2010年08月22日

今週の仮面ライダーW「第48話 残されたU/永遠の相棒」

 休日なのに半日出社とかで遅れてしまいましたよ・・・こんな日に。
リアルタイムで見ることもできませんでしたし。しかも業務外だから無休とか踏んだり蹴ったりです。

 とうとう、フィリップとの今生の別れとなってしまう『U』編後半。
「仮面ライダーW!今回の依頼は?」
「若菜姉さんを探して、助けだして欲しい。」
最後の依頼は、フィリップによる若菜救出の依頼。
「私が確保した切札で、ガイアインパクトの継続は可能です。」
その若菜はと言えば、加頭に拉致され、琉兵衛の計画もろとも奪われる格好に。
「今度ダブルに変身したら!僕の体は、消滅してしまう・・・。」
若菜を助けねばならないというのに、フィリップは地球に引かれ、次に変身すれば地球と一体化し永遠に消えてしまうという衝撃の宣告。
「姉さんをプログラム扱いする気だな・・・!」
「さすが元祖データ人間、理解が早い。」
若菜も、このままだとデータとして分解されてしまう事に。
「あなたとは次元が違う。」
頼みの竜も、ユートピアの圧倒的な力の前に敗れてしまいました。
「ちょっと死んでみてください。」
「やめてくれ!!」
若菜とシンクロしたフィリップの近しい人間を傷めつけ、精神的苦痛を与えることで若菜を目覚めさせようとする加頭。
フィリップの悲痛な叫びが響くばかり・・・。

 フィリップの弱点に気付き、
「仲間を痛めつけられるのが君の苦痛ですか?」
翔太郎を傷めつけるユートピア。このままでは殺されてしまう、と
「翔太郎!今度こそ変身だ!」
「サイクロン!」
翔太郎もメモリを出すものの、やはり起動できません。
「翔太郎!!」
「数値が上向いている・・・72%。もう一声!」
さらに翔太郎を痛めつけようと言う所で、何者かの妨害が。
攻撃の主は、まさかのタブー。
「冴子さん・・・!?」
「来人、早く若菜を連れて行きなさい!」
変身が解けた加頭にも容赦なく攻撃するタブー。凄い芸術的な飛び・・・。
「冴子姉さん・・・?まさか、僕らを助けて!?」
「まさか?こいつの方が気に入らなかっただけよ!」
続けてエネルギー弾の連打を浴びせ、倒したかと思ったら、体を炎上させながらピンピンとしている加頭。
「あなたは・・・?」
「嘘!?生身で攻撃受けたのに・・・。」
「私、ショックです。冴子さん、死んでいる所ですよ?私がNEVERでなかったら。」
なんと、メモリを所持するだけでなく、同じく財団の投資対象であった不死兵士の技術まで導入。やることが黒幕らしいと言うか・・・。
「死者蘇生兵士?・・・この場は逃げなさい、来人!」
「分かった!」
「ユートピア!」
タブーの攻撃をものともせず、再びユートピアへと変身。
「照井!」
「若菜姉さん!」
それぞれ救出しようとする時間を稼ぐタブーですが、エネルギー弾は悉く逸れ、捕まえられた上に若菜まで奪われてしまいました。
炎で道を塞ぐ加頭。
「フィリップ君、行こう!・・・フィリップ君!」
それでも若菜を取り戻そうとするフィリップですが、亜樹子に引っ張られて退却。
「若菜さんを復活させるため、来人君には後でじっくり味わってもらいますよ・・・理想郷の力を。」
何とも不穏な・・・。

 病院に担ぎ込まれる竜。
「照井!」
「竜君!竜君!!」
思った以上に事態は深刻なようです・・・。
 海岸でうなだれる翔太郎に、ユートピアについての検索を完了したらしいフィリップ。
「ユートピアは、人間の希望、願望など生きるための感情を吸い取って自分の力にする。」
「生きるための感情・・・?」
言葉にすると、なかなか謎の能力です。
「照井竜が精神波攻撃に強い体質でなければ、もっと恐ろしい症状になっていただろう。」
「竜君・・・。」
ずっと黙っている翔太郎を責めるフィリップ。
「翔太郎・・・何か言うことは無いのかい?」
「・・・何の事だよ?」
「君が変身をためらったばかりにこの様だ!若菜姉さんも救えなかった!」
語気を荒げるフィリップにつられるように、
「俺は!俺は・・・。」
ようやく反論しに立ち上がるも、言葉がうまいこと出てきません。
 ここで亜樹子、駈け出して何をするのかと思うと、波打ち際のボールを拾い、投げてよこして
「ほれ!ちょっと2人で話でもしたら?私、先帰って待ってるね!」
と、男2人だけにしてその場を離れていくとは。何とも空気が読めるようになりました。

