さすがブログだ、なんともないぜ！:今週の仮面ライダーエグゼイド「第２９話　We're 俺！？」

ポッピーが仲間に戻ったと思ったら、今度はパラドが急展開。
「俺達は戦う運命なんだよ、M。お前は・・・俺だ。」
「研修医、逃げろ！」
永夢にパラドが乗り移り、
「永夢、大丈夫！？」
駆け寄るポッピーにいきなりビンタ。
「何すんの！？」
「ハハハ・・・！やってやろうじゃねえか。最高にスリリングなゲームをな。」
「目を覚ませ、研修医！」
掴みかかる飛彩も突き飛ばし、取り出したのはデュアルガシャット。
「ノックアウトファイター！」
「えっ？」
「何でパラドクスのガシャットを？」
疑問に答えず、パラドクスへと変身。
「変身。」
「デュアルアップ！」
「KNOCK OUT FIGHTER！」
これに対し、飛彩と大我も即座に変身して応戦。
「変身！」
「バンバンシューティング！」
「タドルクエスト！」
しかしながら、永夢の体であることに躊躇したのか、レベル２どまりなので相手になりません。
「俺、もうドクター辞めるから。」
と言い捨て、そのまま去ってしまいました。

　幻夢コーポレーションにもそのまま戻りました。
「よう！グラファイト。」
「エグゼイド！何故ここに！？」
マジで驚いているグラファイト。バグヴァイザーを向けますが
「落ち着けって。俺だよ、俺。」
ようやく分離したパラド。
「お前か、驚かせるな。」
ようやくパラドが出ていった永夢は、
「僕に何をしたんだ！？」
「お前が俺と遊ぼうとしないからこうなるんだよ。俺もレベルアップすれば少しは戦う気になるか？変身。」
永夢のゲーマドライバーを装着し、そこにデュアルガシャットを装填。
「デュアルガシャット！」
「ガッチャーン！」
が、反応なし。
「うーん・・・やっぱ人間用のゲーマドライバーは使えないか。」
「パラド。そんな事をせずとも、今ここでこいつを始末すれば・・・！」
しかしそれでは面白くないのがパラド。
「Mを倒すのは、俺だ。」
この執着に、永夢本人も違和感を感じています。
「何で、そんなに僕と戦いたがるんだ！」
するとパラドは永夢の胸ぐらを掴み、
「忘れたのか？お前が！望んだ事だろ。」
「僕が・・・？」

　CRでは、
「もう～！ピプペポパニックだよ～！」
どこかデジャヴを感じる光景。さらに加えて
「何でMの奴がパラドクスに変身したわけ？」
ニコまでも。
「永夢がドクターを辞めるなんて言うはずがないよ！絶対、何か理由があるはずだよ！」
「何か理由があるはず！」
最終的にポッピーとニコはシンクロ。
　これに対し、大我と飛彩は既にだいぶ見当がついているようです。
「答えは１つしかない。」
「パラドは研修医に異様な執着を見せていた。」
「もっと俺と真剣に戦えよ！お前と遊べなきゃ意味がないんだよ！」
さらに加えて、
「それに、いくら研修医にオペを試そうとしてもあいつの体からバグスターが出ることはなかった。」
永夢自身がゲーム病を自覚してからも、
「バグスター、出てこないね。」
と、一向に出てこない程でした。
「だとすれば・・・。」

