造されたりしていたキャラがトップクラスのハッピーエンドとは。
誰が予想できただろうか、って話です。
 現実にはああいう人類共通の絶対的な敵やヒーローってのが居ませんから、中々難しい問題でしょうね・・・。
Posted by ジェリドと管理人 at 2008年10月01日 21:15