 そのまま成り行きでキャッチボールしながら、そのうち互いの思いをぶつけ合う2人。
「どうせ消えるなら、姉さんを助けてから消えたいんだ。何で分かってくれない?」
「聞きたくねえ。どうしても飲めねえ!・・・こいつを挿したら、お前が消えちまうって思ったら!」
 やはり、相棒を失うという現実を受け入れられない翔太郎。
しかし、翔太郎が何をしようがするまいが、きっとそのうちフィリップは消えてしまうでしょう・・・。
「翔太郎・・・。優しさは、君の一番の魅力さ。でも、このままじゃ僕・・・安心して行けないよ。」
 お約束のようなものですが、この手の台詞は辛いです。
さらに続けて、
「なあ、約束してくれ。たとえ1人になっても、君自身の手で、この風都を守り抜くと。」
「約束なんてできねえ・・・。俺は、自分に自身が持てないんだ。」
これだけフィリップが最期の思いをぶつけても、受け入れる事ができない翔太郎。やはり、ハーフボイルドどまりなのか。
 そんな時、翔太郎のスタッグフォンに着信が。
「刃さん・・・?」
珍しく刃野から。ひとつ咳払いをしてから出てみると、
「何すか!?今・・・」
「来人君は居ますか?」
「加頭・・・?」
刃野の携帯を使って、電話してきたのは加頭。つまり・・・。
「若菜姉さんをどこへやった!?」
「我が財団所有の天文研究所に。現在、数字は・・・78%。これを100に近づけるため、協力してもらいます。」
「する訳が無い!」
「そう言わずに。理想郷をお楽しみください。」
加頭がそう言うと同時に、苦しみだすフィリップ。
「おいフィリップ!どうした!?」
フィリップの頭に流れ込んでいるのは、クイーンにエリザベス、サンタちゃん、ウォッチャマン、刃野に真倉という街の仲間たちが、ユートピアによって次々と希望と、そして顔を奪われてしまうという恐ろしい状況。
「助けて!」
「フィリップ〜!」
「嫌〜!翔ちゃん、フィリップ君!」
何とも、朝っぱらからトラウマ画像ですよ・・・。
最後に襲った刃野の携帯を奪っている事から、既にこれらの事は実行に移された後。
「まさに私の理想郷、ユートピアだ。」
「ふざけるな!!」
「次はさらに大事な人を狙います。今どこにいると思います?屋根にくるくるカモメが回ってますよ・・・?」
 ユートピアがまさに侵入しようとしているのは、他ならぬ鳴海探偵事務所。
「亜樹ちゃんが・・・亜樹ちゃんがユートピアに!」
「何だと!?」

 急ぎ事務所に戻ったフィリップらですが、そこにはどうやら抵抗したらしく、スリッパを手に倒れている亜樹子が・・・。
「亜樹ちゃん!?亜樹ちゃん!」
「亜樹子!」
亜樹子を抱き起こすと・・・やはり顔がありません。
本当、総統なトラウマ画ですよ・・・。
 いよいよ精神的苦痛が極限まで高まり、緑の光を放つフィリップの肉体。
それを見て、いよいよ自分が決断できなかった事の重みを理解する翔太郎。
「俺のせいで・・・・。」
「亜樹ちゃんが、皆が・・・!」
翔太郎の脳裏に浮かぶのは、
「あの子を、安心して、笑顔で消えられるようにしてあげて欲しい・・・。」
という、実の母親シュラウドの悲痛な願い。
しかし、現に目の前のフィリップは失った悲しみ苦しみに顔を歪め絶叫しながら今にも消えようとしている・・・その現実に
「俺のせいだ・・・ごめんな、フィリップ。」
と呟き、ようやく覚悟を決めた翔太郎。
そして向かったのは、帽子掛けの一番上に今でも掛かっている、おやっさんの帽子。
慟哭するフィリップを置いて出て行き・・・。