　パラドに連れ出された永夢。
「離せ！」
適当な公園に連れてくると、
「子供の頃、お前はいつも１人でゲームのアイデアばかり考えていた。本当は、ゲームで遊ぶ相手が欲しかったのに・・・。それが俺だ。」
つまりパラドは、やはり永夢のイマジナリーフレンドと言うか・・・願望が生んだもののようです。
「何の話だ？」
「ずっと見てたんだぜ？M。お前の側で・・・。」
実際、永夢に何かあるときは大抵その近くにいました。
「お前の運命が決まる時だ。」
未完成のデュアルガシャットでマイティブラザーズXXを完成させた時も。
「いつだって、俺とお前の心は繋がってた。」
それを取り上げようとゲンムが向かってきたときも、永夢の目が赤く輝いて
「やめろ！」
「俺の楽しみを邪魔するやつは容赦しない。」
あの時もパラドが介入していました。
　さらに、
「俺達の心は・・・１つだった。」
「バガモンは・・・いい奴だったのに！」
「バグスターを消す必要があったのか？」
バガモンの時のあの話は、むしろ２人が同調していたような描写。
「まさか・・・！」
「そう！俺なんだよ。お前に感染してるバグスターは。」
と、ついに真相を暴露。どうりで出てきもしなければ、症状の計測もできないわけです。
「お前が、僕の・・・？」
「お前の願望が、俺を生んだんだ。だから俺達は戦う運命にあるって言ってんだよ。」
と、再び目を赤く輝かせて永夢と一体化。
「俺はお前、お前は俺だ。」
そして手にしたのはマイティブラザーズのガシャット。
「変身。」
「マイティブラザーズXX！」
「ダブルガシャット！」
「ガッチャーン！レベルアップ！」
「マイティ！ブラザーズ！X！」
「大変身。」
「ガッチャーン」
「ガッチャーン！ダブルアップ！」
「マイティ・マイティ・ブラザーズ！ダブルエーックス！」
どうやら、いつも「俺」の方はパラド。
「さあ、俺と勝負だ。M。フフフ・・・。」

　CRでも、この暴露された結論にたどり着いていました。
「パラドが、永夢から生まれたバグスター？」
「意味わかんない・・・。」
一瞬戸惑いはしたものの、この結論によって永夢を取り巻く過去が次々と繋がっていきます。
「あっ！黎斗が言ってた。１６年前、黎斗が永夢にバグスターウイルスを植え付けたって・・・。それが１０年かけて、永夢の体の中でパラドに成長して・・・。」
「じゃあ、６年前私がゲーム大会で負けたのは・・・？」
「エグゼイドの体を乗っ取って、ゲーマーMを名乗ったパラド。」
なるほど、パラドがノックアウトファイターを使いこなすように、実際のゲームも強かったと。
「その直後、檀黎斗は財前美智彦を利用して、研修医の体からパラドを分離したんだろう。」
あの事件のときも、永夢だけが残って財前らは消滅したとされていましたが、実際には永夢とパラドだけが残ったという事のようです。
「じゃあ、永夢がその頃、急にドクターを目指すようになったのって・・・。」
「あいつの体からパラドが抜けた事で、『僕』と名乗る本来の研修医に戻ったからだろう。」
永夢と再会したニコが感じた違和感は、パラドが中にいるか外にいるかによる違い。
「だとすりゃ、パラドの奴をぶっ潰せば・・・。」
「研修医のゲーム病は治るはず。」
やるべき事が決まりましたが、そう上手く行くかと言うと。

　パラドと永夢、マイティブラザーズ同士の対決。
あわや一般のハイカーが巻き込まれる所でした。
　何故だか一方的にやられている永夢。
「何だよ！サンドバッグじゃ面白くないだろ！？使え。」
と、ガシャコンキースラッシャーとマキシマムガシャットをよこすパラド。
「それだけハンデがあれば十分だろ？」
引き続き攻撃を加えてきますが、やはり無抵抗。
「何だよ。頑張れよ、M！せっかくお前と俺が遊ぶために『仮面ライダークロニクル』をスタートさせたんだぜ？」
仮面ライダークロニクルをダシに、永夢を煽ります。
「はあ・・・何がノーコンティニューで命を救うだよ。人間どもが消滅したのも、お前の願望が招いた運命だろ。人間どもが消滅したのも、お前の願望が招いた運命だろ。」
「違う・・・！
「お前が殺したんだよ。」
「違う！」
実際にはパラドの計画なのですが、その根底は永夢にあると揺さぶりを続けます。

　闇病院コンビがCRから引き上げる途中、
「私、Mに謝んないと。」
「やけに素直だな。」
「だって・・・ずっとあいつの事ぶっ飛ばしてやろうって思ってたから。」
その相手はパラドだと分かり、永夢を敵視するのをやめるというニコ。これに対し大我は、
「じゃあ、俺の役目も終わりか。」
そう言えば永夢を倒すという依頼からニコが転がり込んできたんでしたっけ。
「終わりじゃない。私・・・パラドをぶっ倒したい！」
それが正義感によるものなのかターゲットが変わっただけなのか分かりませんが、プレイヤーとしての戦いを続けたいというニコ。
大我にしてみれば頭痛の種が残ったようなものでしょうが・・・。