 若菜は謎の真っ暗な空間に。
「お父様・・・?」
そこには死んだはずの琉兵衛も。
「聞こえるかね?この地球の嘆きが。」
「ええ、お父様の嘆きも・・・。だから私、なります。地球の巫女に。」
「若菜・・・。」
琉兵衛は若菜の方を強く抱き、踵を巡らすとそのまま消えてしまいました。
「それが、姉さんの決断だったんですね。」
さらにはフィリップまで。
「来人・・・?」
「ごめん、もう僕には姉さんを救えない。」
フィリップもまた消えてしまいました。
「来人!」
と叫んだ所で、目を覚ます若菜。
どうやら夢だったようです。
「悪い夢でも見てたようね、若菜・・・。言っておくけど現実はもっと酷いわ。」
そこには冴子も。
「何の話・・・?」
と言っているそばから、こちらも光を放ち不安定になる若菜。
「加頭はクレイドールの力を衛星に飛ばして、地球規模のガイアインパクトを起こす気よ。」
「そんなふうにお父様の計画を横取りして・・・!お姉様の差金ね!?」
冴子が黙っていると、そこに現れた加頭。
「さあ冴子さん、約束を果たす時です。」
「約束・・・?」
「出会った時、言いました。あなたが好きで逆転のチャンスをプレゼントすると。・・・達成しました、愛ゆえに。」
 そう言えば以前、
「何故私を助けるの?」
「好きだからですよ、あなたが。」
「大好きなあなたに傷つかれたら、私、ショックです。」
などと言っていた事がありましたが・・・。
「本気だったって言うの!?あれで。」
「よく言われるんです。感情がこもっていないから本気だと思わなかったって。あなたは工場の場所を敵に教え、そして私を撃った。でも許します。それはあなたが、園咲冴子だからです。」
 とメモリを差し出すも、目を背ける冴子。
「・・・何故です?何故そこまで私を拒絶するのです!?」
「あなたが園咲をなめてるからよ。こんな形で若菜に買っても、死んだお父様は絶対に認めない!」
冴子はメモリを奪い、
「若菜、逃げなさい。」
そう言ったと思えば、加頭に襲いかかる冴子。
「ユートピア!」
「タブー!」
そして同時にドーパントに。
「お姉様が、私を・・・?」

 やはり、直挿しでもユートピアには叶わないタブー。
能力や武器ではなく、素手での圧倒と言う辺りに加頭の感情を感じます。
「さようなら。」
そしてタブーからエネルギーを吸い取ると、変身が解除。
「結局、1人きりの理想郷か・・・。」
さらに、逃げる若菜を捕らえるユートピア。
 外では、
「私、若菜を助けようとして死ぬなんて・・・あんな憎んだ妹を。最低・・・。」
と言って息を引き取る冴子。そこには翔太郎が。
「若菜姫は任せろ。」
死んだ冴子の目を閉ざしてやると、単身で中へ。