　CRでは、ポッピーがやたら騒がしいです。
「ねえ、ピイロ！何とかしてパラドを倒さないと、ペムが～！」
「落ち着け！とにかく、あいつのゲーム病の正体が分かったんだ。後はオペをするだけだ。」
「でも、パラドってめっちゃ頭が切れるし、もしパラドが永夢の身体の中に逃げ込んだら手出しできないよ！」
やるべき事は決まりましたが、とても一筋縄で行くような相手ではありません。
「永夢は、本当の私を取り戻してくれた。私を助けてくれた！だから、今度は私が永夢を助けたい。永夢の笑顔を取り戻したい！」
言葉にこそしませんが、おそらく飛彩も同じ思いでしょう。
「全く・・・厄介な事をしてくれたものだな、檀黎斗は。」
このとき、ポッピーの脳裏に知らない人の記憶が。
「あっ・・・。」
それは１６年前の黎斗の記憶。
「ねえ、凄いと思わない？僕が考えたゲームが、世界中の人を夢中にさせるんだ！バグスターを扱うのはリスクがあるけど、ちゃんと感染対策だって考えてあるし！」
　黎斗の話を面と向かって聞く立場・・・これは一体？
「えっ・・・何で？」
「どうかしたか？」
「これって、私が感染してた人の記憶？」
「記憶？」
しかし、そこで電話が入ったため中断。
「電脳救命センター。・・・分かりました。すぐに現場から避難してください。」
どうやら、先程のハイカーから通報があったようです。
　一方、ポッピーは記憶の中の黎斗の言葉が引っかかっています。
「感染対策・・・。」
「研修医の居場所がわかったぞ。」
とポッピーの方を振り返ると、既にその姿はなし。

　相変わらずパラドに追い詰められる永夢。
「ったく、張り合いがないな。武器とガシャットを渡してやっただろ？もっと有効に使えよ！」
そこに到着した飛彩と、大我とニコ。
「あれは！？」
「あれ、Mだけ？パラドは？」
「何で自分同士で戦ってんだ・・・？」
と、すぐには状況を理解できません。
「ん？あ～あ・・・ゆっくり楽しめると思ったのに、邪魔が入ったか。」
「お前、パラドか！？」
やっと状況を理解。
「みんな・・・！」
「M、マイティブラザーズXXは１人で２人。今、俺達はお互いの遺伝子も、記憶も、共有し合ってる状態だ。思い出せ！お前が今、生きていられる意味を。」
思い出されるのは、破れかぶれになった黎斗によって永夢のゲーム病が暴露された時。
「僕が・・・ゲーム病？」
あの時、症状が破局的に進んで永夢が消滅してしまうかと思われたら、翌週しれっと「俺」で復活していました。
　と言うのも、あの時黎斗の胸ぐらを掴んでいたパラドが消え、永夢の体内に戻っていたようです。
「あの時、僕は・・・。」
「本来なら、消滅して死んでた。」
「そういう事か・・・！」
「あの時、お前が研修医を乗っ取って、ストレスから開放したのか？」
「俺がお前の命をコンティニューしてやったんだよ。」
「そんな・・・。」
「お前を生かすも殺すも、俺のパズル次第。お前には、運命を決める力なんて・・・ない。」
これまで奇跡的とか、謎の現象と思われていた事まで全てがパラドの思惑通り。これには衝撃を受けると同時に、
「ふざけるな・・・！」
「フフフ・・・ムカつくか？なら、自分の手で運命を変えられるって証明してみせろ。俺を倒さないと、お前のゲーム病は治らないぜ？・・・俺と戦え。」
「・・・やってやるよ！」
ついに戦う気になった永夢。

後半は追記へ。

　ようやく戦闘らしい形になりました。武器を手にしている有利で、パラドに反撃を続ける永夢。
「パラド！」
「いいねえ・・・！」
そのまま必殺技の体勢へ。
「ズ・キュ・キュ・キューン！」
「マキシマムガシャット！」
「キメワザ！」
「マキシマムマイティ・クリティカルフィニッシュ！」
この攻撃がまともに入り、リプログラミングが作動。パラドは変身が解け、その存在が大きく揺らいでいます。
ところが、マイティブラザーズでダメージを共有しているのか、永夢の側にもダメージが入り変身解除。
「ガシューン」
「研修医！」
駆け寄る飛彩ら。
「この勝負、エグゼイドの勝ちだ。」
「僕の体から・・・消えろ！」
普通に考えれば詰みなのですが、パラドはこの状況でも不敵に笑います。
「ハハハ・・・！運命ってのはパズルだ。」
「負けたくせに、何笑ってるの？」
「負けた？この俺が？冗談よせよ。俺をリプログラミングしたことで、共有してたMの・・・人間の遺伝子が俺に組み込まれた。」
と、この展開までもが計画通り。
「何だと？」
「これで俺はレベルアップできる。人間にしか使えない、ゲーマドライバーを使ってな。」
なんとパラドもゲーマドライバーを手にしています。
「何故、お前がそれを持っている？」
「・・・ゲンムが使ってた奴か！」
どうやら、黎斗がバグヴァイザーでの変身に切り替えたためお役御免になっていたものを持ってきたようです。
「心が踊る。」
「デュアルガシャット！」
ゲーマドライバーにデュアルガシャットを装填し、変身。
「マックス大変身！」
「What's the next stage？」
「ガッチャーン！マザルアップ！」
「赤い拳・強さ！青いパズル・連鎖！赤と青の交差！パーフェクトノックアウト！」
「『パーフェクトパズル』と『ノックアウトファイター』、レベル５０の２つのゲームが混ざって、１つになった。その名も、『パーフェクトノックアウト』。仮面ライダーパラドクス、レベル９９。」
２つのゲームを同時に起動して混ぜることで、こちらもレベル最大に。
「レベル９９！？マジで？」