 若菜は装置に拘束され、今まさにデータにされてしまいそうな状況。
「発動係数98%、素晴らしい・・・。」
そこに現れた翔太郎。
BGMはまさかのW-B-X。
「君か・・・何の用です?」
「邪魔しに来た。」
「左・・・翔太郎・・・?」
「もはやダブルにもなれない君に、何ができる?」
「だったら仕留めてみろ。」
言われた通りに仕掛けてくるユートピアの攻撃をかわす翔太郎。まさかの生身特攻再びでした。
 度々吹っ飛ばされ、さらに若菜も飛ばされそうという状態になって
「終わりだ。」
いよいよトドメと言うところでしたが、おやっさんの帽子で防御し接触を回避。
その後はまさかの大立ち回り。
 その様子を感じ取ったらしいフィリップ。
「翔太郎!」
「終わりはそっちの野望だ。」
ガジェットを総動員してユートピアの動きを封じ、さらに装置を停止させてに若菜を救出。
「貴様!」
そのまま基地は大爆発。翔太郎らはどうにか脱出成功。
「大丈夫だ・・・。」
そこへ、エクストリームメモリでフィリップが飛来。
「フィリップ・・・。」
「ハハハ・・・ひどい顔だ。」
笑いあう2人。
「男の勲章、ってヤツさ。」
「1人でよくやったね。凄いよ・・・。」
「約束を守っただけだよ。」
「君の友であることは、僕の誇りさ。」
しかし、まだ生きていたユートピア。
「馬鹿な・・・この程度で、私の計画が止まるとでも思うのか?」
「止めるさ、何度でも。この左翔太郎が、街にいる限り!」
「何・・・?」
「たとえお前らがどんなに強大な悪でも、風都を泣かせる奴は許さねえ!体1つになっても食らいついて倒す!」
「その心そのものが仮面ライダーなんだ!」
「この街には仮面ライダーがいる事を忘れんな。」
「仮面・・・ライダー?」
「財団X、加頭順!」
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
生身で並んでの決め台詞。そして、
「行くよ、翔太郎!最後の。」
「ああ・・・最後の!」
「サイクロン!」
「ジョーカー!」
「変身!」
「エクストリーム!」
最後の変身、いきなりエクストリーム。
 遂に一人前になった翔太郎と、覚悟を決めたフィリップ。
この2人が一体となったダブルは、もはやユートピアをも圧倒。
「こんな筈は無い!相手の感情が強いほど、それを吸い取れるユートピアも優るはず!」
とダブルの腕を掴み、その生きる希望=感情のエネルギーを吸い取ろうとするユートピアですが、逆にオーバーロードで火を噴くことに。
「私の体に収まらない・・・!?」
「このダブルにはな、フィリップの最後の思いが篭ってんだよ。てめえなんかに食いきれる量じゃねえんだ!」
 希望を奪うことすらできないユートピアには明らかな裂傷が。
「これが、ダブル・・・?まだだ!まだだ!!」
最後のパワーを爆発させようとするユートピアに対し、
「奴に最も効果のある攻撃だ・・・!」
「プリズム!プリズム!マキシマムドライブ!」
ダブルは腰のマキシマムスロットにプリズムメモリを挿入。
「エクストリーム!マキシマムドライブ!」
さらにエクストリームのマキシマムを発動し、まさかのツインマキシマム。
「ダブルプリズムエクストリーム!」
ユートピアの繰り出す必殺キックと激突し、足踏みのように連打することでそれを撃破。

後半は追記へ。
 これにはたまらず変身解除。
しかし、
「お前の罪を・・・数えろだと?人を愛することが、罪だとでも・・・?」
「ユートピア!」
再びメモリを使用しようとする加頭ですが、メモリはその手から滑り落ちてブレイク。
「財団はこれでガイアメモリから正式に手を引く。」
どうも見ていたらしい幹部は、これでミュージアムの野望の終焉を確認。
加頭もまた、霧のように消滅してしまいました。

 これで危機は去った、と言うタイミングになって、エクストリームメモリからはフィリップ消滅の予兆が。
「別れの時が来た。翔太郎、姉さんには・・・この事、内緒にしておいてくれ。」
「・・・分かった。」
「じゃあ・・・行くよ。」
変身を解き、自ら消えようとするフィリップ。
が、その手を止める翔太郎。
「俺の手で・・・やらせてくれ。」
それは未練ではなく、最後は自分の手でという翔太郎の覚悟やけじめと言ったもの。
「任せるよ。」
と、エクストリームメモリに手をかけるも、今にも泣きそうになって動けずにいる翔太郎に
「大丈夫、これを閉じても僕たちは永遠に相棒さ。この地球がなくならない限り。」
さらにフィリップは、
「泣いているのかい?翔太郎。」
「バカ言うな。閉じるぜ・・・。」
笑って去ろうとするフィリップと、ボロ泣きしながら送る翔太郎。
「さよなら。」
「おう・・・。」
しかし最期は、フィリップも泣きながら、エクストリームメモリとともに消失。
残ったのは翔太郎と、若菜と、そしてジョーカーメモリのみが刺さったドライバーだけ。

 その後、事務所では。
「若菜姫は病院に保護された。俺はフィリップが遺した最後の依頼をやり遂げた。」
包帯でぐるぐる巻きになりながら、それでも一命をとりとめてフィリップのプレゼントのカップでコーヒーを飲む竜。
主人を探しているのか、切なげに鳴くミックを抱く亜樹子。良かった、顔は戻った・・・。
 そして翔太郎もまた、フィリップが残していったプレゼントを開けると、そこにはロストドライバーと、そしてフィリップがいつも使っていた本が。
本をめくってみると、当然のこと白紙。
1年ずっと使いどおしだったせいか、随分とくたびれてしまったな・・・と思っていると、最後の方に何かが書き残してあったようで、また泣き出す翔太郎。
 そのページには、
「僕の好きだった街をよろしく 仮面ライダー 左翔太郎! 君の相棒より」
「ありがとよ、フィリップ・・・!大事にするぜ。」
そして、再び決意を新たにする翔太郎。
「俺はこれからもずっと街を守る。仮面ライダーとして。見ててくれよ。なあ、フィリップ・・・。」
と言うところでEND。

 全体的な感想としましては・・・予想してはいましたが、やっぱり泣けました。
フィリップが消える、ああ、これは電王の時みたいに復活するんじゃなくて、本当に消えてしまうんだろうな・・・とは思っていたのですが。
予想していたからと言ってどうにかなるものではありません。
 放送開始当初は、自分が知りたいことにしか興味を持たず、変身の呼出を受けても調べ物の最中だからと面倒がったり、相手の気持を考えずにズケズケと物を言って傷つける事もあり、そんな人間味の無い所があったフィリップが。
 回を重ねるごとに、他人をいたわるようになったり、悪人を前にすれば「許さない」と憎悪をあらわにしたり。
また、自身も風都の住人と打ち解け、だからこそ今回はああも苦しむ事になってしまったフィリップ。
 無機質で人間離れしていたフィリップが、どんどん人間として完成していったんですよね・・・最近ようやく人間らしくなって、それでも血の繋がった家族は永遠に失われるなど、人間らしくなるが故の苦悩もあったフィリップですが。
 ここに来て、それが永遠に失われるという・・・。
キャストや視聴者が1年ずっと成長を見守ってきたフィリップがですよ。
ひどい喪失感です。

 それを失いたくないとする翔太郎も、普段なら苛立ちを感じてしまうような展開ですが・・・こればっかりは仕方ない、などと思えてきます。
翔太郎はこう言う奴だって思いますし、相棒だったら仕方ないだろう、と。
 しかし、現実と、自分の決断のまずさ・・・罪と向き合い、おやっさんの形見の帽子とともに1人で若菜を奪還してしまうと言うのは予想外でした。
 ビギンズナイトの時、帽子は俺にはまだ早い、と翔太郎はあの時も泣いていて
「似合う男になれ。」
と言われたおやっさんの最期の言葉。
TV版の最後になって、ようやくそれが達成されたという思いです。
いよいよハーフボイルドの半人前から、一人前のハードボイルドになれました。
 安心して行けないというフィリップの嘆きと、笑って行かせるためにひとり奮闘する翔太郎。
あの、ドラえもんが消える話みたいで・・・こう言う展開ってのは本当に鉄板ですよね。
 別れ際になって、2人があまり多くを語らなかったのも好印象と言うか・・・ハードボイルドだと思います。
言葉にするだけ野暮だと思いますし、言葉にできないでしょうし。

 別れのシーンでは2人の中の人の演技が光ったと言うか・・・あれはきっとマジ泣きだったんでしょうね。
メルマガとか見るときっとそうです。
 笑って行こうとするフィリップも、最後までは笑っていられなかった、と言う流れも驚くほど自然で。
もしかすると、台本の上では最後まで笑っていたんじゃないか?なんて。
 前回からの流れでも、2人の叫びとか・・・本当に鬼気迫るものがありました。
やっぱり役者さんと役がシンクロしてるんでしょうね・・・。
フィリップの本を見て泣くシーンといい、泣き始めの表情がマジ泣き意外ではあり得ないんじゃないかという歪み様でした。
 演技と言えば、意外なほどアフレコも上手くてキャラのギャップを表現出来ていたのが加頭役のコン・テユ氏。
いつもの無表情な演技も今から思うと大したものですが、激情に任せたアフレコも結構な迫力。
なかなか演技に幅があるな、と思いました。