「エグゼイドを連れて下がってろ。第五拾戦術。」
「術式レベル２。変身！」
「変身！」
「タドルクエスト！」
「バンバンシミュレーションズ！」
「デュアルガシャット！」
「ガシャット！」
「レベルアップ！」
「バンバンシミュレーションズ！発進！」
「タドルクエスト！」
レベル９９ともなると、レベル２ではよろけ１つ起こせないばかりか、レベル５０の砲撃もジグソーパズル状のバリアに阻まれて届きません。
　そればかりか、
「ガシャコンパラブレイガン！」
「遠距離攻撃なら・・・。」
「ズ・ガーン！」
武器は遠距離攻撃にも対応しており、Bボタン連打で
「１！２！３！３連鎖！」
その数だけ連射できるというスグレモノ。しかも威力も重たい。
　これまで負けなしのシミュレーションゲーマーの膝をつかせた上で、必殺技の体勢に。
「おいおい、もう終わりかよ？」
「ガシューン」
「デュアルガシャット！キメワザ！」
「鋼鉄化！」
「分身化！」
「パーフェクト・クリティカルフィニッシュ！」
しかも相変わらずエナジーアイテムまで使えるという壊れ性能ぶり。
「あの野郎・・・！」
「ガッチャーン！キメワザ！」
「ガッチャーン！」
「バンバン・クリティカルファイアー！」
スナイプも一斉砲撃で応戦するも、あっという間に撃ち負けてしまいました。
「オールクリア！」
「ガシューン」
「大我！大丈夫？しっかりして、大我！」
「やめろ！」
永夢も止めに入りたいのですが、シンクロしたパラドへの攻撃がフィードバックされているのか、動けません。
　すると、ブレイブがガシャットを回収し、レベル５０にレベルアップ。
「術式レベル５０！」
「タドルファンタジー！」
「デュアルガシャット！」
「ガッチャーン！デュアルアップ！」
「タドルファンタジー！」
一気に間合いを詰め、接近戦に持ち込みますがこれにも対応してみせるパラドクス。
「近距離攻撃なら・・・。」
「ズ・ゴーン！」
ガシャコンパラブレイガンを斧モードに変形。こちらも一撃が重たく、時間切れ以外では負けなしのファンタジーゲーマーを追い詰めます。
「１！２！３！４！５！６！７！７連打！」
やはり多重ヒットによる攻撃は強烈。
「その程度じゃ、全然楽しめないな。」
と、必殺技で追い打ちをかけます。
「デュアルガシャット！キメワザ！」
「高速化！」
「マッスル化！」
「ノックアウト・クリティカルフィニッシュ！」
「やめろ・・・！」
ブレイブも必殺技で応戦。
「ガッチャーン！キメワザ！」
「ガッチャーン！」
「タドル・クリティカルスラッシュ！」
が、簡単に押し負けてやられてしまいました。
「K.O.」
「ガシューン」
この惨状を前に、永夢も自ら変身。
「やめろー！」
「マキシマムマイティX！」
「マックス大変身！」
「マキシマムガシャット！」
「ガッチャーン！レベルマーックス！」
「最大級のパワフルボディ！」
「マキシマムパワー！エーックス！」
同じくレベル９９同士の対決。
「デュアルガシャット！」
「ガッチャーン！キメワザ！」
「ガッチャーン！」
「パーフェクトノックアウト・クリティカルボンバー！」
いきなり必殺技の激突です。
「ガッチャーン！キメワザ！」
「マキシマム・クリティカルブレイク！」
が、永夢の不調が災いしたか、勝者はパラドクス。
「ガシューン」
「K.O.」
「パーフェクト！」
「フフフ・・・。」
「ガッチャーン」
「ガシューン」
変身を解いたパラドは、
「これで、俺はお前と同じレベル。お前の運命を決めるのは・・・俺だ。」
「相手にすんな！」
「リスクが高すぎる。一旦引くぞ。」
大我と飛彩が、仲良く永夢を支えつつ撤退。珍しい光景です。
「ハハハ・・・。Mは俺のもんだ。」
と、またしても永夢に乗り移るパラド。２人を張り倒して・・・と思ったら、ここでまさかのニコが立ちはだかります。
「パラド！私が、お前をぶっ飛ばしてやる！」
やや腰が引けているものの言い切りました。
「いいぜ、６年ぶりに。また遊ぼうな。」
と、余裕の笑みとともに引き上げていくパラド永夢。
　しかし、乗っ取られて連れ去られるというかなりマズい事態なのは変わらないのですが・・・。

　一方、姿が見えなかったポッピーは単身、かつて黎斗が潜んでいたアジト・・・幻夢コーポレーション旧社屋へと潜入。
黎斗がここを捨てて消滅したため人気はなく、また衛生省のガサ入れもあって資料などが散乱しています。
　が、ポッピーには確かにそこの記憶が残っており、
「完成には時間がかかりそうだから、このアイデアを誰にも盗まれないようにしないと。」
と、嬉しそうな黎斗の様子が鮮明に再生されます。
「感染対策って・・・何なの？黎斗。」
そこでビジョンは途切れます。が、次なる気配が感じられ、振り返った先には謎のドアが。
「ちょっと！？」
さらに別の扉を開ける様子も見えましたが、そこには新作案内のパネルが。もしやと思ってどかしてみると、やはり確かに扉がありました。
　開いてみると、そこは電気室。
ポッピーを待つかのように笑う黎斗の目の前には、いかにもらしい宝箱が置かれています。
「そんなに古くない・・・最近隠したもの？」
どうやら、当時の黎斗ではなく、ここを離れる前に隠したもののようです。
さらに、その傍らには説明書が。
「レベル０？」
わざわざ、レベル０マニュアル『極秘』なんてものが印刷して置かれています。何この親切さ。
　そして宝箱を開けると、そこに収まっていたのはゲーマドライバーと１本のガシャット。
「『プロトマイティアクションX』？でも、色が違う・・・。」
ラベルの印刷が白黒で、プロトガシャットのさらに初期型のような趣があります。
大事そうに隠されていた、この変身セットは一体・・・？という所でEND。

　全体的な感想としては、パラドの暴露によってこれまであったいろいろな事が一気に繋がった回でしたね・・・半年超にわたる伏線の組み立てが凄まじいです。
　永夢のキャラ付けについてニコが感じた違和感も、ある日を境にゲーマーから足を洗って医者を目指した事も、全てはパラドとの関係性の変化で説明できるとは。
また、最悪パラレルだからで済まされそうなMOVIE大戦での財前のくだりが、この変化に対して最も重要な現象だったという事もビックリです。開始直後のMOVIE大戦って、設定上は足かせになることも多いだけに、こうガッツリと絡ませてくるというのはそれこそ最初のWビギンズナイト以来ですか。
　またエグゼイドとなった以後も、ターニングポイントでは必ずパラドが望む方向に軌道修正をかけており、ここまで長期的に自分の計画を進めた悪役が未だかつていただろうか、というレベルです。
本人が動かなくとも、黎斗をうまく動かしたりと、作中の大事な出来事はだいたいパラドの計画と言ってもいいような。
　見返してみないと分からない事ですが、偶然ゲーマドライバーとガシャットを手にした時に変身する気になったり、グラファイト討伐の際は変身していないのにゲーマーの性格になって他のドクターを煽ったり、話の主たる場面で『俺』になることが多かったのは、いかにパラドが自分の思惑通りになるように操っていたかという証左ですよね。恐るべし。

　そんな頭の切れる相手が、またしても永夢を煽ってリプログラミングを使わせ、永夢にダメージを与えると同時に自分は人間要素を取り入れることで、ゲーマドライバーをついに使用できるようになるという・・・完全にしてやられた回でした。
　もともとレベル５０のパズルゲーマーの時点でチート性能だったのに、基本性能を向上させた上でやっぱりエナジーアイテムが使えるという壊れ性能。
これまで殆ど負けのなかったレベル５０を悉く完封してみせるだけでなく、不調とは言えエグゼイドのレベル９９にも押し勝つとは・・・そして前述のようにリプログラミングが裏目に出るなど、もはやどうやって倒せばいいのか見当がつかないレベルです。

　この状況の鍵となるのは、これもリプログラミングが裏目に出たとばかり思っていたポッピーの記憶復元。
黎斗が企画初期の段階で構想していた、レベル０と呼ばれる技術ですが・・・レベル９９に打ち勝つ０と言うのがどういうものか、これも見当がつきません。
　また、ポッピーが黎斗にごく近い人物を消滅させて誕生したと言うのも分かりましたが、それがどう言う関係の相手で、どんな経緯で感染したのか・・・これもまた気になる所です。
　いずれにせよ、パラドによって無残な退場をさせられた挙句、仮面ライダークロニクルを乗っ取られてしまった黎斗。
彼の遺物がパラドに対する反撃の糸口になる、と言うのは本当、死人のよく活躍するドラマですね。

　また、黎斗によるバグスターバラしの時にも感じた事ですが、飛彩も大我も永夢のこととなると人が良いな・・・と改めて感じた展開です。しかも今回はニコまで。
主人公が登場人物に大事にされていると何か安心しますよね・・・。
　そんな彼らが、次回どうやって永夢を奪還するのはきっと見ものです。

　次回、何このクライマックス感。
まだ３０話そこそこなのに、まるで最終回みたいな予告ですよ。

大我ですが、『仮面ライダースナイプ』の第１話、放射線科医の頃は周囲に対しても敬語で、黎斗からのスカウトも初めは患者優先の為に断る、など現在の永夢に近い人柄だったんですよね・・・。
そして親友だった病理医の牧治郎が自分の代わりにスナイプへと立候補するのですが、同時に大我と牧の患者だった女性がゲーム病を発症。牧が適合手術を受けずにプロトスナイプに変身した為、ゲーマドライバーとプロトガシャットの副作用によって牧が吐血して・・・という所までが第１話の内容だった訳ですが、恐らくここで親友と患者を亡くした事が現在の大我に繋がってるんでしょうね。
なので、今回の大我が元々の性格なんだと思います。

パラドが永夢のバグスターというのは想像つきましたが、まさか第19話での永夢が消滅を免れた件までパラドの仕業だったとは流石に予想外でした。
ミステリーを得意とする高橋さんならではの構成ですね。
しかも大森Pが速筆ぶりを褒めてましたが、先日夏映画の脚本が完成した上に、現在36話まで連続執筆を続けてる様で、これはもう全話コンプリート間違いなしですね。