 そして、来人を含めば一度に2人が失われた園咲家。
「Wのテーマは家族愛」と言う噂を如実に感じる1回でありました。
あれだけ若菜を憎み、琉兵衛に認めさせようとしていた冴子。
しかしながら、その最期は若菜を助けるため、無理だと知りながら加頭に立ち向かってのもの。
憎しみと誇りが入り交じった状況で、最後には家族に帰っていったという、印象深い幕切れとなりました。
 この人は本当、色々と薄汚れたり凋落したりと言う事はありましたが、最期まで誇り高く高潔なキャラだったな・・・という印象です。
霧彦を始末したり、メモリ流通に関与したりと、悪人は悪人なのですが。
 若菜も、ここに来て終盤の豹変は琉兵衛のためだった、と言うことが明らかに。
地球と父の嘆きを断つために、自らの使命を受け入れる・・・と。
街を泣かせない、というダブルと少々ばかり似通っているようにも思えます。
 やはり、琉兵衛がラスボスにならなかったのは必然にして英断だな、と最近の展開を見ていると実感させられますね。
この家族のドラマを描くにあたって、最後に琉兵衛を倒して終わりって言うんじゃ尻切れトンボで勿体無い事です。

 それを利用するラスボスとして君臨したユートピア。
理想郷の名を冠し、他人の生きる希望を奪い取ってしまうという脅威の能力。
竜は、自分の能力を返されて火だるまになる程度でしたが・・・。
 精神耐性のない一般人がその能力にかかれば、顔を奪われてしまうという。
何とも恐ろしい絵面でした。
てっきり、とてもTVで流せない状況になっているからボカシがかかっているのかと思いましたが。本当に顔が無くなっているんですね・・・。
 なかなか結構謎の能力ですが、ユートピアという平等の理想郷においては、顔・容姿という不平等は失われてしまう、とか。
そう言う解釈が有力です。
 しかし、その能力をもってしても2人の希望・気力を奪おうとすればパンクしてしまう、と言う展開が少年漫画っぽい王道で良いです。
 ただ、最後のセリフの意味深さとか。
意外に結構ドラマ要素があったキャラだと思うので、もう少し時間があれば良かったのだろうか、と思うところです。

 戦闘に関しては若干残念な所がありましたけどね・・・。
ユートピアがどうも弱体化しているように見えたりとか、決め技がどうにもちょっと地味に見えたりとか。
 生身の大立ち回りや変身前の口上が素晴らしかっただけに、変身後は何とも惜しい・・・。
やっぱりエクストリームは運用が難しいな、と今になって痛感する次第です。

 次回は遂に最終回・・・。
この1年、長いようであっという間です。
それにしても不吉な予告・・・おやっさんと同様に死んでしまうのでしょうか。
 フィリップが消えて、それでも翔太郎は風都の仮面ライダーとして未だ消えぬ「街を泣かせるもの」と戦い続けるというエンディングだと思っていたのですが。
こりゃあ、次回もまた泣かされるんでしょうか?
「これで終わりだ。」
なんと不吉な・・・。
Posted by jerid_and_me at 19:33│Comments(4) 特撮ネタ | 仮面ライダーW
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仮面ライダーW 第48話 「残されたU/永遠の相棒」。フィリップ消ゆ。サブタイトルの“U”は友情の“U”なんだろうか? 以下読みたい方だけどうぞ。
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冴子様!散る【ガヴァドンなボログ】at 2010年08月22日 19:53
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仮面ライダーW 第48話「残されたU/永遠...【MAGI☆の日記】at 2010年08月22日 19:55
仮面ライダーW(ダブル)第48話「残されたU/永遠の相棒」 危機的状況に陥っても尚変身をしようとしない翔太郎。ユートピアに攻撃を仕掛けたのは何とタブーだった。加頭が気に入らないと、若菜を連れて逃げるように告げる。だが加頭にいくら攻撃を与えても、全身が燃えても...
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仮面ライダーW 第48話「残されたU/永遠の相棒」
仮面ライダーW 第48話「残されたU/永遠の相棒」【Hybrid-Hills】at 2010年08月24日 00:11
 とうとうフィリップに消滅の時が!? こーいう展開は「電王」以来だなぁ。  変身に踏み切れない翔太郎をいたぶるコトでフィリップを精神的に苦しめることが若菜のシンクロ率を上げることになることに気付いたユートピアドーパントは翔太郎を益々いたぶり始めました。 ...
仮面ライダーダブル 第48話「残されたU/永遠の相棒」【たらればブログ】at 2010年08月24日 00:27
 仮面ライダーW  第48話 「残されたU/永遠の相棒」 感想  次のページへ
仮面ライダーW 第48話 感想【荒野の出来事】at 2010年08月24日 04:51
なんだか久し振りに子供のこと以外の日記かも?娘は合唱コンクールへ行き、珍しくひとり静かな日曜です。・・・猫どもはひと暴れしてましたが。ちとお疲れモードなので、今週のゴセ...
仮面ライダーW 第48話【あくびサンの、今日も本を読もう♪】at 2010年08月24日 11:09
この記事へのコメント
今回は正直言って涙腺がやられました、まさかここまで
ブワッと来るような演出と場面を持ってくるとは・・・
桐山君の演技も迫真で変身解除のシーンとプレゼントのシーンは
自分も恐らく本当に泣いてたんじゃないかと思います
1年間積み上げてきた物があるからこそ、演じている人も感慨深いものがあるでしょうね