東映公式の写真を見るに、次回は明日那とニコによるWヒロインの同時変身＆共闘展開もあるみたいで、こんなに毎週が楽しみなライダーも久し振りだなと。

パラドクスレベル９９ですが、マイティブラザーズを利用して進化しただけあってエグゼイドに近い頭部と武装になりましたね。
ガシャコンパラブレイガンですが、斧と銃というキースラッシャーと同じ複合武器ですが違いとしてブレードの有無があり、その色が永夢を示す緑と言うのが象徴的だと思いました。
対して、オレンジのアックスがあまり使われなかったのは、作中でバグスターウイルスの色としてオレンジがあり、パラドが使う伏線だったのではないでしょうか。
となると、ガンモードの黄色は、マキシマムのインナーカラーであり、パラドクスのパーティクルラインなので中間を示すと言った感じでしょうか。
ポッピーですが、味方に戻ったと思えば、また転機を起こすようでこちらも気になります。

>>takaさん
毎度コメントありがとうございまーす。
大我、人が変わってしまったという事ですが見てみないことには元の様子が分かりませんね・・・見たい。
いくら適合手術を受けていないからといって吐血して死ぬってヤバ過ぎじゃないですかプロトガシャット。そりゃ黎斗がゾンビを目指すのも納得。
　パラドが黎斗を出し抜いた時点で、多くのことがパラドのパズルの上だと言うのは分かっていたつもりですが、これほど多くの、決定的な出来事が悉くパラドの仕業と言うのは驚きますよね。しかもその場には必ず伏線があったというのも見事という他ありません。
筆の早い人が、１年分１人でしっかり脚本を練るとこれほどのものになるんですね・・・。自分でWを引き合いに出しましたが、実際にはあの時よりも遥かに周辺展開や玩具販促が厳しくなっているのにこの作り込みというのには心底恐れ入ります。

>>momoさん
毎度コメントありがとうございまーす。
胴体のデザインに目が行きがちですが、髪がバサッと広がった感じはエグゼイドと似ていますね。
エグゼイドのライダーは色合いが極端なのが多いのですが、そうして考えてみるとただ派手なだけという訳ではなさそうですね・・・奥が深いです。
ポッピーがバグスターであること自体は公然の秘密でしたが、その成り立ちについてはまた何かありそうで、脚本というか設定がいちいち面白いです。

パラドクスですが、某所で、色相を９９ずらすとエグゼイドと同じになり、ネガポジ反転するとマイティブラザーズのカラーになるという考察がありました。
あとパラドクスの表記がPARADOXではなく、PARA-DXでPARAが医療用語で、異常或いは欠陥でDXが二重または重複と言う意味で、エグゼイドがEX-AIDで究極の医療とすれば、それに対するものという意味で最初から正体のヒントがあったと唸らされました。

>>momoさん
毎度コメントありがとうございまーす。
そればかりか、クロニクルの色調をいじるとゲンムカラーになると聞いて次回のゲンム復活は思った以上にアレな事態の引き金になるのではないかと・・・。
なるほど、パラドクスとはパラドックスのもじりかと思えば、意外と既にエグゼイドの対になるものだったんですね。
本当、設定がいちいち凝ってます。

>>永井夢さん
初めまして、コメントありがとうございまーす。
それはよく聞き取れていませんでした・・・。待機音がいかにもマザルアップしているのはともかくとして、必殺技がウラワザっていかにもチートライダーですね、

名前:
メール:
URL:
	情報を記憶:	評価:	顔星

コメント:

さすがブログだ、なんともないぜ！

2017年04月30日

今週の仮面ライダーエグゼイド「第２９話　We're 俺！？」

この記事へのトラックバックURL

ジェリドと私

さすがブログだ、なんともないぜ！

2017年04月30日

今週の仮面ライダーエグゼイド「第２９話 We're 俺！？」

この記事へのトラックバックURL

ジェリドと私

今週の仮面ライダーエグゼイド「第２９話　We're 俺！？」