加頭がNEVERというのは割りと唐突な設定でしたけど、あの無表情さもあってすんなり受け入られました
あともう少しエピソードを掘り下げられたらもっと印象深いキャラになっていたでしょうが・・・
個人的にはのっぺらぼうは見せられないくらい絶望に溢れた顔になっているという解釈をしています
戦闘シーンはもう正にモモタロスがかつて言っていた「ノリの良い方が勝つ」ですね
覚悟を決めたCJXは本当に無敵化が著しいです

若菜の黒化についても断片的に触れられましたね、
やはりというか結局は琉兵衛の為に決意をしたということでしょうか、
冴子も琉兵衛を見返したかったということを考えると、
やはり形は違えど二人とも琉兵衛を父として愛していたんでしょうね

いよいよWもラスト1話、ただ一人で戦う翔太郎とジョーカー、
ミュージアムを継ぐという謎の組織に残された若菜、そして倒れる翔太郎
この物語にどんな決着が付くのか期待します
Posted by 夜叉 at 2010年08月23日 10:08
>>夜叉さん
毎度コメントありがとうございまーす。
ブワッと来ると言うか、完全にもらい泣きですよね・・・確実に役者さん達が素で泣いていると思います。
 この、製作陣とキャスト陣と視聴者がひとつになる感覚って言うのはこの手の作品の良いところですね。やっぱ真面目に1年やらないと。
 己の無表情さを案外気にしているらしい所とか、あの能力にしても他人の表情=顔を等しく消してしまうものだったり、変身して顔が隠れてからの2面性といい、中々これも掘り下げ甲斐のありそうなキャラなのですが。
 私は某所で見た「顔は個性と意志の象徴であり、理想郷においてそれは失われる」という解釈がやはり分かりやすいかな、と思います。
 本当、園咲家は1年を通して描かれるのに相応しい敵組織でしたね・・・いちいち深いと言うか。
ただ1つの出来事のためにひどく捻れてバラバラになっていても、家族はやはり家族という。
 ラストは、どうにも悲しいものになってしまいそうで不安です。
おやっさんと同じ道をたどってしまうのか・・・。
Posted by ジェリドと管理人 at 2010年08月23日 22:52
5
ごめんなさい…!1つ質問なんですけど、フィリップがプレゼントの本にあの言葉を書いたきっかけのものとか出来事って何か分かりますか??回答お願いします…!
Posted by ローズ at 2019年06月30日 21:14
>>ローズさん
初めまして、コメントありがとうございまーす。
このエピソードの舞台裏は私もぜひ知りたいところですね。
私が知っているのは、それが翔太郎の桐山さんには秘密にされていた事と、あのメッセージがフィリップ菅田さん直筆であることぐらいで・・・当時のメルマガも流石に見つからない。
お役に立てず申し訳ないです。
Posted by ジェリドと管理人 at 2019年07月01日 21:32